SHARPから5Gに対応するスマートフォン「AQUOS sense5G」が発売されました。キャリアモデルですが、au版、ソフトバンク版、ドコモ版が選べ、当然端末単体での購入(基本オンラインではなく、ショップでの購入となります)やSIMロック解除も可能です。
sense5Gは昨年発売されたAQUOS sense4とほぼ同じ筐体が使われていますが、OSのバージョンやCPUの型番などが異なります。
1.スペック
AQUOS sense5G | |
OS | Android 11 |
CPU | Qualcomm Snapdragon 690 5G |
RAM | 4GB |
ストレージ | 64G |
ディスプレイ | 5.8インチIGZO(2,280 x 1,080 |
LTEバンド | 対応バンド未公開(au、docomo、Softbank版あり) |
SIM | nanoSIM |
ネットワーク | IEEE 802.11a/b/g/n/ac、Bluetooth 5.1 |
入出力 | USB Type-C、MicroSDカード、イヤホンジャック |
カメラ | イン8MP/アウト12MP + 12MP + 8MP |
バッテリー | 4,570 mAh |
サイズ | 148 x 71 x 8.9 mm |
重量 | 178 g |
OSは最新のAndroid 11です。SHARPは「発売から2年間のOSバージョンアップと、3年間のセキュリティアップデートに対応することをお約束します」と明言していますので、(いま買うのなら)3年間はセキュリティの不安がありません。
CPUはSnapdragon 690 5Gで、Antutuスコアが28万点ほどになるようです。現行のSnapdragonだと855とか865が群を抜くスコアになってしまっているので、28万点と言われても大したことがないように感じられますが、ゲームプレイを始め、一通りの操作がごく快適にこなせる「ハイスペックに近いミッドレンジ」くらいの性能と言えます。
RAMは4GB、ストレージは64GBと、CPU性能の割に控えめです。ある意味、この部分が購入時のネックになるかもしれません。普通に使っていて困る場面は多くないと思いますが、6GB/128GBくらいは欲しかったところです。ただし、microSDカードによるストレージ拡張には対応しています。
ディスプレイは5.8インチのFHD+解像度で、IGZOが使われていますので、高い発色品質に期待ができそうです。
カメラはイン側8MP、アウト側12MP(標準)+12MP(広角)+8MP(望遠)と、はやりの48MPとか64MPといった超高画素数ではありませんが、カメラの画質は画素数だけでは決まりませんし、個人的な経験(AQUOS zero2を使っていました)に照らしても、この製品の撮影品質は高いものと思います。
なお、サイズはAQUOS sense4とほぼ同寸です(重量が1 g程度異なるのみ)。
2.筐体
前面は「めっちゃパンチホール型に近い水滴型ノッチ」になっています。AQUOSはこのデザインが多いですね。背面はドコモ版のみdocomoのロゴが入ります。
また、前面下部に指紋センサーがありますが、これって「今時珍しい」感じがします。ここを長押しすると電子決済アプリが起動する「Payトリガー」機能も搭載されています。
筐体はIPX5/IPX8の防水(なぜ2つの規格が併記されているのかは不明です)とIP6Xの防塵、そしてミルスペック(米国国防総省物資調達基準、MIL-STD-810H)準拠の耐久性を備えています。一応メーカーサイトには「お風呂防水に対応」と記載されていました。
AQUOS sense5Gには右側面にやたらとボタンがありますが、そのうちの1つは「Googleアシスタントボタン」です。…必要かな、これ。
筐体はアルミ製で、アルマイト染色(質感があり、剥がれにくい)が施されています。また、側面と背面を一体化することにより、曲げや捻りに強い構造になっています。
筐体色はキャリアによって異なります。ドコモ版は上の画像の7色、ソフトバンク版とau版は下の画像の3色を選べます。
3.価格など
SHARP AQUOS sense5Gはau、ソフトバンク、ドコモの3キャリアで販売中で、2月15日現在の価格(本体一括購入価格)はドコモ版が税込み39,600円、ソフトバンク版が税込み43,200円、au版が税込み39,890円です。
RAM4GB/ストレージ64GBという容量はやや心もとないと感じられるものの、CPU性能が高いミッドレンジ機、そして日本メーカーの5Gスマホとしては値ごろな印象もあり、とても魅力的な製品だと思います。
4.関連リンク
AQUOS sense5G:SHARP 製品紹介ページ