ここのところ連日記事を掲載している注目の10インチタブレット(デタッチャブル2 in 1)「Microsoft Surface Go」ですが、いよいよ7月12日から日本でも予約販売が開始されました。8月28日から出荷開始となります。また、7月11日にMicrosoft主催の「Microsoft Japan Surface Event」というのがありました。私も参加させてもらったのですが、その会場にSurface Goが展示されていて短時間試用することができましたので、そちらも合わせてご報告します。
Surface Goの製品概要については下記の記事をご覧ください。
Microsoft Surface Go - 期待の10インチSurface、海外で予約受け付け開始!詳細スペックも判明しました
この記事を見ていただくと、あらかたSurface Goの製品特性が理解できるのですが、若干わからなかったこともありますので、それらをMicrosoftのご担当者に質問しつつ確認してきました。
1.触ってみた印象
まずキーボードです。この画像は英語配列ですが、日本向けには日本語キーボードが用意されます。
私、今までに10インチ用のキーボードを数多く使ってきていますが、このキーボードはすごいです。「狭い」という印象が全くありません。私の経験上、11.6インチサイズを下回ると少しずつキーボードに窮屈さが出てくるはずなのですが、10インチのこの製品には窮屈さを感じませんでした。
Microsoftのご担当者にキーピッチを聞いてみたところ、「すみません、正確にはわからないのですが、確か18 mmだったと記憶しています」とのこと。フルサイズのキーボードだとキーピッチは19 mmが普通で、一部18 mmのものがあります。実際18 mmあればかなり余裕を持ったタイピングが可能です。
打鍵感はSurface Proに近いです。Surfaceシリーズの場合、タイプカバー(キーボード)をデスクに「ベタッ」と置くこともできますが、若干角度をつけることも可能です。
こんな感じですね。この状態だと、打鍵していて少し「ポコポコ」という感覚になります。つまり、少したわむということです。Surface ProにしてもSurface Goにしても、構造上どうしてもこういう感覚は残りますね。ただ、大きな不満というほどでもなく、十分快適な打鍵が可能です。
製品画像では確認できなかったmicroSDスロットの位置ですが、やはりキックスタンドの内側にありました。この構造もSurface Proと同じです。
ポートについては、やはりUSBポートの数が決定的に不足している(Type-Cが1つだけです)と思っていましたから、「せめてもう1つくらいType-AのUSBポートがつかなかったんですかねえ?」とMicrosoftのご担当者に聞いてみたところ、「Type-CからType-Aへの変換アダプターは発売します。でもSurface Dock以外のハブ類は発売の予定がないんです(つまり社外品を使うしかないということ)」とのことでした。
また、この製品の充電はSurface Connectという端子を使いますが、USB Type-Cからの充電も可能とのことでした。ただし、急速充電はSurface Connectのみ対応します。
Surface Penの筆圧は「4,096段階」で、傾き検知にも対応するのですが、すべてのSurfaceシリーズでフル機能が使えるわけではありません。「Surface Goではどうなの?」ということが気になっていて、ご担当者に質問したところ「4,096段階で傾き検知にも対応します」とのことでした。これで絵描きさんも安心、というところでしょうか。
ただし、Surface GoのCPUはPentium Gold 4415Yで、このCPUと内蔵グラフィックでどこまでの手書き入力ができるのか?という点については明確なご回答はいただけませんでした。というか、使うソフトウェアにもよるでしょうし、描く人の「作風」にもよるでしょうから、明確に答えろ、と言っても無理でしょうね…。ただし、ご担当者の口頭レベルの説明だと「Surface Pro 3のCore i5(Core i5-4300Uです)くらいの実力はありますよ」とのことでした。
で、少し手書き入力をさせてもらったのですが、「こんな短時間で落書きして性能を値踏みできるわけないがな」ということです。描き味はSurface Proと変わらず、素晴らしいと思いましたけどね。
2.価格
Microsoft Surface GoはMicrosoftストアで7月12日から予約注文を受け付けており、8月28日出荷開始となります。価格は下記のとおりです。
4GB/64GB: 69,984円
8GB/128GB: 89,424円
タイプカバー(ブラック): 12,744円
タイプカバー(Signature): 16,632円
Surfaceペン: 12,744円
※すべて税込み価格
本体価格で「あれ?399ドルからじゃないの?」って思ってしまいますが、事前の予想通り、「Office Home & Business 2016」が付属するため、本体価格が高くなってしまいました。ということで、「4GB/64GBモデル + ブラックタイプカバー」だと82,728円、「8GB/128GBモデル + Signatureタイプカバー + Surfaceペン」だと118,800円となります。
この記事を書く前にTwitterのタイムラインを見ていたら、この価格は割とディスられてましたね。ただし、価格の根拠みたいなのはディスっている人たちも理解していて、「なぜOfficeなしのモデルを設定してくれないんだ!」という趣旨のものが多かったです。一応法人モデルだと「Pro版OS/Officeなし」で税抜き52,800円から、教育機関向けが税抜き47,800円から、というのがあるんですけど、これは法人もしくはリアルな教育機関でないと買えないようです。
Surface Goはメインで使うモバイルノートとしても十分実用的なので、どうせOfficeは必要でしょ?という考え方もあるんでしょうけど、Officeなしのモデルもあってよかったかな、と思います。そうすればタイプカバー込みで6万円くらいから買えたんでしょうし。
これまで何度も個人的見解として「この製品は10インチタブレット市場活性化の呼び水になるのでは?」ということを書いてきていますので、日本での価格は妥当ではあると思いますが、できればもう少し選択肢を用意してもらいたかったなあ、とは思います。
コメント
かつてzenfoneがおま値で売り出され、
その後、徐々にシェアを失ったように、
こういう価格設定はユーザーを敵に回す。
Office付けてもいいけど自社製品バンドルして2万円も価格上げるなよといいたい。がっつりOfficeでも儲けてるじゃん。コンセプトがiPod対抗の低価格デバイスじゃ無いのか?
他のメーカーを潰す気?
type-cで充電できるのは嬉しい
発売して半年もすれば投げ売り価格になるだろうから楽しみ
どうしても欲しい場合は海外から輸入した方が良さそうですね。
一般消費者にはOffice抱き合わせ販売のみって、これ公正取引委員会が問題視するような販売行為ですね。
昭和のドラクエみたいですね
値段が高い安いの問題ではなくて、日本だけこんな売り方になった不公平感がdisの原因だと思います
Office365のライセンスを持っているユーザーのことも少しは考えて欲しいです。
office無し個人で購入できるならいいんだろうけどな…
評判悪すぎて、MSが焦ってoffice無しモデルを追加して来る事に期待。
こういう時にちょーちんきじ書くサイトかどうかってことがすぐバレますなw
忖度は大人が生きていく上で妥当なスキルてす。
マイクロソフトは、現状のWinタブレット熱が冷めてしまってるのをまず認識するべきであって、自分だけ売り抜けようとかアホな考えをしないことですな
(タブレットプレインストールのライセンス料をCPUで差別しないで下げなさい)
日本版は、元が399ドルの機種だとわかってて、だれが買うの…
タイプカバーもほぼ必須なのに
自演コメ多すぎw
amazon.comでOffice無しを日本へshipping出来るみたい
Office365を推しながらOfficeあり強制というのはチグハグな印象しかないですね。ストレージ64GBの低速eMMCかつタイプカバー無しでも最低7万、
カバーをつけてノートと同様の使い勝手にするには8万超というのはやはり高すぎます。
>匿名さん
Amazoncomから海外輸入品は技適が入ってないようなので
日本では法律上使用できないようです。