DynabookがノートPC「dynabook Cシリーズ」を発表しました。DynabookのスタンダードノートPC(Dynabookではホームノートと呼んでいます)にはTシリーズとCシリーズがあり、いずれも15.6インチサイズですが、光学ドライブを搭載するTシリーズに対し、今回ご紹介するCシリーズは光学ドライブを搭載しておらず、そのぶん筐体が薄くて軽くなっています。個人利用の場合、光学ドライブのニーズは低くなっていると思いますので、TシリーズよりもむしろこのCシリーズのほうが人気があるのかもしれないですね。
なお、同時発表のdynabook Tシリーズについてはすでに記事を掲載済みです。こちらも合わせてご覧ください。
dynabook Tシリーズ(T5/X, T6/X, T7/X, T9/X)- 光学ドライブも搭載し、「これ1台で丸ごと楽しめる」15.6インチオールインワンノート
1.概要
スペック表
dynabook Cシリーズ(C/X) | |
OS | Windows 11 Home |
CPU | Intel Core i3-1305U/Core i5-1334U/Core i7-1355U |
外部GPU | なし |
RAM | C5:8GB(DDR4-3200) C6:16GB(DDR4-3200) C7:16GB(DDR4-4800) |
ストレージ | 256GB/512GB SSD(PCIe) |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 15.6インチ(1,366 × 768) 15.6インチ(1,920 × 1,080) |
ネットワーク | Wi-Fi6E(a/b/g/n/ac/ax)、Bluetooth 5.3 |
入出力 | USB3.2 Gen2 Type-C、USB3.2 Gen1 Type-A × 3、HDMI、LAN(RJ45)、オーディオジャック、SDカードリーダー (C5/C6はUSB Type-Aが2つのみ、SDカードリーダーなし) |
カメラ | Webカメラ(92万画素) |
バッテリー | 駆動時間9.5時間 |
サイズ | 361.0 × 244.0 × 19.9 mm |
重量 | 1.77 kg |
バリエーションモデル
・C5/X:Core i3/8GB/256GB/1,366 × 768
・C6/X:Core i5/16GB/256GB/1,920 × 1,080
・C7/X:Core i7/16GB/512GB/1,920 × 1,080
※左からCPU/RAM/SSD/ディスプレイ
ニューモデル(C/X)は従来モデル(C/W)からの変更点が多くありません。というか、ほとんど気にならないレベルです。「C6のRAMが8GBから16GBに」「C7のRAMがDDR5に」なった、というくらいです。
CPUは第13世代Intel Coreから変更がありません。Core Ultraが搭載されなかったのがちょっと残念。ディスプレイは15.6インチでC5のみHD(1,366 × 768)解像度です。Intel CoreとかAMD Ryzenを搭載する個人向けスタンダードノートでディスプレイがHD解像度というのは今やレア、という気もします。C5以外はFHD(1,920 × 1,080)解像度で「広視野角」という説明になっていましたので、おそらくIPS相当の液晶が使われていると思います。
TシリーズとCシリーズはシステム構成がほぼ同じです。冒頭にも書きましたが、Tシリーズは光学ドライブ搭載、Cシリーズは非搭載、というのが最大の相違点で、光学ドライブ非搭載であるぶん、Cシリーズのほうが薄く、軽くなっています。
T7/X:361.0 × 244.0 × 23.8 mm / 1.98 kg
C7/X:361.0 × 244.0 × 19.9 mm / 1.77 kg
こんな感じですね。タテ・ヨコサイズはTシリーズとCシリーズで全くの同寸、厚さが4ミリ、重さが200 gほどCシリーズのほうが小さいです。
ということで、正面から見るとTシリーズとほぼ同じです。ディスプレイのアスペクト比が16:9ということで、下部ベゼルは厚みがありますね。
天板です。筐体はおそらく樹脂製ですが光沢のある塗装が施されており高級感があります。筐体色は3色で、左上の「プレシャスブルー」はC7のみに設定され、右上の「サテンゴールド」はC7とC6に、画像下の「プレシャスシルバー」はC5のみに設定されます。
キーボードです。この画像はC7のものですが、Tシリーズと同じですね。「105キー(JIS配列準拠)(テンキー付き)、キーピッチ:18.7mm、キーストローク:1.5mm、抗菌対応」と開示されています。バックライトとCopilotキーはありません。
側面と入出力ポートの構成です。右側面の配置に違いがあり、C7のみ右側面にUSB Type-AポートとSDカードリーダーがあります。光学ドライブの有無という違いはありますが、ポート配置に関してもTシリーズと基本的には同じです。
3.価格など
dynabook Cシリーズ(C/X)は5月17日から順次発売され、店頭予想価格は下記のとおりです。
C5/X:14万円台後半
C6/X:19万円台前半
C7/X:21万円台半ば
※すべてOffice Home&Business 2021、Microsoft 365 Basic付属
また、Dynabook Directで販売されるCシリーズ同等のWebオリジナルモデル、CZシリーズ/PZシリーズについては5月16日現在でニューモデルになっていません。というか、ちょっと辛辣に書くと「ほとんど変わってない」ですからねえ…。個人的にはシステム構成の選択肢が多く、Officeソフトの付属有無も選べるWebオリジナルモデルのほうがウインタブ読者向きかと思います。
4.関連リンク
dynabook Cシリーズ:Dynabook 製品紹介