ドスパラ(会社名はサードウェーブ)の人気商品にして日本市場では貴重な「お絵かきWindowsタブレット」のraytrektabにニューモデルが登場しました!従来モデルの10インチタブレット「raytrektab DG-D10IWP」からの変更点は多くはありませんが、確実にパフォーマンスが向上していると思われますし、絵描きさんにはとってもうれしいであろう「発売記念プレゼント」もありますよ!
(2020年6月15日追記)なお、この製品はウインタブで実機レビューをしています。
ドスパラ raytrektab DG-D10IWP2 レビュー - 10.1インチ Windowsタブレット、CPU性能が向上して鉛筆風スタイラスもつきました。これは「液晶ペンタブ」キラーだ!(実機レビュー)
1.スペック
従来モデルからの変更点として、まずOSのバージョンがHome版からPro版に変更されました(なお、6月28日現在、従来モデルのOSもPro版になっています)。また、CPUはCeleron N4100からPentium Silver N5000に変更されています。どちらもGemini Lake世代となりますが、パフォーマンスはPentiumのほうが上です。
Pentium Silver N5000:2,433
Celeron N4100:2,280
Core m3-8100Y:3,562
Atom x5-Z8300:1,269
6月28日現在のPassmark公表値。数値が大きいほうが高性能
このように、Passmarkが公表しているベンチマークスコアによれば、N5000・N4100とも、Atomよりは段違いに高性能、Core m3には水を開けられている、という感じですが、N5000はN4100よりも高いスコアになっています。体感差がどのくらいになるのかはなんとも言えません。ただし、ライターのnatsukiさんの評価だと、N4100の従来モデルでも「A4サイズのイラスト作成なら、クリスタで通常使うようなブラシを使う限り、raytrektab DG-D10IWPの処理能力でも、基本的には十分」となっていまして、よっぽど特殊(極太とか)なブラシを使わない限り性能面であまり不満を感じない、ということなので、多少なりともパワーアップしたニューモデルの処理性能は十分なものと言えるかもしれませんね。
RAMは8GB、ストレージは128GB SSDと、従来モデルから変更はありません。CPU性能から見て十分な容量だと思いますし、イラストやマンガなどの用途ではなく、キーボード接続をしてPCのように使う場合でもわりと高い実力を発揮してくれると思います。
ディスプレイは10.1インチで解像度は1,920 × 1,200です。ここは従来モデルから変更はありません(従来モデルは「10インチ」と表記されていますが、大きさは変わらないと思います)。もちろんタッチ対応で「Wacom feel IT technologies デジタイザ4096階調」を搭載します。スタイラスペンも標準で付属します。raytrektabの最大のセールスポイントはこの部分で、非常に気持ちよくペン入力ができます。
また、この製品には「CLIP STUDIO PAINT DEBUT」のシリアルコードがついていますので、初めてPCで絵を描きたいという人も当座は追加でソフトウェアを購入する必要がありません。
入出力ポートは「タブレット」ですね…。かなり寂しいです。USB Type-Cポートが1つだけ、しかも充電兼用となりますので、イラスト用途ではなく、処理性能に期待してPCとして使いたい(当然ありです)という場合だとハブは必須でしょう。ただし、microSDカードリーダーはついていますので、制作したイラストの保存なんかには便利だと思います。
サイズは従来モデルから変更がありません。要するに筐体は変わっていない、ということだと思います。重量が657 gなので、10インチサイズのタブレットとしてはやや重いほうですが、デジタイザーの内蔵であるとか、やや大きめのバッテリー搭載、というのがありますので、ここは仕方のないところです。
2.筐体
上にも書いたとおり、筐体は従来モデルから変更がないと思われます。ペンが付属しますが、見た感じは普通のタブレットです。
ディスプレイ面の下部にあるボタンのようなものは指紋センサーです。ここは従来モデルから変更がありません。もはや指紋センサーってスマホなんかだと「あって当然」の装備ですよね…。また、画像だとわかりにくいですが、筐体の下部にコネクターがついています。
「raytrektab=お絵かき用」ということばかりが言われますが、この製品には別売りでキーボード(カバー一体式の簡易なもの。でも税込み4,000円で購入できます。)も用意されています。タブレット専用機としてのスペックは決して低くはありませんので、キーボードを接続すればビジネスPCとしても十分に使えそうです。
背面です。筐体はアルミ製で質感はいいです。
エッジ部分がラウンドしていて、美しいデザインだと思います。なお、カバーの中に隠れているのがmicroSDカードリーダーです。
なお、この製品の筐体については、natsukiさんによる従来モデルの実機レビューに詳しい説明があります。ニューモデルも同じ筐体だと思いますので、興味のある人は実機レビュー記事をご覧ください。
ドスパラ raytrektab DG-D10IWP レビュー - 10インチのイラスト作成特化型Windowsタブレットをじっくり使い込んでみました(実機レビュー:natsuki)
で、新発売を記念してのプレゼント品です。
これ。三菱鉛筆とコラボしたスタイラスペン(通常購入だと税込み3,980円します)です。ドスパラによれば「三菱鉛筆”9800″のデザインで本物の鉛筆素材を使用」とのこと。これは絵描きさんなら欲しいでしょう!私は絵を描きませんけど、このデザインならとりあえず欲しいですw
raytrektab DG-D10IWP2にはもともと純正のスタイラスペンが付属しますので、新発売記念のキャンペーン(終了時期未定)時に購入すれば、スタイラスペンが2本ついてくる、ということです。うれしいですよね!
3.価格など
ドスパラ raytrektab DG-D10IWP2はドスパラ公式サイトで販売中で、6月28日現在の価格は76,667円(税込み82,800円)です。ちなみに従来モデルのDG-D10IWPも継続販売されていて、こちらが73,889円(税込み79,800円)なので、税込みベースで3千円高くなった、ということですね。しかし、ニューモデルになってCPがワンランク上のものになりました。また今なら「三菱鉛筆スタイラス」もついてきますので、トータルで見るとむしろ値下がりしたと言っていいでしょう。
PC市場はスマホに押されて販売が苦戦しているようですが、「ゲーミングPC」と「クリエイターPC」のジャンルは順調に伸びているようです。この記事を読んで「タブレットで絵を描いてみようかなあ」と思う人もいるかも知れませんね。また、ウインタブ的に言わせてもらうと、この製品は単に絵を書くだけでなく、PCとしても十分使える性能になっていると思います。なので「普段はタブレットとして、必要に応じてキーボードを接続し、ノートPCとして」という使い方をしたい人にもおすすめです。
4.関連リンク(ドスパラ)
raytrektab DG-D10IWP2 三菱鉛筆9800 デジタイザペン付属モデル(ニューモデル)
raytrektab DG-D10IWP Windows 10 Proモデル(従来モデル)
カバータイプキーボード (raytrektab 10インチモデル専用)
三菱鉛筆9800 デジタイザペン(raytrektab用)
コメント
もっと大きく、高性能になってくれないかな。
ペンの性能がワコムの純正品より格段に良いから、elite x2からの乗り換え先の候補としては中々良いんですよ。
三菱鉛筆とコラボしたスタイラスペンのスペックが気になる
替芯なさそうだしペン先潰れたらおしまいかな
なぜとんぼ鉛筆じゃないんだぁぁぁ
従来の10インチモデルを持っていますが良し悪しです。
標準ペンは芯交換ができないので、イラストを描く方は芯交換が可能な互換ペンを用意した方がいいでしょう。
重量があるので取り回しは億劫です。
筐体の精度が甘く、USBポートの口が欠けたり、音量ボタンが沈んだまま戻らなくなったりします。
しかしペンの追従性は抜群です。この製品の利点はこの一点に尽きると思います。
追従性はデジタイザーとの相性ですよね
三菱鉛筆は別売りもしてくれるみたいです
おまけが四菱ハイユニだったらあぶなかった…