UMIDIGIのスマートフォン「G9 5G」をご紹介します。この製品はすでにAliExpressで販売中、Amazonでも9月ころから販売されていますので、バリバリの新製品という感じではありません。記事の掲載が遅くなりまして申し訳ありません。
UMIDIGIは2019年にリリースされた「S3 Pro」くらいの頃が絶頂期で、その頃は「フラッグシップキラー」などと称し、ミッドハイクラスの製品を低価格で販売することによって日本でも人気を博していた、とウインタブでは認識しています。しかし、その後(失礼な言い方かもしれませんが)少しずつ尻すぼみになっていき、最近だと「出てくる新製品は特徴のないエントリーモデル」が多いと感じていましたし、Amazonでの取り扱いも「休止しているのか?」と思ってしまうくらいにアイテム数が減っていて、ライターのかのあゆさんと世間話で「UMIDIGIはちょっと厳しいよねー」などと話したりもしました。
しかし、ここ最近、Amazonのストアフロントも整備され、ニューモデルも続々と販売が開始されています。また、今回ご紹介するG9 ProはAmazonで2万円そこそこの価格で購入できる5Gスマホで、非常にコストパフォーマンスが高いと感じられます。ウインタブの認識は違ってましたね…。
1.概要
スペック表
UMIDIGI G9 5G | |
OS | Android 14 |
CPU | UNISOC T765 |
RAM | 6GB(拡張機能により最大12GB) |
ストレージ | 128GB |
ディスプレイ | 6.75インチ(1,600 × 720)90Hz |
バンド | 5G:n1/2/3/5/7/8/20/28/40/41(38)/66(4)/77(48/78) FDD LTE:B1/2/3/7/8/12(17)/20/26(5/18/19)/28/66(B4) TDD LTE:B34/39/38/40/41F |
SIM形式 | Nano SIM × 2(SIM2はmicroSDと排他) |
ネットワーク | 802.11 a/b/g/n/ac、Bluetooth 5.0 |
入出力 | USB Type-C、microSDカードリーダー、オーディオジャック |
カメラ | イン8MP/アウト50MP+2MP+2MP |
バッテリー | 5,000 mAh |
サイズ | 167.2 × 77 × 7.9 mm |
重量 | 189 g |
コメント
OSはAndroid 14、SoCはUNISOC T765です。WebやYouTubeなどで調べてみたところ、Antutuスコアは40万点前後をマークするとのことなので、Helio G99と同等か少し上くらいの性能ですね。
RAMは6GBで拡張機能により最大12GBとして使え、ストレージは128GB、microSDカードによるストレージ拡張もできます。
ディスプレイは6.75インチ、解像度はHD+と低めですが、リフレッシュレートは最大90Hzです。また、前面のカメラはパンチホールではなく「小さな水滴型」です。
通信バンドですが、この製品の開示の仕方がちょっと変わっていて、5Gでは「77(48/78)」、LTEでは「26(5/18/19)」などと記載されています。これは「5Gのn77はn48とn78を内包している」という意味です。内包しているから必ず大丈夫(5Gではn78に対応している)とは限りませんが、Amazonのレビューなどを見ている限り問題なさそうです。ただ、Amazonのレビューを見ていてちょっと心配になったのは「キャリアによっては手動でAPN設定が必要っぽい(これをやらないとVoLTEが使えない場合があります)」ところで、国内のキャリアモデルやオープンマーケットモデルしか使ったことがない方はちょっと面食らうかもしれません。
カメラはイン8MP/アウト50MP+2MP(マクロ)+2MP(深度測定用)です。2万円強という価格設定を考えると悪くない構成だと思います。
各部名称です。スピーカーはモノラルながらイヤホンジャックを装備しており、側面にはカスタマイズボタン(ユーザーが任意の操作を割り当てることのできるボタン)もあります。
筐体色はグリーンとブラックの2色。
2.価格など
UMIDIGI G9 5GはAmazonやAliExpress内のUMIDIGI Official Storeで販売中で、10月27日現在の価格はAmazonで20,900円(製品ページにある3,000円OFFクーポンを使用した価格)、AliExpressでは100.09ドル(15,484円)です。購入時期にもよりますが、この記事執筆時点だとAliExpressの価格は「激安」ですね。
冒頭にUMIDIGIの近況を少し懸念するようなことを書いてしまいましたが、UMIDIGI公式サイトでは続々とニューモデルが掲載されていますし、Amazonでの売れ行きも好調のように見えます。なので、ウインタブでも今後はUMIDIGI製品を注視していきたいと思います。
3.関連リンク
UMIDIGI G9 5G:Amazon
UMIDIGI G9 5G:UMIDIGI Official Store(AliExpress)
2014年、低価格な8インチWindowsタブレットに触発されサイト開設。企業でユーザー側代表としてシステム開発や管理に携わっていました。「普通の人」の目線で難しい表現を使わず、様々なガジェットを誰にでもわかりやすく紹介・レビューします。
コメント
UMIDIGIは更新がほぼ期待できないので、素のままでは長く使い続けにくいのが難点ですね・・。
ファームウェアが公開されていて、安心してカスタムROMなど試しやすいメーカーですが、UNISOCでは確実なブートローダーアンロック手法がないみたいでちょっと躊躇してしまいます。その点ではDimensityのG6 5Gのほうが性能は劣るけど実験はいろいろできそう。
またS5 ProやA13 Pro Maxみたいに魅力的だけどあっという間に終了してしまう機種や、A15 Pro とかA15 Ultraとかアナウンスはされてもその後消息不明になっちゃう機種(G6 5GやG9 5Gがその転生した姿なのかもしれませんが)が多いのも残念です。
それでも個人的にはちょっと思い入れのあるブランドですし、Xiaomiがブートローダーアンロック制限の方向に進み始めた現在、カスタムROM文化存続のためにもなんとか生きのびてほしい!
こんにちは。「安心してカスタムROMを…」というのがいいですねー。実は最近UMIDIGIからメールを頂くようになりまして(しばらく途絶えていました)、今後はUMIDIGIの記事が少し増えると思います。「一時はどうなることかと思った」んですけど、最近は復調していて、個人的にもうれしいです。