中国の通販サイトにはスマホではなく、「フィーチャーフォン(厳密にはちょっと違うけど、いわゆるガラケー)」も多数販売されており、カードタイプの超薄型モデルとかを目にすることができます。しかし、残念ながら、これらのフィーチャーフォンはすべて2Gのみに対応していて、技適の適用除外になる使い方(海外で使用開始するとかですね)をしたとしても日本では使えません。ただ、このタイプの製品は非常に魅力的だと思っていまして、「3Gに対応するフィーチャーフォンはないものか」といつも考えていました。
ついに見つけました。「Samgle Zoey」で、とってもかわいい、というか「Jelly Pro」のフィーチャーフォン版という雰囲気の製品です。お値段の方も29.99ドル(3,260円、4月19日現在のGearbest)と激安です。
1.スペック
フィーチャーフォンなので、スマホ用のスペック表だと実情に合わないところがあります。OSはAndroidではありませんが、かといってどんな名称のOSが搭載されているのかはわかりません。同様にCPUの型番も不明です。RAMとストレージ、単位が「GB」ではありません。「MB」です。
ディスプレイは2.4インチ、解像度320 × 240と超小型ですね。SIMスロットは2つありますが、一方は2G専用なので日本ではDSDSは無理です。それと、Wi-Fiは対応しないようです。カメラはGearbestの説明だと「0.08MP」、メーカーサイトだと「補間後2MP」ということですが、当然多くを期待すべきではないでしょう。
サイズのほう、(後述しますが)Jelly Proによく似ていると思いますので、Jelly Proと比較してみましょう。
Jelly Pro: 92.4 × 43 × 13 mm / 60.4 g
Samgle Zoey: 126 × 50 × 14.3 mm / 64.5 g
なるほど、Jelly Proよりは一回り大きいですね。ただし、長さ(長辺)の差は大きいものの、それ以外はそれほど大きく違わないです。また、バッテリーですが、容量は1,450 mAh、連続通話時間が12時間、最大の待受時間は295 – 300 時間とのことです。バッテリー容量はJelly Pro(950mAh)よりも大きい上、そもそもネット接続するような製品でもないので、比較的長持ちするようです。
2.筐体
展開図です。物理キー(テンキー)がついているので、それがJelly Proよりも大きいサイズになった要因と言えそうです。しかし、本当によく似てますね、Jelly Proに。
ポートはmicroUSBとオーディオジャックです。この製品は容量8GBまで(メーカーサイトの記載)のmicroSDカードが使えます。ただ、OSの詳細も不明ですし、音楽プレーヤーなどが入っているかもよくわかりません(記述からして多分大丈夫だとは思います)。あと、フィーチャーフォンだと「おまけのゲーム」のひとつくらい入っていても良さそうですが、その説明もありませんでした。
丸みを帯びた筐体デザインはとても可愛らしいですね。やっぱりJelly Proに似てるけど…。おそらく筐体素材はプラスティックだろうと思います。
カラーバリエーションは「パープル」「ブルー」そして「ブラック」の3色です。この製品は「レインボーカラーのボタン」がデザインアクセントなのですが、ブラックを選んだ場合のみボタンがレインボーカラーになりません。ビジネス用ならこっちを使え、ということでしょうか。
3.価格など
Samgle Zoeyは中国の通販サイト「Gearbest」で販売中で、4月19日現在の価格は29.99ドル(3,260円)です。Samgleの製品はBanggoodとgeekbuyingでは取り扱いがなく、TOMTOPとCafagoでは取り扱いがありますので、将来的にはこの2社でも販売される可能性があります。
現状、この製品の詳細機能が不明ですが、基本的には「通話専用」と考えるのが無難かと思います。フィーチャーフォンであるがゆえにバッテリーも長持ちするようですし、スマホと別に通話専用機を持っておきたいというビジネスユーザーには面白い製品なんじゃないでしょうか?(ただし、日本国内で3G通信が物理的に可能かどうかは保証できません)
4.関連リンク
Samgle zoey 3G:メーカーサイト 製品ページ
Samgle 3G Zoey:Gearbest
コメント
背面のSamgleのロゴが‥
中華らしくていいデスw