ASUSは14インチのモバイルノート「ZenBook 14 UX430UA/UN」を6月23日に発売しました。ASUSに詳しい人なら「ZenBook 14 UX430という型番は半年前に発売されてるじゃないか!」って思うかもしれません。私もそう思いました。しかし、よく調べてみるととんでもないことが! というのは冗談ですが、今回ASUSがこの製品についてプレスリリースを出した理由は2つありまして、どっちも地味にビッグニュースなんです。
ひとつは「Core i7モデル(UX430UN)を追加した」ということなんですが、単にCPUを換装しただけじゃありません。そしてもうひとつがウインタブ的にはめちゃめちゃ重要なのですが、「既存のCore i5モデル(UX430UA)が大幅に値下げされた」ということなんです(ただし、製品版Officeが付属しなくなったというのも値下がりの大きな理由ではあります)。Core i5モデルは一気に上級モバイルノートとして最安値圏となりました!
1.スペック
この製品は2つのバリエーションがあります。Core i5モデルの方は従来から変更がありませんが、Core i7モデルのほうはかなりすごいことになっています。
UX430UA-8250:Core i5/RAM8GB/256GB SSD
UX430UN-8550:Core i7/GeForce MX150/RAM16GB/512GB SSD
従来からあるCore i5モデルでも上級モバイルノートにふさわしいスペックなのですが、Core i7モデルの方はRAMとストレージ容量が倍増されている上、外部GPUのGeForce MX150まで搭載します。厚さ15.9 mm、重量1.27 kgのモバイルノートとして、ハイエンドと言っていいスペックだと思います。GeForce MX150はGeForce GTXシリーズよりも数段性能が落ちるため、もっぱらオンラインゲームで遊ぶという使い方には向きませんが、ビジネスモバイルノートとしては文句なしの性能になると思います。
ディスプレイは14インチでFHD解像度です。IPS液晶であると明記されていはいませんが、視野角が170度あるとのことなので、実質的にIPS相当(IPSというのは特定企業の商標なので、勝手に使えないそうです)で間違いないでしょう。ただし、クラムシェルノートということもあり、タッチパネルではありません。
USBポートは規格が多岐にわたっているものの、合計で3つありますので、モバイルノートとしては並くらいのレベルだと思います。あと、HDMIがmicro規格というのはビジネス利用を考えるとイマイチかもしれないですね。
サイズのほうは13.3インチ(モバイルノートでは最も一般的なサイズです)よりも若干大きい14インチとなりますが、タテ・ヨコサイズは13.3インチの製品とそれほど大きくは変わりません。ただし、DELL XPS 13(横幅302 mm)のようなプレミアムクラスの13.3インチよりはやや大きめとなります。重量の1.27 kgというのも上級モバイルノートとしては特に軽いほうではありませんが、このくらいなら誰が使っても持ち歩きに苦労はしないんじゃないかと思います。
2.筐体
筐体のデザインは従来のZenBook 14 UX430UAと同じです。私が確認した限り、違いが見つかりませんでしたし、サイズ・重量とも変化はありません。左右のベゼル幅は8 mmと細く、上級モバイルノートらしい美しいデザインになっています。
天板にはZenBookのトレードマーク(Zenfoneもそうですね)であるスピンメタル加工が施されます。筐体素材はおそらくアルミ合金と思われます。また、筐体色にバリエーションはなく、「ロイヤルブルー」のみが設定されます。
キーボードです。この画像は英語配列ですが、日本仕様は「87キー日本語キーボード」となります。もちろんバックライトもつきます。キーピッチは非公開、キーストロークは1.4 mmを確保します。また、タッチパッドには指紋センサーもありますね。
入出力ポートです。なお、この画像は海外仕様と思われ、筐体色がロイヤルブルーではありませんが、配置そのものはこのとおりとなります。
3.価格など
ASUS ZenBook 14 UX430UA/UXは6月23日から販売が開始され、7月5日現在のASUS Shopでの価格はCore i5モデル(UX430UA-8250)が99,800円(税込み107,784円)、Core i7モデル(UX430UN-8550)が149,800円(税込み161,784円)です。また、ビックカメラではCore i5モデルが税込み107,773円、Core i7モデルが税込み161,762円なのですが、ポイントが10%つきますので、実質的にはかなり安く買えます。
Core i5モデルの従来機は発売当初税込み150,984円でした。ただし、従来モデルには製品版のOfficeが付属していましたので、その分も値下げの要因にはなっています。しかし、それを考慮しても今回のリニューアルによって大きく値下げされたというのは間違いないでしょう。また、Core i7モデルのほうも外部GPUを搭載する数少ないモバイルノートとして、またRAMとストレージが倍増されていることを考慮すればかなりのお買い得ということができるでしょう。
個人的にはZenBookといえば「ロイヤルブルー」をイメージします。その意味ではこのZenBook 14 UX430UA/UNはまさに王道のデザインだと思いますし、もちろん薄型で軽量なサイズ感も魅力です。Core i5モデル、Core i7モデルともスペック面でも魅力がありますので、これを見て欲しくなってしまった、という人も多いのでは?
4.関連リンク
ZenBook 14 UX430UA(UX430UA-8250):ASUS Shop
ZenBook 14 UX430UN(UX430UN-8550):ASUS Shop
ZenBook UX430UA-8250:ビックカメラ
ZenBook UX430UN-8550:ビックカメラ
コメント
最近のASUSは目玉がないばかりか他の2番煎じのようなものばかり。
eeepc出してた時が一番良かった