先日紹介記事を掲載した、CPUにCeleronを搭載する低価格版GPD Pocket 2「Amber Black」ですが、株式会社天空(GPD社の国内正規代理店)からも発売されます。国内保証もつきますし、付属品も多数ありますので、天空扱い分を購入するのも安心かと思います。
Amber Blackは通常版のGPD Pocket 2からスペックが変更されています。主な変更点はCPUの型番とRAM容量で、CPUはCore m3-8100YからCeleron 3965Yに、RAMは8GBから4GBになりました。天空のプレスリリースによれば「初代 GPD Pocket比、約1.5倍」の性能とのことです(ただし、CPU性能であるとは記載されていません)が、Passmarkが公開しているベンチマークスコアだと下記のとおりです。
Core m3-8100Y(Pocket 2):3612
Celeron 3965Y(Amber Black):1619
Atom x7-Z8750(初代):1904
※1月21日現在のPassmark公表値。数値が大きいほうが高性能
※Celeron 3965Yのスコア算出基礎となるサンプル数は2
3965Yのサンプル数はわずかに「2」なので、信頼性は低いと言わざるを得ませんが、性能が1.5倍、というのはこの公表値からはうかがえません。
個人的にはUMPCはサイズ(特にキーボードサイズ)にボトルネックがあると思っていて、そんなに高性能なCPUはいらないのでは?という考え方です。そのためCPUがCeleronになって価格が安くなるというのは選択肢として悪くないと思います。高性能なものが必要ならCore m3機のほうを選べばいいだけですから。
一方で、外観は通常のGPD Pocket 2と変わりなく、筐体色が「アンバーブラック」に変更されています。
公開画像だと「漆黒」というか深みのある真っ黒な色になっていますが、この点については複数の読者より「実際はねずみ色だ」というコメントをいただいています。実機が動いている画像や動画を確認していませんので、この点についてウインタブとして正確なことは言えませんが、現状少し心配ではあります。
ちなみに「Amber」というのは直訳では「琥珀色」を意味します。
筐体素材とかハードウェアの機能はCore m3版のGPD Pocketとの差はないと思われます。キーボードに関しても日本市場を意識して「半/全」キーがついていたりますし、タッチパッド(トラックパッド)やクリックボタンの位置もよく考えられています。
天空扱い分のAmber Blackには豪華なおまけがつきます。どれも役に立ちそうですよね。また、天空によればGPD社では日本語配列にできるパッチを用意しており、付属のキーボードシールとの併用で日本語キーボードにできるとのことです。
GPD Pocket 2 Amber Blackは1月25日の発売予定で、Amazonおよび天空が運営するGPD Directで販売されます。すでに予約注文を受付中で、1月2日現在の価格は税込み59,980円(GPD Directでは59,940円)です。
記事中でも触れましたが、Celeron 3965Yの処理性能には過度の期待をしないほうがいいだろう、という点と、筐体色が製品画像より薄いブラックかもしれない、という点は懸念されます。しかし、天空は国内に修理センターを立ち上げたり、国内保証をつけたりといった点で、その取組姿勢は素晴らしいものがあると思いますし、しっかり使える付属品も多数つけてくれますので、誰でも安心して購入できるのではないか、と思います。
関連リンク
お求めやすい価格の GPD Pocket 2 Amber Black を Amazon.co.jpおよびGPDダイレクトで、1月25日より販売開始:天空 プレスリリース
GPD Pocket2(4GB/AmberBlack):GPD Direct
GPD Pocket2 ブラック:Amazon