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OnePlus Nord CE 2 5Gの実機レビュー - デザインもフラッグシップレベルになった「スタンダードな」OnePlusミッドレンジモデル

OnePlus Nord CE 2 5G 実機レビュー
こんにちは、かのあゆです。OnePlusより2022年3月よりグローバルモデルが販売開始となった「Nord 2 CE 5G」の実機レビューです。ウインタブで2021年8月に実機レビューを行った「OnePlus Nord CE 5G」の後継モデルで、筐体デザインがフラッグシップモデルを思わせる美しいものに変更されたほか、搭載CPUもよりパワフルなものにアップグレードされています。

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なお、レビュー機はAliExpress内のOnePlus Official Storeよりサンプル提供していただきました。この場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございます。

ここがおすすめ
・高級感のある筐体デザイン
・前モデルからパフォーマンスが大きく向上
・前モデルでは対応していなかったMicroSDカードに対応
・きれいに撮影できるカメラ
・使いやすいOxygen OS 11
ここがイマイチ
・VoLTE非対応
販売サイトはこちら
OnePlus Nord CE 2 5G:OnePlus Official Store(AliExpress)

1.スペック

スペック表

   OnePlus Nord CE 2 5G
OS Oxygen OS 11(Android 11ベース)
CPU MediaTek Dimensity 900
RAM 8GB
ストレージ 128GB
ディスプレイ 6.43インチAMOLED(2,400 x 1,080)90Hz
LTEバンド 5G SA:n1/3/7/20/28/40/41/78
5G NSA:n1/3/78/20/28/40/41/78
LTE: b1/2/3/4/5/7/8/12/17/18/19/20/26/28/38/32/34/39/40/41/66
SIM nanoSIM × 2
ネットワーク 802.11a/b/g/n/ac/ax、Bluetooth 5.2
入出力 USB Type-C、MicroSDカード、3.5mmイヤホンジャック
カメラ イン16MP/アウト64MP + 8MP + 2MP
バッテリー 4,500 mAh
サイズ 160.6 x 73.2 x 7.8 mm
重量 173 g

コメント

OSはAndroid 11ベースのOxygen OS 11です。親会社のOPPOが採用しているColor OSとの統合が噂されていましたが、結局別々のOS(UI)として開発が継続することになったようです。素のAndroidをベースに便利な機能を追加したカスタムOSとなっており、Color OSやXiaomiのMIUIなどの「見た目も含め大幅にカスタマイズされた」ものと比較すると、不慣れな人でもとっつきやすいUIになっていると思います。また2022年後半にはAndroid 12ベースのOxygen OS 12へのアップデートも予定されています。

CPUはDimensity 900です。前モデルのOnePlus Nord CE 5GがSnapdragon 750 5Gを採用していたので、後継モデルもSnapdragon 778 5Gあたりを搭載してくるのかな・・・と思っていたのですが、MediaTek製に変更されました。後述しますがAnTuTu Benchmark v9の総合スコアは43万点を記録しており、普段使いはもちろんのこと、ゲームも快適にプレイできます。RAMは8GB、内蔵ストレージは128GBという構成で、MicroSDカードによるストレージ拡張にも対応します。前モデルはストレージ拡張には対応しなかったので、個人的にこの点はかなりうれしいアップデートだと思います。

ディスプレイは6.43インチサイズで、解像度はFHD+(2,400 × 1,080)です。パネルはAMOLED(有機EL)を採用しておりリフレッシュレートは90Hz表示に対応します。ディスプレイの仕様は従来モデルと共通ですが、Nord CE 2 5Gではコーニング社の「ゴリラガラス5」が強化ガラスに採用されています。

カメラはイン16MP、アウト64M(メイン) + 8MP(超広角) + 2MP(マクロ)という構成です。カメラ周りの仕様に関しては従来モデルから据え置きで、シーンを選ばずきれいに撮れる性能もそのまま継承されています。

ワイヤレスネットワークは802.11a/b/g/n/ac/axとBluetooth 5.2に対応します。OnePlusが販売しているスマートフォンはそのままの状態ではVoLTEに対応していない機種が多いのですが、残念ながらNord 2 CE 5Gでもサポートされていません。MediaTek製CPUを搭載する端末では「エンジニアリングモード」を経由することでVoLTEを有効化できますが、OnePlus端末に関してはこれが塞がれており、残念ながら現状有効化する手段もありません(かのあゆ調べ)。

バッテリー容量は4,500 mAhで、わずか30分でフル充電が完了する65W出力の「Super VOOC」急速充電に対応しています。

2.筐体と使用感

付属品
付属品はマニュアル(日本語表記なし)、OnePlusオリジナル「The Team」ステッカー、SIMピン、専用TPUケース、USB-C to Aケーブル、ACアダプター(海外プラグ)です。なお、現在OnePlus Official Storeで販売されている製品については「USプラグ(そのまま日本で使えます)」が付属するという説明になっていますので、市販品はUSプラグが付属するものと思われます。

専用ケース
レビュー機には別売の純正ケースも付属していました。標準ケースと比較すると中央にOnePlusのロゴが配置されており、高級感のあるデザインです。

前面
前面は初代Nord CEと同じくパンチホールノッチデザインを採用しています。下部ベゼルがやや太めですが全体的に安っぽさは感じられません。ディスプレイはエッジではなく、フラットディスプレイを採用しているので、液晶保護フィルムも貼りやすくなっています。

背面
背面です。筐体下部に映り込みがあり、お見苦しくて申し訳ありません。デザインは上位モデルのOnePlus Nord 2やOPPOのFind X3/X5によく似たものに変更されています。

今回の筐体色は「グレー・ミラー」です。このほか「バハマ・ブルー」が用意されています。公式素材ではわかりにくかったのですが、「ミラー」という名称がついていることからもわかるとおり、背面は鏡面加工が施されており、フラッグシップモデルのような美しさです。これはかなり惚れ込んでしまいそうになりますね・・・ただし、指紋が目立ちやすいのと、裸運用だとどうしても傷つきの不安がありますので、ケース装着は必須になると思います。

左側面
SIMトレイ
左側面はSIMトレイ、ボリュームボタンが配置されています。SIMトレイはMicroSDカードスロットとの排他式が採用されています。

右側面
右側面には電源ボタンがあります。

上部
上部にはマイク。

下部
下部には3.5 mmイヤホンジャック、マイク、USB-Cポート、スピーカーが配置されています。

システム

デフォルトランチャー

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前述の通り、プリインストールされているOSはAndroid 11ベースのOxygen OS 11です。初代Nord CE 5Gに搭載されていたものと同一のバージョンですが、設定画面にあるシステム情報のUIが異なるデザインに変更されています。UI的には「素の」Android OSに準じているので、カスタムUIが苦手な方でもとっつきやすいでしょう。

プリインストールアプリ

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プリインストールアプリはAndroidシステム標準アプリ、Google標準アプリ、Netflix、Zen Modeとシンプルな構成です。

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Zenモード

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「Zen Mode」を使うと指定された時間のみ、電話、カメラ以外のアプリをロックすることができます。仕事や勉強など何か集中したいときに設定しても便利かもしれません。またリラックスできる音楽を再生することも可能です。

ストレージ容量

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初期設定完了直後のストレージ情報です。システムやプリインストールアプリで使用している領域は20.5GBで、残り約108GB程度空き容量が確保されています。初代Nord CE 5Gでもかのあゆの使い方では容量不足で困ることはありませんでしたが、Nord 2 CE 5GではMicroSDカードによるストレージ拡張に対応したので、音楽ライブラリや動画、写真などのデータをMicroSD側に保存できるようになりました。特にNord 2 CE 5Gのカメラはきれいな写真が撮れるので、MicroSDカードに撮影した画像を保存できるようになったのはうれしい改善点です。

Androidセキュリティパッチは「2022年2月5日」のものが適用されています。

ディスプレイ

リフレッシュレート設定

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ディスプレイは6.43インチサイズで、解像度はFHD+(2,400 × 1,080)です。リフレッシュレートは最大90Hz表示をサポートしており、設定で60Hz表示と切り替えることが可能です。

SDR→HDR変換

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前モデルの初代Nord CE 5Gでも高品質なAMOLED(有機EL)パネルを採用しており、ディスプレイの品質は満足度が高いものになっていたのですが、後継モデルとなるNord 2 CE 5Gでもその点はしっかりと継承されています。「ビデオカラー・エンハンサー」機能も搭載されているので、既存のSDRコンテンツをHDRに変換することも可能です。

Netflixがプリインストールされていることからもわかるとおり、「DRM Info」で確認したところWideVineは「L1」に対応しており、動画配信サイトのHDコンテンツを楽しむことも可能です。

スピーカー

スピーカーは初代Nord CE 5G同様モノラル出力です。ステレオ出力に対応していない点は残念ではあるのですが・・・音質は予想以上にクリアで、動画視聴を楽しむ分には十分すぎる性能を備えています。

またNord 2 CE 5Gでは近年搭載されない端末も増えてきた3.5 mmイヤホンジャックにも対応しているので、お気に入りの有線ヘッドフォンを接続して動画や音楽を楽しむことも可能です。ハイレゾ音源の再生もサポートされており、MicroSDカードに音楽を転送すればポーダブルミュージックプレイヤー代わりとしても大活躍してくれます。

カメラ

標準カメラUI

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標準アプリのUIは初代Nord CE 5Gからほぼ変わっていません。夜景撮影モードやPROモード、アウトカメラとインカメラで同時に動画を撮影できる機能が備わっていますが、基本的に他社スマートフォンと比較すると利用できる機能はシンプルです。

カメラサンプル1

カメラサンプル2

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カメラサンプル3

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カメラの性能自体は前モデルの初代Nord CE 5Gを踏襲しています。今回もカメラの画質に関しては素晴らしく、食事の写真も米の白飛びなどは見られず実においしそうに撮れている印象です。夜景撮影に関しては拡大してみると若干にじみがちではあるものの、全体的に明るくきれいに撮れています。

64MP撮影モード

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64MP撮影モード(ズーム)

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64MP撮影モードももちろん用意されています。初代Nord CE 5Gではズーム撮影には対応していなかったのですが、Nord CE 2 5Gでは2倍ズームまで対応しています。他社スマートフォンの高画素モードと同じく、ファイルサイズが大きくなってしまいますが拡大しても劣化が抑えられており、思い出に残したいシーンは64MPモードで撮影すると良いかもしれません。

3.性能テスト

AnTuTu

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参考:
Xiaomi 12 Pro(Snapdragon 8 Gen 1):971,423
ASUS ROG Phone 5s(Snapdragon 888+):846,862
ASUS Zenfone 8(Snapdragon 888):785,280
Mi 11T(Dimensity 1200 Ultra):582,178
Xiaomi Pad 5(Snapdragon 860):566,309
Realme GT Master Edition(Snapdragon 778G):542,182
Xperia 1 SOV43(Snapdragon 855):511,163
Xiaomi Mi 11 Lite 5G(Snapdragon 780):500,573
Samsung Galaxy Fold SCV44(Snapdragon 855):414,302
OnePlus Nord CE 5G(Snapdragon 750):384,505
iiiF150 R2022(Helio G95):350,565
POCO M4 Pro 5G(Dimensity 810):349,498
OnePlus Nord N10(Snapdragon 690):342,506
POCO M3 Pro 5G(Dimensity 700):330,303
Redmi Note 11 Pro(Helio G96):336,280
POCO M4 Pro 4G(Helio G96):311,030
Redmi Note 11S(Helio G96):307,755
Redmi Note 11(Snapdragon 680):277,105
Blackview A95(MediaTek Helio P70):227,817
CHUWI HiPad Plus(MT8183):172,713
Samsung Galaxy Note FE(Exynos 8890):177,984
OUKITEL C22(Helio A22):99,664
AGM H3(Helio P22):84,184
BlackView A55S(Helio A22):78,630
geanee ADP-503G(MT6737M):46,316

AnTuTu Benchmark v9での総合スコアは「430,049点」、GPUのスコアは「123,862点」でした。初代Nord CE 5Gも十分すぎる性能でしたが、Nord CE 2 5GではMediaTek Dimenisty 900にアップグレードされたことにより、性能面に関しては3年前のハイエンドモデルに迫るものに上がっています。

GPUの性能も高いので重量級3Dゲームも設定調整で快適にプレイ可能です。もちろん普段使いでストレスに感じるようなことはなく、メインスマートフォンとして快適に運用していけると思います。

4.まとめ

OnePlus Nord CE 2 5Gは4月5日現在AliExpress内のOnePlus Official Storeにて通常332.67ドル(42,270円、製品ページにある2ドルOFFクーポンを使用した価格)で販売中です。前モデルのNord CEもしばらく運用しており、満足度の高いスマートフォンでしたが、今回のNord CE 2 5Gは高級感のある筐体デザインを採用し、より高速化したCPUを搭載したことにより、メイン端末として運用しても快適に利用できるようになりました。

前モデルで個人的に不便に感じていた「MicroSDカード非対応」という点も今回追加できるようになったため、全体的な満足度は高くなっています。ただし残念ながら現状日本国内ではVoLTEに対応していない仕様になっている点が弱点となります。Android 12ベースのOxygen OS 12では対応するという噂もあるので今後のアップデートに期待したいところです。

5.関連リンク

OnePlus Nord CE 2 5G:OnePlus Official Store(AliExpress)

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