HPは6月29日に大挙してニューモデルを発表していますが、今回はその中から「HP ENVY 13(ba0000)」をご紹介します。先に紹介記事を掲載した「HP ENVY x360 13」とは名称も似ていて、サイズもほぼ同じですが、「似て非なるもの」ですね。ENVYブランドは今後、クリエイターPCの色彩を強めていくとのことですが、このENVY 13もその流れがうかがえます。
1.スペック
HP ENVY 13(ba0000) | |
OS | Windows 10 Pro |
CPU | Intel Core i5-1035G4 |
外部GPU | なし |
RAM | 8GB |
ストレージ | 256GB / 512GB SSD |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 13.3インチIPS(1,920 × 1,080)タッチ |
ネットワーク | 802.11 a/b/g/n/ac、Bluetooth 5.0 |
入出力 | USB Type-C(Thunderbolt 3)、USB ×2、microSDカードリーダー、オーディオジャック |
カメラ | Webカメラ(92万画素) |
バッテリー | 稼働時間 最大17.5時間 |
サイズ | 306 × 194 × 16.9 mm |
重量 | 1.3 kg |
OSはPro版のみです。CPUは第10世代のCore i5-1035G4と、開発コードネームがIce Lakeのほうで、末尾が「G4」なので内蔵GPUもIntel UHD Graphicsではなく、Intel Iris Plusです。外部GPU搭載機には及ばないと思いますが、Comet Lake(Core i5-10210U)やAmbet Lake-Y(Core i5-10210Y)などよりも高性能と言えます。
RAMは8GBのみ、ストレージは256GBと512GBのSSDを選択できます。また、ディスプレイは13.3インチのIPS液晶、FHD(1,920 × 1,080)解像度ですが、輝度が400nitと明るく、sRGB100%の色域となっています。確証はありませんが、おそらくENVY x360 13よりもワンランク上のものが使われていると思います。ちなみにタッチ対応もします。
ネットワーク関連ではWi-Fi6(ax規格)に対応し、入出力ポートはx360と同じ数ながら、USB Type-CポートがThunderbird 3になっていますので、ここでもx360よりもワンランク上の仕様と言えます。
サイズはx360とほぼ同じです。つまり奥行きがめちゃめちゃ小さいと言えます。194 mmというのは13.3インチノートとしては最小クラスと言っていいでしょう。ただし、重量の1.3 kgというのは特に軽量という感じではありません。
2.筐体
正面から見たところです。HP ENVY 13は従来モデルでもコンパクトな筐体でしたが、奥行きが小さくなったことにより、下部ベゼルも非常に薄くなりました。
参考までに従来モデルの画像も掲載しておきます。「そっくり」ではありますが、特に下部ベゼルが違っているのがわかると思います。
天板です。筐体は金属製(おそらくアルミ製でしょう)で、表面には梨地加工(わずかにざらつく加工をして、手に馴染みやすくするもの)が施されているはずです。筐体色は「ペイルゴールド」という、薄いゴールドです。
キーボードです。この画像は英語配列ですが、日本仕様はバックライト付きの日本語配列となります。HPのモバイルノートではおなじみの、ENTERキーの右に一列あるタイプですね。それと、指紋センサーの位置が面白いです。スペースキーの右、ALTキーと左矢印キーの間の凹みが指紋センサーとなります。この構造はENVY x360 13も共通で、つい先日実機レビューをした「ENVY 15」とも同じです。
側面と入出力ポートの配置です。レイアウトはENVY x360 13と全く同じで、Type-CポートがThunderbolt 3である、という点が異なります。
3.価格など
HP ENVY 13(ba0000)は7月下旬以降の発売予定で、6月30日現在のHP Directplusでの表示価格は114,800円(税込み126,280円)です(256GB SSD版)。実売機には少し価格が下がるものと予想されますが、おそらくENVY x360 13よりも高価になると思われます。
ENVY x360 13との違いは、クラムシェルと2 in 1という点以外に、OSがPro版、CPUがIntelのIce Lake、ディスプレイ品質が高い(ウインタブ推測)、Thunderbolt 3の装備、という点が挙げられます。ENVY 15を小さくして、少しカジュアルにしたクリエイターノート、という感じの位置づけと言えそうですね。