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Xiaomi Redmi Note 11 Pro+ 5Gの実機レビュー - シリーズ最上位モデルはJBL製スピーカー搭載!メイン機として活躍できる5Gスマホです

Redmi Note Pro + 5G 実機レビュー
こんにちは、かのあゆです。「Redmi Note 11 Pro + 5G」の実機レビューです。Redmi Note 11シリーズはグローバルモデルだけでも相当数のモデルが存在し、さらに販売地域によって名称が異なるので、非常にややこしいのですが、今回レビューする製品は中国市場ではグローバル版と同じ名称で2021年10月に先行販売され、インド市場では「Xiaomi 11 Hyper Charge 5G」として投入されているものになります。Redmi Note 11シリーズ最上位モデルということで、スピーカーに「JBL」監修のものを搭載するなど、高性能な一台に仕上がっています。

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レビュー機はFANTACY TECHNOROGYよりサンプル提供していただきました。この場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございます。

ここがおすすめ
・美しく、質感の高い筐体デザイン
・迫力のあるサウンドを楽しめるJBLチューニングステレオスピーカー
・リフレッシュレート120Hz表示に対応する有機ELディスプレイ
ここがイマイチ
・カメラはAI処理をオンにすると白飛びが目立つ部分も
販売サイトはこちら
Xiaomi Redmi Note 11 Pro+ 5G:FANTACY TECHNOROGY(AliExpress)

1.Redmi Note 11 Pro+ 5G スペック

スペック表

   Redmi Note 11 Pro+ 5G
OS MIUI 12.5(Android 11ベース)
CPU MediaTek Dimensity 920
RAM 6GB/8GB
ストレージ 128GB/256GB
ディスプレイ 6.67インチAMOLED(2,400 x 1,080)120Hz
LTEバンド 5G:n1/3/5/7/8/20/28/38/40/41/66/77/78
FDD-LTE:1/2/3/4/5/7/8/12/13/17/18/19/20/26/28/32/66
TD-LTE:38/39/40/41/42
SIM nanoSIM × 2(SIM2はMicroSDと排他)
ネットワーク 802.11a/b/g/n/ac/ax、Bluetooth 5.2
入出力 USB Type-C、MicroSDカード、3.5mmイヤホンジャック
カメラ イン16MP/アウト108 MP + 8MP + 2MP
バッテリー  4,500 mAh
サイズ  163.65 x 76.19 x 8.34 mm
重量  204 g

バリエーションモデル

・6GB/128GB
・8GB/128GB
・8GB/256GB
 ※左からRAM/ストレージ

コメント

工場出荷時に搭載されているOSはAndroid 11ベースのMIUI 12.5です。グローバル展開しているRedmi Note 11シリーズの中では唯一最新のMIUI 13が搭載されていませんが、中国版が2021年10月に先行投入されている関係でこのような仕様となっています。もちろんAndroid 12ベースのMIUI 13へのアップデートも準備されていますが、中国版含め現時点ではまだアップデートは提供されていません。

CPUはDimensity 920です。グローバル発表イベントではAnTuTu Benchmark v9でのベンチマークスコアが「50万点」を計測することが謳われていましたが、今回の実機レビューでの計測スコアはそれよりも低めとなりました(後述します)。

ただし、グローバル版Redmi Note 11シリーズの中では最も性能が高いことには変わりなく、GPU性能も高いのでゲームも快適にプレイできます。RAMは6GB/8GB、内蔵ストレージは128GB/256GBで、MicroSDカードによるストレージ拡張にも対応します。

ディスプレイは6.67インチで、解像度はFHD+(2,400 × 1,080)です。グローバル版Redmi Note 11シリーズではRedmi Note 11S 5Gを除くすべてのモデルで高品質なAMOLEDパネルを採用していますが、Redmi Note 11 Pro+でもその点は踏襲しています。リフレッシュレートは120Hz表示に対応し、タッチサンプリングレートは360Hzと高速なので、タッチ操作がシビアなゲームをプレイする際もストレスなく快適に操作できます。強化ガラスはフラッグシップモデルであるXiaomi 12シリーズでも採用されている「コーニング・ゴリラガラス・ヴィクタス」が採用されています。

カメラはイン16MP、アウト108MP(標準) + 8MP(超広角) + 2MP(マクロ)という構成です。(「+」がつかない)Redmi Note 11 Pro 5Gと共通の仕様になっており、スローモーション撮影やスローモーション動画撮影、ショートビデオ撮影などの機能が利用可能です。

ワイヤレスネットワークは802.11a/b/g/n/ac/axとBluetooth 5.2に対応します。技適の電磁表示は今回レビューしているグローバル版では確認できませんでしたが、通信バンドに関しては国内キャリアのものもフルサポートしています。VoLTEに関しては標準の状態では利用できませんが、Xiaomi 12 Proと同じく電話アプリで「*#*#86583#*#*」と入力することで有効化できました。

なお、直近で発表されたグローバル版Redmi Note 11シリーズの中では唯一オーディオメーカー「JBL」がチューニングを担当したステレオスピーカーが内蔵されています。

バッテリー容量は4,500 mAhで、Xiaomi 11T ProXiaomi 12 Proと同じく、わずか20分でフル充電が完了する120W出力の「Xiaomi Hyper Charge」急速充電をサポートします。

2.Redmi Note 11 Pro+ 5G 筐体と使用感

付属品
付属品はマニュアル(日本語表記なし)、TPUケース、SIMピン、USB-C to Aケーブル、120W急速充電対応ACアダプター(海外プラグ)です。ACアダプターはXiaomi 12 Proに付属しているものと全く同じです。電源プラグは日本のコンセント形状に合いませんが、100均などで安価に変換プラグを購入できます。

前面
前面はRedmi Note 11 Pro/Redmi Note 11 Pro 5Gと共通です。下部ベゼルも狭く、上位モデルと比較しても遜色がないデザインです。

背面
背面2
背面です。レビュー機の筐体色は「スター・ブルー」です。日本国内でも正規販売されているRedmi Note 11にも設定されている筐体色で、写真ではわかりにくいですが見る角度によって色合いが変わります。ラメ加工が施されているので好き嫌いがわかれるかもしれませんが、個人的には美しい色合いに感じられました。ほかには「グラファイト・グレー」と「フォレスト・グリーン」が用意されています。

Redmi Note 11 Pro 4Gと比較
Redmi Note 11 Proと比較してみました。前面に関しては「全く同じ」なのですが、背面はカメラバンプ部のデザインが異なっています。Redmi Note 11 Pro+ 5Gは以前実機レビューを行ったPOCO M4 Pro 5Gとほぼ同じカメラ形状ですね。

左側面
左側面には何もありません。

右側面
右側面にはボリュームボタン、電源ボタンが配置されています。

上部
上部にはスピーカー、マイク、赤外線センサー、3.5 mmイヤホンジャックがあります。JBLチューニングスピーカーが搭載されているため、「Sound by JBL」ロゴが誇らしげに配置されています。

下部
下部にはSIM/MicroSDトレイ、USB-Cポート、マイク、スピーカー。

システム

デフォルトホームとプリインアプリ一覧

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前述の通り、Redmi Note 11 Pro+ 5Gは他のグローバル版Redmi Note 11シリーズとは異なり、最新の「MIUI 13」ではなく、「MIUI 12.5 Enhanced」をプリインストールした状態で出荷されています。MIUI 13で新たにサポートされた新しい専用ウィジェットなどの新機能は現状まだ利用できないものの、UIに関してはそこまで大きな差はありません。プリインストールされているアプリはGoogle純正アプリ、MIUIシステムアプリ、WPS Office、TikTok、Facebook、Spotify、Netflixです。

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メモリ拡張に対応

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ストレージ領域をメモリ領域として割り当てる「メモリ増設」機能はMIUI 12.5 Enhancedで追加された機能なので、Redmi Note 11 Pro + 5Gでも利用可能です。今回レビューしているRedmi Note 11 Pro + 5GはRAM 6GBモデルですが、メモリ増設を有効化すると8GB相当まで拡張できます。

ストレージ

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工場出荷時のストレージ情報です。レビュー機(ストレージ128GB)の場合、システムで使用している容量は12.50GBで、空き容量は106.1GBと十分確保されています。MicroSDカードによるストレージ拡張にも対応しているので、よほど大容量ゲームを大量にインストールするような使い方でもしない限り十分すぎる容量です。

MIUIバージョン情報

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プリインストールされていたMIUIのバージョンは「12.5.3」で、Androidセキュリティパッチは「2022年1月1日付」のものが適用されています。この記事を執筆している時点ではまだAndroid 12ベースのMIUI 13は提供されていません。

ディスプレイ

リフレッシュレート設定

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Redmi Note 11シリーズではミッドレンジモデルでありながらディスプレイの品質に力を入れており、一番安価に購入できるRedmi Note 11でもDCI-P3色域に対応する高品質なAMOLED(有機EL)ディスプレイを採用しています。

最上位モデルとなるRedmi Note 11 Pro+ 5GではXiaomi 12シリーズなどのハイエンドモデルと同じくリフレッシュレート120Hz表示に対応しています。デフォルトでは60Hz固定になっていますが、設定より120Hzに変更可能です。この使用に関してはRedmi Note 11 ProやRedmi Note 11 Pro 5Gと共通の仕様になります。

DRM Infoで確認できたWidevineレベルは「L1」で、NetflixなどのHDビデオも問題なく再生可能です。ディスプレイの品質も高いので、美しい画質で動画やゲームを楽しむことができます。

スピーカー

Dolby Atmos対応

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シリーズ中で唯一、オーディオメーカー「JBL」がチューニングを担当したデュアルスピーカーが採用されています。Redmi Note 11 Proとは異なりDolby Atmosもサポートされており、設定から有効化できます。

中国版の仕様もレビュー前に把握していましたが、スマートフォンのスピーカーに搭載されているものとしては非常に高音質となっており、迫力のあるサウンドを楽しむことができます。スピーカー性能に関しては「期待通り」でした。ミッドレンジクラスのモデルでこれだけ高音質なスピーカーを搭載しているのもこの端末の魅力だと思います。

筐体その他

120W急速充電に対応

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Xiaomi 11T ProやXiaomi 12 Proと同じく、Redmi Note 11 Pro+ 5Gでは120W出力の「Xiaomi Hyper Charge」急速充電をサポートしています。充電器はパッケージに付属しているため、購入してすぐ急速充電の恩恵を受けることができます(ただし、日本のコンセント形状に合わせるための変換プラグは必要です)。最近はACアダプターを別売とするメーカーも増えてきているので、この点はうれしいポイントの一つです。なお前述の通りACアダプターはXiaomi 12 Proに付属しているものと全く同じでした。

設定より「充電速度のブースト」をオンにして実際に残量56%の状態から充電したところ、わずか19分でフル充電が完了しました。Xiaomi 12 Proもそうでしたがこの充電速度の速さは素晴らしいと思います。急速充電中もそこまで発熱は目立たない印象でした。

カメラ

標準カメラUI

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カメラ設定

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カメラアプリはMIUI標準のもので、UIはMIUI 13を搭載しているRedmi Note 11シリーズやXiaomi 12 Proシリーズとあまり変わりません。カメラ機能に力を入れているXiaomiらしく、「Vlog」モードや「ショートビデオ」モードも利用可能です。カメラ設定には「自動夜景モード」という項目があり、わざわざ夜景モードに切り替えなくても暗所では明るく撮影できるようになっています。

カメラサンプル1

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カメラサンプル2

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カメラサンプル3
カメラサンプル4

カメラ仕様はRedmi Note 11 Pro 5Gと共通で、メインレンズは画素数108MPのSamsung製イメージセンサー「ISOSELL HM2」が採用されています。Redmi Note 11シリーズはどのモデルもカメラ性能に関しては満足できるものになっていますが、Redmi Note 11 Pro+ 5Gは夜景撮影時のノイズも少なく、メインカメラとしても満足できると感じました。

AIモード(食品)オン

AI処理(食品モード)有効


AIモードオフ

AIモードオフ

ただ、食品に関してはご飯を撮影する際にAI補正オンだと白飛びが目立つ印象を受けました。Xiaomi 12 Proでも同じ傾向だったのですが、AIをオフにすると白飛びが抑えられるので、気になるのであればAIによる自動補正をオフにすると良いかもしれません。

3.Redmi Note 11 Pro+ 5G 性能テスト

AnTuTu Benchmark

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参考:
Xiaomi 12 Pro(Snapdragon 8 Gen 1):971,423
ASUS ROG Phone 5s(Snapdragon 888+):846,862
ASUS Zenfone 8(Snapdragon 888):785,280
Mi 11T(Dimensity 1200 Ultra):582,178
Xiaomi Pad 5(Snapdragon 860):566,309
Realme GT Master Edition(Snapdragon 778G):542,182
Xperia 1 SOV43(Snapdragon 855):511,163
Xiaomi Mi 11 Lite 5G(Snapdragon 780):500,573
Oneplus Nord CE 2 5G(Dimensity 900):430,049
Samsung Galaxy Fold SCV44(Snapdragon 855):414,302
OnePlus Nord CE 5G(Snapdragon 750):384,505
iiiF150 R2022(Helio G95):350,565
POCO M4 Pro 5G(Dimensity 810):349,498
OnePlus Nord N10(Snapdragon 690):342,506
POCO M3 Pro 5G(Dimensity 700):330,303
Redmi Note 11 Pro(Helio G96):336,280
POCO M4 Pro 4G(Helio G96):311,030
Redmi Note 11S(Helio G96):307,755
Redmi Note 11(Snapdragon 680):277,105
Blackview A95(MediaTek Helio P70):227,817
CHUWI HiPad Plus(MT8183):172,713
Samsung Galaxy Note FE(Exynos 8890):177,984
OUKITEL C22(Helio A22):99,664
AGM H3(Helio P22):84,184
BlackView A55S(Helio A22):78,630
geanee ADP-503G(MT6737M):46,316

オンライン発表イベントでは「AnTuTu Benchmark v9」で50万点を計測するとされましたが、実際のスコアは427,053点でした。微妙にMi 11 Lite 5Gに搭載されているSnapdragon 778Gには届かないものの、Helio G96を搭載するRedmi Note 11 Proよりも高いスコアを計測しています。

レビュー機はRAM 6GB/ストレージ128GBの下位モデルですが、使用していてストレスを感じる部分はありませんでした。最上位構成だと8GB/256GBモデルも用意されていますが、MicroSDカードによるストレージ拡張にも対応しており、「メモリ拡張」にも対応しているので、下位モデルでも十分快適に使えると思います。

4.Redmi Note 11 Pro+ 5G レビューまとめ

Xiaomi Redmi Note 11 Pro+ 5GはAliExpress内のFANTACY TECHNOROGYで販売中です。Xiaomi Fan Festival開催に合わせ、4月6日午後4時よりセールが開催され、価格は319ドル(約40,991円)で購入できます(製品ページにある30ドルOFFクーポンを使用した価格です)。

ウインタブでもRedmi Note 11シリーズはPOCOブランドで販売されているものも含め、数台実機レビューをしており、ラインナップが多いので混乱しています(笑)。どのモデルも完成度が高いと感じているのですが、Redmi Note 11 Pro+ 5Gは最上位モデルということで、高いシステム性能・カメラ性能に加え、ベースに高音質なJBL製スピーカーも搭載しており、メイン端末として使っても満足できる一台に仕上がっていると感じました。

発表イベントの販売経路にRakutenの名があったことやそのままの状態でも日本国内向けの通信バンドに対応していることもあり、是非正規投入してほしいところではあります。

5.関連リンク

Xiaomi Redmi Note 11 Pro+ 5G:FANTACY TECHNOROGY(AliExpress)

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