Dynabookが13.3インチモバイルノート「dynabook G9」を発表しました。この製品は「プレミアムモバイルノート」という位置づけの「Gシリーズ」の最上位モデルとなります。また、「G9」というのは家電量販店などで販売される「カタログモデル」の名称で、Dynabook Directで販売される「Webオリジナルモデル」の名称は「GZ/HV」となります。
なお、他のGシリーズについては1月に紹介記事を掲載済みなので、こちらもあわせてご覧ください。
dynabook GS5 / G6 / G8 - 重さ1キロを切るDynabookのプレミアムモバイルノートがリニューアル!
1.dynabook G9 スペック
スペック表
dynabook G9/V・GZ/HV | |
OS | Windows 11 Home |
CPU | Intel Core i7-1260P |
外部GPU | なし |
RAM | 16GB/32GB |
ストレージ | 512GB/1TB PCIe SSD |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 13.3インチIGZO(1,920 x 1,080) |
ネットワーク | 802.11 a/b/g/n/ac/ax、Bluetooth 5.2 |
入出力 | USB Type-C(Thunderbolt 4)× 2、USB 3.1 Gen1 × 2、HDMI、LAN(RJ45)、オーディオジャック、microSDカードリーダー |
カメラ | Webカメラ(92万画素)顔認証対応 |
バッテリー | 駆動時間 約24.0時間 |
サイズ | 306.0 ×210.0 × 17.9 mm |
重量 | 875-879 g |
バリエーションモデル
G9/V(カタログモデル)
・Core i7/RAM32GB/512GB SSD
※Office Home&Business 2021付属
GZ/HV(Webオリジナルモデル)
・Core i7/RAM16GB/512GB SSD
・Core i7/RAM16GB/1TB SSD
※Office付属有無の選択可
※1TB SSDモデルは筐体色オニキスブルーのみ
※512GB SSDモデルは筐体色パールホワイト/オニキスブルー選択可
コメント
これから記載する情報は3月19日現在のものです。特にWebオリジナルモデルに関しては後日構成が追加・変更される可能性がありますので、あらかじめご了承下さい。
カタログモデル、WebオリジナルモデルともOSはWindows 11 HomeのみでPro版の設定はありません。CPUは第12世代(Alder Lake)のCore i7-1260Pです。第12世代で末尾「P」の型番は「H」型番(ゲーミングノートなどに使われる、最も性能の高いもの)と「U」型番(省電力タイプ)の中間くらいの性能とされます。ウインタブではこれまでに「H」型番を搭載するゲーミングノートを実機レビューしたことがありますが、第11世代の「H」型番よりも格段に性能が向上していましたので、この製品に搭載されている「P」型番についても第11世代のCore i7-1165G7や1195G7から大きく性能アップしているものと思われます。
RAMについてはちょっと注意が必要です。ウインタブでは従来「Webオリジナルモデルのほうがより高いシステムスペックを選べる」と理解していたのですが、この製品に関してはカタログモデルが32GBのみ、Webオリジナルモデルが16GBのみ、となります。また、いずれもデュアルチャネルになっているものの「増設・交換不可」と明記されています。
ストレージはカタログモデルが512GBのみ、Webオリジナルモデルは512GB/1TBを選べます。ただし、Webオリジナルモデルで1TBを選べるのは筐体色「オニキスブルー」のみで、「パールホワイト」は512GBのみです。
ディスプレイは13.3インチで解像度は1,920 × 1,080(画面の縦横比16:9)と、最近流行りの16:10ではなく、「トラディショナル」な形状です。パネルは発色性能の高いIGZOが採用されています。なお、G9・GZ/HVと同時に発表された「Rシリーズ」では14インチ・16:10のディスプレイを搭載しています。
サイズは13.3インチモバイルノートとして非常に小さい、という感じではありませんが、「超軽量」ですね。カタログモデル、Webオリジナルモデルとも1キロを大きく下回る875 g(Webオリジナルモデルの筐体色パールホワイトのみ879 g)に抑えられています。ウインタブでは「モバイルノートの重量は主要スペックのひとつ」と考えていますので、その意味では「超ハイスペック」な製品と言えます。
2.dynabook G9 筐体
筐体は基本的に他のGシリーズと同じです。左右のベゼル幅は細く、上下ベゼルはやや太めですね。
天板です。筐体素材はマグネシウム合金で、MIL規格準拠の耐久テスト9種類をクリアした頑丈なものになっています。
キーボードです。「86キー(JIS配列準拠)、キーピッチ:19mm、キーストローク:1.5mm」と開示されており、狭苦しさはありません。また、キートップに0.2 mmのくぼみがあり、指のかかりが良くなっています。
ヒンジは180度開口が可能で、画面の反転もワンタッチでできるようになっていますので、ミーティングの際などに向かい側の人と画面共有がしやすいです。
側面と入出力ポートの配置です。Dynabookらしく、超軽量な13.3インチノートながらUSBポートは合計で4つ(うち2つはThunderbolt 4)にHDMI、microSDカードリーダー、そして有線LANポートと、充実したポート構成になっています。
筐体色はこれまで掲載してきた「オニキスブルー」のほか、Webオリジナルモデルでは「パールホワイト」も選択できます。
3.dynabook G9 価格など
dynabook G9(カタログモデル)は3月24日発売で、店頭予想価格は26万円台半ばで、この価格にはOffice Home&Business 2021を含みます。また、dynabook GZ/HV(Webオリジナルモデル)はDynabook Directで販売中(出荷予定は3月30日頃)で、3月19日現在の価格は税込み157,080円から、となっています。ただし、Webオリジナルモデルの価格は「Dynabook Directの会員価格」です。Dynabook Directは無料で会員登録ができ、会員登録をするだけで大幅な割引が受けられますので、購入される際は必ず会員登録をするようにして下さい。それと、細かいことかもしれませんが、WebオリジナルモデルはACアダプターと電源ケーブルがなんと2セット付属します!
これまで見てきたとおり、Dynabookの「プレミアムモバイルノート」にふさわしい、ハイスペックで超軽量、そしてとても使い勝手のいい製品だと思います。そして、Dynabook Directの会員価格は第12世代Coreを搭載する製品としては「めちゃめちゃ安い」と思いますね。157,080円のモデルでも「RAM16GB/512GB SSD/IGZOディスプレイ搭載」ですし。仮に「今日メインPCとして使えるモバイルノートを買わなくてはならない」としたら、私なら迷わずこの製品にすると思います。
4.関連リンク
dynabook G:Dynabook
dynabook GZ/HV:Dynabook Direct
コメント
長らく4コアが当たり前だったのモバイルノートPCも一気に3倍のコア数になるなんて長生きしてみるもんだ
お互い長生きしましょう!…と、最近父の健康状態がよろしくないので正直に思ってしまいました…。
これUシリーズ搭載してたならもっと駆動時間伸ばせるのでは?
伸びるだろうけど必要性を感じない。実際、多くのユーザーは充電できない環境で12時間以上使用することがない。
私の場合、そもそもメーカーサイト記載のバッテリー駆動時間を信用していないので…。あくまで私の経験ですが、バッテリー駆動が10時間を越える製品ってほとんどないんですよね。今週急遽帰省することになったのですが、移動中に作業することを考えると今からバッテリーもちが心配になってしまいます。
Uのほうはまだ搭載製品が見当たらないので、発売時期の関係でPになったのかもしれませんね。新顔のPと以前からあるU、この先メーカーがどう使い分けていくのかが見ものです。