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OUKITEL Z32 - コンパクトな外付けバッテリーが付属する、デュアルカメラがついたAndroid OS搭載スマートウォッチ。

OUKITEL Z32
中国メーカー「OUKITEL」がAndroid OS搭載のスマートウォッチ「Z32」を発売しました。ほとんど中国のみで進化を続けている「腕時計型のスマホ」とも言えるこのジャンルの製品、スマホでおなじみのメーカーからも製品投入されましたね。ただ、このジャンルの製品は「出元が限られている」ようで、似通ったスペックのものが多く、ある意味「価格で決める」ような立ち回りが有効になってきているようです。

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1.スペック

OUKITEL Z32
Z32はおそらく「LEMFO LEM12」とほぼ同じもの(OEM)と思われます。外観や諸機能がほとんど同じですし、スペック表を見ても相違点はごくわずかです。ただ、それを知っていると購入時に「見るべきところ」が絞り込まれますので、賢く買い物ができると思います。

OSはAndroid 7.1.1で、ほぼすべてのOS搭載スマートウォッチと同じバージョンです。OS搭載スマートウォッチはどうしてもUIを高度にカスタマイズする必要があり、それができる企業が限られているんでしょう(つまり、UIの調達元が別にあり、各社そこから調達していると思われます)。そのため、現状だとメーカーによるUIの相違点は少なく、操作性はかなり似通っています。

CPUはMT6739、RAMは3GB、ストレージは32GBで、スマホとしてはエントリークラスの構成ですが、これでもOS搭載スマートウォッチとしては充実しているほうです。OS搭載スマートウォッチはSIMカードを挿入すれば単体で電話をしたり、アプリをインストールして使ったりと、スマホと同じように使えますが、ディスプレイサイズが極小のため、スマホのような操作性は望めず、また表示領域や解像度にも限界がありますので、CPU性能以前に、Android OSをフルに使えるだけの環境がありません。

仮にPUBGとかデレステとかをサクサク動かせるだけのCPUやRAMを搭載していたとしても、スマホのように思い通りのタッチ操作ができませんので、まともにプレイするのは無理です。その意味では、このCPUやRAM、ストレージ構成で十分と言えます。

ディスプレイは1.6インチ、解像度も400 × 400と、このジャンルの製品としてはやや大型・高精細な部類となります。また、この製品は前面と側面の2箇所にカメラを搭載しているという特徴があり、前面のカメラはビデオチャット用に、側面のカメラはメモがわりに使えます。上に書いたLEM12とはカメラのスペックに相違があり、LEM12が前面5MP/側面8MPであるのに対し、Z32は前面2MP/側面8MPとなっています。

ただし、前面のカメラは配置上「ビデオチャット以外には使えない(類似製品で体験済み)」ので、2MPだろうと5MPだろうと実用性に大した差はありません。また側面カメラの8MPに関しても、8MPの画質は到底期待できません。製品サイズの問題もあるでしょうし、レンズ品質の問題もあると思いますが、OS搭載スマートウォッチのカメラで開示されている画素数並みの画質が実現できている製品を見たことがありません。なので、「メモ代わり」と理解しておくのが正解だと思います。

OUKITEL Z32
これもLEM12と同じ特徴なのですが、この製品は「ワイヤレスチャージャー」に対応します。OS搭載スマートウォッチは一般的なmicroUSBポートやUSB Type-Cポートを装備しておらず、POGOピンを使って充電やデータ伝送を行う仕組みですが、多くの場合、専用の「(POGOピン充電に対応する)充電台」を使います。この製品も充電台を使うのですが、その充電台に900 mAhのバッテリーが内蔵されていますので、この充電台(ワイヤレスチャージャーですね)をバッグに入れておけば、本体のバッテリー切れを心配しなくていい、ということになります。

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ただ、「ワイヤレス」の定義はちょっと違うような気もしますね。本当にQiなどのワイヤレス充電システムを使っている可能性もないとは言えませんが、おそらくPOGOピン充電と思われるので「確かにワイヤーは使わないけど、端子を物理的に接触させて充電する」仕組みになっていると思います。

2.筐体

OUKITEL Z32
LEM12と全く同じ外観です。ベゼル面にはセラミック素材を採用し、ややスポーツウォッチっぽいデザインで、質感は悪くないと思います。また、多くの人はご存知かと思いますが、この製品の文字盤(ディスプレイ)はIPS液晶になっていますので、デザイン(スキン)を変更することができます。

また、バンドのデザインにも少し特徴がありますね。製品ページを確認すると、バンドの素材は「レザーとPU」とのことです。

OUKITEL Z32
カメラは前面の上部に1つ、側面の、腕時計で言うリューズの位置にもう1つ、合計で2つが装備されています。また、前面カメラを使っての顔認証にも対応します。ウインタブでは以前、別機種(LEMFO LEM11)で顔認証を試したことがありますが、性能は「最悪」でした。精度が甘いのならまだしも、「精度がきつすぎ」だったので、自分の顔をどうしても認証してくれず、結局毎回パスワードを入力するはめになりました。この製品はそれが多少なりとも改善されていることを祈ります。

OUKITEL Z32
背面です。上部にPOGOピンがあり、心拍数センサーもついています。それと、OS搭載スマートウォッチなので、SIMスロットのカバーも見えますね。このへんの構造はOS搭載スマートウォッチに共通するものと言えます。

また、この製品は「フルAndroid」の機能が使えるほか、いわゆる「ヘルストラッカー」としての機能もあります。つまり、単体でスマホとしてのほぼ全部の機能があるだけでなく、一般的なスマートウォッチのように手持ちのスマホとBluetooth接続をして、アプリ経由で健康管理情報を収集・確認したり、スマホ側の電話着信やSNSなどの通知をしてくれる機能もあります。なので、OS搭載ということを気にせず、普通のスマートウォッチとしても使えます。

3.価格など

OUKITEL Z32は中国の通販サイト「Gearbest」でプレオーダー中で、3月21日現在の価格は129.99ドル(14,403円)です。この価格にはワイヤレスチャージャーを含んでいて、LEMFO LEM12よりもかなり安いです。また、先着100台限定でスペアのバンドもプレゼントされるとのことです。

スペック面も外観もLEM12とほぼ同じなので、「あとは価格で決める」ということで大丈夫だと思います。この記事を書いている時点だと、OUKITEL Z32の価格は明らかに割安と言えますので、Android OS搭載スマートウォッチの購入を検討している人にはチャンスかと思います。

4.関連リンク

OUKITEL Z32 特設ページ:Gearbest
OUKITEL Z32 製品ページ:Gearbest

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