こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。中国の14インチモバイルノート「CENAVA P14」を紹介します。CENAVAというメーカー(なのかブランドなのか)はウインタブでは過去に取り上げたことがないのですが、従来からミニPCやノートPCを扱っていて、中国の通販サイトで検索するといくつかの製品がヒットします。それと、14インチの中華モバイルノートということだと、先日紹介記事を掲載した「Jumper EZBook X4」がありますが、このCENAVA P14はX4に勝るとも劣らないハイコスパマシンだと思います(ブランドの認知度ではかないませんけどね)。なので、随時X4のスペックと比較しながら説明していきます。
1.スペック
CPUはApollo Lake世代のCeleron N3450で、EZBook X4がGemini Lake世代のCeleron N4100を搭載していることを考えると、ちょっと残念な感じです。ただ、N3450というのはエントリークラス向けのCPUとしては決して低性能ではありません。
RAMは6GB、ストレージはeMMCではなくM.2 SSDで、120GB / 240GB / 512GBの3種類から選べます。EZBook X4がRAM4GB、ストレージ128GB M.2 SSDという構成なので、RAM/ストレージ容量に関してはCENAVAに軍配が上がります。しかし、EZBook X4にせよCENAVAにせよ、ストレージにSSDを搭載しているというのは非常にうれしいですよね。個人的にはCPUの型番をワンランク上げるよりもストレージをSSDにしてくれたほうが体感的なサクサク感はずっと向上すると思ってます。
底面にはM.2 スロットがあります。ただ、このスロットは「空き」ではなく、出荷段階でSSDがセット済みになっていると思われます。読者情報によればEZBooK X4もこの製品と同様、底面のM.2 スロットは標準搭載のSSDが入っていたとのことです。つまり、この製品はDIYによるストレージ「換装」は可能ですが、「増設」はできないということだと予想します。
ディスプレイは14インチのIPS液晶、FHD解像度です。これはEZBook X4(読者情報なども踏まえ、高確率でTN液晶)に対して大きなアドバンテージと言えます。特にタブレットなどタッチパネル製品に慣れているウインタブ読者であれば、視野角の広いIPS液晶のほうが間違いなく歓迎されると思います。
入出力ポートはまあ、「許容できるミニマム」という感じですね。この製品は他の中華モバイルノートと同様、かなりの薄型サイズになっていますので、フルサイズ(Type-A)ポートを2つ装備しているということで納得しておきましょう。ちなみにEZBook X4もこの製品とまったく同じ構成です。
筐体サイズですが、タテ・ヨコサイズはEZBook X4とほぼ同じ、厚さは12 mmで、EZBook X4の13.7 mmよりも薄いですが、おそらく「突起部分(ゴム足)を入れるか入れないか」の違いだと思います。なので、サイズ面ではEZBook X4と互角と考えていいでしょう。また、ひょっとすると中華製品にありがちな「異なるメーカーだけど同一筐体」という可能性もあります。Jumperの筐体品質は非常にいいので、いっそ同じベアボーン(筐体の「ガワ」)を使ってくれていたほうがうれしかったりしますよね。
2.筐体
トップ画像で鮮やかなピンク(正確にはローズ・ゴールドです)の筐体を掲載しましたが、ご安心ください、普通の色(シルバー)もあります。
中華モバイルノートの外観って、どれも大差はなく、この製品も「MacBookにインスパイアされました」系のデザインとなります。ディスプレイ面下部のメーカーロゴがなければEZBook X4と見分けがつきません。
天板にはメーカーロゴもなく、完全無地です。CENAVAというブランドが日本で全然通ってませんので、へんにロゴマークが入るよりも無地のほうがいいでしょうね。
筐体素材はアルミ合金、エッジ部分にはダイヤモンドカット加工が施されますので、質感はよさそうです。
キーボードにはバックライトがつきますね。製品ページに明確な説明はありませんでしたが、この画像を見れば明らかです。また、キーボード面全体の画像が入手できなかったのですが、この製品のキーボードはEZBook X4と同様に「ENTERキーの右に1列ある」タイプです。
側面と入出力ポートの配置です。ピンクが左側面、シルバーが右側面です。
ここまで筐体をチェックしてみて、やはりこの製品とEZBook X4は同一筐体である可能性が高いと思います。筐体構造に関して私が気づいた相違点は「底面のM.2スロット(のハッチ)形状」のみです。EZBookは2242サイズ、CENAVAは2280サイズと思われます。それ以外だと相違点を見つけられません。あ、そうそう、筐体色で「ローズ・ゴールド」はCENAVAにしかありませんね…。
3.価格など
CENAVA P14は中国の通販サイト「geekbuying」と「Gearbest」に製品ページがあり、6月28日現在だとgeekbuyingのほうがずっと低価格です。ただし、ストレージ512GB版はgeebkuyingでは取扱がなく、Gearbestのみで販売されています。geekbuyingでの価格はストレージ120GB版が295.99ドル(33,534円)、240GB版が315.99ドル(35,800円)となっています。
記事中で比較してきたJumper EZBook X4との相違点として、CPUの型番、RAM容量、ストレージ容量、そしてディスプレイ形式が挙げられます。CPUについてはGemini Lakeを搭載するEZBookが上ですが、RAM容量ではCENAVAが大きく、ストレージでも大容量のものが選べるCENAVAが、そしてディスプレイはIPS液晶と明示されているCENAVAにアドバンテージがあります。一方で、同じ中華ブランドながら日本での知名度は圧倒的にJumperが上なので、このあたりも気になる人はいると思います。あとは読者のみなさんがそれぞれ何を優先するのか、ということでしょうね。
4.関連リンク
CENAVA P14:geekbuying
Cenava P14:Gearbest
コメント
SSDが当然のように採用されているなんて中華メーカー凄いです。eMMCと違って自分で換装も出来ますしね。
後は充電端子がType-Cになってくれたら個人的に隙ないです
あとは完全に無地の天板はT-bao(そういや最近出てきてないですよね)みたいに悪目立ちするよりは全然いいですね。これは普通に欲しい…
反射的にポチりそうになったがまだだ、レビューを待つんだ
ボディと同色でバックライト付きのキーボードがいいですね
この手のノートはシルバーに黒ばかりで残念に思っていたので