こんにちは、かのあゆです。日本でも購入しやすい価格帯で高性能なスマートフォンを投入しているXiaomiから「Redmi 9シリーズ」が発表されました。Redmiシリーズは国内でも「Redmi Note 9S」が投入済みですが、今回紹介するRedmi 9シリーズはより低価格なエントリークラスの製品となります。
エントリーモデルながら「Redmi 9A」と「Redmi 9」はアウトカメラに3眼トリプルレンズを搭載しており、安価な価格で購入できるのも魅力的です。
1.スペック
Xiaomi Redmi 9/9A/9C | |
OS | Android 10 with MIUI 12 |
CPU | 9A:MediaTek Helio G25 9C:MediaTek Helio G35 9:MediaTek Helio G80 |
RAM | 9A:2GB 9C:2GB/4GB 9:3GB/4GB |
ストレージ | 9A:32GB 9C:32GB/64GB 9:32GB/64GB |
ディスプレイ | 9A/9C:6.53インチ(1,600 x 720) 9:6.53インチ(2,340 x 1,080) |
LTEバンド | B1/B2/B3/B4/B5/B7/B8/B20 |
SIM | nanoSIM x 2 |
ネットワーク | 802.11b/g/n、Bluetooth 4.2 |
入出力 | 9A/9C:MicroUSB、MicroSDカード、3.5mmイヤホンジャック 9:USB Type-C、MicroSDカード、3.5mmイヤホンジャック |
カメラ | 9A:イン5MP/アウト13MP 9C:イン5MP/アウト13MP+2MP+2MP 9:イン8MP/アウト13MP+8MP+5MP+2MP |
バッテリー | 9A/9C:5,000 mAh 9:5,200 mAh |
サイズ | 9A/9C:164.9 x 77.07 x 9.0mm 9:163.32mm x 77.01mm x 9.1mm |
重量 | 9A/9C:196 g 9:198 g |
ほかのXiaomi製品同様、Android 10ベースのXiaomiカスタムOSである「MIUI 12」を初期搭載しています。Redmi 9シリーズではグローバル版と中国版が販売されていますが、グローバル版では日本国内で正規投入されている「Redmi Note 9S」や「Mi Note 10シリーズ」同様日本語ロケールが搭載されており、翻訳も完全に行われています。
エントリーモデルのRedmi 9AはMediaTek Helio G25を搭載しています。ブランド名(シリーズ名)が変更されていますが、低価格エントリーモデルに搭載されていた「Helio A22」とほぼ共通の仕様となっています。Helio A22搭載機に関しては過去に「Redmi 6」や「Elephone A6 Mini」の実機レビューを行っていますが、3Dゲームを動作させるには厳しいものの、普段使いには十分な性能でした。Helio G25ではゲームプレイ時のパフォーマンスをAIによって調整してくれる「MediaTek HyperEngine Game Technology」が搭載されているため、3D性能もある程度は向上していそうです。RAMは2GB、内蔵ストレージは32GBで、MicroSDカードによるストレージ拡張にも対応します。内蔵ストレージはともかく、RAMに関しては2GBと現在のAndroid OSを動作させるにはかなり厳しい容量となっているため、用途を限定したサブ機としての運用がメインになりそうです。
中間モデルとなる「Redmi 9C」ではMediaTek Helio G35を搭載しています。こちらは「Helio P35」をベースにした製品で、Helio A22と同じく「MediaTek HyperEngine Game Technology」も搭載されています。もとになっているHelio P35はAntutuスコアが10万点程度となっており、こちらも現在ではエントリークラスのスペックです。RAMとストレージは2GB/32GB、4GB/64GBです。Redmi 9Aとは異なりRAM 4GB構成のモデルが用意されており、普段使いには「まあ快適」に使える性能です。
上位モデルの「Redmi 9」ではMediaTek Helio G90を搭載しています。こちらはAntutuスコアが19万程度となっており、2~3万円台で販売されているミッドレンジスマートフォンと同等の性能です。CPUとGPUの性能が高く、「MediaTek HyperEngine Game Technology」も搭載されているため重量級3Dゲームも楽しみたいのであればこちらを選択するのが良いでしょう。RAMは3GB/4GB、内蔵ストレージは32GB/64GBとなっており、メインスマートフォンとしても十分活用していけると思います。
ディスプレイサイズはRedmi 9A、Redmi 9C、Redmi 9ともに6.53インチで、解像度はRedmi 9AとRedmi 9CがHD+(1,600 x 720)、Redmi 9がFHD+(2,340 x 1,080)です。エントリーモデルとなるRedmi 9AとRedmi 9Cでは解像度が落とされているものの、WEBブラウジングやSNSを楽しむ分には十分でしょう。上位モデルのRedmi 9でFHD+と高解像度になっているため、動画コンテンツや3Dゲームも美しい画面で楽しむことが可能です。
カメラはRedmi 9Aがイン5MP/アウト13MP、Redmi 9Cがイン5MP/アウト13MP + 2MP + 2MP、Redmi 9がイン8MP/アウト13MP + 8MP + 5MP +2MPという構成です。最廉価モデルとなるRedmi 9Aではシングルレンズ構成ですが、中間グレードとなるRedmi 9Cではトリプルレンズ、上位モデルとなるRedmi 9に至ってはクアッドレンズ構成のアウトカメラを搭載しています。AIによるシーン識別にも対応しており、Xiaomi製スマートフォンはカメラ画質の高さにも定評があるため低価格モデルのRedmi 9シリーズでも期待できると思います。
バッテリーはRedmi 9AとRedemi 9Cが5,000mAh、Redmi 9が5,200mAhと大容量のものが搭載されます。入出力ポートはRedmi 9AとRedmi 9CがMicroUSB、Redmi 9がUSB-Cです。
2.筐体
解像度は異なるものの、前面デザインはRedmi 9A、Redmi 9C、Redmi 9で共通となっており、最近ミッドレンジモデルでも採用例が増えてきた「パンチホールノッチ」ではなく「ティアドロップ型ノッチ」を採用しています。(上記写真はRedmi 9です。)
一番低価格で購入できるRedmi 9Aでは指紋認証センサーが搭載されておらず、アウトカメラもシングルレンズ構成ということですっきりとした背面デザインです。ただエントリーモデルとはいえ光の当たり方で色合いが変わる加工が施されているなど、高級感のあるデザインです。筐体色は「グラニット・グレー」「ピーコック・グリーン」「スカイ・ブルー」の3色展開です。
Redmi 9Cではアウトカメラレンズ部のカバーデザインが「L型バンプスクウェア」を採用するなど最近のトレンドを取り入れたデザインを採用しています。指紋認証センサーもサポートされており、背面に搭載されています。筐体色は「トワイライト・ブルー」、「サンライズ・オレンジ」、「ミッドナイト・グレー」が用意されます。
上位モデルとなるRedmi 9ではアウトカメラの位置がPoco F2シリーズなどと同じく中央に移動されています。こちらも指紋認証センサーが搭載されていますが、カメラレンズ下に内蔵されているためRedmi 9Cよりすっきりした印象です。筐体色は「カーボン・グレー」「サンセット・パープル」「オーシャン・グリーン」の3色展開です。
3.まとめ
Xiaomi Redmi 9シリーズはBanggoodにてRedmi 9Aが99ドル(約10,092円)~、Redmi 9Cが119ドル(約12,776円)~、Redemi 9が129ドル(約13,850円)~で販売中です。Redmi 9シリーズは中国やインドなど一部地域向けに投入されているモデルとなるため、日本国内で正式投入されるかは微妙なところではありますが、1万円前半で購入できるRedmi 9Cでもトリプルレンズカメラを採用するなど非常に魅力的なエントリースマートフォンに仕上がっています。
さすがに最廉価モデルとなるRedmi 9Aは2020年現在となっては快適に使えるとはいいがたいスペックで、Redmi 9Cとの価格差もそんなにないことからあまりお勧めはできませんが、Redmi 9CとRedmi 9は2万円以下で購入できるエントリースマートフォンとしてベストな選択肢になりそうです。Redmiブランドはすでに日本国内でもRedmi Note 9Sが販売されていることからエントリークラスのRedmi 9シリーズも国内でぜひ投入してほしいところです。
4.関連リンク(Banggood)
Xiaomi Redmi 9A
Xiaomi Redmi 9C(2GB/32GB)
Xiaomi Redmi 9C(4GB/64GB)
Xiaomi Redmi 9(3GB/32GB)
Xiaomi Redmi 9(4GB/64GB)