記事にアフィリエイト広告を含みます

Xiaomi 12 Pro(グローバルモデル)の実機レビュー - 美しい筐体デザインと「モンスタークラスの」性能が魅力のXiaomi最新フラッグシップモデル!


こんにちは、かのあゆです。2021年12月に中国市場向けモデルとして先行投入されていた「Xiaomi 12」シリーズのグローバルモデルがついに発表されました。今回は「Xiaomi 12 Pro」の最上位モデルを実機レビューしたいと思います。かのあゆ自身Snapdragon 8 Gen 1搭載端末を触るのは初めてなので楽しみながらレビューすることができました。

スポンサーリンク

なお、レビュー機はAliExpress内のMi Global Storeにサンプル提供していただきました。この場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございます。

ここがおすすめ
・非常に美しい背面デザイン。
・高精細・高品質なWQHD+ AMOLEDディスプレイ
・文句なしの端末性能
ここがイマイチ
・原神などまだSnapdragon 8 Gen 1に最適化されていないタイトルあり
販売サイトはこちら
Xiaomi 12 Pro:Mi Global Store

1.Xiaomi 12 Pro スペック

スペック表

   Xiaomi 12 Pro
OS  MIUI 13(Android 12ベース)
CPU Qualcomm Snapdragon 8 Gen 1
RAM 8GB/12GB
ストレージ 256GB
ディスプレイ 6.73インチ(3,200 x 1,440)
LTEバンド 5G:n1/3/5/7/8/20/28/38/40/41/66
77/78/79
FDD-LTE:B1/2/3/4/5/7/8/12/13/17/
18/19/20/25/26/28/32/66
TD-LTE:B38/39/40/41/42/48
SIM  nanoSIM × 2
ネットワーク IEEE 802.11a/b/g/n/ac/ax、Bluetooth 5.2
入出力  USB Type-C
カメラ  イン32MP/アウト50MP + 50MP + 50MP
バッテリー  4,600 mAh
サイズ  163.60 x 74.60 x 8.16mm
重量  205 g

バリエーションモデル

・8GB/256GB
・12GB/256GB(今回のレビュー機)

コメント

OSはAndroid 12ベースのMIUI 13です。先日実機レビューを行ったRedmi Note 11シリーズやPOCO M4 Pro 4GではAndroid 11ベースでしたが、Xiaomi 12シリーズではAndroid 12ベースとなっています(12Xを除く)。Android 11ベースのものと比較するとAndroid 12で実装されたカメラ利用時の通知表示が利用できるようになっているなど、細かい部分で差はあるものの「MIUI 13」としては「ほぼ同じ」操作性です。

CPUはSnapdragon 8 Gen 1です。ウインタブでこのCPUを搭載する製品を実機レビューするのは初となりますね。Snapdragon 888 5G/888+ 5Gの後継となる型番で、Xiaomi 12シリーズ以外ではSamsung Galaxy S22シリーズmotorola edge 30 ProRedMagic 7などで採用されています。現時点で販売されているAndroidスマホ用CPUとしては最強クラスの性能を備えているので普段使いはもちろんのこと、最新の3Dゲームも快適にプレイすることができます。

RAMは8GB/12GB、内蔵ストレージは256GBという構成です。フラッグシップモデルらしくメモリの規格は最新の「LPDDR5」を、ストレージの規格は「UFS 3.2」を採用しています。ただし残念ながら前モデルのMi 11シリーズと同じくMicroSDカードによるストレージ拡張には対応していません。

ディスプレイは6,73インチサイズで、解像度はWQHD+(3,200 × 1,440)です。Samsung製AMOLEDパネルを採用しており、リフレッシュレートは120Hz表示に対応しています。タッチサンプリングレートも480Hzと高速なのでゲームプレイ時の細かい操作も快適です。

カメラはイン32MP、アウト50MP(メイン) + 50MP(超広角) + 50MP(ポートレート)という構成です。数値だけ見てしまうと前モデルのMi 11 Proより画素数は下がっているのですが、新たに「ProForcas」という機能が利用できるようになっています。要するにXperiaではすでにサポートされている「瞳オートフォーカス」なのですが、Xiaomiが手がけている犬型ロボット「CyberDog」の技術が取り込まれており、被写体が動いてしまっても「全身」「顔」「瞳」にフォーカス先を切り替えながら自動的に追従してくれます。

ワイヤレスネットワークは802.11a/b/g/n/ac/axとBluetooth 5.2に対応します。モバイルネットワークは先に投入されていた中国向けモデルの時点で日本国内主要4大キャリアのプラチナバンド含め豊富な通信バンドをサポートしており、今回発表されたグローバル版もそれを踏襲しています。ただしレビュー時点では技適の電磁表示は確認できませんでした。VoLTEに関してはそのままの状態では無効化されていましたが、電話アプリより「*#*#86583#*#*」と入力することで有効化できました。

急速充電モード対応

クリックで拡大します。

バッテリー容量は4,600 mAhで、有線ではなんと120W出力の急速充電に対応しており、「ブーストモード」に設定すればわずか20分でフル充電が完了してしまいます。またワイヤレス充電も50W出力に対応しており、45分で充電が完了します。そのほか「ワイヤレス・リバースチャージ」(10W出力)にも対応しているため、qi規格に対応するスマートウォッチやワイヤレスイヤホンなどを充電することも可能です。

2.Xiaomi 12 Pro 筐体と使用感

付属品
付属品は専用TPUケース、マニュアルなどのペーパー類(日本語表記なし)、120W出力に対応するACアダプター(海外プラグ)、USB-C to Aケーブル、SIMピンです。さすがに120W出力に対応していることもあり、ACアダプターは大きめですね・・・

前面
エッジディスプレイを採用
前面です。Redmi Note 11シリーズと同じく中央にパンチホールノッチが採用されていますが、Xiaomi 12 Proでは左右が湾曲した「エッジディスプレイ」が採用されています。近年エッジディスプレイを廃止する製品が増えていますので、今となっては逆に珍しく感じられます。エッジディスプレイ、割と批判的な意見も多いのですが、個人的には見た目も美しいので好きなんですけどね・・・

背面
背面質感
背面です。昨年のMi 11シリーズで見られた「ハロー・リング」デザインも好きだったのですが、今回のMi 12シリーズもかっこいいデザインに仕上がっています。実は中国向けモデルの発表の時点でこのデザインに一目惚れしていたのですが、実物も所有欲を満たしてくれます。今回の筐体色は「グレー」で、このほか「ブルー」「パープル」を選べます。ガラス素材が採用されていますが、レビュー機はマット加工が施されています。

左側面
左側面には何もありません。

右側面
右側面にはボリュームボタン、電源ボタン。

上部
上部にはXiaomi端末ではおなじみとなっている赤外線センサー、マイク穴、スピーカーが配置されています。

下部
SIMトレイ
下部にはSIMトレイ、マイク穴、USB-Cポート、スピーカーが配置されています。SIMトレイは2枚差し可能ですが、MicroSDカードの追加には対応していません。

システム

デフォルトホーム

クリックで拡大します。

上にご説明したとおり、プリインストールされているOSは最新のAndroid 12ベースの「MIUI 13」です。ただし、先日レビューしたRedmi Note 11シリーズやPOCO M4 Pro 4Gの「Android 11ベースのMIUI 13」との機能差はわずかで、カメラアプリの使用時にインジケーター表示が追加されていることなどを除けばほぼ同じです。

もともとXiaomiが展開しているMIUIに関してはSamsungのOne UIなどとは異なり、OSのバージョンにあまり依存していません。

プリインストール済みアプリ一覧

クリックで拡大します。

プリインストールされているアプリはGoogle関連のアプリ、MIUI独自アプリ、NetFlix、Spotify、TikTokのみとシンプルな構成です。

ストレージ容量

クリックで拡大します。

工場出荷時のストレージ構成です。レビュー機は12GB/256GBモデルで、システムが使用している領域は約17GB、空き容量は230GBとなっています。MicroSDカードによるストレージ拡張に対応していない点は残念ですが、試しにかのあゆのメイン環境(Galaxy Fold、ストレージ512GB)を音楽データ(70GB)と写真データのみ除いて移行したところ90GB程度空き容量が残っていました。音楽に関しては近年定額のストリーミングサービスも普及していますし、256GBモデルでもほとんどの人にとっては十分だろうと感じました。

MIUIバージョン

クリックで拡大します。

MIUIのバージョンは「13.0.3」でした。先に発売している中国版とは異なり、グローバルROMがインストールされているので日本語ロケールにも対応しており、Google関連のアプリも利用可能です。また発売前の段階でアップデートが配信されており、このレビューを執筆している時点ではMIUI 13.0.10に更新可能でした。Androdiセキュリティアップデートは2022年1月1日付のものが適用されています。

ディスプレイ

デフォルトではFHD

クリックで拡大します。

ディスプレイは6.73インチサイズ、解像度はWQHD+(3,200 × 1,440)ですが、デフォルトではバッテリー消費を抑えるため、FHD+(2,400 × 1,080)に設定されています。ディスプレイの品質に関しては・・・「すごくきれい!」です。予想以上に表示品質は高く、「大満足」できると思います。

リフレッシュレート設定

クリックで拡大します。

リフレッシュレートは120Hz表示に対応しており、デフォルトでは状況に応じて10Hzから120Hzまで可変させることによりバッテリー消費を抑える設定になっています。60Hz、90Hz、120Hzに固定することも可能ですが、個人的にはリフレッシュレート設定はデフォルトのままで良いと思います。

スポンサーリンク
Xiaomi 12 Pro AI画像エンジン

クリックで拡大します

Redmi Note 11シリーズとは異なり、ディスプレイの設定に「AI画像エンジン」という項目があり、既存のコンテンツをアップコンバートしてくれる「超解像」や「AI画像補正」「AI HDR補正」「MEMC(フレーム補間)」が利用可能です。

タッチサンプリングレートは480Hzに対応しています。このおかげでゲームは非常に快適で、細かい操作などもラグが発生することはありません。

PDA工房製フィルム
ディスプレイにはコーニング社の「ゴリラガラス・ヴィクタス」が採用されていますが、これでも「最強」というわけではないので傷がつくときはついてしまいます。PDA工房ではすでにXiaomi 12 Pro用の液晶保護フィルムを販売中です。エッジディスプレイを採用している機種ですが、エッジディスプレイもフルカバーしてくれる「Flexible Shield」も販売されています。

Xiaomi 12 Pro 液晶保護フィルム:PDA工房

スピーカー

前モデルのMi 11シリーズと同じく、Xiaomi 12シリーズでは名門オーディオメーカー「Harman/Kardon」監修クアッドスピーカーが搭載されています。個人的には一昔前のdynabook(Qosmioシリーズなど)にも搭載されていたのでその頃の印象が強く残っています。

音質に関してはスマートフォンのスピーカーとは思えないほどクオリティが高く、低音から高音までバランス良く鳴ってくれます。これならわざわざヘッドフォンを接続しなくても音楽視聴も高音質で楽しむことができるな・・・と感じました。

その他

ワイヤレスリバースチャージ対応
Xiaomi 12 Proでは10W出力のワイヤレスリバースチャージをサポートしており、qi規格に対応するスマートフォンやワイヤレスイヤホンなどを充電できます。かのあゆ手持ちのものだとAppleのAirPods Proを実際にワイヤレス充電できることを確認しました。ただし残念ながらGalaxy Watch 4は充電することができませんでした。Galaxy Watch 4に関してはワイヤレス充電の仕様が特殊でGalaxyのワイヤレス・パワー・シェアとSamsung純正ワイヤレスチャージャーしかサポートされてないようなのでこの点に関しては「仕方ない」といったところでしょうか・・・

カメラ

カメラUI

クリックで拡大します。


カメラ設定

クリックで拡大します。

カメラUIはRedmi Note 11シリーズやPOCO M4 Pro 4Gに搭載されているものと共通ですが、Xiaomi 12 ProではXiaomiが開発している犬型ロボット「CyberDog」の技術を取り入れたトラッキング機能「ProFocus」に対応しており、設定から有効化できます。動いているものも正確にトラッキングしてくれるので初めて使ってみたときは驚きました。iPhoneなどでもサポートされている高品質な画像フォーマット「HEIF」形式もサポートしています。

カメラサンプル1

クリックで拡大します。


カメラサンプル2

クリックで拡大します。


カメラサンプル3

クリックで拡大します。

画質は「抜群にきれい」です。AIによるシーン識別に対応しているので飯テロ写真もおいしそうにとることができます。SNSなどで共有しても「映える」こと間違いなしですね!

暗所撮影サンプル

クリックで拡大します。

暗所撮影もフラッグシップモデルということで強化されており、基本的にナイトモードを使わなくても明るい写真を撮影できます。ノイズなどもかなり抑えられておりこの点に関しては「さすが!」という感想です。素晴らしい!

ズームサンプル1

クリックで拡大します。


ズームサンプル2

クリックで拡大します。


ズームサンプル3

クリックで拡大します。

ズームは最大20倍まで対応しています。光学ズームではなくデジタルズームですが10倍までは劣化も少なくきれいにとれている印象です。20倍まであげてしまうとさすがにぼやけてしまいますね・・・

50MPモードサンプル1

クリックで拡大します。


50MPモードサンプル2

クリックで拡大します。

50MPモードも備わっています。Redmi Note 11などと同じくやはりファイルサイズが一枚20MBと大きくなってしまうのであまりSNSなどの共有には向いていませんが、拡大してもきれいなのはさすがですね・・・

3.Xiaomi 12 Pro 性能テスト

AnTuTu

クリックで拡大します。

参考:
ASUS ROG Phone 5s(Snapdragon 888+):846,862
ASUS Zenfone 8(Snapdragon 888):785,280
Mi 11T(Dimensity 1200 Ultra):582,178
Xiaomi Pad 5(Snapdragon 860):566,309
Realme GT Master Edition(Snapdragon 778G):542,182
Xperia 1 SOV43(Snapdragon 855):511,163
Xiaomi Mi 11 Lite 5G(Snapdragon 780):500,573
Samsung Galaxy Fold SCV44(Snapdragon 855):414,302
OnePlus Nord CE 5G(Snapdragon 750):384,505
iiiF150 R2022(Helio G95):350,565
POCO M4 Pro 5G(Dimensity 810):349,498
OnePlus Nord N10(Snapdragon 690):342,506
POCO M3 Pro 5G(Dimensity 700):330,303
Redmi Note 11 Pro(Helio G96):336,280
POCO M4 Pro 4G(Helio G96):311,030
Redmi Note 11S(Helio G96):307,755
Redmi Note 11(Snapdragon 680):277,105
Blackview A95(MediaTek Helio P70):227,817
CHUWI HiPad Plus(MT8183):172,713
Samsung Galaxy Note FE(Exynos 8890):177,984
OUKITEL C22(Helio A22):99,664
AGM H3(Helio P22):84,184
BlackView A55S(Helio A22):78,630
geanee ADP-503G(MT6737M):46,316

現状「最強」の性能を備えているSnapdragon 8 Gen 1はAnTuTuの総合スコアが100万点を超える、という評判も聞きますが、レビュー機では数回ベンチマークを行っても97,1423点というスコアが限界でした。ただこの数値でも正直「化け物」じみてるんですけどね・・・

GPUのスコアは「419,912点」とこちらも間違いなく最高クラスの性能です。AnTuTu Benchmark v9で追加された「Swordman」デモもスムーズに再生できていました。このデモ自体かなり「重い」のでSnapdragon 855でもコマ落ち表示になってしまうんですよね・・・かなりヌルヌル動いているのを見るとやっぱり2022年のハイエンド端末なんだなぁと感じてしまいます。

Xiaomi 12 Proで原神をテストプレイ

実際にゲームもプレイしてみました。現状Android向けに配信タイトルの中では「最重量」といってもいい原神を最高画質設定でプレイしてみましたが、現状Snapdragon 8 Gen 1に最適化されていないせいかまだその性能を引き出せていない印象を受けました。ただこの点に関してはまだ搭載端末が少ないので、もうしばらくすれば最適化が進むのかな・・・と思います。

昨年のSnapdragon 888/888+同様、高性能化した分Snapdragon 8 Gen 1もゲームプレイ中それなりに熱は持ちますが、冷却機構にペイバーチャンバーが採用されていることもあり、比較的発熱は抑えられている印象です。

Xiaomi 12 ProでNeed For Speed No Limitsをテストプレイ
Xiaomi 12 ProでReal Racing 3をテストプレイ

かのあゆが普段最も良くプレイしている「Need For Speed No Limits」と「Real Racing 3」もプレイしてみました。どちらもリリースから大分経過しているタイトルですが、現在でも積極的にアップデートされており、グラフィック品質も向上しています。このクラスのタイトルであれば、さすがにSnapdragon 8 Gen 1ならスムーズに動きますね・・・

4.Xiaomi 12 Pro レビューまとめ

Xiaomi 12 ProはAliExpress内のMi Global Storeにて3月17日よりワールドプレミアセールが開催され、セール価格は999ドル(120,387円)からです。

対応バンド周りを見ると、特にカスタマイズしなくてもそのまま日本市場に投入できる仕様になっているので、「日本でも発売されそう・・・」と思っていたのですが、残念ながら3月15日に開催されたオンライン発表イベントの終了後、Xiaomi Japan公式Twitterアカウントより「日本国内での販売予定は今のところない」とアナウンスされています。

間違いなく現時点で「最強かつ最高」のAndroidスマートフォンといってもいいと思います。かのあゆ個人としての意見なのですが背面デザインは近年のGalaxy Sシリーズよりも優れているとすら感じていますし、CPU性能もディスプレイ品質もカメラ性能も「文句なし」です。2021年12月の中国向けモデル発表時から一目惚れしていた端末でしたが、実機を見てしまうと本当に「やばい」ですね・・・ここまで惚れ込んだ端末も久しいです。

「コストパフォーマンスに優れている」Xiaom端末の中で価格設定は高めですが、それでもGalaxy S22シリーズなどの他社ハイエンド機よりは購入しやすい価格帯ですし、何よりこの性能なら本当に2年以上メイン端末としての役目をしっかり果たすことができると思います。Xiaomiのフラッグシップモデルを実機レビューするのは初めてでしたが本当におすすめです。

5.関連リンク

Xiaomi 12 Pro(グローバルモデル)の実機レビュー(第2回)- しばらく使ってみて感じたメリットとデメリット
Xiaomi 12 Pro:Mi Global Store(AliExpress)

スポンサーリンク