Lenovo Legion Pro 5i Gen 8 16型の実機レビューです。2023年3月に発売された「Legion 5シリーズ」のニューモデルで、AMD版(Legion Pro 5 Gen 8)もラインナップされていますが、今回のレビュー機はIntel版です。最新のCPUとGPUを搭載し、高いゲーミング性能と筐体品質を備えた製品です。
・ゲーミングノートとして上位クラスの高いスペック
・ニーズに合わせてシステム構成のカスタマイズが可能
・迫力あるデザインで剛性感の高い筐体
・ゲームにもクリエイティブワークにも使える高品質なディスプレイ
・ゲーミングマウスが付属
・システムスペックの割にリーズナブルな価格
ここはイマイチ
・Thuderbolt 4ポートを装備していない
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目次
1.Legion Pro 5i 製品概要
どんなPC?
「Legion」とはレノボのゲーミングPCブランドです。2023年になってレノボでは「LOQ」というエントリーゲーマー、カジュアルゲーマー向けのゲーミングブランドを立ち上げたため、それにあわせてLegionシリーズのシステムスペックは従来よりも高いものとなりました。
レビュー機のLegion Pro 5iはLegion 5シリーズに属し、上位にLegion 7シリーズが存在しますが、このような背景からLegion 5シリーズはもはやエントリーモデルとは言えず、中上位クラスのゲーミングノートとなっています。とはいえ、そこはレノボのこと、スペックの割に購入しやすい価格に設定されています。
スペック表
Legion Pro 5i Gen 8 | |
OS | Windows 11 Home/Pro |
CPU | Intel Core i5-13500HX/Core i7-13700HX Core i9-13900HX |
GPU | GeForce RTX4050/RTX4060/RTX4070 Laptop GPU |
RAM | 16GB/32GB(DDR5-4800, 最大32GB) |
ストレージ | 512GB/1TB SSD(PCIe NVMe/M.2) ※1TB PCIe-NVMe SSD追加可能モデルあり |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 16インチIPS(2,560 × 1,600)165Hz/240Hz |
ネットワーク | Wi-Fi6E(802.11a/b/g/n/ac/ax)、Bluetooth 5.1 |
入出力 | USB3.2 Gen2 Type-C(映像出力対応)、USB3.2 Gen2 Type-C(映像出力、USB PD対応)、USB3.2 Gen1 Type-A × 4、HDMI、LAN(RJ45)、オーディオジャック |
カメラ | Webカメラ(1080p) |
バッテリー | 80Whr(約5時間) |
サイズ | 363.4 x 260.4 x 22-27 mm |
重量 | 2.5 kg |
バリエーションモデル
・Core i5/RTX4050/32GB/512GB/165Hz(カ)
・Core i7/RTX4060/16GB/1TB/240Hz
・Core i7/RTX4060/32GB/512GB/165Hz(カ)
・Core i7/RTX4070/16GB/1TB/240Hz
・Core i7/RTX4070/32GB/1TB/165Hz(カ)
※左からCPU/GPU/RAM/SSD/ディスプレイリフレッシュレート
※(カ)はカスタマイズ可能モデル
Legion Pro 5iは注文時にシステム構成のカスタマイズが可能です。上記のベースモデルのうち、カスタマイズに対応するモデルで、かつCPUとGPUの仕様がお好みに近いものを選んでカスタマイズすれば、ほぼ思い通りのシステム構成に仕上げることができます。
レビュー機の構成
上記ベースモデルのうちのCore i7/RTX4070/16GB/1TB/240Hzというものでした。このモデルはカスタマイズには対応していません。
では、外観から見ていきます。
2.Legion Pro 5i 外観と使用感
同梱物
ACアダプターは巨大です。一応薄型にはなっていますが、それでもかなりの存在感です。出力は300Wで実測重量は1,062 g(電源ケーブル込み)ありました。ちなみにLegion Pro 5iは背面のUSB Type-CポートがUSB PDに対応しており、Type-Cポートからの給電もできますが、その場合の出力(給電の電力)は最大100Wとなります。Type-Cポートから給電しつつPCゲームを試してみましたが、100Wでは出力が足りず、処理落ちが目立ってしまいました。なので、Legion Pro 5iの性能をフルに引き出すためにはこのACアダプターが必要です。ただし、ゲーム以外の用途、例えば文書作成などに使う場合は100WのPD給電で事足ります。
また、「Legion M300 RGB ゲーミングマウス」が付属します。USB Type-A接続の有線マウスでRGBライティングに対応し、両サイドにサイドボタンが2つずつあり(合計で8ボタン)、各ボタンはプログラム可能、最大解像度は8,000DPIと、PCゲームをプレイするのに十分すぎるくらいの仕様です。
天板と底面
天板です。天板の素材は「50%リサイクルアルミ&マグネシウム」で、頑丈かつ重厚感のあるものになっています。筐体色は「オニキスグレー」のみです。濃いめのグレー、という感じの色です。なお、天板のロゴはイルミネーション対応ではありません(光りません)。
底面です。上部に大きな通気口がありますが、ユーザーがメンテナンスできる開口部(ハッチ)はありません。Legion Pro 5iはSSDを2枚搭載可能なので、購入時にSSDを追加しなかった場合はDIYでの増設が可能です。ただし、底面のネジを外して筐体を開口するにはちょっとコツが要りますので、PC初心者の方が増設する場合はPCに詳しい人に手伝ってもらうほうが安心です。
また、画像がわかりにくいですが、両サイドにスピーカーグリルがあります。Legion Pro 5iは底面にステレオスピーカーを搭載しています。
側面
前面と背面です。前面にはポート類、ボタン類はなく、中央にヒンジ開口用の突起(手がかり)があるのみ。背面左右には通気口があり、中央にポートが配置されています。画像左から有線LAN、USB Type-C、HDMI、USB Type-A × 2、電源コネクタです。電源コネクタは一見するとUSB Type-Aポートっぽいですが、USBポートとしての機能はありませんし、形状も異なります。また、背面にあるUSB Type-Cポートは映像出力とUSB PDに対応していますので、本体の充電/給電ができます。
左右の側面です。左側面(上の画像)にはUSB Type-AポートとUSB Type-Cポートがあります。こちらのType-Cポートは映像出力に対応しますが、USB PDには非対応です。
右側面(下の画像)にはイヤホンジャックとWebカメラのオン/オフスイッチ、そしてUSB Type-Aポートがあります。
Legion Pro 5iはポートの数が豊富で、他社のゲーミングノートよりも充実していると思います。ただし、Thunderbolt 4は搭載しておらず、この点のみちょっと残念ですね。
ディスプレイ
Legion Pro 5iのディスプレイは16インチで解像度は2,560 × 1,600(アスペクト比16:10)、IPS液晶のノングレア(非光沢)タイプです。また、カスタマイズ対応モデルでは下記の2種類を選択できます。
・100%sRGB, 300 nit, 165Hz, ブルーライト軽減パネル
・HDR400, 100%sRGB, 500 nit, 240Hz
いずれのタイプも100%sRGBの発色品質になっており、リフレッシュレートも165Hz/240Hzを選べます。リフレッシュレートに関しては、個人的には「よっぽどの人でない限り165Hzで十分」だとは思いますが、240Hzタイプにする場合のオプション料金がわずかに3,300円(定価ベース、割引価格ベースだと約2,000円)ですし、輝度もさらに上がりますので、「基本240Hzにすべき」でしょうね。
レビュー機は240Hzタイプでしたが、手持ちのモニター(27インチIPS液晶、100%sRGBのもの)と比較してみると、当たり前ですけど発色は互角でした。また、このディスプレイは輝度が500nitと高く、それも体感的な発色の良さに寄与していると感じます。レノボがこの品質のディスプレイをLegionに用意したのはクリエイティブワークでの利用も意識してのことでしょう。有機ELとかミニLEDのディスプレイには一歩譲るものの、ノートPC用のディスプレイとしては高く評価できる品質だと思います。
「X-Rite Color Assistant」というアプリが入っており、プロファイルを選ぶことができます。ただし、キャリブレーション機能はなく、プロファイルの選択のみです。選ぶプロファイルによって発色の傾向が変わりますので、お好みのものを選ぶといいと思います。
キーボード
キーボードです。16インチ(15.6インチ)サイズのゲーミングノートではテンキーを省いているものも見受けられますが、Legion Pro 5iはテンキーを搭載しています。また、この画像ではバックライトを消灯していますが、Legion Pro 5iは4ゾーンRGBバックライトがつき、イルミネーション発光もできます。
アルファベットキー部分のキーピッチは手採寸で約19 mmと標準的、しかしテンキー部分はかなり狭く、手採寸で16 mm弱しかありません。この製品を経理業務に使う、ということは考えにくいですが、テンキーをブラインドタッチするには少々慣れが必要でしょう。一方で右下の方向キーはゲーミングノートらしく大型で使いやすいものになっています。
レノボではこのキーボードを「Legion TrueStrikeゲーミングキーボード」と称しており、設定アプリLenovo Vantageでバックライト色やキーボードマクロの設定が可能です。また、キーストロークも1.5 mmと開示されており、一般的なノートPCのキーボードよりもやや深めになっています。
キートップは平面ではなく、指のかかりが良くなるようにわずかなくぼみがあります。また、ゲーミングノートらしくキーボード面は頑丈に作られており、多少強打したくらいではたわんだりしません。
Legion Pro 5iの各種設定は「Lenovo Vantage」というアプリで行いますが、キーボードのライティングやマクロの設定もまたLenovo Vantageを使います。ライティングに関しては「Per-Key(個々のキーを任意の色に設定できる)」には対応しておらず、「4ゾーンRGB(キーボード面を4つのセグメントに分け、それぞれのセグメントのバックライト色を設定できる)」のため、操作・設定はごく簡単です。
筐体その他
ヒンジを最大開口してみました。このように「ほぼ水平位置」まで開口可能ですが、ギリ180度にはならないですねw ただし、このくらいまで開口できれば便利に使えると思います。例えばミーティングの際に向かい側に座っている人と画面の共有がしやすくなりますし、外部ディスプレイや外付けキーボードを接続してデスクトップPCのようにして使う場合にフレキシブルな配置ができますね。
ゲーミングノートらしく、というかLegionシリーズらしく、ヒンジがやや前方に取り付けられており、後部にオーバーハングがあります。これ、「いかにも」という感じでカッコいいですよね!
スピーカー
ゲーミングPC向けの音響アプリ「Nahimic」を搭載しています。音質調整機能は豊富でグラフィックイコライザーもついており、お好みの音質に仕上げることができます。また、サウンドトラッカー(FPSゲームなどで敵の方向を図示してくれる)やストリーミングダッシュボードなどの機能も備えています。
ゲームだけでなく、YouTubeでしばらく音楽や動画を視聴してみましたが、音質はクリアですし、筐体が大きいほうなので低音の再現力もノートPC用スピーカーとしては優秀な部類だと思いました。
3.Legion Pro 5i 性能テスト
ベンチマークテスト
Lenovo VantageではGPUのオーバークロックが可能です。
しかし、オーバークロックしようとするとこのようなメッセージが出て「(レビュアーとしては)ちょっと怖い」のと、レビュー機だけの問題かもしれませんが、最大値までオフセットしてしまうと一部のベンチマークソフトがフリーズしたりしました(具体的には3D MarkのFire Strike、ファイナルファンタジー15ベンチマーク)ので、ここでは「半分だけ(GPUクロックを100MHz、VRAMクロックを200MHz)」クロックアップした状態でベンチマークテストを実施しました。
グラフィック性能を測定する3D Markのスコアです。ゲーミングPCでは最も重要になるテストと言えます。なお、Speedway(DirectX 12 Ultimateに対応したテスト)は今回が2回めの計測となりますので、過去データは1つのみです。
参考(ハイスペックゲーミングノート):
MSI Titan GT77 HX 13V(i9-13980HX、RTX4090):22,052、38,273、15,196
MSI Vector GP78 HX 13V(i9-13980HX、RTX4080):19,011、35,262、12,345
ASUS ROG Strix SCAR 17 G733ZX(i9-12900H、RTX3080Ti):12,849、28,768、7,999
Lenovo Legion 760(Ryzen 9 5900HX、RTX3080):12,070、26,488、7,622
ASUS ROG Strix G15 G513RW(Ryzen 9 6900HX、RTX3070Ti):11,088、26,107、6,904
MSI Katana GF66 12U(i7-12700H、RTX3070Ti):10,516、23,619、6,589
GIGABYTE A7(Ryzen 9 5900HX、RTX3070):10,393、23,177、6,394
ASUS ROG Strix G15 G513RM(Ryzen 7 6800H、RTX3060):9,359、21,320、5,363
MSI Katana 15 B13V(i7-13620H、RTX4050):9,278、21,399、4,986
Lenovo LOQ 16IRH8(i7-13620H、RTX4050):9,087、20,397、4,999
ASUS Vivobook Pro 15 OLED K6502VV(i9-13900H、RTX4060):9,013、20,391、4,833
ASUS TUF Gaming A17 FA706QR(Ryzen 7 5800H、RTX3070):8,981、21,434、5,488
MSI Bravo 15 C7V(Ryzen 7 7735HS、RTX4050):8,767、20,659、5,037
ASUS ROG Flow X13 GV302(Ryzen 9 7940HS、RTX4060):8,629、19,292、4,915
ASUS ROG Strix SCAR 15(i9-10980HK、RTX2070SUPER):8,435、20,017、5,049
MSI Stealth 15M B12U(i7-1280P、RTX3060)):8,023、18,153、4,491
ASUS TUF Dash F15(i7-11370H、RTX3070):7,767、17,671、5,136
MSI Pulse GL66 11U(i7-11800H、RTX3060):6,974、15,408、4,088
HP ENVY 15(i9-10885H、RTX2060 Max-Q):5,597、13,382、3,150
※左からTime Spy、Fire Strike、Port Royalのスコア
参考:Speedway
MSI Vector GP78 HX 13V(i9-13980HX、RTX4080):4,864
Legion Pro 5iの性能を見る上で、最も気になる3D Markですが、概ね「前世代のRTX3080並み、RTX3070よりは上」という感じですね。レビュー機はRTX4070搭載なので、ほぼ予想通りです。ただし、RTX4080以上の型番とは顕著な差があります。まあ、RTX4080搭載機になると価格も一気に跳ね上がりますので、ここは仕方のないところでしょう。
次に個別ゲーム「ファイナルファンタジー15」のベンチマーク結果です。
参考:
MSI Titan GT77 HX 13V(i9-13980HX、RTX4090):19,307
MSI Vector GP78 HX 13V(i9-13980HX、RTX4080):18,328
ASUS ROG Strix SCAR 17 G733ZX(i9-12900H、RTX3080Ti):11,839
MSI GP66 Leopard 11U(i7-11800H、RTX3080):11,658
ASUS ROG FLOW X13(Ryzen 9 5900HS、RTX3080):10,371
MSI Katana GF66 12U(i7-12700H、RTX3070Ti):9,451
ASUS ROG Strix G15 G513RM(Ryzen 7 6800H、RTX3060):9,349
GIGABYTE A7(Ryzen 9 5900HX、RTX3070):9,063
ASUS ROG Strix SCAR 15(i9-10980HK、RTX2070SUPER):8,946
ASUS TUF Gaming A17 FA706QR(Ryzen 7 5800H、RTX3070):8,879
MSI Katana 15 B13V(i7-13620H、RTX4050):8,846
ASUS Vivobook Pro 15 OLED K6502VV(i9-13900H、RTX4060):8,838
Lenovo LOQ 16IRH8(i7-13620H、RTX4050):8,741
MSI Bravo 15 C7V(Ryzen 7 7735HS、RTX4050):8,557
MSI GE66 RAIDER(i7-10875H、RTX2070):8,230
ASUS ROG Flow X13 GV302(Ryzen 9 7940HS、RTX4060):8,017
MSI Stealth 15M B12U(i7-1280P、RTX3060)):7,513
ドスパラ GALLERIA GCR2070RNF(i7-9750H、RTX2070):7,440
MSI Pulse GL66 11U(i7-11800H、RTX3060):7,138
マウス DAIV 6P-RT(i7-12700H、RTX3050Ti):5,328
MSI GF63 Thin 10U(i5-10500H、RTX3050):4,179
FF15に関しては3D Markよりも状況が良い、と言いますか、RTX3080と互角以上の結果となりました。なお、このスコアはFHD解像度(1,920 × 1,080)で測定したものですが、
2,560 × 1,440解像度でテストしても8,000点オーバーと、高いスコアになっています。以前は「重い」ということで定評のあったFF15でもごく快適にプレイできます。
こちらは個別ゲーム、Forza Horizon 5のゲーム内にある「ベンチマークモード」の結果です。なぜかグラフィックが「低」推奨になってしまいました(たまにあるんですよね…)が、最高のグラフィック品質となる「エクストリーム」でも問題なくプレイできます。より高いフレームレートを期待するなら解像度を1,920 × 1,200にするか、あるいはグラフィック設定を少し落としてやればいいでしょう。ちなみに私はこのゲームをちょくちょくプレイしていますが、ベンチマークモードの設定のままでも不満は感じませんでした。
表計算ソフトやビデオチャット、画像加工など、実際のビジネスシーンをシミュレートしたテスト、PC Markのスコアです。どちらかというとビジネス系のPCの性能測定で重視すべきベンチマークテストと言えます。このテストではCPU性能の影響が大きいとされますが、テスト内容にグラフィック系のシミュレーションも含むため、外部GPUの性能も少なからず影響します。
参考(過去データから一部抜粋):
MSI Titan GT77 HX 13V(Core i9-13980HX、RTX4090):9,187
MSI Vector GP78 HX 13V(i9-13980HX、RTX4080):8,981
Lenovo LOQ 16IRH8(i7-13620H、RTX4050):7,958
MSI Katana 15 B13V(Core i7-13620H、RTX4050):7,955
ASUS ROG Ally(Ryzen Z1 Extreme):6,654
HP Pavilion 15-eh(Ryzen 7 5825U)5,954
VAIO SX12(2022)(Core i7-1260P):5,761
富士通LIFEBOOK NH WN1/H1(Core i7-12700H):5,614
VAIO F14(Core i7-1355U):5,553
dynabook AZ/HV(Core i7-1260P):5,503
MSI Prestige 13 Evo A12M(Core i7-1280P):5,500
VAIO SX14(Core i7-1280P):5,452
MSI Modern 14 C12M(Core i7-1255U):5,366
VAIO SX14(Core i7-1195G7):5,278
Lenovo ThinkPad X13(Core i7-1165G7):5,205
Lenovo IdeaPad Slim 550 14(Ryzen 5 5500U):5,076
ASUS Zenbook 17 Fold OLED UX9702(Core i7-1250U):5,074
DELL Inspiron 14 AMD(Ryzen 5 5625U):5,031
DELL XPS 13 Plus(Core i5-1240P):4,980
dynabook MZ/HS(Core i7-1165G7):4,967
dynabook SZ/MV(Core i7-1255U):4,902
HP Spectre x360 14(Core i7-1255U):4,834
HP ENVY x360-bf(Core i7-1250U):4,833
富士通LIFEBOOK CH WC1/G3(Core i5-1240P):4,613
Microsoft Surface Laptop Go 2(Core i5-1135G7):4,066
PC Markのスコアはちょっと不本意です。7,000点オーバーなので、PC Markが想定するビジネスシーンではごく快適に動作すると思いますが、レノボの下位モデル「LOQ」に及ばないスコアになってしまったのが残念です。
続いてはCPU性能のみを測定するCINEBENCH R23のスコアです。このテストではGPU(GeForceなど)の搭載有無は影響を受けないとされています。
参考(過去データから一部抜粋):
MSI Titan GT77 HX 13V(Core i9-13980HX):2,149、30,358
MSI Vector GP78 HX 13V(i9-13980HX、RTX4080):2,112、29,156
MSI Creator Z16P B12U(Core i9-12900H):1,918、17,827
Lenovo LOQ 16IRH8(i7-13620H):1,857、14,383
VAIO F14(Core i7-1355U):1,837、7,400
マウス DAIV 6P-RT(Core i7-12700H):1,814、12,873
dynabook AZ/HV(Core i7-1260P):1,809、8,940
ASUS Vivobook Pro 15X OLED K6501ZM(Core i7-12650H):1,806、14,632
MSI Katana 15 B13V(Core i7-13620H、RTX4050):1,802、11,620
MSI Modern 14 C12M(Core i7-1255U):1,797、8,791
ASUS ROG Ally(Ryzen Z1 Extreme):1,784、13,962
VAIO SX12(2022)(Core i7-1260P):1,769、9,334
富士通LIFEBOOK NH WN1/H1(Core i7-12700H):1,754、11,953
MSI Prestige 13 Evo A12M(Core i7-1280P):1,667、9,514
VAIO SX14(Core i7-1280P):1,661、9,354
MSI Stealth 15M B12U(Core i7-1280P):1,659、13,793
dynabook GZ/HV(Core i7-1260P):1,655、7,586
富士通LIFEBOOK AH(Core i7-1260P):1,646、9,012
dynabook RZ/HV(Core i7-1260P):1,634、8,524
ASUS ROG Strix G15 G513RW(Ryzen 9 6900HX):1,580、14,830
dynabook SZ/MV(Core i7-1255U):1,551、5,160
ASUS ROG Flow X16 GV601(Ryzen 7 6800HS):1,543、13,832
ASUS Vivobook 15 OLED K512EA(Core i7-1165G7):1,497、5,555
MSI GP66 Leopard 11U(Core i7-11800H):1,491、12,210
ASUS Vivobook Pro 15 OLED(Ryzen 7 5900HX):1,482、12,108
dynabook MZ/HS(Core i7-1165G7):1,477、5,526
ASUS M3700WY(Ryzen 7 5825U):1,454、9,046
MSI Bravo 15 B5(Ryzen 7 5800H):1,422、11,241
DELL Inspiron 14 AMD(Ryzen 5 5625U):1,364、8,013
Lenovo Legion 560(Ryzen 7 5800H):1,348、11,419
富士通LIFEBOOK CH WC1/G3(Core i5-1240P):1,304、5,260
Lenovo IdeaPad Slim 550 14(Ryzen 5 5500U):1,170、6,973
ASUS ZenBook 14(Core i5-8265U):1,023、3,691
HP Pavilion x360(Core i5-7200U):790、1,740
シングルコアのスコアが少し伸び悩んだものの、マルチコアでは納得のスコアとなりました。
SSDの読み書き速度を測定するCrystal Disk Markのスコアです。このスコア、RAID0構成の製品を別とすれば、現行のノートPCとしてはごく高速、トップクラスの速度だと思います。
発熱とファン音
ゲームプレイ中にはもちろん発熱、ファン音とも大きくなります。ファン音については一般的なスタンダードノートやモバイルノートよりは大きくなるものの、ゲーミングPCとしては静かな部類です。また音質も「サー」という感じなので、耳障り感もそれほどありませんでした。
発熱ですが、パームレストを除くキーボード面全体に感じました。最も熱くなるのはキーボード面上部左側で、手持ちのサーマルカメラで測定したところ最高59度くらいまで上昇しました。ただし、手を触れる部分(キートップやパームレストなど)だと「方向キーとEnterキーの間くらい」の部分で50度程度を観測しましたが、それ以外はそれほど温度は上昇せず、使っていて不快感を感じるほどではありませんでした。
なお、事務仕事なんかに使う際はほとんど無音ですし、発熱も全く気になりません。
バッテリー駆動時間
Legion Pro 5iはモバイルノートではなく、基本的にはバッテリー駆動が推奨される製品です。実際、電源に接続し、然るべき電力を供給しないとCPUとGPUをベストなコンディションで動作させられず、パフォーマンスが大きく損なわれます。
一応、節電に努めてスタンダードノート的な作業に使ってみました。
Lenovo Vantageのサーマル設定を「静音モード」に、GPUの動作モードを「ハイブリッドiGPU専用モード(基本的にGeForceは動かさない)」に、Windowsの電源モードを「トップクラスの電力効率」に、そしてディスプレイ輝度60%、音量30%、キーボードバックライトはオン(2段階のあかるさのうち暗いほう)にしてしばらく作業をしてみました。
・ブラウザー上で文書作成を約90分
・画像加工ソフトGIMPで簡単な画像加工を約25分
・ブラウザー上でYouTubeを開き、動画・音楽鑑賞を約20分
・ブラウザーでWebサイト閲覧(ディスプレイ輝度100%)を約15分
上記トータル約150分使用して、バッテリー消費量は68%でした。単純計算だと1時間あたり約27%のバッテリー消費、バッテリー駆動時間は3時間半~4時間弱くらいとなります。なので、オフィスなどで仕事に使う場合、半日くらいならバッテリー駆動できそうです。
ただし、繰り返しになりますが、Legion Pro 5iはバッテリー駆動では十分な性能を発揮できませんし、USB PDに対応しているので、出先でUSB Type-C充電器などがあれば、巨大なACアダプターを持参せずに済みます。まあ基本的には電源のあるところで使うのが一番ですよねw
4.Legion Pro 5i レビューまとめ
Lenovo Legion Pro 5i Gen 8 16はレノボ直販サイトで販売中で、9月10日現在の価格は税込み194,491円からです。また、レビュー機の「Core i7/RTX4070/16GB/1TB/240Hzディスプレイ」という構成のモデルは税込み244,277円です。
パフォーマンスに関しては、これまで見てきた通り、PC Markのスコアのみちょっと残念でしたが概ねCore i7-13700HX/GeForce RTX4070搭載のゲーミングノートとして期待通りの結果になったと思います。また、私は視力が悪く、かつ年齢も上がっていますのでリフレッシュレート240Hzの恩恵をしっかりレポートできませんでしたが、ディスプレイの発色品質はクリエイティブワークにも使えるレベルで高水準だったと思います。
製品価格について、レビュー機の価格はRTX4070搭載機として最安値とは言えないものの、SSD容量も1TBと余裕がありますし、筐体の剛性感や質感も十分に高いと感じられましたので、トータルで見るとお買い得なゲーミングノートである、と言えると思います。予算が許せばぜひ購入したい製品ですね。
5.関連リンク
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