こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。Microsoftが米国時間の5月2日にSurfaceシリーズの最新モデル「Surface Laptop」を発表しました。従来のSurfaceシリーズとは異なり、キーボードが分離しないクラムシェル・ノートの形態となっています。「学生や教育機関向け」という位置づけになっていますが、スペックはかなり高く、またお値段も安くはありません。
1.スペック
OS: Windows 10 S
CPU: Intel Core i5/i7(Kabylake)
RAM: 4GB/8GB/16GB
ストレージ: 128GB/256GB/512GB SSD
ディスプレイ: 13.5インチPixelSense(2,256 x 1,504 )
ネットワーク: 802.11a/b/g/n/ac、Bluetooth 4.0
カメラ: インのみwebカメラ(720p)
入出力: USB 3.0、miniDisplayPort、オーディオ、Surfaceコネクト
バッテリー稼働時間: 最大14.5時間
サイズ: 308.02 x 223.2 x 14.47 mm / 1.25 kg
この製品のOSは「Windows 10 S」といいます。このOSについては別途記事を書きますが、簡単に言うと「ストアアプリしか使えないWindows 10」となります。ただし、学生や教育関係者だと無料、それ以外の一般ユーザーでも49ドル(約5,500円)でWindows 10 Proにアップグレードが可能なので、ARM版Windowsのように根本的に異なる、と言うものではなく、Windows 10の機能限定版と理解していいと思います。ちなみに、流出情報ベースだと「Windows 10 Cloud」と呼ばれていました。
CPUはKabylake世代のCore i5もしくはi7ですが、現時点で型番は不明です。また、Core i5モデルだと「RAM4GB/ストレージ128GB」もしくは「RAM8GB/ストレージ256GB」の組み合わせ、Core i7モデルだと「RAM8GB/ストレージ256GB」もしくは「RAM16GB/ストレージ512GB」の組み合わせから選ぶことになります。なので、BTOパソコンのようにCPU、RAM、ストレージを自由に組み合わせることは出来ません。
ディスプレイは13.5インチで解像度2,256 × 1,504となっており、Surfaceシリーズのお約束でもある「アスペクト比3:2」です。13.5インチといえばSurface Bookと同じですが、解像度はSurface Bookより少し落ちてます。しかし、一般的なハイスペックノートPCのFHD解像度(1,920 × 1,080)よりは高精細ですね。また、「Surfaceだから」ということでもないかもしれませんが、タッチパネルになっています。
ポート類は少なめですね。USB Type-Cはついておらず、そもそもUSBポートは1つしかありません。拡張性が必要な場合はSurfaceコネクトを使って別売りのSurfaceDockを接続することになります。
サイズはかなりの薄型・軽量といえます。この製品13.5インチですし。ただし、他社の上級モバイルノートと比較しても最薄・最軽量というレベルではありません。もちろんモバイルノートとして文句なしのサイズ感だと思いますけど。
2.筺体
Surfaceシリーズとしては初となる、キーボードが分離しないクラムシェルノート形態です。要するに普通のノートパソコンです。
キーボード面です。シルバーやブラックでなく、筺体色と同色になっており、こうしてみるとSurfaceの面影がありますよね。
筺体素材は不明ですが、キーボード面は「アルカンターラ(自動車の内装などに使われる、スウェード調の生地)」が貼られています。
筺体色は「Cobalt Blue(コバルトブルー)」「Platinum(プラチナシルバー)」「Graphite Gold(グラファイトゴールド」「Burgundy(バーガンディ≒ワインレッド)」の4色となっています。
側面です。こうしてみるとかなりスリムな筺体ですね。
3.価格など
Microsoft Surface Laptopは米国のMicrosoftストアでは既に予約注文が開始されており、出荷開始は6月15日から、となっています。米国国内向けの価格は下記のとおりです。
Core i5、4GB、128GB: 999ドル(約112,000円)
Core i5、8GB、256GB: 1,299ドル(約145,000円)
Core i7、8GB、256GB: 1,599ドル(約180,000円)
Core i7、16GB、512GB: 2199ドル(約247,000円)
学生向けモデルの割にはそんなに安くはないです。もっともスペックの方も全然手抜きをしていないというか、ハイスペックマシンと呼ぶのにふさわしいものなので、このくらいの価格になっても全然おかしくないですね。
米国のMicrosoftストアの説明を見ていると、OSの「Windows 10 Sは年内であれば無償でWindows 10 Proにアップグレードできる」「Office 365 Personalが10月15日までは無償になる」とのことです。なお、Office 365はWindows 10 Sのためもあってか、Windowsストアアプリとなります。
日本での発売時期や価格については現状不明ですが、確実に発売されるだろうと思います。あとはWindows 10 Sの日本での取り扱いなどが気になりますが、実際のところ、これだけのスペックとパッケージングを持つ製品であれば「学生向け」だけにしておくのはもったいないですし、実際社会人というか一般ユーザーからも大人気になると思いますので、「定価に5千円足してWindows 10 Proにする」前提で予算を確保しておくべきかな、と。
4.関連リンク
Introducing Surface Laptop:米国Microsoft 製品紹介
コメント
カラーリングもみんな上品。欲しいなぁ。
日本だとOffice付いて3万円アップと予想。
教育向けは教育向けでも、就職を控えた高校生大学生向けのような気がしますね
価格もスペックも高い
クラウドOSというイメージとは全く違う印象ですがそこら辺どうなんだろう?
Win10S搭載の安価な200ドルPCはHPとか他のメーカーから出るみたいですね。
Surface Laptop買った人はみんなProに上げるんじゃないかなw
このスペックだと、Windows10Sは「お披露目として選択肢に入れました」ってだけで、基本的にはProを使うのが前提でしょうね。
にしても、Surfaceなのにコンセプトがどこまでも「単なるラップトップの延長線」で驚きます。今までのSurfaceシリーズって、コンセプトの面でもフラグシップであり、少なくとも発表時点では唯一無二のスタイルを提唱してきたように思うのですが。こんな保守的なところにSurfaceブランドが乗り込んできたら、しかも高いとはいえ激高というほどでもなくSurfaceらしいデザイン性は維持している、となると他のメーカーは戦々恐々でしょうね。
日本の場合、PCメーカーに配慮して販売無しの可能性もある。販売するとしても、大幅に遅らせそう。学生向け、ということで来年4月頃かも。
この機体に載るcore i7のiGPUはIris Plus Graphicsとの情報もあるので
OSはProにしないともったいないですね。
それでも割高感は否めませんが。
CPUはUシリーズなのかな?
chromebook、macbookの対抗機ならYシリーズが乗ってもおかしくないけど
windowsRTとWindows Embeddedの中間みたいな?
まあintelだからPro化できるから一般向けでも売れそう
ただのノートをSurfaceブランドで売ってるだけな気もするけど
幻のSurfacePhone(仮)の存在を公式で認めた事にも関係してるのかなぁ
正直抜かずに終わると思ってた伝家の宝刀を出した事も驚きだけど
MSのスマホにとって正に最終兵器、最後の希望ともいえるSurfacePhoneが
Win10S・・・なんて事はやめてよ(もちろん開発中のwinARMだと思うけど)