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HP Spectre Folio 13 - 13.3インチ、なんと革張りの筐体を備えるHPのプレミアム2 in 1

HP Spectre Folio 13
HPが13.3インチ・コンバーチブル2 in 1「Spectre Folio 13」を発表しました。製品ブランドに「Spectre」が使われていますので、HPの個人向けPCとしてはトップランクに位置するのはもちろん、製品画像を見たら「革張り」なんで、高級品であることはひと目で分かりますね。

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1.スペック

HP Spectre Folio 13
この製品は、バッテリー稼働時間が最大19時間と長く、「コネクテッド・モダンスタンバイ(スリープ中でもネットワーク接続し、通知ができる)」に対応しますので、Wi-Fi専用機(10月27日現在)ながら、「Always Connected PC」に近い性質を持っています。

CPUは開発コードネーム「Amber Lake Y」となる超省電力タイプのCore i5/Core i7です。ちょっと語弊があるかもしれませんが、簡単に言うと以前のCore mプロセッサーに相当する位置づけとなります。ノートPCによく使われているCore i5-8250UとかCore i7-8550Uよりも性能が低い、と考えるのが常識的ではありますが、PassmarkでもAmber Lake YのCPUについてはベンチマークスコアが公開されておらず、現時点でどのくらいの性能なのかは何とも言えません。

Core i7-7500U: 5174
Core i7-7Y75: 3753
※10月27日現在のPassmark公表値。数値が大きいほうが高性能

参考までに第7世代(Kaby Lake)での省電力タイプ(末尾U)と超省電力タイプ(旧Core m)のCore i7のスコアを掲載します。このように、結構な差はあります。

ただし、Amber Lake Yを搭載することにより、この製品はファンレス構造となり、最大19時間という超長時間のバッテリー稼働が可能となっています。

ディスプレイは13.3インチのIPS液晶、FHD解像度です。「Spectre アクティブペン2」が同梱され、1,024段階の筆圧に対応するペン入力も可能です。「あれ?12.3インチじゃないの?」などと一瞬思ってしまいました…。

HPの12.3インチSurface タイプ「Spectre x2」には直接の後継機が登場していません。Spectre x2の「Spectreブランド」を引き継ぐのがこのSpectre Folio 13、12.3インチ・デタッチャブル2 in 1のパッケージングを引き継ぐのがEnvy 12 x2なのかな、などと感じます。まあ、「系譜」みたいなのはどうでもいいですね…。

入出力ポートは厳しいと感じるかもしれません。USB Type-Cが3つ、うち2つはThunderbolt 3なので、性能面は非常に高いですが、レガシーな規格(Type-AとかHDMIなど)ではないので、多機能ハブがあったほうがいいかもしれないですね。また、SDスロットもありません。

サイズに関しては、「意外に大きいし、厚いし、重い」ですね。ただこの製品、普通のノートPCとは著しく外観が異なりますので、この数値だけではなんとも評価しにくいです。

2.筐体

HP Spectre Folio 13
この製品は「革張り」です。一般的なノートPCでいう「天板」「底面」そして「パームレスト」がレザーで覆われています。なので、折りたたむと「大型のシステム手帳」みたいな外観になります。

HP Spectre Folio 13
正面から見たところです。「狭ベゼル」と言っていいんでしょうか…。レザー部分がベゼルを太く見せていますので、「そういうこと」なんでしょう。

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HP Spectre Folio 13
キーボード面です。このようにパームレスト部分がレザーで覆われています。タッチパッドはレザーと同色のプラスティックのようです。また、この画像だとキーボードは英語配列になっていますが、日本向けには「JIS標準準拠・84キー」でバックライトがつきます。ちなみにメーカー公表のスペック表だと、キーピッチ3.0 × 3.0 mmとなっていますが、おそらく記載ミスですね。キーストロークは1.3 mmとのことです。

HP Spectre Folio 13
HP Spectre Folio 13
この製品は「コンバーチブル2 in 1」であると書きましたが、ヒンジが360度回転するタイプではありません。以前あった「VAIO Z」のように、天板が中央部から折れ曲がる構造です。

HP Spectre Folio 13
この結果、タブレットモードのほか、メディアモード(上の画像の右から2番め)への変形ができます。ヒンジが360度回転するタイプのコンバーチブル2 in 1のように、テントモードとかスタンドモードにはできないようですね。

HP Spectre Folio 13
側面とポートの配置です。上に書いたとおり、ポートの絶対数ということでは不足感があります。あと、筐体の金属部分に関してはかなりの薄型に見えますが、レザー部分があるので、結局そこそこの厚みにはなっています。

HP Spectre Folio 13
これまで紹介してきた画像は筐体色「コニャックブラウン」ですが、この画像の「ボルドーバーガンディ」も用意されます。バーガンディのほうは金属部分がシルバーになるようです。

3.価格など

HP Spectre Folio 13は12月初旬(ボルドーバーガンディは2019年早春)に販売開始となる予定で、ラインナップと価格は下記のとおりです。

ベーシックモデル(Core i5/256GB SSD):169,800円(183,384円)
ベーシックモデル(Core i5/512GB SSD):不明
スタンダードモデル(Core i7/512GB SSD):194,800円(210,384円)
スタンダードモデル(Core i7/1TB SSD):不明
※カッコ内は税込み価格

この製品はレザーの品質にもこだわりがあり、「エイジングすら楽しみ」なものとなっているそうです。ということは、レザーの質感など、パソコン本来に必要な機能とは異なる部分でもお金がかかっているわけですね。上級の2 in 1、とりわけデタッチャブル2 in 1の場合、「Surface」という成功例があり、ある意味ものづくりがSurfaceのコンセプトに引っ張られてしまう、という傾向が見られました。対Surfaceとしてはコンバーチブル2 in 1筐体というのが一定のポジションを確立していますが、はっきり言って、「Surfaceタイプか、ヒンジが360度回転するコンバーチブル2 in 1のどちらか」というのが現状の上級2 in 1市場になっていると思います(例外もあります)。

そんな中で登場したSpectre Folio 13、Surfaceタイプでもなく、ヒンジが360度回転する2 in 1でもなく、独特の筐体構造と、「革張り」という付加価値をつけての登場は高く評価したいと思います。ただし、この製品は好き嫌いがはっきりとわかれるでしょうね。いい、悪いの問題ではなく、好き、嫌いの問題だと思います。

4.関連リンク(HP)

HP Spectre Folio 13 製品詳細
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コメント

  1. USBが3つあるように見えますね・・・

  2. 見習いプログラマー より:

    革張りとは独特な風貌で物欲が刺激されますね

    • wintab より:

      見習いプログラマーさん、こんにちは。これねー、好き嫌いはわかれますよね、きっと。レザー小物とかが好きな人には良さそう。ちなみに私は個人的にあまり好みではないです。

  3. 匿名 より:

    革張りだと10インチ位でA5サイズの手帳っぽいのが出て欲しい。

    • wintab より:

      こんにちは。確かに。GPD PocketとかOne Mixをレザー張りにするとちょうど良さそう。そういうケースが販売されてるかも知れないですね。