HPが17.3インチサイズの大型ノート「HP 17s」をリニューアルしました。17.3インチのノートPCは「珍しい」というほどでもないですがPC市場に数が少なく、その中でもスペックが新しくなったこの製品はとても魅力的に感じられます。
1.HP 17s-cu スペック
スペック表
HP 17s-cu | |
OS | Windows 11 Home |
CPU | Intel Core i5-1335U/Core i7-1355U |
外部GPU | なし |
RAM | 16GB (8GB×2) DDR4-3200MHz |
ストレージ | 512GB/1TB SSD (PCIe NVMe M.2) |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 17.3インチIPS(1,920 x 1,080) |
ネットワーク | 802.11ax (Wi-Fi 6)、Bluetooth5.3 |
入出力 | USB Type-C(5Gbps、データのみ)、USB(5Gbps)× 2、HDMI、オーディオジャック |
カメラ | Webカメラ(92万画素) |
バッテリー | 駆動時間 最大8時間 |
サイズ | 400 × 258 x 19.9-22.5 mm |
重量 | 2.1 kg |
バリエーションモデル
・Core i5/16GB/512GB
・Core i7/16GB/1TB
コメント
従来モデルからの変更点は少なく、基本的にはCPUが新しくなったのみ、と考えていいです。新しいCPUは第13世代の省電力タイプ(U型番)、Core i5-1335U/Core i7-1355Uです。
RAMは全モデル16GB、SSDはCore i5モデルが512GB、Core i7モデルが1TBです。RAM8GB、256GB SSDといった、最近では少し物足りなく感じられる容量の設定はありません。
ディスプレイは17.3インチのIPS液晶、FHD解像度です。従来モデルから筐体が変わっておらず、最近の流行であるアスペクト比16:10の形状ではありません(16:9です)。
2.HP 17s-cu 筐体
「HPのHPブランド」はPavilionブランドの下位に位置するベーシックな製品ブランドです。そのため、筐体には装飾が少なく、シンプルなものになっています。
天板もシンプルで中央におなじみのHPロゴがあるのみ。筐体色は「ナチュラルシルバー」のみが設定されています。
キーボードの拡大画像が入手できなかったのですが、テンキーが付き「キーピッチ : 約18.7×18.4mm、キーストローク : 約1.3mm、JIS標準準拠106キー」と開示されています。バックライトも搭載されています。
側面と入出力ポートの配置です。ここの構成のみ「ベーシック」っぽいですね。17.3インチと大型筐体ながらUSBポートは合計で3つ、Thunderbolt 4やGen2規格(伝送速度10Gbps)でもありません。また、HDMIポートは装備されていますが、SDカードリーダーや有線LANポートもありません。
3.HP 17s-cu 価格など
HP 17s-cuはHP公式ストアで販売中で、定価ベースだと税込み139,700円から、となっていますが、基本セール価格になっていることがほとんどなので、実際にはもっと安く購入できます。スペック説明のところでも書きましたが、この製品はRAM8GB/256GB SSDの設定はなく、最低価格のモデルでもCore i5にRAM16GB/512GB SSDという充実した構成になっていますので、割安感が大きいですね。
「ちょくちょく外に持ち出して使う」ことが想定される場合、17.3インチノートは筐体サイズが大きく、バッグに入らない(よって新調しなくてはならない)ケースも多いと思われます。逆に「持ち出しを想定せず、据え置き専用」と割り切ってノートPCを購入するのなら画面が大きくて視認性のいい17.3インチノートは快適に使えると思います。