一生遊べる3DダンジョンRPG「ウィザードリィ外伝 ~五つの試練~」- ひたすら無限の迷宮世界に籠もってみるのはいかが?

ウィザードリィ外伝 ~五つの試練~
こんにちは、natsukiです。巣ごもりの日々が続いていますが、無限に迷宮の世界に籠もっていられるゲームを紹介します。文句なしに、私の今までの人生で、最も多くの時間と、手間と、集中力を飲み込んでいったゲームであり、そしてそこに微塵の後悔もありません。かの3DダンジョンRPG「Wizardry」シリーズのひとつ、Windows XP向けソフトの、「ウィザードリィ外伝 ~五つの試練~」です。……なんか今、重大な突っ込みどころがあったような気がしますが、それは後で。この五つの試練は、タイトル通り、5つのシナリオが収録されているほか、「シナリオエディター」が付属していて、プレイヤーは自由に自作シナリオ(ユーザーシナリオ)を作ることができます。現在、その数、実に100本以上! Wizardryといえば、非常にコアなファンが多く、どのシナリオも作者が腕によりをかけて作成しているので、個性的でやりがいがあるものばかり。他の人が作ったシナリオを楽しむもよし、自分で好きに作るもよし、文字通り無限に楽しむことのできるゲームです。

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1.概要

古き良き、磨き抜かれたシステム

ウィザードリィ外伝 ~五つの試練~
このゲームは、古き良き3Dダンジョンゲーム、「ハック&スラッシュ」のスタイルを確立したWizardryのエッセンスをしっかりと抑え、あえて古くさいシンプルな、それでいて磨き上げられた、ひたすら「迷宮を探索し」「敵を倒し」「アイテムを入手し」「キャラクターを強化する」ことのみに没頭できるゲームです。Wizardryシリーズをやったことがある人は、この五つの試練は、特にスーファミ版Ⅴ「災禍の中心」か、ゲームボーイやスーファミ版の「外伝Ⅰ~Ⅳ」ベースのシステム、と言えば分かるかと思います。

ウィザードリィ外伝 ~五つの試練~
「訓練場」で、自分のキャラクターを作り(作っただけではパーティーは結成されていません)、酒場でパーティーを組んで、3Dダンジョンへと潜る。なお、別シナリオからのキャラクターの引き継ぎは、キャラクターの名前、性別、性格、職業のみで、レベル、経験値、ゴールド、アイテム、覚えている呪文、クリア称号などの引き継ぎはできません。つまり、はじめから上級職でスタートできること以外は(ただし上級職はレベルが上がりにくいのでいいことばかりではない)、実質的には同じ名前で作り直してもほとんど変わらないです。まあ、そこは気持ちの問題ですから。

ウィザードリィ外伝 ~五つの試練~
グラフィックは最低限。文章で想像するんです。イベント画像も、多少はありますが、基本的には文章のみ。

ウィザードリィ外伝 ~五つの試練~
お望みなら、究極にシンプルに、ワイヤーフレーム表示すら可能です。ここで、どこが3Dなんだよって突っ込みが入りそうですが、昔は、こういう一人称視点のものを「3D」って言ったんです。そして、そこに臨場感を想像して感動したんです。そんな時代もあったんだよぉぉぉぉ。

ウィザードリィ外伝 ~五つの試練~
キャラクターの画像も無骨なシンボルマーク。だからこそ、個性はステータスから無限に想像できるんです。もっとも、キャラクター画像については、非公式ながら、48×48ピクセルのBMPファイルを対象フォルダに突っ込めば、自分で好きに設定できます。

ウィザードリィ外伝 ~五つの試練~
ただし、モンスターグラフィックだけは、末弥純氏の原画をリライトしたり、その雰囲気を継承して書き下ろされた、非常に凝ったものとなっています。この、「グラフィックによる個性は実質モンスターだけ」という仕組みが、迷宮の闇に潜むモンスターたちの魅力を際立たせます。

ウィザードリィ外伝 ~五つの試練~
モンスターを倒すと、宝箱が手に入る場合があり、イベントで入手するアイテムをのぞいては、基本的に、アイテムはこのモンスターが落とす宝箱から入手します。ただしほとんどの場合、宝箱にはトラップが仕掛けられていて、しかも非常に悪質なものが多く、この罠解除も、ゲームの重要な要素です。基本的には、罠解除に特化した職業である「盗賊」をパーティーに入れることになります。

ウィザードリィ外伝 ~五つの試練~
また、手に入ったアイテムも、はじめは不確定の状態。ビショップか店での鑑定によって、はじめてどんなアイテムか分かるのです。こういった、一見めんどくさいともとれる仕組みが、アイテムコレクター魂をくすぐるんですよ。

ウィザードリィ外伝 ~五つの試練~
宿屋は、ランクによって回復量が違いますが、無料でMPのみ回復する「馬小屋」に泊まり、HPは魔法で回復するのはお約束。

シンプルなシステムだからこそ、際立つシナリオごとの個性

ウィザードリィ外伝 ~五つの試練~
このようなシステムのため、ストーリーや世界観は極論おまけに過ぎないとも言えます。でも、だからこそ、特にユーザーシナリオでは、それぞれの作者が限定されたシステムの中でどう自分なりの個性を作り出すかに工夫を凝らして、どのシナリオも、不自由さを逆手にとった、非常に魅力あふれるものとなっています。

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グラフィックに乏しく文章主体であるからこそ、小説のように無限の表現が可能になるんです。迷宮のギミックと合わせた演出も腕の見せ所で、思わずうならされるものもたくさんあります。アイテムやモンスター名、そのステータスも、重要なフレーバーですね。

「上級者向けの」ゲームです

これはシナリオの個性にもよりますが、難易度は、はっきり言って高いです。キャラクターが死んでしまったら、復活手段は色々あるものの、一定確率で失敗し、2重に失敗すると、ロストして永久に復活は出来ません。裏技的な抜け道はあるものの、基本的に「確実な復活」はないのです。その他、トラップや敵の特殊能力も、レベルダウンやアイテム破壊(進行に必要なイベントアイテムすら容赦なく破壊する)など、取り返しの付かない凶悪なものが準備され、迷宮探索も、呪文によるオートマッピングで形まではみられるものの(設定でこれすら不可能にもできます)、イベントの場所や内容などは自分でメモするしかありません。あとは、自分自身のこだわりとして、リセットを解禁するかどうかで難易度は大幅に変わりますね。これら難易度について、「設定可能な仕掛け」をどこまで使ってくるかはシナリオの個性にもよりますが、なんとなくの勢いで進めると必ず痛い目に遭うゲーム、ということは言えるでしょう。

特に、一部のユーザーシナリオは、プレーヤーへの挑戦とでも呼べるような超高難易度なものとなっていて、極悪非道なダンジョンをいかに攻略するか、プレーヤーの運と工夫と知恵が試されるものとなっています。幸いにして、そういうシナリオについては、WiKiや、ネット検索すると出てくる攻略日記に情報が蓄積されているので、どうしても詰まった場合は、そういったものを参照するのも手です。個人的には、詰まってナンボのゲームだと思っているので、お勧めしませんが。ときにはひとつの謎に何日も悩み抜くのが、このゲームの醍醐味です。

要するに、シナリオによるものの、基本的に、ライトな片手間ゲームではありません。メモ帳と、方眼紙やマッピングツールを用意し(比較的使いやすいマッピングツールは、WiKiにリンクがあります)、じっくりと腰を据えて取り組むゲームです。だからこそ、巣ごもりの今、紹介してみました。

2.ユーザーにも制作者にも愛され続けているゲーム

ウィザードリィ外伝 ~五つの試練~
率直に言って、大ヒットしたゲームではありません。ユーザーシナリオで最もダウンロード数の多いものでも約2500ですから。しかし、ユーザーも、制作者も、このゲームには並々ならぬ愛を注いできました。

有志によるWikiは、非常に充実していて、困ったときにはここを見ればまず解決します。特に、自作でシナリオを作る場合には、大いにお世話になることでしょう。ユーザーシナリオが多すぎてどれをやろうかと迷う場合も、各シナリオの解説や感想などがあるので参考にできます。

また、当初CD-ROMで販売されていたのが終売になると、ユーザーの間で署名活動が起こり、メーカーもそれに応えてダウンロード販売をはじめました。さらに、発売から5年が経った2011年には、一部の製作スタッフがユーザーの要望に応えてシナリオエディターの大幅な機能強化に着手、2年間の機能強化とバグフィックスを経て2013年には公式化。最新のバグフィックスアップデートは、実に2018年です。これだけ、ユーザーと制作者に愛されたゲームというのはそうそうないと思います。

3.Windows XP用なんですが……、いちおうWindows10でも複数のPCで動作を確認しています

……そうなんです。このゲームの発売は2006年、Windows Vistaのリリース直前、まだWindows XPの時代です。不安点は、2点ありますが、とりあえずは解決可能です。

まず、正式対応はWindows7までで、64bit環境もサポート対象外です。が、私の環境では、プロパティの互換設定により、Windows10(もちろん64bit)でも問題なく動作を確認しています。具体的な設定方法は、後述します。少なくとも、NEC Lavie L、PIPO X10Teclast X6 Proで動作を確認しています。もちろん、全ての環境で正常に動作することは保証できませんが、マニアックな中華PCで問題なく動いているんで、まあ、たいていは大丈夫なんじゃなかろうかと。

それから、ゲームのインストール時とユーザーシナリオの導入には、いずれもオンライン認証が必要です。つまり、公式サイトがサービスを終えてしまうと、以後、新たな認証ができなくなってしまいます。ただし、一度認証すれば、以後は必要ありません。なお、製作会社のIRI-CTはすでに存在しませんが、権利や業務は株式会社イード(iid)に移管していて、ゲームの公式サイトの問い合わせ先や権利情報もちゃんとイードになっているので、とりあえずは大丈夫そうです。それでも、いつサービス終了するかは分かりませんので、買った後、めぼしいユーザーシナリオはちゃっちゃと認証しちゃいましょう。

4.入手方法

ウィザードリィ外伝 ~五つの試練~
一時期は、かなりいろんなところでダウンロード販売していたものの、どんどんなくなっていって、現在、公式ホームページから案内のある販売店は、ここ、「amisoft」という、お世辞にもメジャーとは言いがたい販売業者のみとなってしまいました。もっとも、この業者は楽天にも出店しているので、楽天からの購入も可能です。価格は税込み5,280円。それなりの値段はしますが、価格以上の価値があるゲームなのは間違いありません。

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5.インストール方法と初期設定

さてなにしろ、本来Windows XP向けなので、また、多機能なソフトなので、インストールと初期設定にちょっと注意が必要です。そこさえクリアすれば、少なくとも、私の環境ではWindows10で問題なく動作しています。要は、「管理者権限を持つアカウント」でプレイし、あらゆることに「管理者としてこのプログラムを実行する」を設定するということです。

アカウント登録

ウィザードリィ外伝 ~五つの試練~
公式ホームページの「シナリオエディターサービス」の「新規作成」から、アカウント登録を行います。これをやっておかないと、シナリオエディターを使えません。

ウィザードリィ外伝 ~五つの試練~
登録後、ログインしたら、「ダウンロード」から、「最新版」のシナリオエディターと、「マニュアル」をダウンロードします。なお、マニュアルは記事執筆現在、ver.1.4のもの、エディター自体のバージョンはver.1.5となっていて、差分にもリンクが貼ってあります。

また、ここで「作成者利用シリアル」が発行されます。これは、ゲームのシリアルナンバーとともに非常に重要で、要は、これを使って登録しないとシナリオエディターが使えないので、しっかりメモをとっておきましょう。

「管理者」アカウントで

以後の作業は、「管理者」権限のあるアカウントで行っていることを前提とします。

インストール

ウィザードリィ外伝 ~五つの試練~
インストール。必ず、実行する前に、インストールファイルのプロパティを開き、「互換性」タブから、「互換モード」を「Windows XP(Service Pack 3)」に、「設定」の「管理者としてこのプログラムを実行する」にチェック。この後も、あらゆることにこの設定です。

ウィザードリィ外伝 ~五つの試練~
二度手間になるので、シナリオエディターのインストールもやってしまいましょう。設定は、上に同じく。こちらのインストール時には、先ほどの「作成者利用シリアル」が必要になります。

インストール後の設定

ウィザードリィ外伝 ~五つの試練~
2つのインストール後、デスクトップには3つのプログラムショートカットができる……はずなんですが、「Scselect(シナリオセレクター)」のショートカットが生成されない現象を確認しています。なので、先にインストール先を開いてしまいます。インストール先は、インストール時に特に指定していなければ、

C:\Program Files (x86)\IRI-CT\WizardryFO

もしくは、
C:\Program Files\IRI-CT\WizardryFO

です。

このフォルダー内の「avupdate.exe(オートアップデート)」「Scselect.exe(シナリオセレクター)」「Wizardry.exe(ゲーム本体)」「WizTools.exe(シナリオエディター)」のプロパティをそれぞれ開き、「互換性」タブから、「互換モード」を「Windows XP(Service Pack 3)」に、「設定」の「管理者としてこのプログラムを実行する」にチェック。この設定は、ショートカットのみでもいいはずですが、念のため。

また、デスクトップ上に「Scselect(シナリオセレクター)」のショートカットが無い場合は、「Scselect.exe」を選択し、「右クリック>送る」で「デスクトップ(ショートカットを作成)」をやっておきます。

ウィザードリィ外伝 ~五つの試練~
あらためて、デスクトップのショートカット3つも、同様にプロパティをそれぞれ開き、「互換性」タブから、「互換モード」を「Windows XP(Service Pack 3)」に、「設定」の「管理者としてこのプログラムを実行する」にチェック。ショートカットの画像がうまく表示されない場合もありますが、ご愛敬。これで、大丈夫なはずです。

それぞれ、
「WizardryFO」:ゲーム開始
「Scselect」:シナリオセレクター(シナリオ認証・選択)
「Wiz-Tool」:シナリオエディター(シナリオ作成ツール)
を起動します。

なお、ウインドウサイズは固定です。全画面表示は一応出来るものの、グラフィックが崩れたり強制終了したりするので、やめた方がいいです。プロパティの互換性タブの「高DPI設定の変更」も、いじってもフォントのジャギーがなくなるくらいで全体のサイズに変化はなく、むしろグラフィックが崩れる現象を確認しているので、触らない方がいいです。フォントンジャギーがあった方が、レトロな雰囲気に浸れるってことで。

小さすぎる場合は、Windowsの「設定>システム>ディスプレイ」から、ディスプレイの拡大率そのものをいじるしかないです。どうしてもゲームのウインドウのみ拡大したい場合は、特定ソフトのみを拡大表示する別のソフトを導入して成功した例があるようですが、私はやったことがないので保証出来ません。

6.シナリオセレクター

ウィザードリィ外伝 ~五つの試練~
「Scselect」を選択すると、「シナリオセレクター」が起動します。ここで、プレイするシナリオを選びます。また、ご覧のように、詳細な環境設定も可能です。

ユーザーシナリオをプレイする場合は、まず、公式サイトよりユーザーシナリオのファイルをダウンロードして、「シナリオ読み込み」でダウンロードしたファイルを選択すると、そのシナリオが登録・認証されてプレイ可能になります。シナリオ番号は、100から104までが公式シナリオ。ユーザーシナリオは、110から199までの任意の番号に登録します。つまり、最大90本のシナリオが登録可能です。もしいっぱいになったら、登録済みのシナリオに上書きで新しいものを登録出来ます。もちろんその場合、古いのはセーブデータもろとも消えてしまいますが。

いやーあらためて自分のをみてみると、やりもやったり、90本全部埋まっている上に、いくつかは消去して別シナリオも入れていますから、ガチで100本以上クリアしていますね。中には、何らかの事情で作者が取り下げて、もう認証できなくなっているものがあったり、作者が非公開にしているものの、認証はまだ可能だったり、歴史を感じるなぁ……

7.シナリオエディター

ウィザードリィ外伝 ~五つの試練~
これこそが、このゲームの最大の醍醐味。自由自在に、迷宮を作れます。もちろん、迷宮構造からシナリオの全体環境設定、アイテム、モンスターなどなど、設定項目は膨大なので、公式からダウンローしたマニュアルと、差分のページは、紙に印刷しておくことを強く推奨します。また、Wikiも大いに頼りになるでしょう。

ファミコン版Ⅴ、外伝Ⅰ~Ⅳにあることは、おおむね出来ます。一見無理でも、いくつかのイベントを組み合わせることで可能だったりもします。さあ、あなたの迷宮を見せてくれ!!!

8.その他カスタマイズ

その他、非公式ながら、いろいろカスタマイズが可能です。詳細はWikiにまとめられています。代表的なものをあげておきます。

コンフィグ:Wizardry外伝 ~五つの試練~@Wiki

キャラクター画像

インストールフォルダの「Cg>Face」に、48×48ピクセル、ピットの深さ8のBMPファイルを放り込んで、既存のファイル名にリネームして交換することで、自由に自分で作った画像を使えます。元の画像は、上書きすると消えてしまうので、あらかじめフォルダごと、どこかにコピーして退避しておきましょう。

BGM

BGMと効果音も、インストールフォルダの、それぞれ「Sound」「Se」フォルダ内のファイルを差し替えることで変えられます。効果音は「Se」フォルダ内のwavファイルを差し替え。BGMは「Sound」フォルダ内のdatファイルを、wavファイルの拡張子を「dat」に書きかえたものと差し替えればOK。何番がどの曲かとかは、Wikiをご覧ください。全部タクティクスオウガの曲に差し替えとかやったな~(作曲者が同じ)。

これも、当然ながら、上書きすると元データが消えてしまうので、あらかじめフォルダごとどこかにコピーして退避しておきましょう。

セーブデータのバックアップ

インストールフォルダの「Sc○○」というのがシナリオごとのデータフォルダーで、その中の「savedata.ini」というのがセーブデータです。バックアップをとっておきたい場合などは、これを他の場所にコピーしましょう。これは、公式サイトのFAQにも案内がありますね。

別のパソコンにインストールし直した後も、シナリオの登録番号さえ一致させておけば(登録番号が違うと、うまく動作しない)、このデータを使って引き継げるわけです。

9.お勧めシナリオ

ウィザードリィ外伝 ~五つの試練~
100本以上もある、ユーザーシナリオ、どれがお勧めかといえば……、どれも、それぞれの作者の渾身の思いがこもっているので、優劣は付けがたいんですよね。それでも、あえて選ぶなら……、私の好みは、文章を活かした作者ならではの独特のストーリーや世界観と、頭を悩ませる迷宮のギミックが特徴的なものです。そういった、オーソドックスをあえて外したもになるのですが、せっかくなので、いくつかあげてみます。

次の2作品は、ストーリー、迷宮、アイテム、モンスターなどなど、独特の世界観の構築という面では、圧倒的な双璧かと思います。

ノッキーの井戸」:近未来SFと見せかけて、シナリオ展開があまりにも衝撃的。ちなみに、ニコニコに作者がPVをあげているのだけど、重大なネタバレになっているので、絶対に見ないでプレイすることお勧めしたい。ゲームストーリーの「構成」として、これ以上のものには、おそらくもう出会うことは出来ないと思う。

もつれっ宮」:公式シナリオコンテスト堂々の第1位作品。不思議の国のアリスの世界観が、あまりにもWizardryのシステムやおどろおどろしいグラフィックとマッチする。言葉遊びのなぞなぞは、純粋にむずい。

比較的多作の作者として、次の方々の作品は、特に飽きが来ない良作ぞろいだと思います。

松友健氏:プロの作家であるようで、世界観の作り方が秀逸。比較的難易度は低めで、長すぎない作品を多く作っているので、まず手を付けるならこの人のものがいいかも。自身のサイトで世界観の解説も行っていて、そこも読むとさらに楽しめる。
Mr.L-ed氏:作品ごとのコンセプトがはっきりしていて、モンスターやアイテムなどの設定バランスも優れている(これが、作ってみるとなかなか難しい)。
sugsyu氏:迷宮ギミックを楽しみたいなら、この人の作品。まさに発想の勝利ともいえる作品ばかり。

我こそはと思わん猛者が挑むべき、ボリュームたっぷりで超高難易度な大作なら、この2つ。やりがいは保証します。

大王の後継者」:戦闘の難易度、迷宮のギミックともに、理不尽ギリギリを攻める難易度。ボリュームも盛りだくさん。世界観のモデルが、紀元前4世紀頃のヘレニズム文明というのもめずらしい? こんなんノーリセットは無理だろうと思いきや、ニコニコ動画には、ラストダンジョンの途中までノーリセットのプレイ動画が上がっていたりするので、世の中すごい人はいるものです。おやおやおやおや、作者ノ名前ハドコカデ聞イタコトガアルヨウナ(棒読み)

後漢異伝 ~妖怪三国志~」:ノッキーの井戸と同じ作者の作品。今度は、三国志を元ネタに再構成したダークファンタジー(!?) 衝撃度はノッキーの方が上まわるが、ストーリー性はこちら。Wizardryなのに、長編小説を読んでいるかのよう。あ、戦闘や迷宮ギミックもガッチリ難しいので、覚悟の上で。予想もつかない怒濤の展開と凄惨なストーリーに、しっかりマッピングしながらついていこう。

10.まとめ

みんな巣ごもりの状況なので、あえて、ますます籠もっていく、流行のライトさとは対極にあるゲームを紹介してみました。大前提として、Windows XP用の古いゲームなので、Windows10の複数のパソコンで動作は確認しているものの、あらゆる環境での動作を保証するものではありません。その点、ご了承ください。また、いつ販売終了してしまうか分からない状況でもあるので、Wizardryと聞いてピントきた方、興味を持った方はお早めに買って認証を終えてください。正直なところ、半分ネタとして書いた記事でもあります。

しかし、一度ハマってしまえば、二度と迷宮の世界から出てくることはない、そんな危険な魅力のあるゲームであることは間違いないです。メモをとり、頭を悩ませながら、がっぷりと四つに組み合えるような、硬派なゲームを求めているんだぁぁぁ! という方には、時代を超えて今なおまったく色あせない魅力がありますので、全力でおすすめしたいゲームです。

11.関連リンク

Wizardry外伝~五つの試練~:公式サイト
Wizardry外伝 ~五つの試練~@Wiki:有志による情報サイト
ウィザードリィ・外伝 ~五つの試練~ 【イード】:amisoft
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コメント

  1. sonshi より:

    スレでここが紹介されていたので飛んできました。
    ユーザーシナリオで一番最初にプレイしたのがnatsukiさんの永遠の守護者でした。思い入れも一番です。
    素敵なシナリオをありがとうございました。

    • natsuki より:

      こちらこそプレイいただきありがとうございます。思えば、もう10年以上も前になるのか…… それだけ経っても愛着は変わらないもので、こうして感想をいただくと、昨日公開して反応を待っていたときと同じように嬉しいものです。
      今なお、新規の作者さんもいらっしゃるし、不朽の名作とは、まさしく五つの試練のためにある言葉ですね!