こんにちは、かのあゆです。日本国内でも「GPD Pocket」シリーズの最新モデルとなる「GPD Pocket 2」が発売され、「一太郎」を開発するジャストシステムとのコラボモデルも発表されるなど、大人気のようですが、そんなGPDが「GPD Win」「GPD Pocket」シリーズに続く全く新しいUMPCである「GPD Micro PC」を発表しました。
1.スペック
CPU: Intel Celeron N4100
RAM: 4GB
ストレージ: 128GB(M.2 SSD)
ディスプレイ: 6インチ(解像度未発表)
まだ詳細スペックが明かされていませんが、CPUはGemini Lake世代のIntel Celeron N4100でRAMは4GB、ストレージは128GBという構成になっています。
初代GPD WinやGPD PocketがIntel Atom x7シリーズ、最新モデルとなるGPD Win 2やGPD Pocket 2がIntel Core mシリーズを採用しており、RAMも8GB搭載していることを考えると、かなり控えめなスペックに感じられてしまいますが、これは本PCのコンセプトが「安価なネットワークエンジニア、およびシステム管理者向けの小型端末」として位置づけられているためにこの仕様になっているようです。
ただCeleron N4100でもWEBブラウジングや動画鑑賞、WEBブラウジング程度であれば十分すぎるスペックだと思います。またCPUをCeleronに変更したことにより、価格は(後述します)GPD PocketやGPD Winシリーズよりもぐんと抑えられ、より購入しやすいものとなっています。
SSDはM.2接続なので、ユーザーが後から大容量のものに変更することが可能です。
接続ポート類はUSB-Cポート、フルサイズUSB 3.0ポートx3、ギガビットイーサネット、HDMIポートと充実しており、さらに現代のPCとしては珍しくなったRS-232C規格のシリアルポートまで用意されています。
シリアルポートはかつてUSB規格が登場する前に一般的に採用されていた接続ポートで、パソコン同士とのデータのやり取りやモデムなどの周辺機器の接続などに利用されていましたが、より高速に通信ができるUSB規格が登場してからは次第に姿を消し、現在販売されているPCからはほぼ排除されている「レガシー」な規格です。
現在シリアルポートを一般ユーザーが利用する機会はほぼないはずかと思われますが、POSシステムや工業用途では依然として利用されていることから、GPD Microが一般ユーザー向けではなく、古いレガシーポートも必要とされるような環境での利用を前提に開発されていることがよくわかります。
バッテリーは6,400mAhのものを搭載しています。プリインストールされるOSやディスプレイ解像度など、まだ詳しい詳細は出そろっていませんが、Indigogoでのクラウドファンディング開始以降詳細なスペックが明らかにされていくものかと思われます。
またパナソニックの産業用PCである「タフブック」シリーズのように頑丈なつくりとなっており、ラフに扱っても壊れづらい筐体設計になる模様です。
2.デザイン
すでに国内メディアの新製品発表記事でも筐体デザインのシルエットが公開されていたため、おおよそどのような製品になるかの予想は容易だったのですが、予想通りといいますか、かつて富士通が発売していたUMPC「LOOX U」シリーズの流れを継承した感じの筐体を採用しています。
ただし、現時点で公開されている写真を見る限りLOOX Uのようにディスプレイが回転し、タブレットとして使えるギミックは搭載されていないようです。
また、本体にはストラップホールが用意されています。そして、キーボード右上にはポインティングデバイスであるスライドパッドを内蔵しています。キーボードのサイズはGPD Winシリーズよりは大きめですが、GPD Pocketシリーズのように快適に文字打ちするにはちょっと厳しいかもしれません。
このサイズながらシリアルポート含め接続ポート類はかなり充実しています。しかしやはりシリアルポートが結構目立ちますね…。
3.まとめ
GPD Microは今後Indigogoでクラウドファンディングを開始し、販売価格は299ドル(約33,922円)程度を予定しているようです。
現時点では断片的な情報と筐体の写真のみが公開されており、搭載OSなどまだ明らかになっていない部分も多いのですが、今までのGPD製品とはかなりコンセプトが異なる印象で、一般ユーザー向けというよりは文字通り「ネットワークエンジニアやシステム管理者、あるいは産業用途向けの小型端末」といった印象が強い製品になっています。
そういう意味では一般ユーザー向けの新製品を期待していた方は「がっかり」されるかもしれませんが、スペックがGPD PocketシリーズやWinシリーズよりも落とされている分、予定されている販売価格も安価に設定されており、かつて流行っていた「ネットブック」感覚で使える小型PCという意味ではかなり面白い製品になっているのではないでしょうか。
製品コンセプト上、GPD PocketシリーズやWinシリーズのように技適を取得して一般ユーザー向けに販売するかどうかは今のところ不明ですが、今後の展開に期待したい製品です。
4.関連リンク
GPD MicroPC Announced : Reddit
コメント
これは…あまり浪漫を感じないですね(´д`)
このスペックで、OneMix2の外観だったらポチってたな~のがっかり派です。
それと、一番左のポートはD-subじゃないですかね?
RS-232のDsub9ピンですね。
(モニター用Dsubは3列15ピン)
古くは、PC9801シリーズのバスマウスにも使われていましたね。D-sub9ピンコネクター。
と、茶々を入れてみる(^^;)
ぱっと見だと使い方が明確にならない感じですね。
キーボード付きgole 1か、VaioUかなあ。
とりあえず一通りできる小型機、でしょうか。
GPD POCKET2の黒版も出ましたね。
どちらもスペック低め値段安めになってて今後のGPDはこういう路線で行くんですかね?
One Netbookはどんどんスペック上げていく感じですが。
Wintabは安め好きですもんね。
コレはPIPOの進化系・・・GOLE1?
やっぱりこういうの大好物だなあ。
日本で販売決まったら代理店も近いから買いに行けるなあ。
今回どちらかというと業務用の意味合いが強い端末ではあるので、既にGPD Pocket初代運用してる身からすると「うーん」というのが正直な感想ですね…
ただ発売はまだ先なんで今後の仕様変更にも期待していたりはします。
しかし2018年末になってRS-232C搭載PCを見ることになるとは…(汗
この大きさで回転ヒンジ、カメラ、LTEを内蔵してたら文句なしだな…あ、あと、解像度はフルHDで。
車載PCとして利用するにはちょうどいいかも。アンドロイドとかだと力不足というより汎用性が低いが、windowsならそれはないし、ELM327を常時bluetooth接続して計器表示にしつつ動画再生可能となれば文句なしでしょう。