Windowsの小ネタ - Windows 8.1とWindows 8.1 Proの違い。タブレットではどっちがいい?

Windows 8.1 pro
こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。普段使っているタブレットや2 in 1のOSはWindows 8.1(無印)だと思います。でも、最近はWindows8.1 Proを搭載したタブレットや2 in 1が登場しています。それも比較的手ごろな価格帯の8インチとか10インチのタブレットにもProモデルの設定があります。たとえば…

スポンサーリンク

マウスコンピューター WN801V2-Pro-BK(8インチタブレット)
ドスパラ Diginnos DG-D08IWB 32GB Pro(8インチタブレット)
ドスパラ Diginnos DG-D09IW Pro(9インチタブレット)
ドスパラ Diginnos DG-D10IW2 Pro(10インチタブレット)
EPSON Endeavor TN20E(10インチタブレット)

あたりです。特に8インチのマウス(税込み・送料込みで28,944円)とドスパラ(税込み・送料込みで32,140円)はOfficeこそバンドルされていないものの、OSがPro版であるということが意識されないくらいの低価格です。ちなみにMicrosoftストアで正規価格でOSを購入すると、Windows 8.1(無印)は14,904円(税込み)、Windows 8.1 Proは27,864円(税込み)となっていて、差額は12,960円です。また、Windows 8.1(無印)をPro版にアップグレードする「Pro Pack」の価格は13,824円(税込み)なので、普段使っているWindows 8.1(無印)をPro版にするには結構なコストがかかる、ということがわかります。

上記のPro版OSを搭載した製品の紹介記事は下記です。

マウスコンピューター WN801V2-Pro-BK - Pro版のOSを搭載した8インチタブレット
ドスパラ Diginnos DGシリーズにPro版OS搭載モデルが追加

タブレットなどモバイルWindowsマシンでPro版のOSってどうなんでしょう?有効な使い方はあるんでしょうか?上の紹介記事では「個人にPro版は不要」と断定する表現で書いてしまったのですが、もう少し両者の違いについて考えてみることにします。

1.搭載できるCPU数とRAM容量上限

CPU
無印版が搭載できるCPUの数は1つだけ、RAMの容量上限が128GBであるのに対し、Pro版ではCPUを2つ、RAMを512GBまで実装可能です。2015年春現在のWindowsタブレットや2 in 1のスペックを考えると、Pro版は明らかにオーバースペックであると言えますね。というか、現状の8インチとか10インチのWindowsタブレットに複数のCPUとか512GBのRAMとかは実現不可能です。個人としての利用を考えると、デスクトップPCで特殊な用途に使う場合でなければCPU数やRAM容量を理由にPro版を選択する意味はないと思われます。

2.ビジネス向けネットワーク管理

ネットワーク
Active Directryという、ネットワーク管理者向けの機能がPro版のみについています。大規模なネットワーク管理にも耐えうるものですが、こちらも個人利用としては不必要な機能で、主に法人のネットワーク管理を担当している人のための機能と言えます。ネットワーク管理をしている人のフィールド用の端末としてPro版のタブレット、というのは適した使い方と言えるんじゃないでしょうか。

3.Hyper-V

hyper-V
いやあ、いつ聞いても「Hyper-V」って特撮ヒーロー的な響きがあるなあ、と。Hyper-VというのはPCの中に「仮想マシン環境」を構築する機能です。仮想マシンというのは「実在するコンピュータと同等のハードウェア環境をソフトウェア的に実現するもの」で、OSの中にもうひとつOSをインストールするようなものです。ウインタブでも取り上げたことのあるAndroidエミュレーター「Du-OS」も仮想マシンの一種になります。Hyper-VというのはWindowsの機能として仮想マシン環境を作り上げることができるもので、たとえばWindows8.1上でWindows 10を動かすことが可能になります。

スポンサーリンク

これ、無印版にはなく、Pro版のみの機能なのですが、残念ながらPro版でさえあればいい、ということはなく、「OSが64ビットで、CPUが対応していること」が条件になります。Windowsタブレットの多くが搭載しているAtomはHyper-Vに対応していないので、低価格帯のタブレットにPro版のOSをインストールしてもHyper-Vは使えません。

4.リモートデスクトップのホストマシン

リモコン
リモートデスクトップ(ネットワーク上のPCの遠隔操作)は、Pro版のみ可能となっています。正確にいうとリモートデスクトップのホスト(操作される側)になれるのはPro版OSのマシンだけです。タブレットから自宅のデスクトップにリモートでアクセスしたいというニーズは結構あるようですが、この場合、デスクトップPCのほうがPro版でないとアクセスができないのです。タブレットでデスクトップPCを操作、というのはよくある話だと思いますけど、逆にデスクトップPCからタブレットを操作、というのはあんまり聞きませんし、意味があるのかよくわかりませんね。

5.BitLocker

Bitlocker
Pro版にはデータの暗号化機能である「BitLocker」を使うことができます。これを使うと単にOSだけでなく、内蔵ストレージやUSBメモリーなどの暗号化も可能になります。ちなみに無印版でも暗号化はできますし、デフォルトで暗号化されていると思いますが、こちらはOSボリュームのみの暗号化となります。USBメモリーなど外部ストレージの暗号化は特に「BitLocker to Go」と呼ばれています。特に法人向けのPCなど、高度なセキュリティが要求される場合にBitLockerは威力を発揮します。

6.タブレットでのPro版ニーズは限定的

ということで、Windows 8.1 Pro版の独自機能を見てみましたが、やはりタブレットであえてPro版をインストールするニーズは限定的であると言わざるを得ません。私のような人間がPro版でやってみたいこと、というのは「リモートデスクトップ」と「Hyper-V」なわけですが、リモートデスクトップのホスト(操作される側のマシン)っていうのはある程度ハイスペックなマシンで、それを低スペックなクライアント(操作する側)でコントロールするからこそ意味があるのであって、あえてスペックの低いタブレットをホストにするというのはあまり意味がありません。どうせなら自宅で使っているデスクトップPCとかノートPCのOSをPro版にしたほうが有意義ですよね。また、Hyper-VもAtom機では使えないので、仮想マシンを低価格帯のタブレットに導入するというのも現状では無理です。

そうなると、個人としてタブレットにPro版を入れる動機としてはBitLockerが欲しい、という場合くらいになってしまいます。一方、企業など団体のネットワーク管理者にとってタブレットにPro版OSを入れる意義は大きいと言えるかもしれません。どこにいてもネットワーク管理ができるようになりますからね。また、この記事はAtomタブレットでの利用を前提にしていて、ハイスペックなタブレット、たとえばSurface ProとかVenue 11 Pro、Let’s Note RZ4などの機種ではHyper-Vも使えますし、リモートデスクトップのホストとしても使えるので、Pro版を使う意味は十分にあると思います。

WindowsというOSは以前から複数グレード(例えばStarterとかUltimateとか)のパッケージが用意されています。Windows 10でも「Consumer」と「Pro」というバージョンが存在するようです。下記の記事をご覧ください。

Windows 10のハードウェア要件 - 8インチ以上のタブレットはデスクトップ版にアップグレード

Windows 8.1からWindows 10へのアップグレードが1年間無償、というのはもはや周知の情報ですが、Windows 8.1 ProからWindows 10 Proへのアップグレードが可能なのかはよくわかっていません。また、そもそもWindows 10では無印版とPro版でどのような機能差があるのかもわかっていない、というのが現状です。常識的に考えると「8.1 無印は10 無印へ、8.1 Proは10 Proへ」と考えるのが妥当だと思いますけど、実際どうなるんでしょう?

スポンサーリンク

コメント

  1. Kyon より:

    はじめまして。いつも楽しく拝見させていただいています。

    私はMiix2 8を使用しているのですが、リモートデスクトップのホスト機能はとってもとっても欲しいです。諸設定を行う時、老眼が入っているこの目では、8インチディスプレーはとってもつらく、大画面・高解像度で設定作業をしたいのです。外部ディスプレーアダプターを買うのはもったいなく思い、またVNCでは、私のやり方が悪かったのかもしれませんが、1280×800以上の解像度に設定できず、8インチディスプレーでの作業と大して変わらない状況なので、あきらめました。

    • wintab より:

      Kyonさん、こんにちは
      コメントありがとうございます。なるほど、おっしゃるようなニーズもあるんですね。リモートデスクトップについては奥が深いようで、いろいろなソフトウェアがあるみたいなんですけど、私はよく理解できていないので、これから勉強していきたいと思います。また、近日中にマウスコンピューターのPro版OS搭載の8インチタブレットの実機レビューをする予定です。いろいろ試してみますね。

  2. Kyon より:

    コメントありがとうございました。
    マウスコンピューターのタブレットのレビュー、楽しみにしています!

  3. Astar より:

    Proというか Media Center Packがないと mpeg2-tsが(独自対応しているもの以外)再生できないのが辛いです。
    これがないとストアアプリで、いわゆる生tsが再生できるものが無いんですよね
    デスクトップアプリだと山ほどあるんですが…

    • wintab より:

      Astarさん、コメントありがとうございます。Media Center Packですが、不勉強で存在すら知りませんでした。さっそく確認してみます。

  4. Sana Khan より:

    No doubt, Windows 7 Professional 64bit is a Pro version of Microsoft, Which has all recommended functions, So you can install it with low specs of your system, As you can see; 1GB Processor, 512mb Ram and 8Gb HDD is required to install Windows 7 Professional, But with these low specs, Your system will not slow, If you’re not using any apps, which required high specs.
    Microsoft released many new OS, But Still I’m using 8.1 professional and suggest for others to install with its legal license, Which you can buy cheap at ODosta Store.
    Using Boot into UEFI mode or legacy BIOS-compatibility mode when installing Windows from your USB, DVD, or network location, You’ll have full command to use it after having a legal version.
    Legal OS will be full & functional with Microsoft updates and make your data safe and sound. Hope to understand.