マウスとiiyama(マウスの製品ブランド)は従来からデスクトップ用のCPUを搭載する高性能なノートパソコンを手がけていますが、ここに来てiiyamaが一段とそれら高性能ノートのラインアップを拡充しています。これらの製品は同一筐体が使われていることが多く、すべての製品について紹介記事を書く必要があるのか、ということを考えてしまうのですが、今回紹介する「iiyama SOLUTION-17FG101-i7K-VNRS-DevelopVR」は基本的なシステムスペックが極めて高い割に価格が抑えられていて、従来の同種製品よりもかなり購入しやすくなっています。
1.スペック
「SOLUTION-17FG101-i7K-VNRS-DevelopVR」はその名の通り「VIVE推奨取得、VR開発向け」という建前になっていて、ゲーミングPC用のブランド「LEVEL」ではなく、汎用パソコンのブランド「SOLUTION」が使われています。しかし、筐体はLEVELでもSOLUTIONでも同じものが使われていますので、私達個人ユーザーは「ゲーミングノート」と考えても問題ないでしょう。
スペックはハイエンドです。CPUはデスクトップ用のCore i7-8700K(オーバークロック可能な高性能CPU)、GPUはGeForce GTXシリーズ最上位のGTX1080が搭載されます。パソコン、特にゲーミングマシンのスペックを把握する上でGPUとGPUの構成が最も気になる部分ですが、その点この製品は「最上位」の構成であると言えます。
RAMとストレージですが、標準で16GB/240GB SSDです。もちろんカスタマイズによってRAMは最大64GB、ストレージは最大4基搭載可能なのですが、この製品の価格が低めに抑えられているのはRAMとストレージ構成を控えめにしているというのが最大の理由と思われます。
個人的には「RAM16GBだと思うように動かなくて、RAM32GBだと快適」というシチュエーションを経験したことがありません。おそらく動画のエンコーディングなどではそのようなケースが出てくるんでしょうし、上級ゲーマーならRAM16GBでも物足りなく感じるのかも知れませんが、RAM32GBとか64GBを必要とするくらいの人なら注文時のカスタマイズに限らずDIYでもRAMの増設は可能だと思います(一応底面は開口できるようになっています)。
ストレージについても同様で、240GBだと数種類のインストール型オンラインゲームを入れると不足感が出てくるかも知れませんが、この製品はM.2スロット2基と2.5インチドライブベイが2基ありますので、足りなくなってからの増設も可能でしょう(ただし、「2スロット分はお客様による変更ができません。お近くの販売店までご相談ください。」という但し書きがありました)。
ディスプレイは17.3インチのIPS液晶でFHD解像度ですが、NVIDIAのG-Syncに対応しますので、ゲーム画面もなめらかに表示されます。
入出力ポートの数と種類はもはやノートパソコンの水準ではありません。筐体のサイズがサイズなので、当然といえば当然かも知れませんが、どういう用途に使うにせよ、これだけのポート類が確保されていれば不足感はないだろうと思います。
2.筐体
筐体は先日紹介記事を書いた「LEVEL-17FG101-i7K-VNRVI」と同じで、おおもとは以前ウインタブで実機レビューした「マウス G-Tune NEXTGEAR-NOTE i7901」と思われます。
何て言うんでしょう…「一応ノートパソコン」って感じでしょうか。17.3インチなので横幅が40センチを越えるのは当然ですが、とにかく厚みがすごいです。また、重量も余裕の4キロ越えです。
ただ、この製品は「SOLUTION」ブランドなので、天板などのロゴマークは「LEVEL」ではなく「SOLUTION」となります。
側面と背面です。いつもウインタブを読んでくださっている人ならこの画像を見るのは初めてではないと思いますが、とにかくぶ厚いですよね。これだけの厚みがあるとリストレスト(キーボード前面に置くクッション)がないと使いにくいです。
VR開発用と言いつつ、しっかり「W,A,S,D」がハイライトされたキーボードを装備します。キーストロークがやや深めで使いやすいキーボードです。山のように大きなパソコンですが、キーピッチが大きすぎるとかはありません。
3.価格など
iiyama SOLUTION-17FG101-i7K-VNRS-DevelopVRはiiyama製品の事実上の直販サイトであるパソコン工房で販売中で、価格は284,980円(税込み307,778円)から、となっています。
この種の製品を購入する際、最も気になるCPUとGPUにハイエンドなものが使われており、ディスプレイもG-Sync対応ということなので文句なしかと思いますし、「RAMとかストレージはあとから何とでもなる」と考える場合、とりあえず最低構成で購入してしまっても大丈夫かな、という気はします。
税込みで30万円というのは決して安い買い物ではありませんが、これだけのスペックを必要とする人にしてみれば「お買い得」と言えるんじゃないでしょうか。
コメント
MSIのゲーミングノートを知ってれば、これはなかなか安いと思います
まあ、ここのユーザさんの守備範囲とちょっと違うので反応は薄いと思いますが
USBの数も多く、Oculus VRも問題ないですし
これ一つあればなんでも‥,けどそこまで求めてるならノートじゃなくても…
うーんむずかしいですね