ASUSが2月4日に発表したZenbookシリーズのニューモデル4機種のうち、この記事では「Zenbook DUO UX8406CA」「Zenbook 14 UX3405CA」「Zenbook 14 UM3406KA」の3機種をご紹介します。DUO UX8406CAとUX3405CAは既存モデルのマイナーチェンジ(CPUの変更)、UM3406KAは2024年に海外発売された製品のマイナーチェンジ(CPUの変更)です。また、既存モデルが存在しない、新設計のニューモデルである「Zenbook SORA UX3407」については別記事でご紹介しています。
Zenbook SORA UX3407の紹介記事はこちらです。
ここでご紹介する3機種はどれも新開発のCPUを搭載していて、DUO UX8406CAとUX3405CAはCore Ultraシリーズ2のうちの「Arrow Lake」、UM3406KAはRyzen AI 300シリーズのうちの「Krackan Point」の型番です(Core Ultraシリーズ2の一覧はこちら、Ryzen AI 300シリーズの一覧はこちらをご参照下さい)。
Arrow LakeはCore Ultraシリーズ1(Meteor Lake)と型番が似ており、例えば「Core Ultra 7 155H(シリーズ1)とCore Ultra 7 255H(シリーズ2)」という感じです。コア数・スレッド数はシリーズ1と変わりませんが、周波数が上がっており、内蔵GPUも強化されていますので、性能は大きく向上しているものと思われます(まだベンチマーク情報があまり出回っていません)。ただし、Arrow LakeはNPU性能がそれほど高くはなく、Copilot+ PCの要件を満たしません。つまり、DUO UX8406CAとUX3405CAはCopilot+ PCではありません。
Krackan PointはRyzen AI 300シリーズの新型番で、性能は既発売のStrix Pointよりも低いとされますが、NPU性能は高く(最大50TOPS)、Copilot+ PCです。
では、ニューモデルの概要をご説明します。
1.Zenbook Duo UX8406CA
Zenbook Duo UX8406CA | |
OS | Windows 11 Home |
CPU | Intel Core Ultra 9 285H |
外部GPU | なし |
RAM | 32GB(LPDDR5X-7467、オンボード) |
ストレージ | 1TB SSD(PCIe 4.0 ×4接続、NVMe/M.2) |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 14インチOLED(2,880 x 1,800)120Hz、タッチ 14インチOLED(2,880 x 1,800)120Hz、タッチ |
ネットワーク | Wi-Fi 7、Bluetooth 5.4 |
入出力 | USB Type-C(Thunderbolt 4)× 2 USB3.2 Gen1 Type-A、HDMI2.1、オーディオジャック ※キーボード側にUSB Type-C(給電用)あり |
カメラ | Webカメラ(207万画素)顔認証対応 |
バッテリー | 75 WHr(駆動時間は別記) |
サイズ | 313.5 x 217.9 x 14.6-19.9 mm |
重量 | ノートPC:1.35 kg ノートPC+キーボード:1.65 kg |
※従来モデルからの変更点を赤字にしています
バリエーションモデル:
・Officeなし:359,800円
・Office付属:389,800円
※ハードウェアスペックのバリエーションはありません
※Office:Office 365 Basic 1年分+Office Home&Business 2024
コメント:
Zenbook DUO UX8406CAは、2つの14インチディスプレイを備えているのが特徴です。まあ、従来モデルの頃から「普通のノートPCに飽きたらない人向けの革新的なマシン」ということですね。2025年モデルではCPUがCore Ultraシリーズ1(Meteor Lake)からシリーズ2(Arrow Lake)に変更されました。
本体が「タブレット2枚を連結」した構造になっており、これにBluetoothキーボードがセットされますので、この画像のように様々な形態で利用できます。
ASUS製品ページ:
従来モデルの製品紹介記事:
2.Zenbook 14 UX3405CA
Zenbook 14 UX3405CA |
|
OS | Windows 11 Home |
CPU | Intel Core Ultra 5 225H/Core Ultra 7 255H Core Ultra 9 185H |
外部GPU | なし |
RAM | 16GB/32GB(LPDDR5X-7467, オンボード) |
ストレージ | 512GB/1TB SSD(M.2 NVMe PCIe4.0 ×4接続) |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 14型OLED(1,920×1,200)60Hz, タッチ 14型OLED(2,880×1,800)120Hz, タッチ |
ネットワーク | Wi-Fi 7、Bluetooth 5.4 |
入出力 | USB Type-C(Thunderbolt 4)× 2、USB 3.2 Gen1 Type-A、HDMI、オーディオジャック |
カメラ | Webカメラ(207万画素)顔認証対応 |
バッテリー | 約8.5時間 (動画再生時) |
サイズ | 312.4 x 220.1 x 14.9 mm |
重量 | 1.28 kg |
※従来モデルからの変更点を赤字にしています
バリエーションモデル:
・Ultra 5/16GB/512GB/1920×1,200:149,800円
・Ultra 7/16GB/512GB/1920×1,200:169,800円
・Ultra 7/16GB/1TB/1920×1,200:179,800円
・Ultra 7/16GB/1TB/1920×1,200/Office:209,800円
・Ultra 7/32GB/512GB/1920×1,200:184,800円
・Ultra 9/32GB/1TB/1920×1,200:199,800円
・Ultra 9/32GB/1TB/2880×1,800:219,800円
※左からCPU/RAM/SSD/ディスプレイ
※Office:Office 365 Basic 1年分+Office Home&Business 2024
コメント:
Zenbook 14 UX3405CAは、14インチサイズの薄型・軽量なモバイルノート上位モデルです。この製品もCPUがCore Ultraシリーズ1からシリーズ2に変更され、パフォーマンスが向上しています(ただし、Copilot+ PCではありません)。
持ち運びしやすいサイズ感、上位ブランド「Zenbook」の名にふさわしい上質な筐体に高精細な有機EL・タッチディスプレイを搭載していますので、高いCPU性能もあいまってクリエイティブワークもしっかりこなせると思います。
筐体色はポンダーブルーとフォギーシルバーの2色。
ASUS製品ページ:
従来モデルの製品紹介記事:
3.Zenbook 14 UM3406CA
Zenbook 14 UM3406CA | |
OS | Windows 11 Home |
CPU | AMD Ryzen AI 5 340/Ryzen AI 7 350 |
外部GPU | なし |
RAM | 16GB/32GB(LPDDR5X-7500, オンボード) |
ストレージ | 512GB SSD(M.2 NVMe PCIe4.0 ×4接続) |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 14インチOLED(1,920 × 1,200)60Hz |
ネットワーク | Wi-Fi6E、Bluetooth 5.3 |
入出力 | USB4 Type-C、USB 3.2 Gen2 Type-C USB3.2 Gen 1 Type-A、HDMI オーディオジャック |
カメラ | Webカメラ(207万画素)顔認証対応 |
バッテリー | 約6.4時間 (動画再生時) |
サイズ | 312.4 x 220.1 x 14.9 mm |
重量 | 1.2 kg |
バリエーションモデル:
・Ryzen AI 5/16GB/512GB:199,800円
・Ryzen AI 7/32GB/512GB:229,800円
コメント:
Zenbook 14 UM3406KAは、海外では従来モデルが存在しますが、日本市場では(マイナーチェンジ版ではない)ニューモデルです。搭載CPUのRyzen AI 5 340/Ryzen AI 7 350はいずれも最大50TOPSのNPUを内蔵していますので、Copilot+ PCとなります。
筐体は上にご紹介したZenbook 14 UX3405CAと同サイズで外観上の違いもほぼありません。
筐体色はジェードブラックなので、Zenbook 14 UX3405CAとは異なりますね。UX3405CAよりもバリエーション展開が少なく(2.8Kディスプレイがない、1TB SSDの設定がないなど)、ディスプレイもタッチ対応ではない、という違いがありますが、AMD CPUが好きでCopilot+ PCということにこだわってPC選びをしたい、ということならUM3406KAですかね。
ASUS製品ページ:
4.関連リンク
2014年、低価格な8インチWindowsタブレットに触発されサイト開設。企業でユーザー側代表としてシステム開発や管理に携わっていました。「普通の人」の目線で難しい表現を使わず、様々なガジェットを誰にでもわかりやすく紹介・レビューします。
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