レノボのゲーミングノートとしては最上位となるモデル「Legion 760」の実機レビューです。ノートPC用ではハイエンドのCPUとGPUを搭載し、ゲーミングPCらしい華やかさと高い冷却性能を備えた筐体、そして「レノボだけに」価格も比較的低めに抑えられている、ゲーマーにおすすめしたい製品です。
・CPU、GPUともゲーミングノートPCとしてハイエンド
・ゲームにもクリエイティブワークにも適した高精細ディスプレイ
・個性的なデザイン、華やかなLEDライティング
・重厚で冷却性能に優れた筐体
ここはイマイチ
・本体+ACアダプターで約3.5 kgと重量級
・バッテリー駆動での長時間利用は無理
・人気製品のため、納期が長い
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Legion 760:Lenovo
目次
1.Legion 760 スペック
スペック表
Legion 760 | |
OS | Windows 10 Home |
CPU | AMD Ryzen 7 5800H/Ryzen 9 5900HX |
GPU | NVIDIA GeForce RTX3070(8GB) NVIDIA GeForce RTX3080(16GB) |
RAM | 16GB/32GB(最大32GB) |
ストレージ | 1TB M.2 PCIe NVMe SSD |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 16インチIPS(2,560 × 1,600)165Hz |
ネットワーク | 802.11a/b/g/n/ac/ax、Bluetooth 5.1 |
入出力 | USB3.1 Type-C × 2、USB 3.0 Type-C、USB3.0 × 3、オーディオジャック、HDMI、LAN(RJ45) |
カメラ | Webカメラ(720p) |
バッテリー | 約 2.7-3.1時間 |
サイズ | 356 x 261.8 x 20.1~23.5 mm |
重量 | 2.5 kg |
バリエーションモデル
・Ryzen 7/RTX3070/16GB/1TB
・Ryzen 7/RTX3080/16GB/1TB
・Ryzen 9/RTX3080/32GB/1TB(レビュー機の構成)
※左からCPU/GPU/RAM/ストレージ
※それぞれOffice Home&Business搭載モデルあり
ポイント
・Zen3アーキテクチャのRyzen 7 5800H/Ryzen 9 5900HX
・GeForceの上位型番、RTX3070/RTX3080
・アスペクト比16:10、リフレッシュレート165Hzの高精細ディスプレイ
・Lenovo Legion AIエンジンを搭載し、ゲームプレイを最適化
・RGBバックライト搭載のTrueStrikeキーボード
・冷却システムにLegion Coldfront3.0を搭載
コメント
Legion 760はレノボのゲーミングブランド「Legion」のノートPCでは最上位に位置する製品で、CPUはRyzen 7/Ryzen 9(Ryzen 5の設定はありません)、GPUは最低でもGeForce RTX3070、ノートPC用としては最上位型番となるRTX3080の選択も可能です。RAMは16GBもしくは32GB、ストレージは全モデルで1TBと大容量です。
また、ディスプレイは一般的なFHD(1,920 × 1,080)解像度よりもワンランク高精細なWQXGA(2,560 × 1,600)解像度、アスペクト比16:10、そしてリフレッシュレートは165 Hzを確保していますので、美しい画面でなめらかな描画が楽しめます。
通信まわりでは無線にKiller Wireless-AX 1650(Wi-Fi6対応)を搭載し、もちろん有線LANポートの装備もあります。また、入出力ポートはUSB Type-Cが多めですが、数は充実しています。
この後筐体についてご説明しますが、サイズ感としては横幅は小さめ、奥行き(短辺)はかなり大きめになっています。これは独特の筐体デザインによるものです。また、重量も2.5 kgと、最近の15.6インチスタンダードノートが軒並み2 kg切りになっていることを思えば「重量級」と言えます。
2.Legion 760 筐体と使用感
同梱物
同梱物です。ペーパー類はやや多めですが、右上にある大きな黒い紙がスタートアップガイドで、これを見ると「最低限動かせる」くらいの内容になっていました(別途PDF形式でマニュアルをダウンロードできます)。 あとは安全に関する注意事項であるとかPCリサイクルマークの申込書、そして、ゲーミングノートらしくステッカー(シール)類が入っていました。
ACアダプターは「巨大」です。300Wのもので実測重量は電源ケーブル込みで1,060 gありました。当然持ち運びをするには大変ですが、なにせ300Wなので、一般的なモバイルバッテリーとか100WクラスのPD充電器だとまともにLegion 760に給電できないものと思われます。なので、外出時にはこのACアダプターを「持っていくしかない」ですね。
天板と底面
天板です。金属製で重厚なものになっています(要するにちょっと重い…)。ご覧のようにヒンジがやや前方に取り付けられていて、これが奥行きサイズを大きくしている要因と言えます。
筐体色は「ストームグレー」といい、この画像の左端にあるLEGIONロゴの「O」の部分にはLEDライトが仕込まれています(画像は後ほど)。
底面です。こちらも金属製で、中央に大きな通気口があり、2つのファンも覗けます。また、左右にはスピーカーグリルがあります。
側面
前面です。こちらにはポート類、ボタン類はありません。
前面中央にヒンジ開口用の突起があり、LEGIONロゴが刻印されています。
背面です。左右に大きな通気口があり、入出力ポートも多数あります。ポート配置は画像左から「有線LAN、USB Type-C、USB Type-A × 2、HDMI、USB Type-A、DC-INジャックです。DC-INジャックはレノボの独自形式のものが使われています。
なお、この製品にはUSB Type-Aポートが3つありますが「すべて背面」です。Type-Aポートは抜き差しの頻度が多い周辺機器に使われていることが多いので、背面にしかないのは使い勝手という点ではイマイチかな、と思います。
背面を上から見たところです。ポートの説明が書かれていて、バックライト点灯時にはこの説明の文字も点灯します。
右側面です。こちらにはUSB Type-Cポートがあり、さらに画像左側にWebカメラのオン/オフスイッチがあります。最近はこのようにWebカメラを物理的に塞ぐことのできるPCが増えていて、まあ「安心といえば安心」です。
左側面です。こちらにもUSB Type-Cがあります。あとはイヤホンジャック。また、このアングルから見るとLegion 760のデザインの個性が伝わってきますね。ヒンジが前方についていて、ヒンジ後方にオーバーハングが取られています。
キーボードと使用感
キーボードです。RGBバックライトが搭載されていますが、ここではとりあえずバックライトは消灯しています。オーソドックスにテンキーがつくタイプでアルファベットキーのキーピッチは手採寸で約19 mm、キーストロークは標準的ですが、アクチュエーションポイント(キーを押し込んだ際に、入力が認識されるポイント)は浅めです。
レノボではこのキーボードを「TrueStrikeキーボード」と称していて、「非常に正確に、ヘアトリガースピードで、対戦相手を叩くことができます」という説明がなされているのですが、実際にゲームプレイをしてみたところ、私の腕前では「他のキーボードと圧倒的に違う」という感じはありませんでした。
アルファベットキーの右下にある方向キーはサイズが大きめで少し位置がずらされていますので、とても押しやすいです。配列に大きなクセは感じられませんが、英語配列の名残り、といいますか、Enterキーの近くのキーがくっついて配置されているものが見受けられます。ただ、この配置によって使用感が悪化するという感じはありませんでした。
キートップはフラットで、特に加工はありません。
キーボードのユーティリティアプリとして「Lenovo Hot Keys」がありました。機能はご覧の通り、サーマルモード(パフォーマンスモード)の切り替え、リフレッシュレートの切り替え(60Hzと165Hz)、Lenovoキラーアプリ(Lenovo Vantage、後述します)の起動、Fnキーのロックがあります。
キーボードの使用感ですが、キータッチが軽く、アクチュエーションポイントも浅い、ということでタイピングはとても快適です。また、打鍵音も小さめで、静音と言っていいくらいですね。この製品をカフェに持ち込んで作業する、というイメージは湧きませんが、仮にそのような使い方をする場合でも周囲に気を使う必要はなさそうです。
ディスプレイと使用感
正面から見たところです。ベゼル幅確認のため、「白地」にして撮影しました。ご覧の通り上下左右ともベゼル幅がかなり細く、没入感のあるゲームプレイができると思います。
Legion 760のディスプレイは「リフレッシュレート165Hz、DisplayHDR 400、AMD FreeSync、NVIDIA G-SYNCに対応」のノングレア(非光沢)タイプで、スペック表記載の通り16インチサイズで解像度は2,560 × 1,600、アスペクト比(画面の縦横比)が16:10と、一般的なノートPCのFHD(1,920 × 1,080、アスペクト比16:9)よりも高精細で縦方向に少しだけ長い形状です。
ディスプレイの発色はX-Rite Color Assistantというアプリで調整が可能です。ただし、「Default、sRGB、Rec.709、Not Calibrated」の4種類のプロファイルから1つを選ぶ方式になっているので、細かい調整はできません。また、「Default」の設定は「sRGBと同じガンマ修正で、ブライトネスが最大値となっています」となっていました。
映像コンテンツの場合は「Dolby Vison」アプリで3つのプロファイル「ダーク」「ブライト」「ビビッド」が設定可能です。なお、Dolby Visonは普通にWebブラウジングやOfficeソフトなどを使用している際の画質には影響しません。
手持ちのモニターと発色を比較してみました。手持ちのうち最も発色が濃いモニターよりは原色の表現がやや控えめなものの、Legionの発色のほうが自然と感じられます。このディスプレイ品質であれば、ゲームプレイはもちろん、繊細な色の識別が必要なクリエイターの人も納得できる水準かと思います。
筐体その他
ヒンジは180度開口します。ゲームプレイ中はあまりメリットはないと思いますが、ビジネスシーン(打ち合わせ中など)では便利な構造です。
ただし、ヒンジ位置の関係で、横から見るとディスプレイ面が浮き上がっているのが確認できます。そのため、ヒンジを最大開口しているときにディスプレイ側に大きな力をかけてしまうと筐体にダメージを与える可能性があるので、ここは注意したいところです。
LEDライティング
Legion 760はライティングも派手です。ご覧のように側面の前側(前面)と左右の前方、通気孔、そして天板ロゴの「O」の位置にLEDがついていて、カラフルに発光させることができます。
キーボードバックライトもご覧の通り。
LEDライディングの設定は「iCUE」というプリインストールアプリで行います。日本語化がされていないアプリで、ライティング以外にCPUやGPUの温度モニターなどの機能もあります。残念ながら日本語化されていませんが、そんなに詳細な機能があるわけでもなく、特にライティングだけであれば上の画像のように実際の色を目視しながら調整が可能なので、特に使いにくいということはありません。
ライティングの設定はおおむね思い通りにできますし、イルミネーションの設定も可能です。また、キーボード上でもある程度はライティングの変更が可能です。具体的には「Fnキー+スペースキーの左側、あるいは右側」で発光パターンの変更ができ、「Fnキー+上下キー」で輝度の変更ができます。
スピーカーと使用感
Legion 760は底面に2つのスピーカーを搭載しています。
音響アプリはMSIのノートPCではおなじみの「Nahimic」です。簡単な設定で十分な音響効果を得られますし、イコライザーもついているので手動で細かく音質を調整することも可能です。
音質ですが、いやあ、このスピーカー、すごいです。これまでのウインタブが実機レビューしてきたPCの中でトップじゃないかと思います。そのままでも十分にクリアな音を聴かせてくれますが、音響アプリのNahimicをオンにすると数段臨場感が高まります。
筐体が大きく、重い、というのもあるんでしょうが、低音がこれだけしっかり出るノートPCってほかにないんじゃないかな?というレベル。
Lenovo Vantage
Lenovoに限らず、ゲーミングノートにはメーカー独自の設定アプリが入っていることが多いです。Legion 760には「Lenovo Vantage」というアプリが入っていました。レノボのPCに広く採用されているアプリですが、ゲーミングPC用の項目が多数入っています。
特にサーマルモード設定は重要です。単に冷却ファンの挙動を変えるだけでなく、パフォーマンスモードやバランスモードではCPUとGPUのオーバークロック(Ryzen 9 5900HX、GeForce RTX3080ともオーバークロックに対応します)も自動的にしてくれます。ただし、これはAIが制御しているようで、ユーザーが具体的に「どのくらいオーバークロックするのか」といった調整ができるわけではありません。アプリ任せです。
なお、この後性能テストの結果を掲載しますが、すべて「パフォーマンスモード」にして測定しています。
3.性能テスト
スコアの目安(2021年水準)※あくまで「目安」です | |
GeForceなど外部GPU搭載機 | 5,000以上 |
高性能なビジネスノートパソコン | 4,000以上 |
中位のノートパソコン | 3,000以上 |
エントリーノートパソコン | 2,000以下 |
表計算ソフトやビデオチャット、画像加工など、実際のビジネスシーンをシミュレートしたテスト、PC Markのスコアです。グラフィック性能に特化したテストの3D Markなどと比較するとCPU性能の差(影響)が大きめですが、テスト項目にグラフィック処理も含んでいますので、CPU性能だけでなく、外部GPUを搭載する製品のほうが高いスコアが出やすい傾向にあります。
ウインタブがこれまでにノートPCで実施したベンチマークスコアの最高点はASUS TUF Gaming A17 FA706QR(Ryzen 7 5800H、RTX3070)の6,744点です。Legion 760はその記録をあっさりと更新し、過去最高得点に大差をつけてしまいました。
次にCPU性能のみを測定するCINEBENCH R23のスコアです。非常に高いスコアですが、直近でレビューした高性能なゲーミングノートのスコアと比較してみましょう。
MSI Pulse GL66 11U(Core i7-11800H):1,501、8,072
ASUS TUF Gaming A17 FA706QR(Ryzen 7 5800H):1,440、13,057
ASUS ROG FLOW X13(Ryzen9 5900HS):1,459、12,046
ASUS TUF Dash F15(i7-11370H):1,550、7,073
ASUS VivoBook S15 K513EA(Core i7-1165G7):1,342、5,788
AMD RyzenとIntel Coreでははっきりとした傾向が出ます。シングルコアではIntel Core優勢、マルチコアではAMD Ryzen優勢です。レビュー機が搭載しているRyzen 9 5900HXは、たしかにトップレベルのスコアにはなっていますし、実際マルチコアのスコアではウインタブの歴代レビュー機中最高得点です。しかし、シングルコアではCore i7(ただし型番末尾Hのもの)に若干及ばない結果となりました。まあ、十分すぎる結果ではあるのですが、PC Markのように「ぶっちぎり」な結果を期待していたので、その意味ではちょっと残念かな、と贅沢なことを書いておきます。
グラフィック性能を測定する3D Markのスコアです。ここでも一応、過去のハイエンドクラスのゲーミングノートのスコアと比較してみます。
ASUS ROG FLOW X13(Ryzen9 5900HS、RTX3080):10,698、19,394
MSI GS66 Stealth(i9-10980HK、RTX3080):9,276、20,063
ASUS TUF Gaming A17 FA706QR(Ryzen 7 5800H、RTX3070):8,981、21,434
ASUS ROG Strix SCAR 15(i9-10980HK、RTX2070SUPER):8,435、20,017
Lenovo Legion 750i(Core i7-10750H、RTX2080SUPER Max-Q):8,156、18,070
MSI GE66 RAIDER(i7-10875H、RTX2070):7,882、18,288
ASUS TUF Dash F15(i7-11370H、RTX3070):7,767、17,671
MSI GP75 Leopard(i7-10750H、RTX2070):7,415、17,589
MSI Pulse GL66 11U(Core i7-11800H、RTX3060):6,974、15,408
まさに「Great」ですね!Time Spy、Fire Strikeとも、過去最高、しかも大差をつけての最高得点です。
Legion 760が搭載しているGPUはリアルタイムレイトレーシングに対応していますので、3D Markでリアルタイムレイトレーシングの性能を測定するPort Royalをテストしました。7,622というスコアも過去最高で、他のRTX3080搭載機よりもさらに高いスコアとなりました。
オンラインゲーム「ファイナル・ファンタジー 15」のベンチマークスコアです。ここでも高品質のFHD解像度で1万点オーバーとなりました。
ストレージの読み書き速度を測定するCrystal Disk Markのスコアです。PCIe ×4接続と思われますが、非常に高速です。CPUやGPUの性能を妨げることのない速度と言えるでしょう。
ベンチマークスコアに関しては「Ryzen 9 5900HXとGeForce RTX3080」という、ノートPCとしては最高水準の組み合わせにふさわしい結果になったと思います。
発熱とファン音
発熱は結構気になります。ゲームプレイではなく、普通にYouTubeの動画を観る程度でもキーボード面の上部に熱を感じますし、ゲームプレイ中は「熱い!」と感じるくらいまで発熱します。「ちょっと心配…」ではありましたが、発熱量が大きくなった場面でもCPUの温度は75℃程度(観測した中で最高は90℃)、GPUの温度は52℃程度にとどまっていました。なので、冷却システムが頑張っているから筐体が熱くなるのだ、ということですね。また、発熱が大きくなった状態でしばらくアイドルしていると、あっという間に温度が下がりますし、キーボード面の熱さも和らぎます。この点はすごい!と思いました。
今回のレビューでは2つのオンラインゲームをトータルで2時間ほどプレイしてみましたが、発熱を感じるものの、パフォーマンスの低下を体感することはありませんでした。「熱くはなるが、冷却性能はかなり高い」と評価していいと思います。
また、ファン音はやや高い音で、ゲーミングノートとしては普通くらいの音量です。言い換えると一般的なスタンダードノートと比較してかなり大きいです。ゲーミングノートを初めて使う人だとちょっと驚かれるかもしれませんが、Legion 760のCPUとGPUの構成から考えて、「他のゲーミングノートと同じくらいのファン音」というのは「褒め言葉」だと思います。
バッテリー駆動
Legion 760の製品特性を考慮すると、バッテリー駆動時間が長いとか短い、と論評するのはナンセンスです。そもそも外部GPUを搭載するゲーミングノートはバッテリー駆動ではまともにパフォーマンスが出ません(ベンチマークスコアが半分以下になります)。
この記事の準備(簡単な画像加工や文章入力、ディスプレイやスピーカー品質のチェックなど)をLegion 760で短時間やってみました。この際、ゲームはしていません。で、「1時間弱でバッテリー残量が心配になりました」。みるみるうちにバッテリーが減っていく、という感じです。理屈上は「1時間くらいならバッテリー駆動で作業(非ゲーム)はできる」と言えます。しかし、もし出先での仕事をバッテリー駆動で、という想定なら「やめといたほうがいい」です。この使い方は精神的にも辛いんじゃないか、と…。
また、この製品のACアダプターは300Wなので、モバイルできる周辺機器(モバイルバッテリーやPD充電器など)ではまともに給電できないと思います。そのため、外出時にはACアダプターを携帯するのもほぼ必須と言えますので、「出かけるときには約3.5キロ(本体2.5キロ+ACアダプター1キロ)」ということですね。
4.Legion 760 レビューまとめ
Lenovo Legion 760はレノボ直販サイトで販売中で、8月15日現在の価格は下記のとおりです
・Ryzen 7/RTX3070/16GB/1TB:214,249円
・Ryzen 7/RTX3080/16GB/1TB:264,418円
・Ryzen 9/RTX3080/32GB/1TB:275,488円
※左からCPU/GPU/RAM/ストレージ
※税込み価格
私は毎週末にレノボのセール情報記事を執筆している関係で、Legion 760の価格情報や納期を確認する機会が多いです。で、この製品かなり人気があるようで、「納期3カ月」とか「在庫切れ」になってしまう頻度がかなり多くなっています。腕のいいゲーマーにとっても非常に魅力的なスペックですし、特にレビュー機の構成であるRyzen 9とRTX3080搭載のモデルは32GBのRAMと1TBのSSDという構成になっていることもあって、かなりの割安感がありますので、在庫状況が不安定になってしまうのもわかります。
ゲーミングノートとしては「ハイエンド」と言っていいスペックですし、実際にベンチマークテストなどをしてみると、当初の予想を裏切るようなこともなく、期待以上の実力を見せてくれました。また、ディスプレイの発色性能も十分に高いので、動画編集や高度な画像加工をするクリエイターのニーズにも応えてくれると思います。
ここはちょっと…、と感じたのは、2021年のゲーミングノートとしては重量級ですし、ACアダプターも1キロ越えということで、外に持ち出すのはちょっとしんどい、というのと、バッテリー駆動時間には全く期待できませんので、非ゲーミング、要するにビジネス用途で使う場合にはちょっとした覚悟が必要かな、ということでしょうか。
第11世代(Tiger Lake-H)のCore i7/Core i9やZen 3アーキテクチャのRyzen 7/Ryzen 9とGeForce RTX3080を搭載するハイエンドクラスのゲーミングノートは各社からリリースされています。このLegion 760はそれらハイエンドマシンの中にあって最もリーズナブルな価格で購入できる製品と言えます。予算が許すのであれば、腕に自信のあるゲーマー、これからゲームの腕を磨きたいエントリーゲーマーにおすすめしたい製品です。
5.関連リンク
Legion 760:Lenovo
6.動画レビュー
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