こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。スティックPCに関してはドスパラが圧倒的にコストパフォーマンスが高く、もはや中華製品を紹介する余地はない、なんて考えてまして、実際ここしばらくは中華のスティックPCの紹介記事を書いていません。しかし、やっぱり出ました!Apollo Lake搭載のスティックPCが!「BBeen MN10」という製品なのですが、「BBen」というメーカーの製品をウインタブで取り上げるのはこれが初めてです。公式サイトおよびAliexpressの直販ストアを確認してみると、深センに本拠を置き、ゲーミングPCなどを手掛けている会社のようです。
1.スペック
CPUはApollo Lake世代のCeleonでも下位に位置するN3350でRAMは3GB、ストレージは64GBです。ジャンルは異なりますが、ここまでは13.3インチの低価格モバイルノート、Jumper EZBook 3 SEと同じ構成ですね。
スティックPCの場合、スペック表で見るべきところはそれほど多くはなく、あとは入出力ポートくらいです。この製品はフルサイズのUSB 3.0ポートが2つあり、独立したDC-INも備えています。スティックPCはバッテリーを内蔵しておらず、常時給電が必要になりますが、DC-INではなくmicroUSBポートを使って給電するのが一般的です。なので、どっちがいいかは別として、ちょっと変わってる、と思いますね。
また、この製品はスティックPCとしてはかなり大きめです。私が知る限り、最も大きいスティックPCはドスパラの「Diginnos Stick DG-STK4D」だと思うのですが、ちょっとサイズを比較してみましょう。
DG-STK4D: 123 × 59 × 22 mm / 95 g
BBen MN10: 116 x 45.5 x 13.8 mm 70 g
おお、DG-STK4Dよりはかなり小さいんですね。実際のところ、スティックPCって、ミリ単位でサイズの小ささを競うような製品ジャンルではないし、少し大きめだからといって実用上困ることもないんですけどね。
2.筐体
トップ画像はごくシンプルなものですが、底面は通気口があり、ちょっとメカっぽい感じがします。筐体は金属製で、冷却ファンもしっかり内蔵します。実際のところ、冷却性能については実機を試してみないと何とも言えませんが、「ファン付きの金属筐体、大きな通気口あり」ということなので、少なくとも設計上は発熱対策がしっかり施されていると思います。
各部名称です。スティックPCの泣き所の一つに、ポートの数(特にUSB)が少ない、というのがありますが、この製品は給電にUSBポートを使用せず、フルサイズのUSB 3.0ポートが2つありますので、「いくぶんまし」です。ただ、スティックPCはキーボード(マウスも)の接続が必須なので、Bluetoothキーボードやマウスを使用しないとすぐにUSBポートがいっぱいになっちゃいます。たぶん、ハブは必要でしょうね。
3.価格など
BBen MN10は中国の通販サイト「Banggood」で「Alert Me on Arrival」というステイタスになっており、近日中にプレオーダーが開始されるものと思われます。現時点では参考程度ですが、価格は179.99ドル(20,958円)となっています。また、Gearbestではすでに販売中、というステータスですが、発送は11月15日から、となっていて、価格は197.42ドル(22,458円)です。
この製品はいいよ、おすすめだよ!ということは今回は言えないですね。まず、BBenという会社のことがよくわかりませんので、先日のT-baoのように、「Windowsがボリュームライセンスだった」なんてことも、「いや大丈夫だろ」とは思いますが少し心配。また、Apollo Lakeを搭載するスティックPCがどのくらい安定して動作するのかも未知数です。これもまあ、「いや大丈夫だろ」とは思うんですけどね。
とりあえず、読者のみなさんに「Apollo LakeのスティックPCが出たよ!」ということをお知らせしたい、と思いました。おそらくこの先にApollo Lakeを搭載するスティックPCは他社からも出てくるんだろうと思いますし、あるいはドスパラも製品を出してくるかもしれませんね!
コメント
最近はこのようなApollo Lakeクラスの消費電力でもUSB給電対応できる
USB Type-C付きモニタがあるとはいえまだまだ高値
この商品の価格を考えれば無難にDCにして正解だと思います