こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。日本では無名といってもいいメーカー「T-bao(天宝电脑)」ですが、ウインタブでは先日「Tbook Air」という12.5インチサイズのモバイルノートを実機レビューし、その品質のよさに驚いた、という経緯があります。また、読者の中にもこの製品を購入された方がおられ、少なくともコメントを拝見する限り満足度はかなり高いようです。
Tbook Airは中華ノートとしては中位レベルの製品ですが、この他にも中国の通販サイト「geekbuying」で、なんと99.99ドルのノートPCを販売しているなど、品質面、価格面で2017年の中華では最も注目したいブランドだと考えています。
今回紹介する「Tbook Air 3」は先日レビューした「Tbook Air」の上位モデルという位置づけではなく、むしろプレーンというか、2017年の中華ノートとして標準的なスペックの製品となっています。
1.スペック
OS: Windows 10 Home
CPU: Intel Celeron N3450(Apollo Lake)
RAM: 6GB
ストレージ: 64GB eMMC
ディスプレイ: 13.3インチIPS(1,920 x 1,080)
ネットワーク: 802.11a/b/g/n/ac、Bluetooth 4.0
カメラ: インのみ2MP
入出力: USB 3.0、USB 2.0、microHDMI、オーディオ、microSD、DC-IN
バッテリー: 5,000mAh(6-8時間)
サイズ: 320 x 210 x 13.5 mm / 1,327 g
スペックですが、実はある製品にかなり似ているというか、主要な構成はほとんど一緒です。そう、「Jumper EZBook 3 Pro」です。「Celeron N3450/RAM6GB/64GB eMMC」という組み合わせ、個人的には2017年の中華モバイルノートでは主力スペックと言えるのではないか、と思っています。中華製品は日本向け製品と比較して「スペック番長」的なところがあり、全般にスペックが高めなんですよね。そうかあ、今年はRAM6GBが主流なのかあ、なんて淡々と思ってます…。
ディスプレイは13.3インチのIPS液晶でFHD解像度になっており、これまた全然文句のないレベルです。そして、ここまで、つまりOS、CPU、RAM、ストレージ、ディスプレイ構造までがJumper EZBook 3 Proと同一スペックです。ただし、EZBook 3 ProのようにM.2 SSDをDIYで増設できる構造にはなっていないようです。
比較ついでにもう少し。この製品がEZBook 3 Proよりも優れているのはWi-Fiがa/ac規格に対応することで、逆に劣っているのはUSBポートの構成(EZBookはUSB 3.0 × 2)、バッテリー容量となります。また筐体サイズもタテ・ヨコとも1センチほどこの製品のほうが大きくなっています。
特定の製品とガチ比較しても仕方ないですね…。個人的な印象としては、2017年の中華モバイルとして標準的(同クラスの日本向け製品よりずっとハイスペック)であり、これまでのT-bao製品のレビュー経験から、筐体品質にも期待ができるので、あとは実売価格次第かな、と思います。
2.筐体
製品目に「Air 3」というのを冠していることから、T-bao製品の中では比較的上位クラスの位置づけだと思います。そのため、筐体素材については不明であるものの、おそらく「全金属(オールメタル)」だと予想します。ただ、この画像を見る限り、ベゼルが特に細いということもなく、先日レビューしたTbook Airほどスタイリッシュな感じはありません。
天板です。T-bao製品で最も気になるのは実は「ロゴのサイズと位置」だったりします。Tbook Airのレビューでも書いたんですけど、とにかく日本人から見てダサいわけです。逆に言えばTbook Airのレビューで唯一「個人的に無理」と思ったのがロゴデザインでした。で、しっかり天板中央にロゴがありますね…。ただ、この位置だと林檎のシールでうまく隠せるかもしれません。
と、私はこのロゴを酷評してしまうのですが、もちろん個人的な見解であり、読者のみなさんが気にいるのであればそれで何の問題もないですけどね。
ちなみにこれがTbook Airについていたロゴです。ご参考までに。
残念ながら側面の拡大画像が公開されておらず、この記事でも十分な説明ができません。ただ、個人的にはTbook Airの筐体品質が素晴らしかったので、この製品についても心配する必要はないのではないか、と思います。
3.価格など
T-bao Tbook Air 3は中国の通販サイト「geekbuying」でプレオーダー中で、7月末にプレオーダーが終了し、出荷開始となるようです。7月24日時点の価格は249.99ドル(28,793円)となっています。この価格はgeekbuyingにおけるJumper EZBook 3 Proと同価格です。
どっちがいい、という意味ではありませんが、T-baoとJumperであれば日本のユーザーの知名度はJumperのほうが高く、従って同価格でSSDの増設余地があり、(手前味噌ですけど)ウインタブで実機レビューも済んでいるEZBook 3 Proのほうが情報量が多いわけで、あえてこの製品を購入する意義が小さいのでは、というのが現時点の認識です。
と、思っていたら、geekbuyingが5ドルオフのクーポンを用意してくれました。クーポンコードは「MJWGLCEP」です。また、この製品は200台限定で、ほぼgeekbuying専売になるようです(詳細はわかりませんけど)。じゃ、SSD増設しないならアリかな…。
4.関連リンク
T-bao Tbook Air3:geekbuying
※クーポンコード「MJWGLCEP」で5ドルOFF