こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。中国のGPDが開発中の7インチモバイルノート(UMPC)「GPD Pocket」については、これまでに何度か記事を書いています。
GPD Pocket ー 注目の7インチUMPC、INDIEGOGOの出資目標を瞬時にクリア!(海外ニュースから)
その後いくつかの情報がアップデートされました。読者からもコメントをいただいていて、「もう少ししたら記事を書こう」と思っていました。やたらとこの製品の記事を連発するのもなあ、と考えたからです。しかし、コメント欄を確認したところ、GPDの中の人からも「システム構成を変更したから情報をアップデートして」というリクエストをいただいてしまったので、現時点の情報を整理したいと思います。中の人からコメントをいただけるのはありがたいことですし…。
1.CPUとRAMのスペックが変更に
この件はGPD Pocketの出資(購入)を真剣に考えている人はもうよく知っていると思いますし、他のサイトでも紹介されています。先日の記事では「CPUがAtom Z8700、RAMが4GB」とお伝えしたのですが、「CPUがAtom Z8750、RAMが8GB」に変更になりました。これを反映したスペックは下記のとおりです。
OS: Windows 10 Home / Ubuntu 16.04 LTS
CPU: Intel Atom Z8750
RAM: 8GB
ストレージ: 128GB eMMC
ディスプレイ: 7インチIPS(1,920 × 1,200)マルチタッチ対応
ネットワーク: 802.11 a/b/g/n/ac、Bluetooth 4.1
入出力: USB 3.0、USB 3.0 Type-C、microHDMI、オーディオ
バッテリー: 7,000 mAh(最大12時間)
サイズ: 180 × 106 × 18.5 mm / 480 g
先日の記事でも書きましたが、この製品はデュアルブート機ではありません。WindowsかUbuntuのいずれかを購入時に選択できる、ということです。改めてこのスペック表を確認すると、「かなりすごい」ことになってますよね。CPU、RAM、ストレージ、そしてディスプレイの解像度と品質(ゴリラガラスも使われています)から考えると、極小の筺体に入れてしまうのがむしろもったいないとすら感じます。
個人的にはAtomに合わせるRAMは4GBで十分だと思います。コメントでVM(仮想マシン)をするなら8GBないと困る、というのをいただいています(くまねこさん、ありがとうございます)が、その環境を使う人はそんなに多くはないだろう、というのと、それで価格が上がるのならうれしくない、と思っていました。しかし、RAMの増設にともなう価格の変更はない、ということも明らかになっており、「それなら大歓迎!」ですね。一応64ビットのWindowsは「RAMは多ければ多いほどいい」というのが建前で、8GBあると困る、ということはありませんから。
次にCPUですが、Z8700からZ8750への変更というのは「より新しいCPUになった」という点では歓迎すべきことです。ただし、体感的な処理性能はあまり変わらないという理解でいいと思います。
2.冷却性能の説明
GPDから冷却性能に関する説明がありました。「24時間のテストでCPUコアの温度は78度以下に保たれ、筺体表面の温度は35度よりも低かった」ということです。一応原文も掲載します。
Through 24 hours heat test, The CPU core temperature controlled within 78 degrees, and the body surface temperature is less than 35 degrees.
Atomはもともと冷却ファンを必要としないCPUですが、Z8700とかZ8750は他のAtomシリーズよりも数段高性能なこともあり、発熱については(ユーザーレベルでは)懸念があります。GPDではそのあたりも見越してこのような発表をしているのだと思います。
最新の開発機の画像もありました。一応「トラックポイント(キーボード下部にある、グリーンのもの)の色はまだ決まってません。どんな色がいいですかね?」とのことです。いや赤でしょ、赤!(とThinkPad推しは語る…)
なお、これらの情報はINDIEGOGOで随時公開されています。なので、気になる人はこまめにチェックしておくことをおすすめします。
GPD Pocket: 7.0′ UMPC-Laptop ‘Ubuntu or WIN 10 OS’(Updates):INDIEGOGO
3.好評受付中!
GPD Pocketはクラウドファンディングのサイト「INDIEGOGO」で出資を受付中です。経済効果としては「購入」と同じですが、通常の購入とは異なり、製品が完成せずに開発が中止となるリスクもありますし、その場合出資金額を取り戻せなくなるリスクもありますので、注意して下さい。あくまでも個人的な見解ですが、GPD社はスタートアップ企業というよりは、製造メーカーとしての実績がある会社で、この製品に先立ってINDIEGOGOでGPD WINのプロジェクトを無事にこなした実績もありますので、必ずしもリスクは大きくないだろうとは思います。
なお、INDIEGOGOにおける出資プランは下記の4つです。
GPD Pocket(Windows 10):399ドル(約46,000円)
GPD Pocket(Ubuntu):399ドル(約46,000円)
GPD Pocket(Win)+ USBハブ:409ドル(約47,000円)
GPD Pocket(Ubuntu)+ USBハブ:409ドル(約47,000円)
ウインタブ読者でも出資済みの人は少なからずおられるようです。じっくり考えて決めましょう!
4.関連リンク
GPD Pocket: 7.0′ UMPC-Laptop ‘Ubuntu or WIN 10 OS’:INDIEGOGO
コメント
C1を思い出しますね
VAIO Type Pが無性に欲しかったな。
結局買えなかったけど。
これの日本語KB版あれば買うんだが。
コンセプトはいいけど、msataのSSDにしてもらいたかったな。
これはかなり触手が伸びます。
個人的には仮想化とか使うので、RAMの大容量化は有り難いです。
ただ、この手のモバイル機器に仮想化とか、余り意味ないですけどね。
単なる、ロマンです。
やはりいつ見ても面白い筐体です。8gb/atom
z8750は実用性がありそうです。
emmcはufs2.xかmsataにして欲しかったですね…
ただ、今開発中のs835でフルwindowsのエミュレートが完成すると、ハイエンドファブレット+キーボードに位置を取られそうな気がしますね。s835の方が圧倒的にスペックが高いですしね。
ポインターのトップは黒が良いかなぁ。
つまらないと思われるけど(汗)、経験上使い込むと赤も青も緑もグレーも指垢で黒ずんでしまうのがなんとも・・・。
Winタブさんは出資なさっていないのですか?
gearbestにおねだりしてただでもらうんだろw
PS Now for PC アプリを、GPD Pocket や GPD Win でプレイできたら楽しいでしょうね。
この記事をみて、こないだの記事「ARM版Windows 10の登場でモバイルWindowsはどうなる?」をまた読みました。今年はわくわくしますね。個人的にはスマホ型パソコンを夢見てます。
トラックポイントは色よりも、Thinkpadのキャップを流用できるように・・・
GPDWINをこのスペックで出して欲しいねぇ……
特にストレージ容量
なんだかんだゲームするなら128GB以上あれば安心できる
ベストは256GB以上だけどな
これもGPDWINも、今のAlienwareのノートみたいにヒートシンクを筐体の後ろに出して、上手いこと熱処理できると通常仕様のcore-m3位までなら乗りそうなんだが……まあ色々と無理か
てか、そこまでやるなら筐体ほぼそのままにARM Windows待ってからスナドラ載せるわな
microSDスロット、欲しいです!!
2台に出資してしまった私としては、うれしい続報です。
後、インカメラも付かないかな〜
今日(2017/02/27)購入参加した者です。面白そうなので…。
6月?日が楽しみです。
製品化後のアップデートがもしかしてと期待する自分と
早く欲しいみてみたい使いたいという自分と
そもそも要るのか、買ったとして使うのかという自分がいて
ガン悩み中です…
みなさま、コメントありがとうございます。ちなみにGearbestの参考価格は568ドルなので、買うのが決まってるのならINDIEに出資したほうがいいかもです。通常購入よりリスクはあるけど、GPDだし大丈夫かな…
どんなことに使うかなんて関係なしに買いたくなりますね。
しかし老眼の進んだ私には見えないんだろうなぁ。
若さも同時に買えたら、、。
気付くのが遅れましたが、日本企業と組んで makuake でも取り扱いはじめましたね。
https://www.makuake.com/project/gpd-pocket/
ポートのマーキング、DEL Key・BS Key 位置変更がアナウンスされましたね!
LavieGZ を使っている自分としては逆になるけど…、マア、問題無いかと…。