1月に開催されたCES 2019(@ラスベガス)で発表されたASUSの意欲作「ZenBook S13(UX392FN)」がいよいよ日本でも発売されることになりました。この製品の概要については以前紹介記事を掲載していますので、こちらをご覧ください。
ASUS ZenBook S13(UX392FN)- 13.9インチでギリギリまでサイズを絞ったハイスペック・モバイルノート。GeForceも積んでます
この記事では日本モデルの仕様と価格を中心にお伝えします。
1.スペック
海外で発表された際、Core i5を搭載するモデルもありましたが、日本仕様は1グレードのみとなります。Whiskey LakeのCore i7にRAM16GB、512GB SSD、そして外部GPUのGeForce MX150まで搭載します。この製品はゲーミングノートではなく、モバイルノートです。なので「最高性能のビジネス・モバイルノート」と言っていいくらいのスペックだと思います。
ディスプレイは13.9インチとやや変則的で、IPS液晶という表記はありませんが、視野角178度ということなので、「IPS相当」と言えます。解像度はFHD、sRGB100%カバーという品質ですが、タッチ対応ではありません。また、入出力ポートはいずれもUSB 3.1 Gen2と高規格で、超薄型ながらType-A(普通のUSBポート)ポートも1つ備えています。ただし、独立したDC-INジャックはなく、USB Type-Cポートからの充電/給電となります。
この製品のすごいところはやはりサイズですね。上のほうで「最高性能」と書きましたが、その最高性能を確保しつつ、13.9インチノートとしては極めてコンパクトに仕上がっています。横幅の316 mmというのは13.3インチのノートPCよりも小さく(ただし、最新の13.3インチだと横幅310 mmを切っているものが珍しくありません)、奥行きの195 mmというのは、私の理解では13.3インチクラスのノートPCを含めても最小なのでは?と思います。
また、これだけのスペックでありながら重量も1.16 kgに抑えているのはすごいと思います。
2.筐体
ここでは簡単に筐体の特徴をご説明します。記事の冒頭にも書きましたが、この製品についてはすでに一度紹介記事を掲載していますので、詳しくはこちらをご覧ください。
ASUS ZenBook S13(UX392FN)- 13.9インチでギリギリまでサイズを絞ったハイスペック・モバイルノート。GeForceも積んでます
特徴的なのはこのアングル、つまりヒンジを開口して正面から見たところです。この製品のベゼル幅は左右に3.5 mm、上部が4 mm(ただし、Webカメラの突起は除きます)と、極めて細いです。そして、このアングルだと下部のベゼルが見えません。その理由は…、
ここ最近のASUSの必殺技「エルゴリフトヒンジ」にあります。このようにヒンジ開口時に天板の後部が沈み込み、キーボード面に適度な角度をつけてくれます。なので、ひとつ上の画像のように下部ベゼルが視界に入らなくなるんですね。
キーボードです。この画像は日本のASUS公式サイトではなく、海外のASUSにあった画像です。日本向けには「86キー日本語キーボード (イルミネートキーボード)」が採用されます。
天板です。ASUSの上位モデルに使われる「スピンメタル加工」が施されています。CNC加工のアルミ合金製で、ミルスペック(MIL-STD 810G)に適合する堅牢なものになっています。ちなみに、画像だと「シルバー」に見えますが、ASUSの公式の筐体色は「ユートピアブルー」です。おそらく「ほんのり青みがかっている」んだろうと思います。
3.価格など
ASUS ZenBook S13(UX392FN)は4月下旬以降の発売予定ですが、ASUS Storeではすでに予約販売を開始していて、4月1日現在の価格は199,500円(税込み215,460円)です。
絶対的な購入金額、という意味では安くありませんが、スペックと筐体品質を考慮するとむしろお買い得なのでは?という気がします。あとは、さすがに20万円を越える出費になりますので、他社のトップモデルとよく比較して、お好みに合うものを選ばれるといいでしょう。このクラスになると、ノートパソコンとしての性能には疑いの余地がないと思いますので、あとはデザインの好みになるんでしょうかね。