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Lenovo IdeaPad Slim 560 Pro(16) の実機レビュー - 16インチとちょっと大きめディスプレイのノートPC、GeForce GTX1650搭載のゲーミングエディションをテスト


レノボの16インチノート「IdeaPad Slim 560 Pro(16)」の実機レビューです。今回のレビュー機は外部GPUにGeForce GTX1650を搭載し、従来は「ゲーミングエディション」と称していたモデルなのですが、Windows 11搭載モデルではその呼称は使われていません。ただ、今回のレビュー機はWindows 10搭載モデルなので「ゲーミングエディション」と表記します。

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レノボの中で、いや日本のPC市場全体を見渡しても「最強レベルのコストパフォーマンス」を誇るIdeaPadブランドのトップモデル、メリットとデメリットをしっかり見ていきたいと思います。

ここがおすすめ
・GeForce GTX1650のゲーミングエディションあり
・ゲーミングエディションはゲーミングPCとしても十分な実力
・高精細でちょっと大きめ、16インチのディスプレイ
・IdeaPadシリーズとは思えない高い質感
・使う人、使う場所を選ばないシンプルなデザイン
ここはイマイチ
・IdeaPadシリースとしてはやや高価
販売サイトはこちら
IdeaPad Slim 560 Pro(16):Lenovo

1.IdeaPad Slim 560 Pro(16) スペック

スペック表

  IdeaPad Slim 560 Pro(16)
OS Windows 10 Home / Windows 11 Home
CPU AMD Ryzen 5 5600H/Ryzen 7 5800H
GPU なし/NVIDIA GeForce GTX1650
RAM 8GB/16GB
ストレージ 512GB M.2 PCIe NVMe SSD
光学ドライブ なし
ディスプレイ 16.0インチIPS(2560×1600)
ネットワーク 802.11a/b/g/n/ac/ax、Bluetooth 5.1
入出力 USB3.1 Type-C、USB3.0 × 2、オーディオジャック、HDMI、SDカードリーダー、(USB 2.0 Type-C)
カメラ Webカメラ(720p)顔認証対応
バッテリー 約 11-14時間
サイズ 356 x 251 x 16.9 mm(最薄部)
重量 1.89-1.92 kg

バリエーションモデル

・Ryzen 5/ – /8GB
・Ryzen 5/GTX1650/16GB
・Ryzen 7/ – /16GB
・Ryzen 7/GTX1650/16GB(レビュー機の構成)
※左からCPU/GPU/RAM
※Windows 11モデルとWindows 10モデルあり
※Office搭載モデルと非搭載モデルあり

コメント

レノボの製品ページを見ると非常に多くのバリエーションモデルがありますが、実際には上記の4種類が基本構成となります。IdeaPad Slim 560 Proは注文時のカスタマイズに対応しておらず、OSのバージョン違い、Office搭載有無で独立したバリエーションモデルを構成しているため、モデル数が多くなっています。

レノボのIdeaPadシリーズは国内販売されているノートPCとして屈指のコストパフォーマンスを誇る、ある意味「価格破壊」とも言える製品ブランドです。そのIdeaPadシリーズの中でもトップクラスのシステム構成と製品価格になっているのがこのSlim 560 Proです。

CPUはZen 3アーキテクチャの高性能版(高TDP版)Ryzen 5/Ryzen 7で、ゲーミングノートにも使われている型番です。また、外部GPUにGeForce GTX1650を搭載するバリエーションモデルもあり、冒頭記載の通り、従来「ゲーミングエディション」という名称になっていましたが、Windows 11搭載モデルではその名称が使われていません。

RAMはRyzen 5・GeForce非搭載モデルのみ8GBで、それ以外のモデルはすべて16GBです。ストレージは全モデル512GBとなっています。ということで、GeForce搭載モデルに関しては、CPUもゲーミング仕様、RAMとストレージもゲーミングPCにふさわしい構成になっています。

ディスプレイはゲーミング仕様ではありません。16インチと一般的なスタンダードノートの15.6インチFHD(1,920 × 1,200)よりも高精細で、アスペクト比(画面の縦横比)も16:10と少し縦方向に長くなっています。高リフレッシュレートではないので、ガチなゲーマーには少し物足りないと思いますが、クリエイターのニーズには近い仕様と言えるでしょう。

入出力ポートはスタンダードノートとしては標準的な構成だと思います。ただ、USBの規格がGen1なので、データ伝送速度は5Gbpsと、それほど高くはありません。SDカードリーダーがあるのは歓迎できますね。ゲーミングノートとして見る場合、有線LANポートがないという点には注意が必要でしょう。

2.IdeaPad Slim 560 Pro(16) 筐体

同梱物

Lenovo IdeaPad Slim 560 Pro(16) ACアダプター
同梱物、今回はACアダプターのみ掲載します。ペーパー類(ユーザーガイドなど)もありましたが、お借りしたレビュー機では状態がよくなかったので、掲載は控えます。ACアダプターはスタンダードノート用としてはやや大きめで、135Wのものが付属していました。ちなみに外部GPU非搭載モデルは仕様が異なるようで、90Wのものが付属します。

天板と底面

Lenovo IdeaPad Slim 560 Pro(16)  天板
天板です。素材は金属(おそらくアルミ合金と思われます)で、ご覧のように非常にシンプルなデザインになっています。IdeaPadシリーズ共通のデザインですね。

Lenovo IdeaPad Slim 560 Pro(16) 底面
底面です。左右にスピーカーグリルが見えますが、それ以外には通気口があるのみ。ユーザーがメンテナンスできるような開口部(ハッチ)もありません。

側面

Lenovo IdeaPad Slim 560 Pro(16) 前面
前面です。この面にはポート類やボタン類はなく、中央にヒンジ開口用の「手がかり」となる突起があります。

Lenovo IdeaPad Slim 560 Pro(16) 背面
背面です。こちらにも特に何もありません。

Lenovo IdeaPad Slim 560 Pro(16) 右側面
右側面には画像左からLEDインジケーター、SDカードリーダー、USB Type-Aポート × 2があります。

Lenovo IdeaPad Slim 560 Pro(16) 左側面
左側面です。こちらには画像左から電源コネクタ、HDMI、USB Type-C、イヤホンジャックがあります。なお、電源コネクタは一見するとUSBポートのように見えますが、USBポートではなく、レノボの独自規格のポートになっています。

なお、外部GPU非搭載モデルの場合は、電源コネクタ-の部分がUSB 2.0 Type-Cポートとなり、充電/給電用のほか、通常のデータ伝送用としても使えます。

キーボード

Lenovo IdeaPad Slim 560 Pro(16) キーボード

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キーボードです。84キー+テンキーのJIS配列で、キーピッチは手採寸で19 mmに少し届かないくらい(約18.5-19.0 mm程度と思います)、キーストロークはノートPCとして標準的~やや浅めくらいです。レノボ製品によく見られる、キートップの下部がラウンドした形状で、ThinkPadシリーズにも似ていますが、ThinkPadよりは明らかにストロークが浅く、キートップ表面のくぼみもありません。

16インチサイズなのでキーピッチには余裕があり、配列も比較的素直です。ただし、英語配列の名残、といいますか、Enterキーの周辺のキーがやや特殊な形状になっています(打鍵には影響がないと思います)。

Lenovo IdeaPad Slim 560 Pro(16) キーボード
このキーボードにはバックライトも装備されています。明るさを2段階に調整でき、とても明るいです。

キーボードの使用感

打鍵感は良好です。少し押下圧が重いと感じましたが、その分確実に打鍵ができますし、「重くて疲れる」というほどでもありません。ただし、キートップがフラットなのでThinkPadほど指のかかりはよくありません。

また、このキーボードは打鍵音がかなり小さめです。静かな場所で作業しても周囲の迷惑にはならないでしょう。もちろん、いつも書いていることですが、周囲に気配りをせず、常に強打するような輩はどんなキーボードを使おうと一緒です。

キーボードバックライトは薄暗い場所で作業する際には非常に効果的です。もともとキートップの印字ははっきりしていますので、バックライトなしでも問題なく作業できると思いますが、「あるとさらに視認性が高まる」というのは間違いないです。ちなみに私は視力がよくないので、夜間の作業ではバックライトをオン(輝度の低いほう)にして使いました。

ディスプレイ

Lenovo IdeaPad Slim 560 Pro(16) 正面
正面から見たところです。四辺ともベゼル幅が細く、それがこの筐体をスタイリッシュに見せていると思います。それと、この画像で認識できるかは疑問ですが、このディスプレイはアスペクト比が16:10なので、一般的なノートPCよりも少し縦方向に長くなっています。

Lenovo IdeaPad Slim 560 Pro(16) ディスプレイ
ディスプレイはIPS液晶でノングレア(非光沢)タイプです。この画像は「できるだけ映り込みが激しくなるように」して撮影しましたが、基本的に映り込みはあまり気にならず、場所を選ばずに使えると思います。

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ディスプレイの使用感

ウインタブでIdeaPadシリーズの実機レビューをするのはこれが初めてではありません。一般にIdeaPadシリーズというのは「価格破壊レベル」のコストパフォーマンスを誇るシリーズなのですが、そのかわり「筐体が少し安っぽい」とか「ディスプレイの発色性能がよろしくない」などのウイークポイントも指摘できます。

しかし、この製品のディスプレイは高品質です。解像度が一般的なノートPCのFHD(1,920×1,080)よりも高い2,560×1,600であるというのもありますが、発色も素晴らしいと思いました。手持ちのディスプレイと比較しても原色は鮮やかですし、黒も(液晶の割には)しっかり黒いですね。クリエイターも満足できるか、という点については何ともいえませんが、ここ最近でウインタブがレビューしたPCの中では高いレベルの発色性能だと思います。

いい意味でIdeaPadらしくないディスプレイだと思います。まあ、価格もIdeaPadとしては高価なんですけどね。

筐体その他

Lenovo IdeaPad Slim 560 Pro(16) ヒンジ最大開口
最近のレノボ製品はほとんどが180度のヒンジ開口に対応します。しかし、この製品は180度まで開口はできません。これで不満か?と言われれば決してそんなことはないのですが、ミーティングの際などにテーブルの反対側に座っている人と画面を共有したい場合は、少し使いにくくなるかもしれません。

スピーカーの使用感

特筆するほどすごい、という感じではないものの、ノートPC用のスピーカーとしては高品質な部類だと思います。音響アプリの「Dolby Atmos」の効果が大きいですね。

Dolby Atmosは基本的に「オンかオフか(デフォルトではオン)」だけです。グラフィックイコライザがついていますので、細かい音質調整もできるのですが、オンにしておくだけで低音から高音までバランスのいい、クリアな音質にしてくれます。PC用のスピーカーにありがちな薄っぺらさや音のこもりが少なく、BGM用として十分な品質になっていると評価します。

バッテリーについて

試用期間中、1時間ほどバッテリー駆動にして消費量を確認しました。具体的にはディスプレイ輝度を70%に、音量を50%にして、下記の作業を行いました。

・画像加工ソフトGIMPで簡単な画像加工を30分
・テキストエディタで文書作成を20分
・YouTubeで動画視聴を10分
・Webブラウザーで調べ物を10分
※合計時間が70分になっていますが、「ながら」での操作も含んでいるため、実質的な操作時間は60分です。

これでバッテリー消費はちょうど20%でした。つまり、駆動時間は5時間、ということになります。これ、私の「毎日の作業」にかなり近い使い方なので、特に負荷のかかることをしたとか、特に手加減してライトに使った、ということはありません。なので、(少なくとも私個人としては)実際の利用シーンでの駆動時間に近いものだと思います。

ただし、GeForceが仕事をし始めるような操作(ゲームや動画編集)をしてしまうと駆動時間はかなり短縮されると思います。また、外部GPU搭載機の場合、バッテリー駆動の状態だとパフォーマンスが大きく落ちますので、ゲームや動画編集などの際は電源接続が必須、と考えるほうがいいでしょう。

3.IdeaPad Slim 560 Pro(16) 性能テスト

Lenovo IdeaPad Slim 560 Pro(16) Lenovo Vantage

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ゲーミングノートでは一般にパフォーマンスやファンの風量などをコントロールすることのできる設定アプリが入っています。今回レビューしているのはIdeaPad Slim 560 Proの「ゲーミングエディション」なのですが、設定アプリは他のIdeaPadシリーズと同様「Lenovo Vantage」で、特にパフォーマンスをコントロールできるような機能はありませんでした。唯一パフォーマンスに関係がありそうなものとして「電源スマート設定」というのがあり、性能テストにあたって、ここを「パフォーマンスモード」にしています。

Lenovo IdeaPad Slim 560 Pro(16) PC Mark

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スコアの目安(2021年水準)※あくまで「目安」です
GeForceなど外部GPU搭載機 5,000以上
高性能なビジネスノートパソコン 4,000以上
中位のノートパソコン 3,000以上
エントリーノートパソコン 2,000以下

表計算ソフトやビデオチャット、画像加工など、実際のビジネスシーンをシミュレートしたテスト、PC Markのスコアです。一般にCPU性能が重視されるとされていますが、テスト項目にグラフィック関連のものも含まれるため、外部GPU搭載機のほうが高いスコアになります。また、ビジネス用や学習用といった用途で実際の利用シーンに最も近いテスト項目になっていますので、非ゲーミングノート、非クリエイターノートでは最も重視すべきテストだと思っています。

スコアのほう、Ryzen 7 5800HとGTX1650の組み合わせとしては「非常に高い」と言えます。通常のビジネス用として考えれば文句なしのスコアと言っていいでしょう。なお、レビュー機は一般的なFHD解像度よりも高精細なディスプレイを搭載していますが、設定で解像度をFHDに変更してもPC Markのスコアはほとんど変わりませんでした。経験上、PC Markはディスプレイ解像度がスコアに影響することはほぼありません。

Lenovo IdeaPad Slim 560 Pro(16) 3D Mark
次に、グラフィック性能を測定する3D Markのスコアです。一応、過去にウインタブで実機レビューをしたGTX1650(一部GTX1650Ti、GTX1650 Max-Qを含む)のスコアと比較してみます。

Lenovo Legion Y7000(i7-9750H):3,722、8,164
ドスパラ GALLERIA GR1650TGF-T(Ryzen 5 4600H)(注1):3,690、9,009
ドスパラ GALLERIA GCR1650GF7(i7-9750H):3,686、8,290
ASUS TUF Gaming A15(Ryzen5 4600H):3,637、8,779
ドスパラ GALLERIA GCR1650GF(i5-9300H):3,627、8,240
MSI GF63 Thin(i7-10750H)(注1):3,530、8,372
ASUS TUF Gaming FX505DT(Ryzen5 3550H):3,441、8,036
MSI Prestige 15 A11(Core i7-1185G7)(注1):3,314、7,843
MSI Prestige 15(i7-10710U)(注2):3,286、7,326
Microsoft Surface Book 3(i7-1065G7、)(注2):3,144、6,958
MSI Prestige 14(i7-10710U、Max-Q)(注2):3,111、6,973
ASUS ZenBook 15 UX534FT(i7-8565U):2,988、6,789
MSI Prestige 14 A11(i7-1185G7)
※左からTime Spy、Fire Strikeのスコア
※GPUがGTX1650のもの
※(注1)GTX1650Tiを搭載
※(注2)GTX1650 Max-Qを搭載

なにげにGTX1650搭載機としては過去最高レベルのスコアをマークしました。その理由として、おそらくCPUのRyzen 7 5800Hの性能が寄与しているものと思われます。GTX1650というGPUはゲーミングPC用としてはエントリークラスの型番ですが、それでも外部GPUを搭載しないPCと比較すると段違いのグラフィック性能を発揮します。もちろんRTX3070とかRTX3080と性能比較すると見劣りしますが、(ゲームタイトルによってはグラフィック品質を調整する必要はあるものの)ほとんどのオンラインゲームはプレイできるくらいの実力になっていると思います。

Lenovo IdeaPad Slim 560 Pro(16) FF15ベンチ

Lenovo IdeaPad Slim 560 Pro(16) FF15ベンチ
オンラインゲーム「ファイナルファンタジー15(FF15)」のベンチマークスコアです。上が高品質、下が標準品質、いずれもFHD解像度で実施しました。まあ「普通」ですかね…。FF15は決して軽量なゲームではありませんが、このスコアであれば高品質ではなく、標準品質でプレイするほうがいいと思います。

また、これまでの経験上、FF15というタイトルに限ってはAMD CPUよりもIntel CPUのほうが若干高いスコアになる傾向が見られます。

Lenovo IdeaPad Slim 560 Pro(16) CINEBENCH R23
CPU性能のみを測定するCINEBENCH R23のスコアです。このテストでは外部GPUの性能は影響しません。スコアのほう、Ryzen 7 5800H搭載機としては標準的くらいかと思います。同クラスのIntel CPUと比較すると、シングルコアのスコアはIntelがやや有利、マルチコアのスコアはRyzenが有利、という傾向がありますが、ビジネスシーンではそれほど大きな体感差はないと思います。

Lenovo IdeaPad Slim 560 Pro(16) Crystal Disk Mark
ストレージの読み書き速度を測定するCrystal Disk Markのスコアです。このスコアは非常に高いと言え、ビジネス用や学習用としてはもちろん、ゲームプレイ時であっても不満を感じることはまずないはずです。

発熱とファン音について

発熱とファン音をテストするため、上記ベンチマークソフトの3D MarkにあるFire Srtikeを立て続けに5回測定しました。動作時間は25分程度です。

まず、スコア推移ですが、1回目から5回目までほぼ同スコアでした(スコア差は100点以内)。また、1回目よりもむしろ5回目のほうが高いスコアだったりもしました。なので、発熱による性能低下は気にしなくても大丈夫だろうと思います。実際の発熱の状況ですが、キーボード面の上部と底面のヒンジ側が熱くなるものの、発熱量は大きいとは言えず、発熱によってキーボードが熱くなり、操作が不快になるということもありませんでした。

一方でファン音は「IdeaPadにしては」大きいです。ただし、一般的なゲーミングノートとの比較では静かな部類と言えますし、ゲームプレイ時(ベンチマークテスト時)を除けばファン音はごく小さいので、個人的には「よくできている」と思いました。

非ゲーミングノートの筐体にゲーミングノート用のGPU(GeForce GTX/RTXなど)を搭載する製品で実際にゲームプレイをすると発熱により性能が低下してしまうものが見受けられます。しかし、IdeaPad Slim 560 Proに関してはその心配はいらないと思います。冷却面に関して、レノボはしっかり対策していると感じました。

4.IdeaPad Slim 560 Pro(16) レビューまとめ

Lenovo IdeaPad Slim 560 Pro(16)はレノボ直販サイトで販売中で、Windows 11で外部GPU非搭載のモデルは税込み98,670円から、同じくWindows 11で外部GPU搭載モデルは税込み115,445円から、となっています。また、レビュー機はWindows10搭載機でしたが、このモデルは11月3日現在販売されておらず、同一構成のWindows 11モデルが税込み136,741円です。なお、この価格は11月3日現在のセール価格なので、購入時期により変動します。

Ryzen 7 5800HとGeForce GTX1650を搭載するゲーミングノートとしては十分なパフォーマンスを備えていると評価します。ただし、ディスプレイがゲーミング仕様ではなく、高精細でアスペクト比16:10の、どちらかと言えばクリエイター向け、ビジネスマン向けの仕様になっていますので、特にFPSやレースゲームなど、高リフレッシュレートが望ましいゲームジャンルをお好みの場合は注意が必要かと思います。

一方で、このディスプレイは発色性能が高いと評価していますので、純ゲーム用ということではなく、ビジネス用や学習用としても使い、ゲームプレイも楽しみたい、という人にはとても魅力的だと思います。また、他のIdeaPadシリーズと比較して筐体に安っぽさも感じられませんし、いい意味でIdeaPad品質ではないなあ、と思いました。

今回は外部GPU搭載モデルのレビューだったので、外部GPU非搭載モデルのパフォーマンスについてはコメントを控えますが、レビュー機に関して言えば「あらゆる用途でつかえそうな、つぶしが効く」ノートPCだと思いました。

5.関連リンク

IdeaPad Slim 560 Pro(16):Lenovo

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