XiaomiがAndroidタブレット「Redmi Pad SE 8.7」を発売しました。Wi-Fiモデルと4Gモデルがありますが、両者ほぼ同じ仕様です。ここ最近Amazonなどで人気が出てきている中国メーカーの8インチタブレットと競合するスペック・価格になっていますので、ウインタブとしてはこうした低価格帯タブレットの市場が賑やかになってうれしいと感じる反面、ALLDOCUBEとかBlackviewとかHeadwolfとかAvidPadといった「お付き合いのあるメーカーさん、大丈夫かなあ」とちょっと心配になったりもします。…まあ、依然として中国メーカー製品のほうが少し安く買えるんですけどね…。
なお、この記事で「中国メーカー」という表現を使っていますが、これは「XiaomiやOPPOなどの世界的大手メーカーと比較して規模が小さく、日本での知名度がそれほど高くない中国のメーカー」を指しますので、あらかじめご了承下さい。
1.概要
スペック表
バリエーションモデル
・4GB/64GB
・4GB/128GB
・6GB/128GB
※左からRAM/ストレージ
※6GB/128GBは4Gモデルのみ
コメント
冒頭に書いた通り、Redmi Pad SE 8.7にはWi-Fiモデルと4Gモデルがありますが、「RAM容量」と「通信」のところを除けばどちらも同じスペックです(厳密には重量が2 g異なりますが、まあ無視していいでしょう)。
OSはAndroid 14ベースのXiaomi HyperOS、SoCはHelio G85です。Antutuスコアが約26万点(出所:Nanoreview)となる型番で、競合しそうな中国タブによく搭載されているUNISOC T606(Antutuスコア25万点前後)といい勝負くらいの性能です。
RAM/SSDは3つのバリエーションがあり、4GB/64GB、4GB/128GB、6GB/128GBから選べます(ただし、6GB/128GBは4Gモデルのみ)。RAMについて、拡張機能の説明がありませんでしたが、先日レビューしたRedmi Pad Proにはこの機能が搭載されていましたので、Redmi Pad SE 8.7にも搭載されている可能性はありますね。
ディスプレイは8.7インチで解像度は1,340 × 800です。ウインタブでレビューした「Blackview Tab 60」や「AvidPad S30」と同じサイズ、同じ解像度ですね。ただし、リフレッシュレートは90Hzと競合製品よりも高くなっています。
スピーカーは横持ち時の左右に1つずつ、ステレオスピーカーを搭載しています。また、Dolby Atmosにも対応します。
カメラはイン5MP、アウト8MPで、競合する中華製品と比較すると低い画素数です。…しかし、おそらく撮影画質は高画素数のカメラを搭載する中華タブよりも数段上でしょう。Redmi Pad Proのときがそうでしたし、ウインタブがよくレビューしている中国メーカー製品のカメラは概して「画素数の割に画質が悪い」ですから。
サイズを中国メーカー製品と比較してみます。
Redmi Pad SE 8.7:211.58 × 125.48 × 8.8 mm / 373 g
Blackview Tab 60:211.7 × 124.4 × 8.4 mm / 338 g
AvidPad S30:213 × 125 × 8 mm / 325 g
ALLDOCUBE iPlay 60 mini Pro:202.7 × 126 × 7.9mm /310 g
※ALLDOCUBEは少しディスプレイサイズが小さく、8.4インチです
中国メーカー製品もそんなに悪くないですね。重量に関しては中国メーカー製品のほうが軽いです。
筐体色はグラファイトグレー、スカイブルー、オーロラグリーンの3色から選べます。
2.価格など
Xiaomi Redmi Pad SE 8.7はXiaomi公式サイトやAmazon、楽天、家電量販店などで販売中ですが、「ちょっと複雑」です。Wi-Fi/4Gの4GB/64GBモデルはXiaomi公式サイトやAmazon、楽天、Wi-Fi/4Gの4GB/128GBモデルはヨドバシカメラやビックカメラなど、4Gの6GB/128GBモデルはXiaomi公式サイトでの取り扱いとなります。
Xiaomi公式サイトでの価格は下記のとおりです。
Wi-Fiモデル:
・4GB/64GB:16,980円
・4GB/128GB:取扱なし(24,980円)
4Gモデル:
・4GB/64GB:19,980円
・4GB/128GB:取扱なし(27,980円)
・6GB/128GB:29,980円
※4GB/128GBモデルの価格はヨドバシカメラのもの
AvidPad S30のAmazonでの価格は14,999円、Helio G99搭載でよりスペックの高いALLDOCUBE iPlay 60 mini Proが22,999円(8月22日現在、どちらも4Gモデルです)ですから、中国メーカー製品はまだ価格面では優位性がありますね。ただ、Redmi Pad Proのレビューをしてみて、「スペック表に現れないカメラ品質など」に関しては「さすがXiaomi」と言えるくらいの出来でしたから、使い勝手ではRedmi Pad SE 8.7のほうが優れている面が少なからずあるかもしれません。
3.関連リンク
Redmi Pad SE 8.7:Xiaomi公式サイト
Redmi Pad SE 8.7 4G:Xiaomi公式サイト
2014年、低価格な8インチWindowsタブレットに触発されサイト開設。企業でユーザー側代表としてシステム開発や管理に携わっていました。「普通の人」の目線で難しい表現を使わず、様々なガジェットを誰にでもわかりやすく紹介・レビューします。