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Lenovo ThinkPad 8 が64ビットOSになってCPUもグレードアップ - 完全なる最強8インチタブレットに進化

ThinkPadがさらにパワーアップ
速報です。従来モデルでも8インチタブレット中最高のスペックであったLenovo ThinkPad 8がさらに改良されました。正確に言うとモデル追加、ということになりますが、ともかく概要を紹介します。

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1.変更点

ThinkPad8のスペック表

※クリックで拡大します

上の画像はLenovo直販サイトのものです。従来モデルとの変更点を赤でハイライトしています。

OSが64ビットに

ついに8インチタブレットでも64ビットのOSを使えるようになったんですね。64ビットOSのメリットとして、CPUが扱える情報量が32ビットOSよりも大きい上に大容量のメモリを扱うことができるため、特にマルチタスク環境で処理速度が早くなる、ということが挙げられます。

OSは話題のゼロ円(Microsoftがメーカーに卸す価格がゼロであるということ)OSのWindows8.1 with Bingとなっています。これは初期設定時の検索エンジンがBingである、という以外に通常のWindows8.1との差異はなく、検索エンジンは私達エンドユーザーが自由に設定変更することが出来るので、実質的になんら不利なところはありません。後述しますが、with BingのOSを採用することにより、価格面で大きなメリットが発生しています。

CPUがIntel Atom Z3795に

従来型のCPUはZ3770でした。他の8インチタブレットはすべてZ3740(あるいはZ3740D)を搭載しており、従来型のZ3770でさえも他モデルとの対比では最もパワフルなCPUでしたが、それがさらに進化してAtomシリーズの最新・最高級モデルであるZ3795となりました。ちなみにごく最近発売された東芝のdynabook Tab S38と富士通のARROWS Tab Q335/Kは省電力・コストダウン型のZ3735Fを搭載していて、新型ながら大きなパフォーマンス向上を狙った仕様ではありません。各CPUのクロックスピードを比較すると

Z3740:1.33GHz(バースト周波数 1.86GHz)
Z3770:1.46GHz(バースト周波数 2.39GHz)
Z3735F:1.33GHz(バースト周波数 1.83GHz)
Z3795:1.59GHz(バースト周波数 2.39GHz)

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となっており、数字だけで見ても高速化に期待ができます。このZ3795というCPUは同じLenovoのThinkPad 10にも搭載されており、core-iシリーズを搭載するSurface Proなどオーバー10万円クラスのタブレットを別にすれば、タブレットとしてはもっとも優れたスペックを誇ります。タブレットの場合、省電力性も大切ですから、8インチタブレットとしてはAtomシリーズを採用するのが妥当だと個人的には考えており、その意味でも現在入手しうる最高のスペックだと思います。

メモリが4GBに

内蔵メモリ(RAM)が従来の2GBから4GBに増量されました。OSが64ビットとなったこともあわせると、上に書いたクロックスピードの話題以上に高速化、マルチタスク時の安定動作に寄与するものと思われます。

2.新ラインナップ 納期はちょっと心配かな?

これまで追加された64ビットモデルについて説明してきましたが、従来モデルも健在です。ただ、価格設定が微妙な感じになってしまいました。

CPU,OS,メモリ,内蔵ストレージ
Z3770,32bit,2GB,64GB 即納モデル(従来型):59,400円(税込)
Z3795,32bit with Bing,2GB,64GB(新型):53,260円(税込)
Z3795,64bit with Bing,4GB,64GB(新型):56,700円(税込)
Z3795,64bit with Bing,4GB,128GB(新型):64,260円(税込)
Z3795,32bit Pro,2GB,64GB(新型・Officeなし):63,720円(税込)

新型がOSにWindows8.1 with Bingを採用したこともあり、従来のWindows8.1を採用したままの、スペックの劣る従来型が割高になってしまいました。言い換えると新型はすごくお買い得感がありますね。with BingのOSを採用して、私達買い手が恩恵を受ける最初の事例なんじゃないでしょうか?

一番下は法人ユーザーを意識したWindows8.1Pro搭載のモデルなので、個人向けとして考えると下から2番めと3番目の2モデルが人気となりそうです。そして、今年春の状況からして、特に128GBモデルはそう簡単に納品されない可能性があるかもしれません。先日記事にした通り、従来型の即納モデルは納期が1週間程度である一方、新モデルはこの記事を書いている時点(2014年7月18日)で「最短お届け予定日」が8月5日となっています。この予定日通りなら問題にはならないと思いますが、今春はこれが悲惨なことになり、2ヵ月以上待った人もいたので、若干納期には不安が残ります。

3.購入予定のある人はお早めに!

結論として、きちんと8月に納品されるのであれば、新しいThinkPad 8は「強く買い推奨」となります。OS,CPU,メモリのスペックは多くのタブレットユーザーが「こうだったらいいのに」と思っている理想型です。Intelの新しいCPUラインであるCherryTrailが登場するのは早くても年末なので、それまでの間ThinkPad 8が「最強の8インチタブレット」の座を明け渡すことはないでしょう。今回、「モデル追加」という形態で、Lenovoからプレスリリースすら出ていない地味な登場ではありますが、もともとThinkPad 8はデザイン面、オプションの充実度など、どこをとっても他のタブレットユーザーにとって羨望の的ですから、無理にデザインを一新する必要は全く感じませんし、むしろ変えないでくれたほうがうれしいっていう人のほうが多いんじゃないでしょうか?

ボーナスでWindowsタブレットを、と考えている人は、急いで注文したほうがいいかもです。でないと納期が心配ですから。

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