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Teclast M50S レビュー ー 1万円台前半で買えるAndroid 14タブレット。UNISOC T606搭載で外観もちょっと高級

Teclast M50S
Teclast M50Sの実機レビューです。1万円台前半で購入できる(7月14日現在の価格はクーポン利用で12,900円)低価格なAndroidタブレットで、ディスプレイやスピーカー性能はそれほど高くありませんが、SoCはUNISOC T606ですし、WidevineもL1でNetflixでのHD画質視聴にも対応しています。手軽な情報端末としても魅力的です。

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ここがおすすめ
・Android 14・UNISOC T606搭載ながら1万円台前半で購入可能
・安っぽさを感じさせない質感の高い筐体
・余計なものが含まれていないクリーンなソフトウェア
・明るい場面であればきれいに撮れるアウトカメラ
ここがイマイチ
・WideVine L1対応なのにHD画質を活かせていない解像度の低いディスプレイ
・悪い意味で「昔ながらの中華端末」な音質のステレオスピーカー
販売サイトはこちら
TECLAST M50S:Amazon

1.製品概要

スペック表

   Teclast M50S
OS Android 14
SoC UNISOC T606
RAM 4GB(拡張機能により最大12GB)
ストレージ 128GB
ディスプレイ 10.1インチ(1,280 x 800)
ネットワーク 802.11a/b/g/n/ac、Bluetooth 5.0
入出力 USB Type-C、microSDカードリーダー、3.5mmイヤホンジャック
カメラ イン8MP/アウト13MP
バッテリー 6,000 mAh
サイズ 厚さ8.4 mm
重量 460 g

コメント

OSはAndroid 14です。設定画面や標準ランチャーはカスタマイズされていますが、Teclast独自機能はほぼ用意されておらず、素のAndroid OSほぼそのものといっていいクリーンなソフトウェアを搭載しています。ただし、Teclast製品はAndroidの大画面デバイス向けUI(タスクバーなど)が採用されています。

SoCはUNISOC T606です。15,000円から20,000円くらいの中国タブではよく見られる型番でAntutuスコアは25万点前後、WEBブラウジングや電子書籍の観覧、2Dベースのゲームを楽しむのであればほぼストレスを感じることはありません。

RAMは4GB、内蔵ストレージは128GBで、microSDカードによるストレージ拡張にも対応しています。RAMはメモリ拡張機能により、最大12GBまで拡張可能です。

GPSを内蔵しているのでカーナビ代わりとしても活用できますが、モバイルネットワークには非対応のため、インターネットに接続するにはWi-Fi環境が必要です。

2.外観

Teclast M50S 同梱物
同梱物はSIMピン(MicroSDカードスロット開口用)、マニュアル(日本語表記あり)、ACアダプター、USB-C to Aケーブルです。

Teclast M50S 前面
前面です。左右ベゼルが若干太めですが、低価格の製品にしてはスッキリしていると思います。

Teclast M50S 背面
背面です。撮影がまずく、この画像では色合いが変わって見えますが、筐体色は「パールブルー」です。樹脂素材が用いられていてあまり強度は高くなさそうですが、パール調の塗装が施されているため安っぽさは感じられません。

カメラバンプ部はASUSのZenfone 8に似たデザインになっていて、メッキ加工が施され高級感があります。

Teclast M50S 下面
すみません、ここから側面のご説明をしますが、ディスプレイ面に照明が映り込んでしまいお見苦しいかと思います。申し訳ありません。

下側面です。ここにはボタンやポート類はありません。

Teclast M50S 上側面
上側面にはボリュームボタン、電源ボタンがあります。

Teclast M50S 左側面
左側面にはスピーカーがあります。

Teclast M50S 右側面
下部にはUSB-Cポート、マイク、MicroSDカードスロットが用意されています。

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3.使用感

システム

ホーム画面

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プリインストールアプリ一覧

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Teclast端末をレビューするのは久々だったので、アプリドロワーが下からせり上がってくるAndroidの大画面デバイス向けUIが新鮮に感じられましたが、その点を除けばプリインストールされているのはAndroidシステム標準アプリとGoogle標準アプリのみで、独自機能もほぼ用意されていない「素の」Android OSそのものです。

Scheduled Power On/Off

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設定から利用できるTeclast独自機能は「Scheduled power on/off」のみとなります。その名の通り、あらかじめ設定した時間に電源をオン・オフにできます。

ストレージ情報

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工場出荷時のストレージ情報です。シンプルなソフトウェアだけあって、システム領域は9.1GB、プリインストールアプリで使用している領域は104MBに収まっていて、空き容量は約119GB確保されています。

ディスプレイ

ディスプレイは10.1インチサイズで、解像度は1,280 × 800です。WideVine認証レベルは「L1」で、Amazon プライムビデオで配信されているHDコンテンツも問題なく再生できたのですが、やはり近くで見るとどうしてもドットが目立ってしまうので、個人的にはあまりその恩恵を受けらていないように思われました。

パネルはIPS液晶なので視野角は広くなっていますが、テキスト表示もドットが目立つのが気になります。画質自体は悪くないのですが・・・

Read Mode
設定、または通知領域から「Read Mode」を有効にすると画面が目に優しいモノクロ表示に切り替わります。長時間使用した時の目の負担が変わってくるので、電子書籍を読む際に重宝します。

スピーカー

Teclast M50Sはステレオスピーカーを搭載しています。近年低価格Androidタブレットでもスピーカーの音質は向上しているので、Teclast M50Sも期待していたのですが、高音がキンキン響く、一昔前の中国メーカー製Androidスマホ・タブレットでよく見られる「安っぽい」チューニングで、単体で音楽を楽しむにはちょっと厳しいかな、と思いました。

音楽や動画などをじっくり楽しむのであれば内蔵スピーカーではなく、イヤホン・ヘッドフォンを活用したほうが良さそうです。

カメラ

標準カメラアプリUI
標準カメラアプリです。パノラマ、ポートレート撮影、プロモード、QRコード、ナイトモードが用意されています。

カメラはイン8MP、アウト13MPです。基本的にタブレットのカメラは「オマケ」程度のものが多く、安価な端末だとメモ用途で活用するのも厳しい場合も多いのであまり期待していなかったのですが、Teclast M50Sのアウトカメラは明るい場所であれば上記画像のように割と美しい画像を撮影できます。


ズームは4倍までですが、劣化も少なく文字もくっきり確認出来ます。タブレット端末で写真や動画を撮影する方は少ないかと思われますが、Teclast M50SであればSNS投稿用の写真撮影で活躍できそうです。

4. 性能テスト

AnTuTu

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ベンチマークテストはAnTutu Benchmark v10で実施しました。システム要件(RAM・GPU)を満たしていないため、3D性能のテストは軽量版「AnTuTu 3D Benchmark Lite」で実施しています。

GPU性能は今の基準だとかなり低いので、古めのゲームでもアップデートが継続しているタイトルだとリリース当時よりシステム要件が上がっているため、場合によってはプレイが厳しい場合がありますが、「ツムツム」「モンスターストライク」といった2Dベースのゲームであれば問題なくプレイ可能です。

WEBブラウジングやメールのチェックといった用途も問題なくこなせますが、実装メモリが4GBと少ないこともあって画面スクロール時に若干もたつきを感じられる場面も見られました。

5.まとめ

Teclast M50Sは現在Amazonにてセールを実施していて、通常価格17,900円のところ、商品ページ内5,000円オフクーポンを適用することにより、12,900円で購入可能です。

ディスプレイ・スピーカーの品質が高くないのは残念ですが、筐体は思った以上に高級感があり、また価格も価格ですしWEBブラウジング、電子書籍リーダーとして購入するのであれば悪くないと思います。

家電量販店などで販売されている、有名メーカーのAndroidタブレットは2万円未満で販売されている端末がほぼ消滅し、選択肢はGoogleアプリが搭載されていないAmazonのFireシリーズか中古端末のみに限定されてしまうため、最新のAndroid 14を搭載しながら通常価格でも2万を切るTeclast M50Sの存在は貴重です。

この価格で重量級3Dゲームをプレイしたいというのはナンセンスですし、そのようなユーザーを対象にしている端末でもありません。寝っ転がりながらWEBサーフィンや電子書籍の観覧を楽しむ用途であればTeclast M50Sくらいの性能がちょうどいいのではないかと思っています。

6.関連リンク

TECLAST M50S:Amazon

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