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HP ZBook Firefly 14 G7 / Firefly 15 G7 - GPUにQuadroを搭載し、モバイルノート並みに軽量なワークステーション

HP ZBook Firefly 14 G7 / Firefly 15 G7
HPがモバイルワークステーションのニューモデル「HP ZBook Firefly 14 G7 / Firefly 15 G7」を発売します。「Firefly」って響きがカッコいいですね!日本語だと「ホタル」ですが、FireflyシリーズはHPのモバイルワークステーションとしては比較的低価格に設定されている上、特に14インチサイズのFirefly 14 G7はモバイルノートとしても十分使えるくらいのサイズ感になっています。

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1.スペック

  HP ZBook Firefly 14 G7 / Firefly 15 G7
OS Windows 10 Pro
CPU Intel Core i7-10510U/Core i7-10710U/Core i7-10810U
外部GPU NVIDIA Quadro P520(4GB)
RAM 16GB/32GB/64GB
ストレージ 512GB/1TB/2TB SSD
光学ドライブ なし
ディスプレイ 14インチIPS(1,920 × 1,080)/(3,840 × 2,160)
15.6インチIPS(1,920 × 1,080)/(3,840 × 2,160)
ネットワーク 802.11 a/b/g/n/ac/ax、Bluetooth 5
入出力 USB Type-C(Thunderbolt 3)× 2、USB 3.1 × 2、HDMI、オーディオジャック
カメラ Webカメラ(顔認証対応)
バッテリー Firefly 14:53Wh / Firefly 15:56Wh
サイズ Firefly 14:323 × 214.6 × 17.95 mm
Firefly 15:359 × 233.6 × 19.2 mm
重量 Firefly 14:1.4 kg  / Firefly 15: 1.76 kg

OSはWindows 10 Proのみ、CPUはCore i7のみで、複数の型番が設定されています。すべて第10世代(Comet Lake)で、10510Uというのは一般的な高性能ノートPCに採用されているもので、よく見かけます。10610Uは10510UをvPro(法人などの組織でのPC一元管理に役立つものです)に対応させたもの、10810Uは6コア12スレッドの超高性能タイプでvProにも対応します。10710UのvPro版という理解でいいと思います。

GPUはGeForceではなくQuadroです。Quadro P520が搭載されていて、オンラインゲームのプレイも可能と思われますが、3D CGや3D CADなど、Open GL系のソフトウェアの方に向きます。ゲームプレイが目的なら素直にGeForce搭載PCを選ぶほうがいいでしょう。HPの製品ページでは、この製品のユーザー像を「オフィスパワーユーザー」「クリエイター」「建築&デザイナー」と定義しています。

RAMは16GBもしくは32GBで、Firefly 15 G7のみ64GBの設定があります。またストレージは最大で2TBです。技術者の人やクリエイター向けのPCなので、RAMやストレージはかなり大容量の設定になっていますね。

ディスプレイは製品名の通りFirefly 14 G7が14インチ、Firefly 15 G7が15.6インチで、ともに4K解像度の選択が可能です。 通信周りではWi-Fi6(ax規格)に対応し、Firefly 15 G7の一部モデルにはLTEモジュールも装備されます。また、入出力ポートの数も十分確保されています。USB Type-Cポートは2つともThunderbolt 3ですね。またカメラは標準で顔認証に対応しています。

サイズですが、特にFirefly 14 G7のほうに注目です。若干厚みがあるかな、とは思いますが、「14インチモバイルノート」といっていいくらいにコンパクトかつ軽量です。「モバイルワークステーション」というとものものしい印象がありますが、Fireflyシリーズに関しては、Quadroを搭載する高性能モバイルノートと言っても差し支えないでしょう。

一方でFirefly 15 G7のほうも15.6インチノートとしては十分にコンパクトかつ軽量と言えるサイズ感になっていると思います。重量1.79 kgなので、さすがに「モバイルノート」とはいいにくいですが、ワークステーション、というイメージではありません。

HP ZBook Firefly 14 G7 / Firefly 15 G7

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それと、ウインタブがいつも使っているスペック表のフォーマット上だと記載がありませんが、Fireflyシリーズは法人モデルと同様に高いセキュリティ機能を備えています。

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2.筐体

HP ZBook Firefly 14 G7 / Firefly 15 G7
HP ZBook Firefly 14 G7 / Firefly 15 G7
HP ZBook Firefly 14 G7とFirefly 15 G7はスペックもほぼ同じ、筐体デザインもほぼ同じですが、ディスプレイサイズが異なりますので当然筐体サイズも違います。上の画像がFirefly 15、下がFirefly 14です。どちらもベゼル幅が細く、スリムな印象で、やはり「モバイルノート」という雰囲気です。

なお、キーボードの拡大画像がなかったのですが、Firefly 14 G7はテンキーなしでEnterキーの右に一列ある、HPのモバイルノートではおなじみのレイアウト、Firefly 15 G7は15.6インチサイズということもあってテンキーのついたキーボードが装備されます。両モデルともキーピッチは18.7 × 18.7 mm、キーストロークは1.5-1.7 mmで日本語配列、バックライト付きと開示されています。

HP ZBook Firefly 14 G7 / Firefly 15 G7
天板です。これはFirefly 15のほうですが、Firefly 14もほとんど同じデザインです。筐体素材はCNC加工のアルミ(アルミ削り出し)で、すべての面がアルミ製です。

HP ZBook Firefly 14 G7 / Firefly 15 G7

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HP ZBook Firefly 14 G7 / Firefly 15 G7

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側面と入出力ポートの配置です。上がFirefly 15、下がFirefly 14で、配置が少し異なりますが、構成は同一ですね。専門的な用途についてはなんとも言えませんが、ビジネスマシンとして見れば十分なものになっていると思います。ただし、SDカードリーダーがない、という点と有線LANポートがない、という点は賛否があるかもしれません。

3.価格など

HP ZBook Firefly 14 G7 / Firefly 15 G7は8月下旬以降の発売予定で、HP Directplusの製品ページではFireflyが185,000円(税込み203,500円)から、Firefly 15が188,000円(税込み206,800円)から、と価格表示されています。

サイズ的には(特に14のほうは)モバイルノートとしても使えるくらいにコンパクトになっていて、高度なセキュリティ機能にアルミ削り出しの筐体と、素晴らしい性能・品質の製品であると感じます。一方「Quadroで何すんの?」というのはありますね。GeForceの場合は「普段は仕事、たまにゲーム」とかの使い方がイメージできます。もちろんQuadroも高性能なGPUではありますが、どうしてもCGやCADなどの専門業務向けという感じになりますので、ビジネスマンがあえて選ぶ、というものでもないような気がします。

一方で、その「専門職」の人にしてみれば、このサイズ感で使える高性能ノートということで、極めて魅力的な製品になるのではないか、と思います。

4.関連リンク(HP)

HP ZBook Firefly 14 G7 Mobile Workstation 製品詳細icon
HP ZBook Firefly 15 G7 Mobile Workstation 製品詳細icon

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コメント

  1. 匿名 より:

    ワークステーションとPCは何が違うのですか?

    • wintab より:

      こんにちは。明確な定義はないと思います。「メーカーがそう言ってる」というのが最大の根拠だと思いますが、レノボやHPの製品を見ていると、Quadro搭載だとワークステーションという言い方になりやすいようです。