おそらく日本では一番人気のUMPC「GPD Pocket 2」のCPUが換装されました。このニュース、少し前に読者の方からコメントで情報を頂いていたのですが、PC Watchでも取り上げられていました。GPD Pocketシリーズは日本に正規代理店が存在し、技適マークも取得しているということで、大手情報サイトが盛んに紹介していますし、Amazonなどあちこちの通販サイトでも容易に注文ができます。
これがもともとのGPD Pocket 2のスペック表です。今回の仕様変更により、CPUがCore m3-8100Y(Amber Lake Yで、Core m3-7Y30よりも設計が新しいです)に変更され、筐体重量が510 gと、若干重くなりました。逆に言えば変更点はこれだけです。
最近のウインタブと言えば、日本に正規輸入されていない、パッケージング的にGPD Pocket 2のライバルと言える「One Netbook One Mixシリーズ」を取り上げることが増えていました。One Netbook One Mixはつい最近「2」となり、劇的にスペックアップを果たしたと思ったら、すぐに「2S」が登場し、CPUが最新のCore m3-8100Yに換装されました。「2」から「2S」に切り替わった際にウインタブでも「One Netbook One Mix 2S - 話題のUMPCが「S」つきに!CPUがCore m3-8100Yになりました。唖然…」という記事を掲載していまして、あまりにも矢継ぎ早の仕様変更というのは「2」を予約した人に対して少々問題があるのではないか、という趣旨のことを書いています。
GPD Pocket 2とOne Netbook One Mix 2(S)の競合の度合い、またどちらがよく売れているのか、ということについて、私は詳しい情報を持ち合わせていません。しかし、Web検索をしてみると、「GPD Pocket 2を下したOne Mix 2s」などという、個人的にはあまり感心できないタイトルの記事も見受けられました(総合的に見て下すとか下さないとかはユーザー、読者が判断することです)。
GPD Pocket 2は仕様が発表されてから期間が経過していて、その間にOne Netbookがスピード感のあることをやってのけたわけで、対抗手段としてCPUを換装したのかもしれませんし、One Netbookなんぞは眼中になく、もともと予定していた行動をとっただけなのかもしれません。後者だとしたら少し唐突な印象があります。新製品の発表というのはそういうものなのかもしれませんけどね。NECとか東芝なんかは「春モデル」「夏モデル」などと称して、頻繁にモデルを新しくしていますし。
しかし、日本で販売されている皆さんはどうするんでしょう?例えばAmazonだと「在庫あり」になっています。また、株式会社天空が運営するGPD Directでは「2次ロット先行予約特別価格:75,800円(税抜)」などという打ち出しがなされているのですが、この2次ロットというのはCore m3-8100Y搭載モデルなんでしょうか?ちなみに今回のCPU変更により、INDIEGOGOでの価格は673ドル(75,994円)になり、従来価格の639ドル(72,154円)から上昇しています(記事冒頭にリンクしたPC Watchの情報です)。
こういうときに正確な情報を開示するのも正規代理店の役割のひとつだと思うので、おそらく近日中に何らかの情報が出るものと思われます。
GPD Pocket 2の購入を検討している人、特に海外からの個人輸入ではなく、代理店扱いでの購入を考えている人は、「今すぐには動かないほうがいい」かもしれませんね。購入する製品のCPUがはっきりわかってからのほうがいいと思います。一方、クラウドファンディング「INDIEGOGO」ではすでにCore m3-8100Y搭載モデルが購入できます。また、個人的にはCore m3-7Y30搭載のモデルが在庫処分価格になるようであれば、あえてそちらを選ぶというのも賢いと思いますので、既存モデルの価格推移にも注意しておきましょう。
関連リンク
GPD Pocket 2:GPD 製品紹介
GPD Pocket2: 7.0′ UMPC-Laptop ‘WIN 10 OS’:INDIEGOGO
GPD Pocket2:GPD Direct
コメント
どうやら従来のCPUについてインテルの供給が間に合ってない、というのが理由のようです。とある代理店のオリジナル特典付きの先行予約をしていた者ですが、製品がなかなか発送されず問い合わせたところ、CPUが足りないから新しいのに変更します、ごめんねという旨の回答が。追加料金も発生しなかったので嬉しい誤算でした。私より早く予約した方々には申し訳ないのでどの代理店かは伏せますが、インテルの都合にメーカーが振り回された形だと思います。物理的にはマイクロコード書き換えただけでしょうけど、デスクトップと違って簡単にオーバークロック出来ないモバイル版でこの差は大きいですよね。
こんにちは、情報ありがとうございます。しかし、ということは凄くラッキーでしたね!