こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。以前読者レビューをしていただいた「あおぴ」さんに、ライターをお願いすることになりました。この方はウインタブの投稿記事では初となる「YouTubeにアップした動画を使ったレビュー」をしていただいた方で、イラストに関するスキルをお持ちです。おそるおそるライターとしてスカウトさせていただいたところご快諾いただけました。当然ご本業がおありの方なので、投稿頻度は多くないと思いますが、とにかく記事の品質が素晴らしく、私には不可能なことを試していただけるので、とっても期待しています。
中華モバイルノート「Chuwi LapBook 14.1」の実機レビューをしていただきましたが、性能評価が秀逸で、単にベンチマークテストをするだけではわからない、「生きたテスト」をしてくれています。今後あおぴさんの記事に前フリを入れることはないと思います(ライターなので)が、こんなに楽しい記事を書かれたら前フリも入れたくなる、というものですw
1.はじめに
こんにちわ。お久しぶりです、あおぴです。今回はウインタブ様のご厚意でChuwi LapBookの14.1インチ版を実機レビューさせていただきました。提供元である通販サイトGearbest様と、後述の保護フィルム提供元のPDA工房様にこの場を借りてお礼申し上げます。
さて。スペック等はウインタブ様が詳細な記事を挙げられているので割愛しますが、Atom後継のモバイル向けCPU Apollo Lake搭載のノートPCです。処理性能が大変気になるところであります!
2.筐体
天板
底面
キーボード
ケーブル類
写真が下手であるゆえにくすんだ写りになってしまい大変はがゆいのですが、つるりと滑らかな真っ白なプラスチック仕上げ、蛍光白色系の白です。くすみはありません。良質な筐体だと思います。衒うこともなく、武骨でもなく、無難。CHUWIのロゴも位置といいフォントといい、これまた衒いなく主張しすぎず好感がもてますね。
キーボードの使用感についてですが、思いのほか深いストロークで、軽めのキータッチに慣れているとしばらく戸惑うかもしれません。慣れるまで母音を置き去りにすることが多かったです。
さらに個人的な感想を言うと、電源キーがBackSpaceの真上にあるのはいただけないかな~!頻出キーの真上ってのはどうにかならなかったんかい!と思います。「うっかりスリープ」を何度かやらかしました。しかしこの辺りは慣れの問題ですから筐体品質とは関係ありません。
総括すれば、親しみのある万人受けする筐体だと思います。スタバでも余裕で開けます!(どういう基準なのか)
3.液晶
今回PDA工房様より「ブルーライト保護フィルム」をご提供いただいています!
Chuwi LapBookの画面サイズぴったりで作られているものです。
いやぁこれはすごいものでした。
ピッタリ以外に表現のしようがないくらい画面サイズピッタリです。なのでどこか一片のペゼルのラインに沿って貼るだけでびしっときれいに決まります。
私、個人的にこの手のフィルムを貼るのがものすごく苦手で、これはサイズも大きいし絶対失敗する……と緊張していたのですが、いざ貼ってみればアッサリと、気泡なしできれいに貼れました!とにかくサイズがべストマッチなので、フィルムの境目は使っていてもほとんどわかりません。これはちょっとした感動でした。
こちらのフィルムのレビューも兼ねて、フィルムなし、有それぞれで同じ画像を、手持ちの2機種、中華系WindowsタブレットのCubei7Book(あおぴレビュー1、レビュー2)と京セラのandroidタブレット Qua Tabで表示して比較してみました。
まずはフィルムなしで、対Cubei7Book
青・白系の画像と赤・黒系の画像で、明るさ最大で並べています。赤みが強いスタイリッシュなフォトモンタージュはぱくたそ様からお借りしました。写真だといまいち伝わりづらいでしょうか。肉眼でもほとんど差はないように思えました。
次が対QuaTab
写真だとやはりわかりづらいですが、QUA TABのほうが明らかに赤みが鮮やかでした。しかしこれはどちらかと言えばQua Tabのコントラストと発光が強いが故です。Chuwi LapBookの液晶は鮮やかで美しいです。
次がPDA工房様のブルーライトカット保護フィルムをはったものです。
おおこれは!色への影響はないといっていいんじゃないでしょうか。
ペゼル付近のアップです。サイズがぴったりすぎてどこからフィルムか、かなり近くで見ないとよくわかりません。ほんのりと薄茶色がついている?ようですが、表示への影響はほとんどありません。
余談ですが、あまりにも貼りやすかったので今までフィルム貼りへの苦手意識から裸で使っていた手持ちのi7Book用にPDA工房さんの「ペーパーライクフィルム」を注文しました。natsukiさんのCube Mix Plusのレビューで紹介されていた時から欲しいとおもってはいたのです。楽しみ。
閑話休題。
4.スピーカー
スピーカーは底面の手前、左右に位置しています。これはね~、音楽鑑賞には全く向いていません!私はどちらかといえば音にこだわるほうですが、そうでなくても軽いと感じるとは思います。ぺしゃんこ……としか言いようのない音がします。パーカッションが特に紙のようです。隣で聞いていた妹に言わせると「五年前の着うたって感じ」だそうで、なかなかどうして、言いえて妙。
ウインタブ様のレビューではスピーカーに関しても「中華製品としては比較的品質が良い」とのことでした(ウインタブ注:すいません…)ので、正直なところ「他のってこれより酷いんだぁ……」と思ってしまいました。
ちなみにCube i7 Bookでもちょこちょこ作業BGMを流したりしていますが音質が気になったことは無かったので、これについては思いもがけず、i7が中華タブレットの中でも細部まで品質が高い機種であることを再確認することとなりました。
また、ドライブを繋げてDVDも見てみました、が……画面は文句なしに綺麗なんだけど、やはり音のペシャンコ加減が我慢ならず途中でHDMIつないでモニターとスピーカーに飛ばしました。つまりはそういうことでしょう。足りない部分は割り切って周辺機器で補えば良いのです。これで解決!
外付けスピーカーもいまはそれなりの品質のものが安く入手できますしね。
5.処理性能
処理性能、一番気になるところですよね。期待のApolo Lakeはどんなもんか!と勇みはしたものの、DTM以外で家でやる重めの作業となると……
はい、というわけで動画とってきました。重い作業なんて画像編集とかイラスト作成しかしないのと、せっかくの画面サイズですので、セルシスのClip Studioでテストしました。Wacomドライバをインストールし、Wacomのペンタブレット、Intuos Pen& TouchSを使用しています。
Clip Studioはイラスト作成系のソフトではかなり重い部類ですので、処理性能を見るには適任かと思っています。解像度は600dpi、6000×8000くらいのサイズで、「対象定規八本で描画」「透明度を保護して塗りつぶしで線画の色変え」「レイヤー効果に縁取りを追加」「縁取りレイヤーのまま対象定規八本で描画」の順で動かしています。それなりに負荷のかかる処理です。
率直な感想としては「やるじゃん」というところです。この解像度、サイズで対象定規かけると他機種では結構かくついていた記憶があります。使用状況が全然違うので何とも言えませんが、自宅の5年ほど前に買ってだましだまし使っていたMacBookPro(この前逝かれました……)だともう「対象定規八本」あたりでしーんとしていましたね。あとはかなり古い機種になってしまうんですが、同じモバイル機ということでAtom Z3740を搭載していたDELLのVenue 8 proだとそもそも対象定規かけようとかいう気すら起きず、解像度300dpiでもうちょこちょこ思考停止していたので私の中ではAtom機でクリスタはラフが限界!とはっきりしていました。が、こちらの機種だと大作を描こうと思わなければ普通のイラストくらい余裕でこなしてくれそうです。
‥‥しかし、機種性能とは全く無関係に、私自身がCube i7 Bookの直接書き込む快適操作に慣れてしまいすぎて、画面を見ながら板タブで描くこと自体が水の中で走っているような感覚に陥ってしまい絵を描くのは断念してしまいました……翼の折れたエンジェル感とでもいいますか。より楽なものに慣れてしまうとそれ以前に戻すのは難しいものですね。せっかくドライバインストールしたのになぁ。
これだけではなんなので、引き続きCLIP STUDIOでぱくたそさんでお借りした高解像度の写真素材3つを使ってフォトモンタージュのようなことと、3Dモデルの読み込みをした時の挙動をキャプチャした動画も載せておきます。4倍速にしてあります。全体での作業時間は十分ほどでしょうか。すべてマウスを使用しての作業です。
写真画像から色を抜き、オーバーレイで色や素材を重ねていくのが主な作業内容です。レイヤーが六枚を超えたあたりで少し水彩筆が遅延しはじめました。8枚になって、レイヤーごと左右上下の反転を指示したところで10秒ほど考え込み、その後大きめのブラシサイズでの消しゴムがけでもそれなりの遅延が出ました。とはいえバックグラウンドで動画キャプチャをしていますし、普通に絵を描くよりも高負荷な処理をしてこれなので、やはりクリスタはそこそこ快適に動くといっていいと思います。ただ大きなサイズだったり、水彩ブラシでがっつり書き込む系となるとちょっと厳しいかな…?
しかし挙動はとにかく安定しています。筐体の部分でも触れましたが、電源ボタンに触ってしまってうっかりスリープさせても、ものの2,3秒で復帰してくれますし、タブを同時にいくつも開き動画でBGMを流しながらバックグラウンドでキャプチャしながら画像を含めてカット&ペーストを多用して文章編集……なんてがさつな使い方もしてみましたが特にストレスを感じる場面はありませんでした。挙動は本当に安定しています。通常使用の範囲であればストレスフリーに快適に使えるでしょう。
この記事をまとめるのに動画のキャプチャや息抜きの動画視聴なんかも含めて四時間ほどかかっていますが、その間充電なしで電池消費は7割ほどでした。電池は長持ちすると断言していいでしょう!消費電力の観点でもApollo Lakeは期待通りの性能と見てよさそうです。
6.まとめ
万人に受け入れられる、バランスの良いノートPCです。それなりにサクサク動き電池もちも良し。冷たさが無く親し気で、野暮ったくもない使い心地。処理性能と挙動の安定性を思えば家庭でのメインマシンとして十分活躍してくれると確信しました。
私の家族は全くPCに明るくなく、ちょっとフリーズしただけで大騒ぎして電話をかけてくるタイプですがこれなら安心です。我が家の相棒として大事に使っていきたいです。
7.関連リンク
Chuwi LapBook 14.1 - Apollo Lake搭載の中華ノートPCは品質が素晴らしい!(実機レビュー)
CHUWI LapBook Notebook(14.1 inch)
ライターが使用している製品はGearbest提供品です