こんにちは、かのあゆです。ソニーが最新フラッグシップモデルとなる「Xperia 1 IV」をキャリアモデルとして発表いたしました。筐体デザインは前モデルのXperia 1 IIIから大きく変更されていないものの、アウトカメラの望遠レンズにスマートフォンとしては世界初となる「光学式ズームレンズ」が採用されているなど、ハードウェア面では大幅に強化されています。
半導体不足などの影響により、販売価格は約20万円とXperia PRO-Iを上回る高額な端末になってしまった点がネックではありますが、Xperiaらしい高性能な一台に仕上がっています。
1.Xperia 1 IV スペック
スペック表
Xperia 1 IV | |
OS | Android 12 |
CPU | Qualcomm Snapdragon 8 Gen 1 |
RAM | 12GB |
ストレージ | 256GB |
ディスプレイ | 6.5インチOLED(3,840 x 1,644)120Hz |
LTEバンド | 販売キャリアにより異なる |
SIM | nanoSIM + eSIM |
ネットワーク | 802.11a/b/g/n/ac/ax、Bluetooth 5.2 |
入出力 | USB Type-C、MicroSDカード、3.5mmイヤホンジャック |
カメラ | イン12.2MP/アウト12.2MP + 12.2MP + 12.2MP + ToF |
バッテリー | 5,000 mAh |
サイズ | 165 x 71 x 8.2-9.7 mm |
重量 | 187 g |
コメント
OSはAndroid 12です。ソニーのXperiaスマートフォンではカスタムUIは採用されておらず、独自機能は追加されていますが、基本的には素のAndroidに準じたUIを採用しています。他社スマートフォンだとOSアップデート保証が3年~4年というメーカーも増えてきていますが、Xperiaに関しては今のところフラッグシップモデル含め2年のままとなっています。ソフトバンク向けモデルはOSアップデートが1回しか提供されない点も含め、この点はそろそろ他社に倣ってもいいのでは・・・とは思っています。
CPUはQualcomm Snapdragon 8 Gen 1です。日本国内でも同CPUを搭載する製品が増えてきました。現状Android端末に搭載されるCPUとしては間違いなく最強クラスの性能を持ち合わせているので、メイン端末として長く使っていくことができるでしょう。
ディスプレイは6.5インチ4K(3,840 × 1,644)という構成で、前モデルから引き続きOLED(有機EL)パネルを採用します。リフレッシュレートも120Hz表示に対応しているため、ゲーミング用途にも大いに活躍してくれると思います。Xperia 1より業務用マスターモニターで培った技術を応用した「クリエイターモード」をサポートしており、クリエイターが意図した「本来の」色調で動画コンテンツなどを楽しむことが可能です。
カメラはイン12.2MP、アウト12.2MP(広角) + 12.2MP(超広角) + 12.2MP(望遠) + ToFという構成で、名門カメラメーカー「Zeiss」社製レンズが採用されています。スペック上だとXperia 1 IIやXperia 1 IIIと全く同じなのですが、Xperia 1 IVでは望遠レンズにスマートフォンでは世界初になるという「光学ズームレンズ」を採用しており、望遠でも解像度の高いズーム撮影が可能となりました。そのほか「瞳オートフォーカス」など、以前のモデルから搭載されている機能も健在です。
ワイヤレスネットワークは802.11a/b/g/n/ac/axとBluetooth 5.2に対応します。ドコモ、au、ソフトバンク版ともに物理SIM(nanoSIM)のほか、eSIMにも対応します。
Xperiaは昔からオーディオ面にも力を入れていましたが、今回も内蔵スピーカーが強化されています。ドライバーとエンクロージャーの構造を新たに見直したことにより、低音域の再現性を向上し、より迫力が増した音楽を内蔵スピーカーで楽しめるとしています。また新たに「Music Pro」アプリが搭載され、スタジオクオリティのレコーディングを行えるようになりました。
バッテリー容量は5,000 mAhという構成で、30W出力の急速充電に対応するほか、Qi規格のワイヤレス充電もサポートします。またほかのスマートフォンやワイヤレスイヤホンなどを充電できる「おすそわけ充電」にも対応します。
2.Xperia 1 IV 筐体
前面です。デザインは2019年に登場したXperia 1から基本的に変更されていません。ゲーミングスマートフォンを除くとノッチ非採用のディスプレイを搭載するのは珍しくなってきましたが、現在では一目で「Xperia」と判別できるデザインです。
背面です。こちらのデザインも前モデルのXperia 1 IIIやXperia 1 IIから大きな変更はありません。前面と同じく「ゴリラガラス・ヴィクタス」が採用されていますが、2015年に発売した「Xperia Z5」と同じくフロスト加工が施されており、美しい色合いを実現しています。筐体色は「ブラック」、「アイスホワイト」、「パープル」の3色展開です。ただしau版は「ブラック」と「アイスホワイト」、ソフトバンク版は「ブラック」のみ用意されます。
3.Xperia 1 IV 価格など
Xperia 1 IVは6月上旬にドコモ、au、ソフトバンクより発売開始となり、価格はドコモ版が190,872円、au版が192,930円です。ソフトバンク版はこの記事を執筆している5月12日の時点ではまだ非公開となっていますが、おそらくドコモ、au版とほぼ同額に設定されるものと思われます。
前モデルのXperia 1 IIIも15万程度と高価でしたが、今年のXperia 1 IVは円安や半導体不足の影響も重なったこともあってか、「プロ」向けのXperia PRO-Iを上回る約20万円という非常に高額なスマートフォンとなってしまいました。キャリア版の場合、4年契約で購入し2年後に端末を返却することで残りの残価の負担を0円にすることも可能ですが、それでも約11万程度と気軽に購入できる端末ではなくなってしまいました。
とはいえXperia 1シリーズ4世代目モデルと言うことでカメラ性能やオーディオ性能も大幅に強化されており、長く使っていける端末になっていることは間違いありません。とはいえ、ミッドレンジスマートフォンの性能も向上してきているので、かのあゆ個人としては「同時発表されたXperia 10 IVでも十分かな」とは考えてしまいます・・・
4.関連リンク
Xperia 1 IV:ソニー