こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。ここで紹介するタブレットなどのデバイスは普及価格帯のものがほとんどです。いまだにSurface Pro 3の記事は書いていません。深い理由はないのですが、私にお金がないため、高価格帯の製品に高い関心を持てない、ということと、タブレットというデバイスに10万円以上出すのは普通の人の感覚とはいえないのではないか、という考えがありました。でも、Windowsタブレットも主流が10インチにシフトしつつあり、2 in 1 PC(キーボードが付属し、外見上はノートPCとしても通用するデザインのもの)も次々に登場していることから、少し考え方を改めて、2 in 1などは従来よりも高い価格帯のものを取り上げていこうと思います。
さて、ThinkPadシリーズでWindowsタブレットをハイスペックにしてくれているLenovoが新しい2 in 1を発表しました。「ThinkPad Helix」といいます。
1.概要とスペック
ThinkPad Helixは以前からLenovoのPCラインナップにありました。薄型で液晶部分を脱着してタブレットとしてもノートブックとしても使える国内初の2 in 1スタイルのPCです。優れたデザインとIntel Core i5, i7を搭載するハイスペックなモデルで、その分価格も高く167,400円(core i5)、224,640円(core i7)という高級機といってよい内容です。
で、このHelix、IFA2014で新型に切り替わります。米国での価格だけが公表されているのですが、999ドル(約10万5千円)と、かなりの値下げになっています。それだけじゃなくて、CPUも初めてIntel Core Mプロセッサを搭載しています。ではわかっている範囲でスペックを。
OS: Windows8.1 Pro
CPU: Intel Core M(詳細不明)
ディスプレイ:11.6インチ FHD 1920×1080 Gorilla Glass(強化ガラス)
RAM: 不明(現行モデルは4GBと8GBあり)
重さ: 約1.35kg
厚さ: 約9.65mm
スペックとしてはCPU以外に詳細な情報は明らかになっていませんが、Core Mプロセッサとファンレス構造により条件付きでバッテリ稼働時間が12時間と、現行モデルよりも2時間伸びていること、そして現行モデルよりも12%の軽量化と15%の薄型化を達成していることが特筆点です。
現行モデル同様、Helixはタブレットとキーボードを分離するだけでなく、フレキシブルな変形が可能で、上の画像は狭い場所でもディスプレイが見やすい「Tent」という形状です。
2.オプションはLenovoらしく豊富
Helixは「Ultrabook Keyboard」と「Ultrabook Pro Keyboard」を選ぶことができ、Proのほうのキーボードを選択した場合、バッテリ稼働時間が伸びて12時間となるようです。また、企業向けのニーズを捉えるべく指紋認証やスマートカードリーダーなどセキュリティ強化のためのオプションが用意されていること、そしてThinkPad10がそうであったようにデジタイザもオプションで用意されています。
3.価格は999ドルから、でもオプションつけちゃうよね
価格については上の方に書きましたが、新しいHelixは米国での売価が999ドルからと、いかにも割安感をあおる価格になっています。最近は円安が続いているので、このまま円に換算しても10万円を越えてしまいますが、現行モデルの米国での売価が1,499ドルからなので、日本での売価も確実に下がるはずです。米国で500ドル安くなっているので日本でも5万円くらい下がるかもしれませんね。米国での発売開始は10月から、当初はUltrabook Keyboard付きのモデルのみとなり、あとでProキーボードが追加されるようです。
米国のベーシックモデルの価格が999ドルといっても、日本でデジタイザなど気になるオプションをいくつかつけてしまうと15万円くらいにはなりそうなので、Surface Pro 3あたりとバッティングする価格帯になりそうです。ThinkPadの名を冠している以上、高品質、グッドデザインであることは間違いありませんから、バカ売れしているSurface Pro 3にあえて背を向ける、というのも全然アリだと思います。
4.関連リンク
New Lenovo Devices Transform to Fit the Board Room, Game Room and Beyond:Lenovo USA公式(英語)
Lenovo Reveals New ThinkPad Helix 2-in-1 With Thin & Light Design, Active Digitizer And Gorilla Glass Display:Microsoft-News.com(英語)