思わず「待ってました!」と叫んでしまうニューモデルです。中国メーカーのCHUWIから、10.1インチでCPUにCeleron N4100を搭載するWindows タブレット「CHUWI Hi10 X」が発表されました。国内外の低価格タブレットのうち、8インチとか10インチの製品は「CPUがAtom」という状態が長らく続いていて、2013年後半から2014年にかけて大ヒットした「Windows タブレット」も「風前の灯」と思われていたところ、ついにウインタブが待ち望んでいたスペックの製品が出てきてくれました!
1.スペック
かつての「Windows タブレット」の正常進化版といっていいスペックです。CPUはGemini Lake世代のCeleron N4100で、国内外のエントリークラスのノートPCによく使われているものです。よく似た型番に「Celeron N4000」がありますが、N4000が2コアであるのに対し、このN4100は4コアで、Celeronとしては高性能な部類となります。
RAMは6GBで、欲を言えば8GBほしかったところですが、むかしむかしは2GBでしたし、現在でもこのクラスのタブレットだと4GBが普通なので、6GBでも十分満足できます。ストレージは128GBと開示されていますが、公式サイトの画像を見ると、どうやらSSDではなくeMMCのようです。一応CHUWIからもスペック表を送ってもらったのですが、ここについては言及がありませんでした。個人的には「128GBあるんならこのさいeMMCでもいいや」と思っています。
ディスプレイは10.1インチのIPS液晶、WUXGA(1,920 × 1,200)解像度で、この辺は従来の製品とは変わりません。
しかし、(おそらく別売りとなる)CHUWI HiPen H3を使えば1,024段階の筆圧に対応するペン入力が可能です。この製品はCPU性能もAtomよりも高くなっているので、手書き性能いかんによっては「お絵かきタブレット」としても期待できそうです。
入出力ポートも健闘してます。本体側にはType-CながらUSBポートが2つありますし、microHDMIとmicroSDカードリーダーも装備しています。そして、これもおそらく別売りですが、専用キーボードにはUSB 3.0ポートが2つ装備されています。キーボードを接続してノートPCのようにして使う場合、ポートの数は十分と言えます。
2.筐体
この製品の筐体画像はまだ十分な数が公開されていません。しかし、2016年にウインタブで実機レビューした「CHUWI Hi10 Pro」に非常によく似たデザイン、よく似たサイズ(タテ・ヨコは同寸、厚さが0.3 mmほど異なる程度)なので、筐体の雰囲気はHi10 Proのレビュー記事を読んでいただければイメージしやすいと思います。
Chuwi Hi 10 Pro - 中国の10.1インチデュアルブートタブレットをキーボードと一緒に使ってみた(実機レビュー)
とはいえ、Hi10 Proからは3年以上が経過し、あちこちブラッシュアップがされています。
正面から見たところです。製品画像が少なく、これだとわかりにくいですが、Hi10 Proとほとんど同じデザイン、ベゼル幅になっているはずです。
入出力ポートの配置です。なお、上に書いたとおり、この製品は専用のキーボードが用意されています。これまでのCHUWIの販売スタイルから考えて別売りの可能性が極めて高いですが、この製品を購入するならキーボードも一緒に購入しておきたいところ。Hi10 Proのレビュー経験に照らせば、専用キーボードを装着すれば小型のノートPCとして快適に使えます。「ASUS TransBook T100」みたいな感じですね。なんだか懐かしくて元気が出てきたぞ!
ポートの配置ですが、この画像を見ると、本体側のポートは一側面に集中しているようです。また、キーボード側のUSBポートは左右に一つずつあるのがわかります。ポートの規格は異なりますが、デザインそのものはHi10 Proとほぼ同一と考えていいでしょう。
筐体素材は「オールメタル」で表面にはサンドブラスト加工が施されています。
3.価格など
CHUWI Hi10 XはCHUWI公式サイトに製品情報があるのみで、価格や発売日はまだ明らかになっていません。現状ウインタブではCHUWIにコンタクトを取り、スペック表を入手しましたが、それ以上の情報はまだありません。引き続きCHUWIと連絡を取り、価格や発売時期などを確認していきたいと思います。
しかし、個人的には非常にうれしい新製品だと思いました。もともとウインタブは「Atomタブレットのためのサイト」というのが出発点でしたが、もうAtomタブレットの新製品なんてほとんど出てきてませんし、手軽に使える低価格なWindowsタブレットが姿を消しつつあるのを残念に思ってました。
この製品をきっかけとして、国内外のメーカーから10インチクラスの低価格Windowsタブレットが続々と登場してくれることを願っています。
4.関連リンク
CHUWI Hi10 X:CHUWI公式サイト(日本語)
コメント
正常進化版なら価格は19800~29800の間かな
ベゼルの厚さが古い感じを出している
でもmakuakeのHi9で痛い思いをしたので、信用出来ない!ゴミメーカーです。
これは年末に楽しみな情報ですね。
ChuwiはUbookがコイル鳴き、mini bookはバッテリーを認識しないという初期不良に当たってしまい悲しい思いをしましたが、それでもプラスチック筐体の頃からのChuwiファンとしては、この製品も購入候補に入ります。
キーボードが同時発売だったら良いなぁ( ╹▽╹ )
続報お待ちしていますm(__)m
mayugorinさん、こんにちは。「プラスチック筐体の頃からのChuwiファン」というのに反応しました。ウインタブ初の中華タブレビューはプラスチック筐体のChuwi Hi8だったんですよね。それと、確証はないですが、おそらくHi10 Pro用のキーボードがそのまま使えるように思います。