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dynabook GZ/HW(Gシリーズ) レビュー - 13.3インチで重さ800 g台の超軽量モバイルノート。「パールホワイト」の筐体色がとってもキレイです!

dynabook GZ/HW
dynabook GZ/HWの実機レビューです。GZ/HWは家電量販店などで販売される「Gシリーズ」のWeb直販モデルで、ディスプレイサイズは13.3インチ、14インチサイズの「Rシリーズ(Web直販モデルはRZシリーズ)」と並ぶ、Dynabookモバイルの上位モデルです。

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ここがおすすめ
・第13世代(Raptor Lake-P)のCore i5/i7を搭載
・13.3インチで重さ800 g台と超軽量
・発色性能の高いIGZOディスプレイ
・Dynabook独自の設定アプリはシンプルかつ親切設計
・筐体色「パールホワイト」はとってもキレイ!
・国内大手メーカー製品として、非常にお買い得価格
ここがイマイチ
・スピーカー品質がやや低め
・キーボードの使用感はいいが、打鍵音がイマイチ気持ちよくない…
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 ID :dyna204cls
 パスワード:T8Y7GRSV

1.dynabook GZ/HW スペック

スペック表

  dynabook GZ/HW
OS Windows 11 Home/Pro
CPU Intel Core i5-1340P/Core i7-1360P
外部GPU なし
RAM 8GB/16GB/32GB(LPDDR5-4800)
ストレージ 256GB/512GB/1TB SSD(PCIe)
光学ドライブ なし
ディスプレイ 13.3インチIGZO(1,920 x 1,080)
ネットワーク Wi-Fi 6E(a/b/g/n/ac/ax)、Bluetooth 5.1
入出力 USB4 Type-C(Thunderbolt 4)× 2、USB3.1 Gen1 Type-A × 2、HDMI、LAN(RJ45)、オーディオジャック、microSDカードリーダー
カメラ Webカメラ(92万画素)顔認証対応
バッテリー 駆動時間 約24.0時間
サイズ 306.0 × 210.0 × 17.9 mm
重量 875-879 g

バリエーションモデル

Dynabook Directで販売されるGZシリーズは注文の際にOSのバージョン、CPU、RAM容量、ストレージ容量をお好みに合わせて変更できます。今回のレビュー機の構成は「Windows 11 Home/Core i7-1360P/RAM16GB/512GB SSD」というものでした。

スペックのポイント

詳しくはこの後のレビューをご覧いただきたいのですが、スペック表から読み取れる特徴を簡単にご説明します。

まず、システムスペックはモバイルノートとしてトップレベルです。CPUは第13世代のCore i5-1340P/Core i7-1360Pで、他社製品に搭載例の多い省電力タイプの型番、Core i5-1335U/Core i7-1355Uよりも高性能です。また、RAMとストレージもWindows 11 Home搭載モデルは最低でも16GB/512GBと大きめの容量を確保しています。

ディスプレイは13.3インチで「IGZOパネル」を使用しています。そのため、発色品質にもかなり期待が持てます。

そして「サイズ」です。13.3インチのモバイルノートで重さが1キロを切り、800 g台に収まっているのは「超軽量」と言えます。他社からも1キロを切る超軽量ノートPCはリリースされていますが、モバイルノートの筐体重量というのはある意味「CPUなんかよりももっと重要なスペック」だと思っています。その意味でGZ/HWを「システムスペックも高く、『筐体のスペック』も高い、まさにハイスペック」なモバイルノートと言えるでしょう。

2.dynabook GZ/HW 外観と使用感

同梱物

dynabook GZ/HW ACアダプターは2つ
まず特筆したいのが「ACアダプターと電源ケーブルが2セット付属する」という点です。dynabook GZ/HWの「Windows 11 Homeがプリインストールされたモデル」にはACアダプターと電源ケーブルが2セット付属します。なので、個人利用で購入する場合の多くは「2セット」になりますね。もちろんこれは非常にありがたいことだと思います。

ちなみにレビュー機に付属していたACアダプターは全く同じものではなく、微妙に違う外観でした。ただしいずれも端子形状はUSB Type-Cで出力も65W、重量は両者で若干異なり、一方が244 g、もう一方が256 gでした。…まあ、大した違いじゃないですね…。

天板と底面

dynabook GZ/HW 天板
天板です。GZ/HWの筐体色は「オニキスブルー」と「パールホワイト」の2色が設定されていますが、レビュー機は「パールホワイト」でした。ウインタブとしてもDynabookのモバイルノートでこの色の製品をレビューするのは初めてなので、ちょっとテンションが上りました…

GZ/HWは重量875 g(オニキスブルー)~879 g(パールホワイト)と、超軽量なのがセールスポイントで、筐体素材も「マグネシウム合金」と開示されています。しかし、レビュー機の天板についてはマグネシウムっぽい(金属っぽい)感じではなく、美しい光沢があり、ツルッとした手触りが気持ち良いものになっていました。決して悪い意味ではなく「凝った仕上げの樹脂製」という印象です。

dynabook GZ/HW 底面
底面です。中央右側に通気口があり、上部(仕様路に手前側になります)に2つのスピーカーグリルがあります。dynabook GZ/HWは底面にステレオスピーカーを搭載しています。

側面

dynabook GZ/HW 前面
前面にはポート類・ボタン類はありません。下部左右にスピーカーグリルが見えますね。

dynabook GZ/HW 背面
背面には通気口。

dynabook GZ/HW 左側面
左側面です。画像左からUSB Type-C(Thunderbolt 4)× 2、HDMI、USB Type-A、イヤホンジャックがあります。なお、本体への給電/充電はUSB Type-Cポートを使います(いずれのType-Cポートでも大丈夫です)

dynabook GZ/HW 右側面
右側面です。画像左からmicroSDカードリーダー、USB Type-A、有線LAN、セキュリティロックスロットです。

DynabookのノートPCは概してポートの種類と数が豊富です。GZ/HWについても4つのUSBポート、HDMI、microSDカードリーダー、そして有線LANと、超軽量ノートとは思えないくらいに充実しています。

キーボード

dynabook GZ/HW キーボード

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キーボードは「86キー(JIS配列準拠)、キーピッチ19 mm(アルファベットキーの場合)、キーストローク1.5 mmと開示されており、狭苦しさはありません。また、画像だとわかりにくいですが、指先にフィットするようにキートップ中央に0.2mmのへこみがつけられています。バックライトは装備していませんが、筐体色・キーボード色とも明るいホワイトということもあり、視認性は良好です。

ウインタブの経験上、国内大手メーカー製のノートPCは基本的にキーボード品質が高いと思っています。というか、これら大手メーカーはどこも、キーボードの仕上げに非常に力を入れているんですよね。

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GZ/HWのキーボードもタイピングしやすく、長時間のテキスト入力も快適にこなせますが、打鍵音は「イマイチ気持ちよくない」ですね…。まず、最近の上位クラスのノートPCは静音に近いくらい打鍵音が小さいのですが、GZ/HWのキーボードは打鍵音がやや大きいうえ、音質が「パチパチ」というよりも「バシャッ」という感じです。キーボード面に剛性感がないというわけではないのですが、特にEnterキーやSpaceキーの打鍵音が大きく、また雑味を感じる打鍵音です。この点を除けば素晴らしい品質だと思うのですがね。

ディスプレイ

dynabook GZ/HW ディスプレイ
dynabook GZ/HWのディスプレイは13.3インチFHD(1,920 × 1,080)解像度、ノングレアタイプでIGZOパネルを使用しています。左右のベゼル幅は細めですが、上下ベゼルはちょっと太めですね。

発色品質は素晴らしく、メーカー側で特に開示していませんが100%sRGBクラス(かそれ以上)だと思われます。実際に手持ちのモニター(27インチIPS液晶、100%sRGBのもの)と比較してみても、ほぼ互角の発色でした。

※液晶ディスプレイは、液晶パネルの特性や製造工程により、各製品で色合いが異なる場合があります。

dynabook GZ/HW 色合い調整ユーティリティ

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色合いの調整用に「dynabook色合い調整ユーティリティ」というアプリが入っています。このアプリはクリエイターPCにインストールされているような凝ったものではありませんが、なにげに便利です。というか、専門職の人でもない限り、このアプリの調整範囲で十分すぎるというか、簡単にお好みの発色に仕上げることができます。

dynabook GZ/HW Webカメラ
Webカメラには物理シャッターが付きます。ひとつ上の画像がシャッターを閉じた状態、この画像がシャッターを開いた状態です。形状がわかりやすいというか、指でサッと開閉できるので便利です。

筐体その他

dynabook GZ/HW ヒンジ最大開口
dynabook GZ/HWはヒンジを水平位置まで開口できます。また…

dynabook GZ/HW 画面回転ユーティリティ

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「dynabook画面回転ユーティリティ」というアプリが入っており、ワンタッチで画面を反転させることができます。そのため、ビジネスミーティングの際などに向かい側にいる人と画面を共有するのも容易です。

スピーカーの使用感

音質はクリアで軽量モバイルノートの内蔵スピーカーとしては悪くないと思います。しかし、Dynabookの上位モバイルノートということで少し厳しいことを書くと、全体的に音が少しこもり気味でクリアさには欠けます。もうちょっといい音を聴かせてくれてもいいんじゃないか、と。実用品としては決して悪くありませんが、音楽をじっくり聴くような場合はちょっと不満です。

dynabook GZ/HW DTS Audio Processing

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音響アプリはDTS Audio Processingで、グラフィックイコライザーも搭載していますので、利用シーンに合わせて音質を調整できます。

3.dynabook GZ/HW 性能テスト

ベンチマークテスト

レビュー機の搭載CPUは第13世代のCore i7-1360Pです。最近のモバイルノートPCに搭載されているCore i7は主にこのCore i7-1360PとCore i7-1355Uですが、Core i7-1355Uは省電力性を重視した型番のため、パフォーマンスはCore i7-1360Pのほうが高いです。

今般、ベンチマークスコアをいくつか掲載しますが、はっきり言って細かく見て頂く必要はありません。また、ベンチマークスコアは測定する度に少しずつスコアが変わり、例えばこの下に掲載するPC Markでは数百点程度のバラツキが発生します。なので、「あの製品のほうがこの製品よりもスコアが100点高い、あるいは低い」というのは性能評価上ほとんど意味がありません。

私から見てレビュー機のベンチマークスコアは「Core i7-1360P搭載機として妥当」と評価しますし、この性能であればビジネス用途や学習用途、画像加工や(あまり込み入っていない)画像加工、そしてグラフィック設定を調整する前提であればPCゲームのプレイも可能です。

dynabook GZ/HW PC Mark

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表計算ソフトやビデオチャット、画像加工など、実際のビジネスシーンをシミュレートしたテスト、PC Markのスコアです。どちらかというとビジネス系のPCの性能測定で重視すべきベンチマークテストと言えます。このテストではCPU性能の影響が大きいとされますが、テスト内容にグラフィック系のシミュレーションも含むため、外部GPUの性能も少なからず影響します。

参考(同クラスのノートPCのスコア):
HP Pavilion 15-eh(Ryzen 7 5825U)5,954
VAIO SX12(2022)(Core i7-1260P):5,761
富士通LIFEBOOK NH WN1/H1(Core i7-12700H):5,614
VAIO F14(Core i7-1355U):5,553
dynabook AZ/HV(Core i7-1260P):5,503
MSI Prestige 13 Evo A12M(Core i7-1280P):5,500
VAIO SX14(Core i7-1280P):5,452
MSI Modern 15 B13M(Core i5-1335U):5,419
MSI Modern 14 C12M(Core i7-1255U):5,366
VAIO SX14(Core i7-1195G7):5,278
Lenovo ThinkPad X13(Core i7-1165G7):5,205
Lenovo IdeaPad Slim 550 14(Ryzen 5 5500U):5,076
ASUS Zenbook 17 Fold OLED UX9702(Core i7-1250U):5,074
DELL Inspiron 14 AMD(Ryzen 5 5625U):5,031

dynabook GZ/HW 3D Mark
グラフィック性能を測定する3D Markのスコアです。ゲーミングPCでは最も重要になるテストと言えますが、レビュー機は外部GPUを搭載しておらず、スコアは低めになることが予想されました。

参考(同等クラスのノートPCのスコア):
MSI Prestige 13 Evo A12M(Core i7-1280P):15,330、20,071
VAIO SX12(2022)(Core i7-1260P):14,055、18,529
VAIO F14(Core i7-1355U):13,655、16,810
富士通LIFEBOOK NH WN1/H1(Core i7-12700H):13,129、18,071
Lenovo ThinkPad X1 Carbon Gen 11(Core i5-1335U):11,795、14,774
HP ENVY x360-bf(Core i7-1250U):10,684、14,119
ASUS Zenbook 17 Fold OLED UX9702(Core i7-1250U):10,931、13,960
HP Pavilion 15-eg(Core i7-1355U):10,518、13,584
富士通LIFEBOOK CH WC1/G3(Core i5-1240P):10,009、11,202
MSI Modern 15 B13M(Core i5-1335U):8,868、13,287
Lenovo ThinkBook 15 Gen 5 (AMD) (Ryzen 5 7530U):6,883、13,730
※左からWild Life、Night Raidのスコア

dynabook GZ/HW Crystal Disk Mark

バッテリー駆動時間

ディスプレイの輝度を50%に、音量を30%に、Windowsの電源モードを「トップクラスの電力効率」に、dynabookの設定アプリにある「ecoモード」をOFFに(ディスプレイがかなり暗くなってしまうため)にして下記の作業を行いました。

画像加工ソフトGIMPで簡単な画像加工を約45分
ブラウザー上でYouTubeを開き、音楽鑑賞・動画視聴を約25分
ブラウザー上でWordPressを開き、文書作成を約20分

トータルで約90分使用し、バッテリー消費量は20%でした。単純計算だと1時間あたり約13.3%、バッテリー駆動時間は約7.5時間となります。多少のブレはあると思いますが、メーカー公称値「約24時間」というのは少なくともウインタブの使い方だと太陽が西から上っても無理です。これはDynabookはじめPCメーカー各社がJEITA2.0という規格に基づいて測定しているためで、JEITA2.0の規格が全く実勢に沿っていないので、こういう事態になります。

ともあれ、7.5時間使えるということは、出先でほぼ終日バッテリー駆動が可能な水準だと思いますし、ウインタブの経験上、Core i7-1360P搭載のモバイルノートとしては十分に良好なものと判断できます。

4.dynabook GZ/HW レビューまとめ

dynabook GZ/HWはDynabook Directで販売中で、9月17日現在の特設サイト価格(ウインタブ読者が利用できる、割引の大きいサイト)は税込み127,380円からです。また、レビュー機の構成「筐体色パールホワイト/Windows 11 Home/Core i7-1360P/RAM16GB/512GB SSD」だと税込み143,880円です(筐体色オニキスブルーだと税込み137,280円)。

この価格は国内の大手メーカー製品の価格としては非常に安いと思います。システムスペックが高く、ディスプレイもIGZOパネル、そして800 g台の軽量筐体を備えており、それぞれの機能・性能は期待を裏切らないものでした。レビューしていてマイナスポイントを挙げると「スピーカーの音質が製品の『格』よりも低い」こと、及び「キーボードの打鍵音が今ひとつ気持ちよくないと感じられた」ことが指摘できます。ただし、いずれも製品の評価を決定的に引き下げるようなものではなく、特に後者は「キーボード厨である自分固有の厳しすぎる評価」かもしれません。

超軽量モバイルノートは各社からリリースされており、GZ/HWはそれらの製品の中で最安値とは言えませんが、品質面を考慮すれば非常にお買い得な製品であると評価できます。

あと、個人的に「買うならパールホワイト」ですね、ちょっと高くなるけど。とてもキレイで使っていて気持ちが良くなる色でした。

5.関連リンク

【PR・特定サイト限定】クローズドサイト:Dynabook Direct クローズドサイト
 ID :dyna204cls
 パスワード:T8Y7GRSV
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