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Lenovo ThinkPad X1 Carbon Gen 9 / ThinkPad X1 Yoga Gen 6 - ThinkPadモバイルのフラッグシップマシン、2021年モデルは大きく変わりました

Lenovo ThinkPad X1 Carbon Gen 9 / ThinkPad X1 Yoga Gen 6
レノボが14インチモバイルノート「ThinkPad X1 Carbon Gen 9」と14インチコンバーチブル2 in 1「ThinkPad X1 Yoga Gen 6」を発売しました。発売日は3月23日なのですが、この記事を書いている3月25日現在、まだ個人向けの直販はスタートしていません。早ければ週末(3月26日)にも発売されると思います。

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この2機種については1月のCES(オンライン開催)で発表済みですが、早くも、というべきか、ようやく、というべきか、日本でも購入できるようになります。

1.スペック

スペック表

  ThinkPad X1 Carbon Gen9 / X1 Yoga Gen6
OS Windows 10 Home/Pro
CPU Intel Core i5-1135G7/Core i5-1145G7/Core i7-1165G7/Core i7-1185G7
GPU なし
RAM 8GB/16GB/32GB
ストレージ 256GB/512GB/1TB/2TB SSD
光学ドライブ なし
ディスプレイ 14インチIPS(3,840 × 2,400)
14インチIPS(1,920 x 1,200) 
ネットワーク 802.11a/b/g/n/ac/ax、Bluetooth 5.1
入出力 USB 4 Type-C(Thunderbolt 4)× 2、USB 3.2 Gen1 × 2、オーディオジャック、HDMI、nanoSIMスロット(オプション)
カメラ Webカメラ(720p)顔認証対応可
バッテリー Carbon:26時間
Yoga:23.9時間
サイズ Carbon:314.5×221.6×14.9 mm
Yoga:314.4x223x14.9 mm
重量 Carbon:1.13kg~
Yoga:1.399kg~

コメント

ThinkPad X1 Carbon Gen 9とX1 Yoga Gen 6は、後述しますが外観のイメージがかなり異なります。しかし、メカ的(CPUやRAM、ストレージ、ディスプレイなどの仕様)にはほぼ同じなので、「兄弟機種」と考えていいでしょう。

CPUは第11世代(Tiger Lake)のCore i5とCore i7が設定され、法人などでのPC一元管理に役立つvProに対応するCore i5-1145G7/Core i7-1185G7も選択可能です。RAMは従来モデルが16GBまでだったのに対し、最大で32GBまで搭載可能となりました。これで「RAMが大好きな人」も納得でしょう。個人的にはこの製品の特性を考えると16GBあれば十分だと思いますけどね。ストレージは最大で2TBまでのカスタマイズ注文が可能です。ストレージの最大容量については従来モデルから変わっていませんが「ストレージが大好きな人も」…、まあいいですか…。

ディスプレイの仕様はX1 CarbonとX1 Yogaで異なります。

●X1 Carbon
解像度3840 x 2400、ブルーライト軽減
解像度1920 x 1200、タッチ対応(10点) Privacy Guard
解像度1920 x 1200、タッチ対応(10点)、ブルーライト軽減
解像度1920 x 1200、ブルーライト軽減

●X1 Yoga
解像度3840 x 2400、タッチ対応(10点)ブルーライト軽減
解像度1920 x 1200、タッチ対応(10点) Privacy Guard、光沢なし
解像度1920 x 1200、タッチ対応(10点)、ブルーライト軽減、光沢なし
解像度1920 x 1200、タッチ対応(10点)ブルーライト軽減

要するに、コンバーチブル2 in 1筐体のX1 Yogaは全モデルタッチ対応し、クラムシェルノートのX1 Carbonはタッチ・非タッチの設定がある、ということです。クラムシェルのX1 Carbonでもタッチ液晶が選べるのはうれしいところ。ただ、4K解像度でタッチ対応がいい、という場合はX1 Yogaにせざるを得ませんね。

また、X1 Yogaは従来モデルと同様、ペン入力が可能で、ペンを本体に内蔵することができます。でも、従来モデルではペンは「付属品」でしたが、ニューモデルでは製品ページに「オプション」と明記されていました。直販モデルではどうなるでしょうか?ペンの仕様は開示されていませんが、おそらく4,096段階の筆圧に対応するものになっていると思います。

注目のサイズですが、従来モデルと比較してみましょう。

X1 Carbon Gen 9:314.5×221.6×14.9 mm /1.13 kg~
X1 Carbon Gen 8:323x217x14.95-15.4 mm / 1.09-1.23 kg
※Gen 8はPrivacy Guardをつけると厚さ15.4 mm、重さ1.23 kgになります

X1 Yoga Gen 6:314.4x223x14.9 mm / 1.399 kg
X1 Yoga Gen 5:323x218x15.5mm / 1.36 kg

ディスプレイのアスペクト比が16:9から16:10に変わったので、横幅が少し小さく、奥行き(短辺)が少し大きくなりました。まあ、トータルではあんまり変わらない、と言っていいでしょう。重量は微妙に重くなったような気もしますが、数10グラムなので、体感的にはほとんど変わらないはずです。

2.筐体

Lenovo ThinkPad X1 Carbon Gen 9
こちらがX1 Carbon。

Lenovo ThinkPad X1 Yoga Gen 6
こちらがX1 Yoga。サイズはほぼ同じですが、筐体色が異なります。X1 YogaはThinkPadシリーズとしては少数派の「グレー(正確にはストームグレー)の金属筐体」を採用しています。最近だと「X1 Titanium」が「黒くない」ので、X1 Yogaが異端の色、というわけでもありませんが、ずいぶん雰囲気が変わりますね。

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Lenovo ThinkPad X1 Carbon Gen 9
X1 Carbonを正面から見たところです。ベゼル幅は十分に細いと感じますが、他社のフラッグシップモバイルノートのように「極細」とまではいきません。並外れた堅牢性がセールスポイントのThinkPadシリーズだけに、ここは仕方のないところでしょう。

Lenovo ThinkPad X1 Carbon Gen 9
X1 Carbonの天板です。カーボン調の模様が入っています。従来モデルでは一般的な無地天板とカーボン調天板を選べたはずですが、ニューモデルでは選択の余地があるのかどうか不明です。

Lenovo ThinkPad X1 Carbon Gen 9
X1 Carbonのキーボードです。キーボードのレイアウトそのものは変更がないように思われますが、両端にスピーカーが配置されるようになりました。ここは大きな変更点かと思います。スピーカーシステムはDolby Atmos。また「マイクは上向きの360°集音マイクを4個搭載しており、Dolby Voiceにより、オンライン会議時に人の声が聞きやすく、快適なコラボレーションが可能です」との説明があり、よりビジネス利用が快適になったと思われます。なお、スピーカー位置やマイクの構成については、X1 Carbon、X1 Yogaとも共通の仕様です。

Lenovo ThinkPad X1 Yoga Gen 6
X1 Yogaはコンバーチブル2 in 1筐体なので、一般的なノートPC形態のほか、タブレットモードやスタンドモード、テントモードにして使うことができます。

Lenovo ThinkPad X1 Carbon Gen 9
一方、X1 Carbonはタブレットモードなどには出来ませんが、このようにヒンジが水平位置(180度)まで開口します。この構造は最近のレノボ製品のほぼ全機種が対応しています。

Lenovo ThinkPad X1 Carbon Gen 9

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Lenovo ThinkPad X1 Yoga Gen 6

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画像上がX1 Carbon、下がX1 Yogaです。SIMスロットの位置が異なりますが、基本的なポート構成、ポート位置はほぼ共通と言えます。ともに「レガシーなUSB Type-A」を2つ、「最新のThunderbolt 4」を2つ装備していますので、使い勝手は非常にいいと思われます。ただし、SD(microSD)カードリーダーはありません。

3.価格など

Lenovo ThinkPad X1 Carbon Gen 9 / ThinkPad X1 Yoga Gen 6は3月23日に発売されましたが、3月25日現在、まだレノボ直販サイトでの販売はスタートしていません。早ければ3月26日から販売がスタートするのではないか、と予想しています。

プレスリリースによると、価格はX1 Carbonが税別244,000円(税込み268,400円)から、X1 Yogaが税別278,000円(税込み305,800円)から、とのことですが、直販モデルは「まあ3割引」と考えていいでしょう。なので、X1 Carbonが税込み18万円~19万円くらいから、X1 Yogaが税込み21万円~22万円くらいからになると思います。

X1 CarbonとX1 YogaはThinkPadモバイルのフラッグシップマシンと言える位置づけの製品です。私も含め、ThinkPadファンならニューモデルが気になって眠れないくらいのビッグネームですね(すいません、ちょっと大袈裟)。2019年モデルと2020年モデルは「本当にごくわずか」な変更点しかありませんでしたが、この2021年モデルはディスプレイ形状からして変更になっていますので、ある意味久しぶりのビッグチェンジと言えるかもしれません。

4.関連リンク

ThinkPad X1 Carbon Gen 9:Lenovo
ThinkPad X1 Yoga Gen 6:Lenovo

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