DELLの大型2 in 1「Inspiron 16 2-in-1(7620)」をご紹介します。この製品は4月1日に発売され、先行販売されているクラムシェルノート(普通のノートPC)版のInspriron 16のコンバーチブル2 in 1版で、CPUに第12世代(Alder Lake)のCore i5/Core i7を搭載する高性能な製品です。
目次
1.Inspiron 16 2-in-1 スペック
スペック表
Inspiron 16 2-in-1 | |
OS | Windows 11 Home/Pro |
CPU | Intel Core i5-1235U / Core i7-1260P |
外部GPU | なし/GeForce MX550 |
RAM | 16GB |
ストレージ | 512GB/1TB M.2 PCIe SSD |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 16インチ(1,920 x 1,200)タッチ 16インチOLED(3,840 x 2,400)タッチ |
ネットワーク | 802.11a/b/g/n/ac/ax、Bluetooth 5.2 |
入出力 | USB Type-C(Thunderbolt 4)× 2、USB 3.2 Gen1 × 2、HDMI、オーディオジャック、SDカードリーダー |
カメラ | Webカメラ(1080p) ※有機ELモデルは顔認証対応 |
バッテリー | 87 Wh |
サイズ | 356.78 x 251.88 x 15.9-18.95 mm |
重量 | 2.1-2.19 kg |
バリエーションモデル
・Core i5/-/16GB/512GB/1,920×1,200
・Core i7/-/16GB/512GB/1,920×1,200
・Core i7/MX550/16GB/1TB/3,840×2,400
※左からCPU/GPU/RAM/SSD/ディスプレイ
コメント
DELL製品はALIENWAREなど一部の製品を除き、注文時の構成のカスタマイズ余地がほとんどありませんが、OSについてはHome版とPro版を選択可能です。CPUの構成はちょっと変わっていまして、Core i5は第12世代(Alder Lake)の「末尾U」、Core i7が「末尾P」となります。末尾Uのほうは省電力タイプ、末尾Pのほうはバランスタイプ(末尾Uと末尾Hの中間)とされています。Passmarkでスコアが公表されていましたので、見てみましょう。
Core i5-1235U、Core i7-1260Pとも画像右端の「おなじみ」のCore i7-1165G7(第11世代)を上回っています(ただし、どちらもサンプル数が少ないので、今後公表値が大きく変動する可能性があります)。2022年4月現在だと、Core i7-1165G7でもビジネス用としては高性能と言えますので、Core i5-1235Uでも性能面で不満を感じることは少ないだろうと思います。
また、Core i7モデルには外部GPUのGeForce MX550を搭載するものも設定されます。MX550についてはウインタブでテストしたことがありませんが、内蔵GPUのIris Xeでも十分なのでは?という気もします。GeForceのGTX/RTXシリーズならIris Xeとは顕著な性能差が出るんですけどね。
RAMは全モデル16GB、ストレージは512GB/1TBと余裕があります。また、ディスプレイは全モデルタッチ対応し、16インチでアスペクト比(画面の縦横比)16:10、Core i7の上位モデルには4K解像度の有機ELディスプレイも設定されます。
2.Inspiron 16 2-in-1 筐体
ディスプレイは一般的なスタンダードノートの15.6インチよりもわずかに大きい16インチで、縦方向に少し長い形状です。15.6インチノートと比較すると筐体サイズは横幅がやや小さめ、奥行き(短辺)はやや大きめです。この画像を見ると上下左右ともベゼル幅は比較的細めになっています。
天板です。筐体素材はアルミで、他のDELL製品と共通の、シンプルなデザインになっています。
キーボードです。上の画像が筐体色「プラチナシルバー」で、下の画像が「ダークグリーン」です。購入の際に好きな色が選べる、というわけではなく、Core i7/有機ELディスプレイモデルがダークグリーン、他のモデルがプラチナシルバーとなります。
この画像では英語配列になっていますが、日本仕様は「日本語 バックライト キーボード 指紋認証リーダー付き」となり、テンキーはつきません。両サイドに立派なスピーカーがついていますが、この製品は4スピーカーを搭載し、サウンドシステムに「Waves MaxxAudio Pro」を採用しています。
コンバーチブル2 in 1筐体なので、通常のノートPC形態のほか、テントモード(画像左)やタブレットモード(画像右)、スタンドモード(トップ画像)に変形して使うことができます。
これはDELLの製品ページにあった画像です。タブレットモードにしていますが、「この女性、結構な力持ちだよなあ」と思いました。この製品は重量が2.1キロありますので、タブレットモードにして片手で持つのは大変なんじゃないか、と…。
なお、この製品は4,096段階の筆圧(ワコムAES方式)に対応するDellアクティブ ペン(PN5122W)が使えます(別売り)ので、イラストやマンガの制作にもよさそうですね。
側面と入出力ポートの配置です。CPUがIntel製なので、Thunderbolt 4もついています。USBポートが合計で4つ、HDMIポート、フル規格(microではない)SDカードリーダーと、充実したポート構成になっています。
3.Inspiron 16 2-in-1 価格など
DELL Inspiron 16 2-in-1はDELL公式サイトで販売中で、4月10日現在の価格は税込み167,980円から、となっています。DELL公式サイトはクーポン割引が常態化していますが、この製品についてはまだ割引の対象になっておらず、配送も4月下旬(東京近郊への配送だと4月28日)となっていますので、実質的には「予約販売」という感じです。先行して販売されているクラムシェルノート版のInspiron 16(AMD)は20%~23%という大きな割引になっていますので、購入される場合は「もう少し待って、割引対象になってから」にするほうがいいと思います。
ビジネス用のスタンダードノートとしてはもちろん、大画面でタブレット形態にでき、ペン入力にも対応することから、クリエイターの人の利用にも向く製品だと思います。