こんにちは、オジルです。ここ数年はスマホ界隈がだいぶ賑やかで、特に低価格帯のタブレットはあまり盛り上がっていないような印象を受けますよね。ただ、ここへきてだいぶ実用的、かつ価格も抑えめなAndroidタブレットが登場しました。というわけで今回はN-oneの「NPad X」の実機レビューをお届けします。
・低価格帯タブレットでは高性能なCPU、Helio G99を搭載
・RAM8GBに加え、さらに仮想RAMを8GBまで追加可能
・クアッドスピーカー搭載で臨場感あるサウンド体験
ここがイマイチ
・WidevineがL3なので、動画視聴ありきで考えると大幅減点
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目次
1.N-one NPad X スペック
スペック表
N-one NPad X | |
OS | Android 13 |
CPU | MediaTek Helio G99 |
RAM | 8GB |
ストレージ | 128GB |
ディスプレイ | 10.95インチ(2,000 x 1,200) |
LTEバンド | B1/3/5/7/8/20/38/39/40 |
SIM | nanoSIM × 2(SIM2はmicroSDと排他) |
ネットワーク | 802.11a/b/g/n/ac、Bluetooth 5.0 |
入出力 | USB Type-C、microSDカードリーダー |
カメラ | イン8MP/アウト20MP |
バッテリー | 8,600 mAh |
サイズ | 258 x 162 x 7.6 mm |
重量 | 470 g |
コメント
NPad Xは中華タブレットとしては珍しく、OSが最新のAndroid 13となっています。また、CPUもミドルレンジの中華スマホでよく見かけるHelio G99を採用。そしてRAMは8GB、さらに本体ストレージから最大8GBまで仮想RAM拡張可能なので、合計で最大16GBになります(もちろん物理メモリの16GBとは別物ですが)。これ、全般的にミドルレンジスマホのスペックなんですよね。中華タブレットはどちらかというと「価格抑えめ、スペック控えめ」が主流だった感があり、割り切って使うようなイメージがありましたけど、これくらいのスペックであれば重くないゲームや動画編集などもこなせるでしょう。ストレージは128GBで、microSDによる拡張が可能です。
ディスプレイは10.95インチで解像度は2,000×1,200です。カメラはタブレットでは比較的高めな画素数の20MPをアウトカメラに備えます。私は過去にタブレットを5台ほど所有してきましたが、正直なところ、タブレットで撮影する機会はほぼ皆無でした。とはいえ、画素数が高いに越したことはないでしょうから、歓迎すべきポイントだと思います。
それと、次項で写真を見ていただければわかると思いますけど、厚さが7.6mmというのは地味にポイント高いですね。同サイズ製品比でいくとバッテリーも多めですし、他の製品だと500gオーバーが多い状況ですから、それでいてこの厚さはだいぶ頑張っていると思います。
2.N-one NPad X 筐体
NPad X 本体
同梱品です。本体のほかに説明書と充電アダプター、充電用のType-Cケーブル、SIMピンが入っていました。レビュー品にはこれ以外に保護フィルムとカバーケースもありましたが、販売される製品単体には含まれないかと思いますので省略します。ただしカバーケースは後ほど簡単にご紹介します。
本体です。まずはディスプレイ部分から。念のため説明しておきますと、開封した時点でフィルムが貼られていたため剥がしているのですが、その下にもう1枚フィルムが貼られている状態でした。かなりしっかりと貼られていたため、このままにしたほうが賢明なのではないかと判断し貼ったままの状態で撮影しています。左下と右上の浮きは簡単に剥がせるならとトライした際にできたものです。私としては2重に貼られ、しかも綺麗な状態になっていたのはとても好感が持てるポイントでした。
紹介記事で触れられていた、「ベゼル盛ってるかも疑惑」の答え合わせですw
どうですか、みなさん!これ、結構頑張ってるんじゃないでしょうか。実際はたぶん盛ってるには盛ってるんでしょうけど…そこまで違和感ありませんよね。というより、実機で見る限りではベゼルが太い印象は全く受けませんでした。タブレットである以上は端のほうを持つことが多いはずで、ちょうどいいくらいだと思います。
背面です。すでに剥がした後ですが、カメラより下の部分一帯にフィルムが貼りつけられていました。こちらもだいぶきれいに貼られていたため、そのままでもよかったかもしれません。カメラ部分は出っ張りもあり、存在感は大きめです。
横持ちにした際の上部です。ちょっとわかりにくいので拡大します。
左側に電源ボタンと音量ボタンが配置されています。間にあるのはリセットですね。ご覧のように、カメラ部分はボタン類よりも厚みがあります。
下部にはボタン類などはありません。右側にある穴はマイクです。
横持ち時の左側面です。スピーカーを2つ備えます。ボタン類などはありません。
横持ち時の右側面です。こちらもスピーカーがふたつありますね。左側にはSIM兼microSDのトレイが、中央部分にはType-Cの充電端子があります。
カバーケース(製品には含まれません)
ケースは別売りです。ケース+ガラスフィルムのセットがAmazonで販売されており、税込み1,899円です。また、本体とセット購入すると10%OFFとなります(本体の製品ページに「プロモーション情報」という項目があり、そこからセット購入できます)。
この価格をどう考えるかは人それぞれですが、質感や使い勝手は良かったのでおすすめはできます。
3.N-one NPad X システムと使用感
システム
余計なアプリがホーム画面に配置されていることのない、素のAndroid 13です。右側にユーザー補助のショートカットアイコンがありますが、これは私が後付けで配置したものです。
アプリ一覧を確認してみても、余分にプリインストールされているものは見当たりませんでした。
初期状態のストレージ状況です。すみません、初回起動時は14GBの表示だったのですが、一度再起動した際に微増してしまいました。
カメラ
アウトカメラは20MPと、低価格タブレットとしては画素数が高くなっています。同じ構図でXiaomi 11Tで撮影してみましたが、特に寒色の表現がチープな印象を受けるとはいえ、そこまで悪くない写り具合のように感じます。
ただ、写真自体に悪い印象はないのですが…シャッターラグがひどかったです。シャッター音が聞こえてから1.5秒後くらいに撮影されているような感じで、止まっているものでこれだけ時間がかかっていたら、動いているものを撮りたい時にはだいぶ苦労しそうです。室内で撮影した際にはそのようなことはなかったのですが、屋外撮影時には注意が必要です。それと、ピントを合わせる時の音がやたら大きくてビックリします…これ調整できるのかな…。
ディスプレイ
ディスプレイに関しては、最近の端末で「明らかにハズレ」のようなものを見かけることがなくなってしまったため言及するのが難しいのですが、NPad Xに関しては視野角、発色も含めて気になるようなところはありませんでした。
タブレットといえば動画視聴、動画視聴といえばWidevine…というわけで、HuluやNetflixなど有料動画視聴サービスでの視聴に大きく影響する「Widevine DRM」(解説記事はこちら)を確認するため、DRM Infoというアプリでチェックしました。
結果としては画像の通り「L3」、つまり、一部サービスではHD画質で視聴することはできず、SD画質で我慢しなければなりません。YoutubeであればHD画質での視聴は可能ですが、動画視聴ありきで検討する際には十分に注意していただきたいところです。
スピーカー
NPad Xは横持ち時に左右各2つスピーカーが配置されるクアッドスピーカーで、Youtubeでの動画視聴やゲームプレイ時には音場が広く感じられてテンションが上がりました。ただし音質に関しては低域がだいぶ潰れて迫力に欠ける印象になるため、がっつり音楽を聴きたい場合には不向きかと思います。総合的に、私としては「タブレットに内蔵されているスピーカー」で考えると高評価を与えてもいいかなと。ちょっと気になるのは、音量が少し大きいような…。最小の音量にしてもそこそこ聞こえるボリュームなので、もうちょっと細かく調整できたほうがよかったですね。
バッテリー
Youtubeの長めの動画で、明るさをスライドバーの中央、音量を最小(前述の通りそこそこ大きいです)にして、1時間ずっと再生したまま放置しておきました。結果、その1時間でのバッテリー消費は6%でした。単純計算すれば16時間くらいは再生可能ということになりますね。ゲームをプレイしたり明るさを上げて使用した場合は当然駆動時間は短くなるものの、体感としては十分長持ちしてくれるんじゃないかなと思います。なお、本体の発熱も特に気になりませんでした。
4.N-one NPad X 性能テスト
参考(過去データから一部抜粋):
Xperia 5 II(Snapdragon 865):503,502
Xiaomi Mi 11 Lite 5G(Snapdragon 780):500,573
HUAWEI P30(Kirin 980):464,638
Oneplus Nord CE 2 5G(Dimensity 900):430,049
Redmi Note 11 Pro + 5G(Dimensity 920):427,053
Samsung Galaxy Fold SCV44(Snapdragon 855):414,302
OnePlus Nord CE 5G(Snapdragon 750):384,505
Blackview BV9300(Helio G99):374,388
iiiF150 R2022(Helio G95):350,565
POCO M4 Pro 5G(Dimensity 810):349,498
OnePlus Nord N10(Snapdragon 690):342,506
AGM Glory G1S(Snapdragon 480):340,864
AGM Glory Pro(Snapdragon 480):340,772
POCO M3 Pro 5G(Dimensity 700):330,303
Redmi Note 11 Pro(Helio G96):336,280
POCO M4 Pro 4G(Helio G96):311,030
Redmi Note 11S(Helio G96):307,755
realme narzo 50(Helio G96):287,043
DOOGEE S98(Helio G96):277,159
Redmi Note 11(Snapdragon 680):277,105
Blackview OSCAL C70(UNISOC T606):230,995
Blackview A95(MediaTek Helio P70):227,817
Blackview BV8900(Helio P90):203,298
Teclast T40S(MT8183):192,774
CHUWI HiPad Plus(MT8183):172,713
Samsung Galaxy Note FE(Exynos 8890):177,984
Blackview BV6600 Pro(Helio P35):102,808
Antutuの最新バージョンは10ですがウインタブ上でのスコア比較材料に乏しいため、過去データの多いVer.9にてテストを行いました。Helio G99といえば30万点台後半のスコアを出すCPUという認識だったのですが、結果としては約33.5万点。念のため何度か試してみましたが、いずれも同じくらいのスコアで着地していました。
思うほどスコア自体は伸びなかったものの、私の中で「30万点を超えたらRAMが低くなければ基本動作で困ることはない、ゲームは重量級でも画質を下げればできる」という指標があり、多くの方に賛同していただけるかと思っています。その観点からいくとNPad Xは指標をクリアしていますから、当然そのライン上にいると考えていいんじゃないかなと思います。
経験上、このスコアで原神など重量級のゲームでは低画質(場合により中でもいけるかも)に設定しなければならないことは明白ですから、あえて確認はしません。というわけで、今回はリリースされてから日の浅い「ドラゴンクエスト チャンピオンズ」をインストールしてプレイしてみました。起動時の設定画面上ではゲーム品質は「高」(一番上)、フレームレートは「30fps」、解像度は最高値、他の各エフェクト項目も「高」の状態。そのまま開始したところ、チュートリアルをプレイした限りでは一切ストレスなく遊べました。
5.N-one NPad X レビューまとめ
N-one NPad XはAmazonなどで販売中で、7月10日現在、Amazonでの販売価格は34,900円です。ただし、6,255円OFFのクーポンが購入ページにあり、さらにメーカーよりクーポンコード「WTBNPADX」を頂いていますので、両者を併用すれば税込み26,900円(通常価格から8,000円OFF)で購入できます(7月12日まで)。
…あのですね、こんなことを書いていいのか分からないのですが(と言いながら書きますけど)、私、Xiaomiのことが好きで、つい最近もXiaomiのスマホからXiaomiのスマホに機種変更したくらいなんですよ。と、Xiaomi愛を述べたうえで言わせていただきますと、NPad Xは「Redmi Pad」に似ている…いや、もしかしたらRedmi Padキラーとして出されているような気がするんですよね。ここでRedmi Padに多く触れることはしませんけど、同じHellio G99搭載で、RAMが3GBか4GBで選択できるようになっていて…となった時に、RAM8GBのNPad Xはそれだけで十分対抗になっているんじゃないかなと。もちろんリフレッシュレートなどの違いはあるとはいえ、やはりこの価格帯でこのCPU、RAMだと(今のところ)あまり競合が存在しないんですよね。Androidタブレット選びに苦心する方々にとって、気になる選択肢のひとつに加わってくるのは間違いなさそうだと感じました。
6.関連リンク
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