HPがノートPC「EliteBook 640 G11」を発売しました。EliteBookというのは法人向けの製品ブランドですが、HPオンラインストアは個人顧客でも普通に法人向けPCを購入することができます。一応「型番と製品価格から」先日ウインタブでレビューしたEliteBook 840 G11の下位モデルということになりますが、製品性と価格が接近していて、あまり「上位と下位」という感じではありませんし、EliteBook 840 G11にはない特徴も備えています。
HPの法人向けPCは独自の強力なセキュリティ機能を搭載していますので、個人、法人を問わずビジネス用のPCとしてとても魅力的です。
1.製品概要
スペック表
EliteBook 640 G11 | |
OS | Windows 11 Pro |
CPU | Intel Core Ultra 5 125U/Core Ultra 5 135U |
外部GPU | なし |
RAM | 16GB( DDR5-5600、最大64GB) |
ストレージ | 256GB/512GB SSD(PCIe NVMe) |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 14インチ(1,920 × 1,200) |
ネットワーク | Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.3、(LTE) |
入出力 | USB4 Type-C(Thunderbolt 4)× 2 USB Type-A(5Gbps)× 2、HDMI2.1 オーディオジャック、LAN(RJ45) (nanoSIMスロット) |
カメラ | Webカメラ(5MP)顔認証対応 |
バッテリー | 48 Wh(最大14時間31分/Mobile Mark 25による) |
サイズ | 318.6 x 224.4 x 19.9 (最厚部、 突起部含まず)mm |
重量 | 1.39 kg |
バリエーションモデル
・Ultra 5 125U/256GB
・Ultra 5 125U/512GB
・Ultra 5 135U/256GB
・Ultra 5 125U/256GB/LTE(法人専用)
・Ultra 5 135U/256GB/LTE(法人専用)
※左からCPU/ストレージ
コメント
OSは全モデルPro版です。CPUはCore Ultra 5 125U/Core Ultra 5 135U(vPro対応)で、Core Ultra 7の設定はありませんので、「Core Ultra 7にしたい」という場合はEliteBook 840 G11のほうを選ぶことになりますね。また、vProというのは組織でのPC管理に役立つ機能なので、個人購入の場合はあえてCore Ultra 5 135Uを選ぶ理由はないかと思います。
RAMは全モデル16GBですが、ちょっと注意が必要です。EliteBook 640 G11はRAMスロットが2つありますが、初期搭載のRAMは「16GB×1」、つまりシングルチャネルで1スロットが空き、という仕様です。DIYでRAM増設ありき、ということであればこの仕様が望ましいですが、16GBのままでOK、という場合はシングルチャネルなのでパフォーマンスが下がります(特にグラフィック性能が大きく下がります)。EliteBook 840 G11も初期搭載のRAMは16GBですが、こちらは「8GB×2」のデュアルチャネルなので、RAM増設をしない場合は840 G11のほうがパフォーマンスは高くなります。
SSDは256GBと512GBが設定されています。ビジネスだけでなく、ゲームとか動画編集などにも使いたいという場合は256GBだと不足でしょうね。
ディスプレイは14インチで解像度は1,920 × 1,200(アスペクト比16:10)、輝度400cd/m²です。
天板にはHPのプレミアムタイプのロゴが使われています。筐体素材は「トップカバー、パームレストカバー、ボトムカバーはリサイクルアルミニウムを使用」という説明になっていました。EliteBook 840 G11は「マグネシウム」とのことなので素材は異なりますが、見た目はほとんど同じですね。また、この筐体はHP独自の耐久テストとMIL規格(MIL-STD-810H)19項目のテストをクリアしています。
入出力ポートの構成です。USBポートは合計で4つ、うち2つがThunderbolt 4、他にHDMIと、ここまではEliteBook 840 G11と同じですが、EliteBook 640 G11には有線LANポートもついています。また、840 G11の日本仕様にはLTE/5Gモデルの設定がありませんが、640 G11にはLTEモデルもあります。
ただし、EliteBookシリーズのLTE/5Gモデルは法人専用です。これはHPが「eSIM Connect」という「5年間の通信料金が本体価格に含まれる」サービスを採用していて、eSIM Connectの申込みには法人証明書類(登記簿謄本など)が必要になるためです。また、eSIM Connectが採用されることにより、LTEモデルの本体価格はWi-Fiモデルよりもかなり高価です(66,000円高い)。法人の経理処理対策、ということでしょう。
キーボードについては日本仕様の鮮明な画像がありませんでしたが、「日本語:HP Premium Keyboard(電源ボタン搭載)、防滴機能付き、キーピッチ:19.0×19.0mm、キーストローク:1.5mm、JIS標準準拠・OADG準拠配列」と開示されており、バックライトも装備しています。
筐体サイズをEliteBook 840 G11と比較してみます。
640 G11:318.6 x 224.4 x 19.9 mm / 1.39 kg
840 G11:315.6 x 224.35 x 19.2 mm / 1.417kg
840 G11よりも若干横幅が大きく、重量が少しだけ軽いです。ただし、バッテリー容量が異なり、640 G11が48Wh、840 G11が56Whなので、「そのせいで少し軽い」ということだと思います。
それと、EliteBookシリーズにはHP独自の強力なセキュリティ機能が搭載されていますが、製品ページで確認した限り、840 G11とセキュリティ機能の差は見受けられませんでした。
2.価格など
HP EliteBook 640 G11はHPオンラインストアで販売中で、10月26日現在の価格は174,680円からです。HPの法人向けPCは購入時に送料3,300円がかかりますが、ウインタブ読者クーポンが使えますので、この価格から4%OFFで購入できます(174,680円のモデルであれば送料込みで170,993円になります)。
特に個人利用の場合、RAMがシングルチャネルである、という点には注意が必要です(ただし、RAM増設ありきで購入するのなら空きスロットがあるのは歓迎できます)。また、法人利用の場合はHPのeSIM Connectが役立つかもしれませんね。あと、Core Ultra 7の設定がないので、Core Ultra 7モデルが欲しい場合はEliteBook 840 G11を選ぶことになるでしょう。
3.関連リンク
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