こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。モトローラのSIMフリースマホです。個人的には(もう10年くらい前の話ですが)モトローラのガラケーでめちゃめちゃかっこいいのがありまして、「やっぱアメリカのはいいわー」と思ったことがありますが、現在のモトローラ(正確には旧モトローラの一部であるMotorola Mobility)はLenovo傘下になってしまいました。でも、資本構造がどうなろうと、ガラケーがスマホに変わろうと、モトローラの製品って、独特なカッコよさがある、というのは変わらないと思います。
そのモトローラが新たにエントリー/ミドルスペックのAndroidスマホ「Moto G5 / G5 Plus」をリリースしました。「エントリー」とは言いながらCPUそのものは新しくなっているので、性能面でもそんなに見劣りするようなものではないかな、と思いますし、独特なカッコよさ、というのもしっかり生きています。また、エントリーとかミドル、という言い方は私達ユーザーとか情報サイトが勝手にそう定義しているだけなのですが、特にこの製品のスペックを見ると、あえてエントリーとかミドルとか、クラス分けするのもおかしいよなあ、と思いました。
1.スペック
Moto G5
OS: Android 7.0 Nougat
CPU: Qualcomm Snapdragon 430
RAM: 2GB
ストレージ: 16GB
ディスプレイ: 5.0インチ(1,920 x 1,080)
LTEバンド: B1/3/5/7/8/19/20/28/38/40
ネットワーク: 802.11 a/b/g/n、Bluetooth 4.2
入出力: microUSB、オーディオジャック、SIM × 2(どちらもnanoSIM)
カメラ: イン500万画素 / アウト1,300万画素
バッテリー: 2,800 mAh
サイズ: 144.3 x 73 x 8.7 mm / 149 g
まずはのG5(無印)から。CPUはSnapdragon 430と、中下位クラスのものが使われています。でも、WebでAntutuのスコアを調べてみると、いくつかのサイトで42,000くらいのスコアになってました。Windows スマホの上位機種やAndroidのミドルスペック機(2015年~2016年)によく使われていたSnapdragon 617のAntutuスコアが4万点台の半ば~後半くらいでしたから、「去年だったらミドルスペック」くらいに考えていいと思いますw さらに言うと「3年前ならハイスペック」っすね。
RAM2GB / ストレージ16GBというのも同様で、2017年だとエントリースペックという感じになってしまいますけど、決して過剰にガマンを強いられるようなものではなく、普通に使う(つまり激しくゲームをしない)のであれば全然問題ないように思います。同じことはディスプレイ解像度やカメラ性能についても言えます。
Moto G5 Plus
OS: Android 7.0 Nougat
CPU: Qualcomm Snapdragon 625
RAM: 4GB
ストレージ: 32GB
ディスプレイ: 5.2インチ(1,920 x 1,080)
LTEバンド: B1/3/5/7/8/19/20/28/38/40/41
ネットワーク: 802.11 a/b/g/n、Bluetooth 4.2
入出力: microUSB、オーディオジャック、SIM × 2(どちらもnanoSIM)
カメラ: イン500万画素 / アウト1,200万画素
バッテリー: 3,000 mAh
サイズ: 150.2 x 74 x 7.7~9.7 mm / 155 g
G5 Plusのほうです。こちらはつい先日記事にしたASUS ZenFone 3と同様、CPUにSnapdragon 625、RAM4GB、ストレージ32GB(ZenFoneは64GB)と、十分に高いスペックになっています。というか、2017年はミドルスペック機の標準がRAM4GBになっちゃうんですかねえ…。また、ディスプレイは無印の5インチよりもわずかに大きくなり、5.2インチとなっています。
その他の機能
G5、G5 Plusとも、指紋センサーがつきます。Lenovo系列で日本でも大人気のZUK Z2と同様、ホームボタンが指紋センサーを兼ねており、さらにこのホームボタンはフリック操作が可能です。ZUK Z2にも同様の機能がありましたが、一般的なAndroidスマホについているホームボタン左右のセンサーボタンの代わりにこの機能を使うことになります。
また、「Motoアクション」というジェスチャ機能も搭載されています。「手首をひねってカメラを起動」とか「2回振り下ろしてライトを起動」とかです。これは実機で試してみないと何とも言えませんが、満員電車の中で不意にライトがピカッとなったら嫌だなあ、なんて思いますけどね。
それと、最新のスマホには多く搭載されている「急速充電」機能には2機種とも対応していて、G5は15分の充電で最大4時間、G5 Plusは15分の充電で最大6時間の稼働が可能となっています。さらっと書きましたが、これは相当便利ですよね!
カメラについてはともにミドルクラスの水準になっていますが、G5 Plusのほうは「デュアルピクセル・オートフォーカス機能」が搭載されており、「センサーが通常の10倍のピクセル数を使っているため、通常よりも60%高速にフォーカス可能」ということです。私あまりスマホのカメラを使わないほうなんですけど、それでもとっさに写真を撮ろうとしてピント合わせが間に合わず、悔しい思いをすることがあるので、この機能は羨ましいですね。ASUSのZenFone 3なんかも高速フォーカスを謳ってますけど。
2.筺体
上段の画像がG5、下段がG5 Plusなんですけど、これね、全然見分けがつかないんですよね。ともに「ダイアモンドカットされビード吹付加工されたハイグレードのアルミニウム仕上げ」となっています。個人的には「四隅のラウンドがきつくて、平べったい」というのがモトローラらしいかな、と思います。特にG5のほうは実売価格が決して高くはない製品なので、そのわりに高級感があるなあ、と思います。
で、読者にはどうでもいい話かもしれないんですけど、G5とG5 Plusのわかりやすい識別ポイントを調べてみました。上の画像の上段がG5 Plus、下段がG5です。背面カバーのつなぎ目の位置が違ってますね。ちなみに、トップ画像を再掲すると
左がG5 Plus、右がG5なんですけど、カメラ・レンズとかセンサーの配置が少しだけ違っていて、逆に言えばそれがないともう判別不能、という感じです。ということは、やはり低価格なG5のほうは、筺体デザインとか質感という点でもワンランク上、と言えるのかもしれません。
3.価格など
Motorola Moto G5 / Moto G Plusは4月上旬の発売予定で、ビックカメラやヨドバシカメラといった家電量販店ではすでに予約注文が開始されています。ビックカメラでの価格はG5が税込み24,613円、G5 Plusが税込み38,653円となっています(ともにポイント10%つき)。
個人的な感想として、G5 Plusの方が高性能であることは間違いないんですけど、CPUやRAM、ストレージ以外の構成、特に筺体デザインや品質が両機種であまり差がないことを考えると、2万円台前半で購入でき、普段使いに十分な性能を確保するG5のほうがお買い得感が高いかな、と思います。どちらの機種もZenFone 3に競合しそうなものがあります(G5 PlusはZenFone 3、G5はZenFone 3 Maxあたり)し、現状SIMフリースマホは選択肢がかなり多くなってきているので、この製品の登場により、さらに機種選びに苦労しそうな気がします。
4.関連リンク
Moto G5:モトローラ公式サイト 製品紹介
Moto G5 Plus:モトローラ公式サイト 製品紹介
Moto G5 16GB:ビックカメラ
Moto G5 Plus 32GB:ビックカメラ
コメント
Motoアクションはかなり大胆にやらないと反応しないので、意識的にやらない限り誤動作の心配はないです。これまで誤動作したのは端末を落としたときにライトが点いたとかそんなくらいです。
ホーム画面とかどの程度弄ってるか気になる