こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。ウインタブではXaomiのスマホを紹介することはほとんどありません。製品に問題があるから、ということはなく、「日本語化に問題があるから」です。Xiaomiのスマホには「MIUI」という独自UIが搭載されているのですが、さすがXiaomiだけあって、素のAndroidからのカスタマイズ度合いが高度で、ちょっと見た感じ別のOSに見えるくらいです。Android OSについては「素のAndroid(AOSP)」を元に、ほとんどのメーカーが独自に機能を追加したり、見た目を変えたり、といったカスタマイズを施していますが、本来「素のAndroid」では問題なく適用できる「日本語化」が、メーカーのカスタマイズ部分にはうまく適用できない、というケースが非常に多いです。
また、XiaomiのMIUIの場合、標準だと日本語化ができないため、中国の通販サイトでは日本語化ができるように「ショップ独自のカスタムROM」を使う場合が多いんです。ショップカスタムROMがひたすら悪、ということではないのですが、これらのROMは「ワイヤレスアップデート」の機能を潰していることが多く、セキュリティ上の問題を抱えています。
腕に覚えのある人はXiaomiのスマホであっても自分で情報収集し、ブートローダーをアンロック(Xiaomi製品はこれも非常に面倒です)して日本語化されたカスタムROMを適用することができると思いますが、一般的なユーザーだとこの作業は非常に困難ですし危険も伴います。そんなわけでウインタブでは一部のセール情報を除き、Xiaomiのスマホを紹介することはありません。
前置きが長くなりました。今回紹介するのはそのXiaomiの「Mi A1」というスマホです。この製品はこれまでダラダラと書いてきたようなMIUIの日本語化の問題がありません。「Android One」だからです。Android OneについてはWikipediaに説明がありますので、詳しくはそちらをご覧ください。
Android One:Wikipedia
※Android Oneというのは、厳密にはOSのバージョンのことではなく、スマホ製品のパッケージングを意味します。
では、製品紹介を。
1.スペック
OS: Android 7.1(Android One)
CPU: Qualcomm Snapdragon 625
RAM: 4GB
ストレージ: 64GB
ディスプレイ: 5.5インチ(1,920 x 1,080)ゴリラガラス5
LTEバンド: B1/B3/B4/B5/B7/B8/B20
SIM: NanoSIM × 2
ネットワーク: 802.11 a/b/g/n/ac、Bluetooth 4.2
入出力: USB Type-C、オーディオジャック、microSD(SIM2と排他利用)
カメラ: イン5MP / アウト12MP + 12MP
バッテリー: 3,080 mAh
サイズ: 155.4 × 75.8 × 7.3 mm / 165 g
OSはAndroid 7.1ベースのAndroid One(便宜的にOSであるかのように書きます)で、日本語化が可能な上、最低18カ月はアップデートが保証され、セキュリティアップデートも毎月受け取ることができます。Android Oneは「完全に素のAndroid」ということではなく、メーカー独自のカスタマイズが可能になっています。例えば日本で販売されているAndroid One 端末にはおサイフケータイに対応するものもあります。しかし、Android Oneである以上、アップデート保証であることは間違いないので、この製品についてもMIUIのような高度なカスタマイズがなされていることはなく、おそらくカメラまわりに独自機能がついているくらいだと思います。
CPUはSnapdragon 625、RAM4GB、ストレージ64GB、FHDディスプレイということで、ミドル~ミッドハイくらいのスペックになります。Android Oneはもともと途上国向けの安価なスマホに採用されており、日本で販売されているAndroid One端末も比較的スペックの低いものが多いので、Android One端末としてはうれしい高スペック機だと思います。
カメラはもちろんアウト側デュアルレンズになっていて、美しい写真撮影が楽しめそうです。
2.筐体
私は過去にXiaomiのスマホを使ったことがありますが、筐体品質は非常に高いです。ただ、それって何年か前の話で、現状試用する中華スマホの筐体品質はことごとく高くなっているので、おそらくXaomi製品も一段と高い品質になっていると思われます。
筐体素材は「オールメタル」とのこと。私が以前使用していた製品も背面は金属素材で、質感の高いものでした。ただ、この画像を見ると「MI Mix」のようなベゼルレスの先進的なデザインではなく、わりとおとなしいデザインに感じられます。
筐体色は「ブラック」「ローズゴールド」「ゴールド」の3色です。デザインがおとなしいこともあり、個人的にはブラックが一番カッコイイなあ、と思いました。
もはやスマホではおなじみの指紋センサーは筐体背面にあります。また、アウトカメラはデュアルレンズになっていますね。SIMスロットはNano SIM + Nano SIMもしくはNano SIM + MicroSDカードという組み合わせでセットすることができます。
3.価格など
Xiaomi Mi A1は中国の通販サイト「geekbuying」でプレオーダー中で、9月19日現在の価格は219.99ドル(25,169円)です。Xiaomi製品についてはウインタブ読者の中でも関心のある人は少なくないと思います。最近ちょっと元気がないようですが、大人気の中国メーカーですもんね。
また、手頃な価格でスペックも高く、アップデート関係の心配も(少なくとも18カ月間は)皆無のAndroid One端末である、というのも大きな魅力です。Androidの場合、アップデートはGoogleではなくスマホの製造メーカーが配信することになっているため、新興の中華メーカーだとどうしても少し心配になってしまいます(ただし、新興メーカーだからダメ、というわけではありません)。その点アップデートが保証されるAndroid One端末は、よりセキュアなスマホライフを送りたい人にはうってつけかと思います。
私自身はAndroid Oneスマホを試用した経験はなく、また短時間の試用をしたとしてもAndroid Oneの本当の良さは理解できないと思いますが、個人的には非常に興味があります。
4.関連リンク
Xiaomi Mi A1:geekbuying
コメント
おとなしめのデザインがまたいいですね。
3万円を切る程度で日本向け(バンドや技適)に対応してくれたら、
是非とも買って試したくなる一品だと思います。
たしか、以前Xiaomiの代理店になったところがありませんでしたっけ?
こんにちは、コメントありがとうございます。Xiaomiの代理店はTJCさんですけど、技適取得とか完璧なローカライズとかをやって、安価に販売できるかなあ…
ひそかに気になっていたモデルです。
デュアルカメラのone端末というあたり。
国内メーカーのone端末を家人にあげたのですが
触っててとてもシンプル(かつ安定していて)でそこが良かったです。
そんなとっつきやすいXiaomiになってるといいなと
つい期待してしまいますね。
こぶ平さん、こんにちは、コメントありがとうございます。私もAndroid Oneは気になります。中華スマホもみんなAndroid Oneになったらいいのに、なんてね。