ASUSの15.6インチゲーミングノート「ROG Zephyrus G15」をご紹介します。この製品は5月27日に14インチサイズの「ROG Zephyrus G14」と「TUF Gaming A15/A17」と同時に発表されました。第3世代Ryzen Mobile(4000番台)を搭載する高性能マシンで、ウインタブでも実機レビューをした「ROG Zephyrus G GA502DU」の後継モデルです。
1.スペック
ROG Zephyrus G15は第3世代 Ryzen Mobileだけでなく、第2世代のRyzenを搭載するバリエーションモデルもあります。ただ、第2世代Ryzenのモデルは「ROG Zephyrus G GA502DU」のリネーム(ほんの少し変わったところもあります)と考えられ、実質的なニューモデルは第3世代Ryzen搭載の2バリエーションモデルのみと言えます。
ということでCPUですが、Ryzen 7 4800HSが搭載されます。ウインタブでは上位型番のRyzen 9 4900HSをテストしましたが、極めて高性能(特にマルチコア・テスト)で、もはや第2世代(3000番台)とは別物、という感じだったので、この4900HSの性能にも期待ができます。
RAMは16GB、ストレージは512GBのみの構成ですが、外部GPUはGeForce GTX1660Ti Max-QとRTX2060 Max-Qを選べます。また、ディスプレイは15.6インチのFHD解像度と、全部同じに見えますが、第2世代Ryzen搭載モデルはリフレッシュレート120 Hz、第3世代Ryzen+GTX1660Tiモデルは144 Hz、そして第3世代Ryzen+RTX2060モデルは240 Hzと、すべて異なる数値になっています。リフレッシュレートは高いに越したことはないのですが、大会を目指しているようなゲーマーならともかく、普通の人なら120 Hz以上あればFPSゲームでも十分スコアアップを狙えるくらいの品質だとは思います。
通信まわりではWi-Fi6(ax規格)に対応します。これは第2世代Ryzen搭載モデルでも同様で、この点のみ従来モデルのROG Zephyrus G GA502DUからの変更点と思われます。入出力ポートは15.6インチのゲーミングノートとしては普通くらいの構成だと思います。なお、SDカードリーダーはついていません。あと「Webカメラもありません」。
2.筐体
筐体はROG Zephyrus G GA502DUとほとんど同じだと思いますので、GA502DUの実機レビューにある筐体説明も合わせてご覧ください。Webカメラがないこともあり、上部ベゼルもかなりの細さです。
天板は対角線を境にヘアラインが異なる方向に走っていて、目立ちはしないものの、よく見ると非常に個性的です。また、ROGのロゴは電源オン時に発光します。筐体は金属製で高級感のあるものです。
キーボードです。上部左側に4つのホットキーがあり、ボリューム調整、マイクのオン/オフ、設定アプリ「ROG Armoury Crate」の起動が割り当てられています。また、最上段(Fキー)は4キーごとに間隔が空いていて、「デスクトップ・インスパイアード」キーボードと称します。また、スペースキーは左側が大きくなっていますが、これはゲームプレイ中に左手親指でスペースキーを押しやすくするための配慮です。
バックライトはホワイトのみ、また従来モデルGA502DUでは英語キーボードのみでしたが、G15のスペック表を確認したところ「日本語キーボード」となっていましたので、この点は多くの人にありがたい変更なのではないかと思います(ただし、第2世代Ryzen搭載モデルのみ英語キーボード)。
側面と入出力ポートの配置です。左側面の方に多くのポートが配置されていますが、USBポートが左右に振り分けられていますので、使い勝手は悪くありません。それと、この筐体「意外に角ばってる」と思いませんか?
3.価格など
ASUS ROG Zephyrus G15はASUS Storeで販売中で、5月31日現在セール開催中のため、少し安く購入が可能です。第3世代Ryzen搭載モデルは121,746円(税込み133,921円)から、となっています(135,273円と表示されているものに製品ページ記載の割引クーポンを使用した価格です)。Ryzen 7 4800HSにGTX1660Ti、RAM16GB、512GB SSD、144 Hzディスプレイでこの価格ですから、はっきり言ってかなりお買い得だと思います。
従来モデルのGA502DUの実機レビューでは期待したほどのパフォーマンスとならず、少し首をかしげてしまいましたが、このニューモデル、新世代Ryzenを擁していますから、従来モデルよりも格段に高性能になっているものと予想します。また、この筐体は非常に出来が良いというか、デザインや質感が素晴らしいので、ゲーマーのみならずクリエイターやビジネスマンの人にもぜひ使ってもらいたいなあ、と思います。