ALLDOCUBEが10.95インチサイズのWindowsタブレット(デタッチャブル2 in 1)「iWork GT」を発売しました。1月19日現在だと中国市場のみでの販売となっていますが、グローバルに発売される可能性が高いと思われます。CPUに第11世代のCoreプロセッサーを搭載する、タブレット製品としては高いスペックになっています。
1.ALLDOCUBE iWork GT スペック
スペック表
ALLDOCUBE iWork GT | |
OS | Windows 10 |
CPU | Intel Core i3-1115G4 / Core i5-1135G7 / Core i7-1165G7 |
外部GPU | なし |
RAM | 8GB |
ストレージ | 256GB / 512GB SSD |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 10.95インチ IPS(2,000 x 1,200)タッチ |
ネットワーク | 802.11a/b/g/n/ac/ax、Bluetooth 5.1 |
入出力 | USB Type-C(映像出力対応)× 2、USB 3.0、オーディオジャック、microHDMI、microSDカードリーダー |
カメラ | イン1MP/アウト5MP |
バッテリー | 7.6V/3,900 mAh |
サイズ | 259 × 163 × 10.58 mm |
重量 | 550 g |
コメント
OSはWindows 11でHome版かPro版かは不明です。中華PCではWindowsのバージョンをきちんと開示しないことが多いですね。メーカーサイトのスペック表では、CPUは第11世代のCore i3/Core i5/Core i7、RAMは全モデル共通で8GB、ストレージは256GB/512GBとなっていますが、TMALL(天猫)の販売ページではCore i7モデルと512GB SSDモデルはまだ販売されていませんでした。
ディスプレイは10.95インチのIPS液晶で解像度は2,000 × 1,200と、Windows PCとしてはちょっと珍しい形状(AndroidタブレットのALLDOCUBE iPlay40シリーズと同じ形状)です。
通信まわりではWi-Fi6に対応し、USBポートはType-C2つを含み合計で3つ、microHDMIポートも備え、タブレット製品としては健闘している(割と数が多い)ほうだと思います。サイズも悪くないですね。特に約11インチで重量550 gというのはWindowsPCとしては軽量と言えそうです。
2.ALLDOCUBE iWork GT 筐体
展開図がありました。説明は中国語ですが画像を見れば特に問題なく理解できると思います。ALLDOCUBEは「Teclastほど画像を盛らない(画像加工しない)」のですが、ベゼル幅などは多少盛られているかもしれません。ポート配置はともかくとして、背面にPOGOピンがあるというのと通気口がやたらと目立つ、というのがちょっと珍しく感じられます。
当たり前といえば当たり前ながら、この製品は第11世代のCoreプロセッサーを搭載しているため、冷却ファンもついています。なので通気口も必要です。
トップ画像を再掲します。キーボードカバーを装着したところですね。本体背面のPOGOピンはこのキーボードを接続するためのものです。このキーボード、ちょっと変わった形状になっていると思いませんか?具体的にはタッチパッド部分。実はこのタッチパッド部分、タブレットカバーとして使う際には「蓋(『フラップ』とか『かぶせ』と呼ばれる部分です)」になります。また、よく見るとキーボード面上部に溝が2本あり、角度調整もできるようです。
それと、「もう一種類」キーボードが存在しています。こちらは上のキーボードよりも頑丈で、タブレット本体が「浮く」感じになります。iPad用のMagic Keyboardによく似た形状です。
なお、YouTubeではTech Tabletがこの製品のレビュー動画を公開していました。私もその動画を確認しましたが、確かにキーボードは2種類存在していました。ただし、1月19日現在、TMALLでは前者(タッチパッド部分が蓋になるほう)のみが販売されており、後者(Magic Keyboardに似ているほう)はまだ発売されていないようです。
iWork GTはシステムスペックが高いので、キーボードの出来栄えが気になるところですね。
3.ALLDOCUBE iWork GT 価格など
ALLDOCUBE iWork GTはTMALLで販売中で、1月19日現在の価格はCore i3/8GB/256GBモデルが3,999元(約72,000円)、Core i5/8GB/256GBモデルが4,999元(約90,000円)で、キーボード(タッチパッド部分が蓋になるほう)が無料でセットできます。ただし、TMALLは中国国内向けのECサイトですから、日本国内からの購入は難しく、また製品もWindowsのバージョンが「シングルランゲージエディション(日本語に対応しない)」ものである可能性があります。
Tech Tabletがレビューしているくらい(おそらくプロトタイプがメーカーから送られている)なので、グローバルに発売される可能性は高いと思います。なのでAliExpressやBanggoodでの販売開始を待つのが得策と思われます。また、その際、TMALLよりもAliExpressやBanggoodのほうが安くなる可能性も十分あります。
グローバル版の実売価格やオプション(キーボード)の組み合わせ自由度にもよりますが、Core i3モデルがキーボード込みで6万円台くらいになるようなら一気に購入意欲が湧きそうに思います。
4.関連リンク
ALLDOCUBE iWork GT:ALLDOCUBE公式サイト(中国語)
コメント
大手メーカーでも手こずってる印象なインテル第11世代CPU搭載タブレットですから、、
どう仕上がってるのか、怖いもの見たさはあります。
件のYouTube動画だと
『発熱が多く、駆動時間も短い』
風な評価を見かけた気がしますが、、。
ハイスペ窓タブはロマン!
上の人が言ってますけど確かに普通のノパソでさえ数時間しかもたないやつをちんちくりんなタブレットに載せたらそりゃぁ..ってなりますよね。
スロットルストップでTDPを下げたりWindows標準の電源管理でクロック制限すれば多少はましになりそうです。
Tech Tabletのレビュー動画ではおっしゃるようなウイークポイントが指摘されていました。私が思ったのは「このレビュー機、ずいぶんくたびれてるよなあ」ということですw 液晶保護フィルムはサイズが全然合っていない(たぶん別製品用のものが貼られていた)し、背面がかなり汚れていましたよね。
市販品で発熱が抑えられ、駆動時間が伸びている、とも考えにくいのですが、少なくともあのレビュー機からはなにかと変わっているように思います。