Funguard - Windows8のタッチ操作に対応した動画用ブラウザ

Funguard
今回紹介する「Funguard」は動画視聴に特化したブラウザです。Windowsストアアプリでもなくタブレット専用ということもなく、さらにβ版の手前のα版なので「発展途上のソフトウェア」です。動画視聴用のブラウザは他にもありますが、あえてFunguardを取り上げたのには理由があります。

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(1)Windows8のタッチ操作に対応したスキンを選べる
(2)YouTube、ニコニコ動画とも対応
(3)この手のソフトウェアにありがちなダウンロード機能がついていない

この3点です。

もともと、ニコニコ動画用のWindowsストアアプリがないかチェックしていたのですが、ニコニコ動画の公式アプリは有料会員専用で、有料会員ではない私は使うことができず、サードパーティ製のアプリも皆無だったため、仕方なくデスクトップ用の動画ブラウザを物色していてFunguardを見つけました。上記の(1)(2)はもちろん魅力的な理由ですが、(3)も「違法ダウンロード」の問題があり、たとえばYouTubeは規約でダウンロードを禁止していることもありますので、遵法精神が感じられるソフトウェア、というのが気に入りました。

でもねー、使ってみた感想を率直に言うと、まだ強くおすすめできるような完成度にはなっていないと思っていません。α版であることを覚悟して使いな、というところです。

とりあえず概要を説明します。

1.タッチ操作に対応したスキン

デスクトップUIのFunguard

インストールして最初に立ち上げると上の画像のような感じです。デスクトップ版のUIで、普通のブラウザにいくつかのペイン(分割した領域)がついているもので、タッチ操作用の気配りは感じられません。でも、左側のペインに標準でYoutubeとニコニコ動画用のメニューがあることを確認できます。

スキンセレクト

画面左上のメニューでスキンを選択でき、「default」から「touch」に変更してみると…

Funguard タッチUI

上の画像のように、テキストが大きく、間隔が広がってタッチ操作がしやすくなります。Funguardはタブブラウザなのですが、touchスキンの時にはタブが画面上方に青い四角で表示されます。

Funguard 縦持ち

上の画像は縦持ちしてニコニコ動画を開き、「艦隊これくしょん」で検索した時の検索結果ページです。はっきり言って右の大きなペインに表示されるのはブラウザの表示そのままなので、Windowsストアアプリのように「見た目」を変えるようなことはしていません。なので、「アプリ感」はなく、ブラウザの延長線上、という感想がすごく強いです。

Funguard 横持全画面

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これが横持ちで全画面表示したところ。下のメニュー(ツールバー)はスワイプで表示・非表示可能です。全画面表示でないと、動画の画面が切れて(ペインの枠からはみ出して)しまうのでピンチイン、ピンチアウトで調整しなくては快適に見ることができません。言い換えると全画面表示の時にはペインが出なくなってしまうので、すっきりする代わりにFunguardの良さも薄まってしまいます。

ここから下は辛口になってしまいます。α版なので仕方ないのですが…。

2.タッチ操作の使い勝手

スキンを「タッチ」に切り替えるだけでもタッチ操作が非常にやりやすくなりますが、さらにそこから全画面表示にすると、メニューが画面下に移動し、よりWindowsストアアプリに近い操作感になります。でもUIが整理されていないというか、はっきり言って使いにくいです。一言でいうと直感的な操作ということがおよそ不可能で、いつもあちこち探している、って感じになります。

また、「しょせんはブラウザ」という感覚は拭えず、他のアプリ、例えばMetrotubeのような使いやすさには程遠い印象です。動画を見るためにモダンUI用のIEを立ち上げることとの違いが明確になっていないと思います。それでいて普通のブラウザが持っている機能、例えばブックマークバーなどはしっかり付いているので、余計に中途半端です。

3.クラウド連携

他のアプリのようにユーザーにログインさせて、クラウド上の個人設定を呼び出す仕組みではなく、Yahoo!ボックス、Dropbox、OneDriveのいずれかに専用のフォルダを作らないと同期できません。というか、私のやり方が悪いのか、現状うまく同期できません。また、スマホはFunguardアプリがないので、例えばOneDriveを使って同期する場合、OneDriveのフォルダに直接アクセスして動画一覧を開く、という格好になります。同期できると言いつつ全然使えない、というのが実態です。

4.ジェスチャ操作

Funguardのジェスチャ操作
これは評価できます。特にタッチ操作の場合、ジェスチャを使えるのは助かります。ただし、ChromeやFirefoxのようにいきなりジェスチャを受け付けてくれるわけではなく、画面上から下へのスワイプをしてからジェスチャを受け入れてくれるようになる、というのがちょっと惜しい。

5.動画ライブラリとスマートリスト

これはヘビーユーザーには便利な機能でしょう。視聴履歴やお気に入り(スター)、タグ設定を元にライブラリを作ってくれます。スマートリスト機能では表示を細かく設定できるので、動画を繰り返し試聴するような使い方をする場合は便利ですね。YouTubeとニコニコ動画を横断的に編集できるというのは素晴らしい!

6.動画サイトの登録

現状、デフォルトで登録されているのはYouTubeとニコニコ動画のみです。公式サイトにはDailymotionにも対応と書いてましたが、対応してません。また、「スクリプト」で他の動画サイトを登録できる、ということになっていますが、現状その「スクリプト」が仕様策定中ということで、この機能は使えません…。

結論として、Funguardはタッチ操作に対応させようとする姿勢がすごく好感が持てるのですが、現状の仕上がりは「かなり厳しい」と言わざるを得ません。操作が非常にわかりにくく、たとえば「スター」を設定するのにめちゃめちゃ苦労しました。個人的な要望としては、ある意味「ブラウザを捨てる」くらいのインターフェースになってくれることを期待します。要するに動画を見ること以外の操作はすべて排除してしまい、シンプルな操作性にしてほしいです。ペインを活用して操作させたいんでしょ?だったらブックマークバーとかいらないから。

このソフトウェア、α版ということで、β版にもなっていないのが現状ですから、辛口の評価をしてしまいましたが無理もないことだと思います。というか、私はFunguardのコンセプトは素晴らしいと思っているので、この先も使っていくつもりです。β版になり、製品版になるころには、かなり満足のいくソフトウェアになることを期待しています。がんばれ、Funguard!

7.関連リンク

Funguard公式ページ:クライアントサイド

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